秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

PROFILE 金子貴一さんプロフィール

1962年、栃木県生まれ。栃木県立宇都宮高校在学中、交換留学生としてアメリカ･アイダホ州に1年間留学。大学時代はエジプトの首都カイロに7年間在住し、1988年、カイロ･アメリカン大学文化人類学科卒。在学中よりテレビ朝日カイロ支局員を経てフリージャーナリスト・西遊旅行添乗員として活躍。中国や中東、仏教などへの造詣も深く、雑誌や新聞などへの執筆も多数行っている。

COLUMN 金子貴一さんからのメッセージ

「大カイロ5,000年の歴史を探訪する旅！」カイロの歴史は、紀元前3000年頃、現在のカイロから南に24km離れた「メンフィス」が古代エジプト最初の首都となったことに始まります。メンフィスはその後、約3,000年にわたりエジプトの「首都」として機能しました。 時代とともに都市は北へと発展します。ローマ支配時代には現在の「オールド・カイロ」にバビロン要塞が築かれ、原始キリスト教の伝統を今に伝えるコプト教が花開きました。641年にアラブ・イスラム軍がエジプトを征服すると、さらに北の「イスラミック・カイロ」へと遷都。そして19世紀、その隣に近代的な新市街が築かれ、現在の姿へと至ります。 この5,000年にわたる壮大な歴史をカバーするのが、二つの世界遺産――「メンフィスとその墓地遺跡」および「カイロ歴史地区」です。今回の旅は、この二つの世界遺産を軸に、大カイロの歩みを年代順にじっくりと巡る特別企画です！ カイロに7年間暮らし、エジプト人社会に深く入り込み、カイロ・アメリカン大学で文化人類学を修めた金子貴一が、皆様を大カイロ5,000年のディープな世界へと誘（いざな）います！

大エジプト博物館

ハンハリーリバザール

COLUMN エジプトの新たな見どころ大エジプト博物館

古代エジプト文明を中心に至宝10万点を所蔵し、世界中から注目されている大エジプト博物館。中でも見どころはツタンカーメン王墓から発見された副葬品のコレクションです。黄金のマスクや儀式用の寝台など、5000点を超える至宝が一堂に会し、鑑賞できます。他にも葬送寝台に横たわるオシリス神、アムン神とムト神の巨像、クフ王の船（太陽の船）等名だたるコレクションが一同に会するその光景は圧巻の一言です。悠久の歴史を持つエジプトの新たな注目スポットをお楽しみください。

大エジプト博物館

クフ王の船

ラムセス２世巨像

王墓から出土された副葬品

COLUMN ４つのピラミッド内部とスフィンクスの足元エリアを見学

ギザのクフ王ピラミッド

ギザには第4王朝に築かれたピラミッドが3基（三大ピラミッド）があり、その中で最初に建造され、最大のピラミッド。古代エジプトで大ピラミッドはアケト・クフと呼ばれていました。

サッカラの階段ピラミッド

エジプト最古のピラミッドで、紀元前27世紀のエジプト第3王朝第2代ファラオのジェセルが、イムホテプに造らせたと言われています。

スフィンクス

ネメスと呼ばれる頭巾を付けたファラオ（王）の顔とライオンの体を持つ、神聖な存在。王者の象徴である顎鬚をつけ、敵を打破する力、あるいは王または神を守護するシンボルとされています。ツアーでは特別許可を得て足元エリアまで訪問します。

ダハシュールの屈折ピラミッドと赤のピラミッド

古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオでクフ王の父でもあるスネフェル王が共に建造。屈折ピラミッドが先に建造され、約1km北方に赤のピラミッドが建てられました。赤のピラミッドは初めて直線のラインを持ち、壁面が二等辺三角形になっている方錐形の真正ピラミッド。高さはクフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドに次いで3番目に高さを誇ります。

COLUMN コプト教会群・イスラミックカイロ等
通常のツアーでは訪れないカイロの隠れた見どころを探索

古代エジプトからギリシャ・ローマ時代を経て、エジプトは一大キリスト教国となりました。その起源は紀元後1世紀、四福音書記者のひとり聖マルコがアレクサンドリアを訪れ、布教の末に殉教したことに遡ります。ローマ支配下の厳しい迫害を経て、313年にミラノ勅令でキリスト教が公認されると、信仰は爆発的に広がりました。4〜5世紀はエジプトのキリスト教「コプト教」の最盛期であり、聖アントニウスによって修道院制度が創設され、コプト教はスーダンからエチオピアへと広がり、キリスト教世界全体にも多大な影響を与えました。 現在も国民の約1割を占めるコプト教徒。喧騒を離れ、オールド・カイロに一歩足を踏み入れれば、そこには千数百年の信仰が積み重なる「聖なる空間」が広がっています。ローマ時代のバビロン要塞遺跡内に点在するエジプト最古の教会群から、世界最大級のコレクションを誇る「コプト博物館」、そして現在の信仰の拠り所である総本山「聖マルコ大聖堂」まで。大カイロのもう一つの顔、コプト教の深い精神世界を旅します。その他にも世界遺産に登録されながらも、一般的なツアーでは訪れる機会の少ない、珠玉の中世イスラム建築がひしめく「イスラミック・カイロ」、ハンハリーリバザール周辺や「死者の町」をじっくりと巡ります。

コプト教の総本山 聖マルコ・コプト正教会大聖堂

聖マルコ・コプト正教会大聖堂にある聖マルコの聖遺骨を祀る聖堂