スリランカの豊かな海ではシロナガスクジラ・マッコウクジラをはじめとする鯨類に遭遇することができます。その拠点が南海岸のミリッサ、東海岸のトリンコマリー。ベストシーズンにはたくさんの観光客が集まります。ミリッサのホエールウォッチングの目玉は「Blue」こと、シロナガスクジラ Blue Whaleです。12~4月頃、南海岸のミリッサ~ドンドラ沖の深い海にシロナガスクジラが集まります。もともとこの海域には固定して暮らすシロナガスクジラがいますが、海の穏かなこの時期は回遊しているシロナガスクジラ、マッコウクジラ、稀にシャチと出会うことができます。 シロナガスクジラの尻尾に付着しているのはコバンザメ 資料提供:Blue Water Cruise |
シロナガスクジラのテイル・アップ!ボートの上では歓声があがります
南海岸<ミリッサのホエールウォッチングで出会うシロナガスクジラ>朝6時頃、ミリッサの漁港にはたくさんの観光客が集まります。多い日には十数艘ものボートがクジラを探しに出かけます。救命胴衣をつけて港を出発。海面から吹き上がるブローを目印にクジラを探します。一頭のこともあれば10頭を超える群れでいることもあります。クジラを見つけるとボートは併走するようにポジションを取り、観光客はその大きさと悠々海洋を泳ぐ姿に圧倒され、深海へと潜る前に尾を高く上げる瞬間にはシャッター音と歓声が起こります。スリランカのホエールウォッチングで見られるチャンスが高いのは、下記の3種のクジラです。 1.Blue Whale シロナガスクジラ 2.Bryde’s Whale ニタリクジラ 3.Sperm Whale マッコウクジラ その他、ハシナガイルカSpinner Dolphine、ハンドウイルカ Bottle-nose Dolphine、ゴンドウクジラPilot whaleも観察できます。特に東海岸のトリンコマリーや西海岸のカルピティヤでは数百頭のイルカの群れに遭遇することもあります。
|
東海岸<トリンコマリーのホエールウォッチングで出会う、マッコウクジラ> |
||||
ベンガル湾に開けたトリンコマリー沖は一年を通じてニタリクジラBride Whaleが観察できるほか、3~5月はマッコウクジラSperm Whaleの群れが、3月頃にシロナガスクジラBlue Whaleがやってきます。トリンコマリーの魅力は、午前中にホールウォッチングを楽しみ、午後は海洋国立公園でもあるピジョン島でシュノーケリングを楽しめること。スリランカの海を満喫するなら、トリンコマリーがおすすめです。 マッコウクジラ Sperm Whaleトリンコマリー沖には、メスと子どものグループが現れます。マッコウクジラは深海2,000mほどまで潜り、50分ほど浮いてこないため、一度潜水すると待つ時間が長いクジラですが、プカプカと浮いていたり、ゆっくりと泳ぐ姿も観察されます。 |
水中のマッコウクジラ 口を開けているマッコウクジラ 歯のある最大の生き物です |
木の上でくつろぐレオパード |
|||||
ヤーラ国立公園 Yala National Parkは、スリランカ南東部にある国立公園で、スリランカで2番目に大きな国立公園であり、現在最も訪問者数の多い国立公園。国立公園は5つのブロックに分かれており、一般的に訪問するのはルフナ国立公園(ブロック1)です。総面積は979 km2。ヤーラ国立公園は、モンスーンがもたらす淡水と海洋性の湿地からなる豊かな自然体系を作り出しています。そしてヤーラ国立公園は世界一のレオパードの密集地とも言われています。インドの国立公園のトラのように名前をつけてテリトリーを確認するといった研究は行なわれていませんが、サファリのガイド・ドライバーたちはだいたいのテリトリーを把握しています。 こちらの様子をうかがうレオパードの兄弟 |
水場に現れたレオパード 世界一のレオパードの密集地とも言われるヤーラ国立公園にて |
スリランカは身近なところでも野鳥が見られることで有名です。
スリランカ固有種が多く、11~4月の冬には渡り鳥も加わり各地の水場や森がにぎわいます。
ホテルの庭の木、道中の畑、そして国立公園の森でもたくさんの野鳥たちと出会うことができる、ヒトと鳥の距離が近い国です。
インドオオコノハズク Indian Scops Owl |
ミドリハチクイ Little Green bee-eater |
||||||||||||||||
|
|
世界遺産 固有種の宝庫シンハラジャの森スリランカは33種の固有種が確認されていますが、その多くを一度に観察できる場所がシンハラジャの森です。スリランカを代表する固有種セイロンサンジャク、2004年に新種として紹介されたセレンディブコノハズク、シンハラジャの森のみで観察されるセイロンバンケンなどに出会うことができます。
|
セイロンサンジャク(固有種) Blue Magpie 羽を乾かすセイロンバンケン(固有種) Green-billed Coucal |
保護されたコゾウにミルクを与える職員 |
牙のあるゾウ Tasker
スリランカでは牙を持つゾウは少なくオスの7%ほどに満たないといいます。牙のあるゾウは神聖視され、通常のゾウをElephantと呼ぶのに対し、牙のあるゾウTaskerと呼びます。スリランカで最も有名な祭り、ペラヘラ祭りで仏歯を運ぶゾウはもちろんTaskerです。
|
スリランカ固有の絶滅危惧種スレンダーロリス / Slendar Lorisスリランカには固有のスレンダーロリス、和名アカスレンダーロリスRed Slendar Lorisと南インドとスリランカ固有のハイイロスレンダーロリスGrey Slendar Lorisが生息しています。本来は島のあちこちの森に暮らしていましたが開発により棲家をうばわれその数が減ってしまいました。また体が小さくサルとはいってもふくろうなどの肉食の鳥に捕食されてしまいます。そのため、姿を見ることは容易ではありません。夜行性で体長15~25 cmと小さいスレンダーロリス。観察に出かける人は運動靴に長袖長ズボン着用でご参加ください。写真撮影にはストロボは使えませんので一脚か三脚に高感度撮影の調整できるカメラが必要です。 |
スレンダーロリス Slendar Loris |
シモフリオオリス Grizzled Giant Squirrel |
南インドとスリランカの固有種、とても大きくてかわいいリスシモフリオオリス / Grizzled Giant Squirrel本来は島のあちこちの森に暮らしていましたが、スレンダーロリスと同様その数が減ってしまい絶滅危惧種となってしまいました。体の大きさは25~45cm、尻尾を含めると50Cm~90Cmにまでなります。ヤーラ国立公園など保護区の森でも見ることはできますが、シギリヤなど森、遺跡やホテルの庭などでも見ることができます。シンハラジャの森では体の色がより黒いタイプのシモフリオオリスが観察されます。
|
一見普通のお猿さん、でも“スリランカ固有種”トクマカク(トクモンキー) / Toque macaque(Toque Monkey)シギリヤやポロンナルワの遺跡でも出会うことがある日本人になじみのある形をしたサルです。 前髪の毛がかわいらしく、物を食べて頬袋(ほおぶくろ)をふくらませている姿は愛嬌があります。 |
トクマカク(トクザル) Toque macaque(Toque Monkey) |
カオムラサキラングール Purple-faced Leaf Monkey |
シャイで樹上で暮らす、スリランカ固有種のサルカオムラサキラングール / Purple-faced Leaf Monkeyホートンプレインズやシンハラジャの森で出会うことのある、尻尾が長いサル。 樹上で暮らし、その英語名Leaf Monkeyの名の通り葉っぱを食べます。地域によって外見に個体差があり、シンハラジャなど低地にいる個体より寒いホートンプレインズなどの高地にいる個体のほうが長い毛で覆われています。暮らす地域により4(または5)の亜種に分かれています。カオムラサキラングールはとてもシャイで、見つけても近づくと逃げてしまいますので、遠くから観察しましょう。 |
【 添乗員同行で行く スリランカの旅 】
スリランカ5つの世界遺産と高原列車で行く中央高地人気の高原列車に乗ってセイロンティーの里ヌワラエリヤへ。固有種の宝庫・世界遺産ホートンプレインズ国立公園も訪問。シギリヤではシギリヤ・ロックを望むこだわりのホテルに宿泊。日数8日間 料金 378,000円 |
|
動物スペシャリスト・秋山知伸さん同行 スリランカの森でスナドリネコを狙うシギリヤの森で3回のナイトサファリ!希少なスナドリネコの観察にチャレンジ。シンハラジャではバードウォッチングや、トクザル、ハヌマンラングールなどの霊長類も観察する5名様限定の旅。日数8日間 料金 498,000円 |
|
スリランカの森と海 ネイチャースペシャル固生物多様性に富むスリランカの自然をたっぷり楽しむ11日間。レオパード、地球最大の生物シロナガスクジラ、野生のスリランカゾウなど、他では出会えない野生動物との遭遇を狙います。 |
|
固有種の宝庫 スリランカ・バードスペシャル3中央高地から海岸部・草原・森林へ、スリランカをまるごと探鳥!固有種の宝庫シンハラジャの森では数多くの固有種の野鳥と出会います。日数8日間 料金398,000円~498,000円 |
|
季節風とインド洋の恵みの島 スリランカ野生動物観察のベストシーズン!ヤーラ国立公園でのサファリとシロナガスクジラのホエールウォッチングを満喫。 スリランカが誇る5つの世界遺産など、みどころもしっかり訪問。日数8日間・9日間 料金お問い合わせください |
【 個人旅行で行く スリランカの旅 】
スリランカ・ネイチャースペシャル
スリランカの自然を満喫!11月~4月はスリランカの南の海、ミリッサ沖にてシロナガスクジラBlue Whaleが観察できることで知られています。また、世界一のレオパードの密集地として知られるヤーラ国立公園の終日サファリを、プライベート・サファリカーにて堪能します。 |
|
6つの世界遺産を巡る!スリランカ周遊 8日間日本語ガイドと専用車でめぐる自然と歴史遺産の宝庫・スリランカへ 。8日間でスリランカの世界文化遺産を全て訪問。 歴代シンハラ王朝が築いた仏教遺跡を巡るプライベートな旅。日数8日間 料金お問い合わせください |
|
厳選のホテルに泊まるラグジュアリープラン スリランカの世界遺産をめぐる6日間6日間でスリランカのハイライトとなる4つの世界文化遺産を訪問。各地で厳選のホテルに宿泊。スリランカはホテルの建築デザインやサービスの高さに定評があります。その中でも今人気のリゾート、ラグジュアリーホテルを厳選したプランです。日数6日間 料金お問い合わせください |
|
ホエール・ウォッチングとヤーラ国立公園サファリも体験
8日間でスリランカの文化遺産のハイライトと自然を満喫するプライベートな旅!建築デザインやサービスの高さに定評のあるスリランカのホテルを楽しむアップグレードプランもお問合せください。 |
【 オーダーメードのスリランカの旅 】
1名様からナチュラリスト同行で、オーダーメードの旅を手配します。スリランカ各地の国立公園サファリ、ホエールウォッチング、動物写真撮影など、目的に応じてアレンジ可能。
ホテルランクやご予算もご相談ください。
【 スリランカ現地発着ツアー 】
スリランカまではご自身で行き、現地のホテルやガイド、車両の手配だけ頼みたい!という方は、西遊旅行の現地法人である「西遊ランカ」 にお問い合わせください。メールは日本語にて対応しております。
>スリランカ現地法人「西遊ランカ」 WEBサイトはこちら