ツアーのポイント

ポイント メラピーク Mera Peak(6,476m)について

標高6,476mのメラピークは、ルクラの東、クーンブ山群に位置しています。一般的なトレッキングルートから外れたヒンクー・コーラの奥に聳えるその姿は、岩壁と氷河に覆われた堂々たる山容です。1953年5月にイギリス人ジミー・ロバーツとシェルパのセン・テンジンによって北東面のメラ・ラからメラ氷河を経て初登頂されました。最高峰の北峰(6,476m)、中央峰(6,461m)、南峰(6,064m)から成り、山頂からは、8,000m峰5座を(エベレスト、ローツェ、カンチェンジュンガ、マカルー、チョーオユー)はじめ、クーンブ山群の素晴らしい大パノラマが広がっています。

ポイント 16日間の登山期間

メラピークの登山期間は、ルクラを起点に6日間のトレッキングと6日間の高所登山、4日間のトレッキング(バックキャラバン)からなる16日間となります。6日間のトレッキングでは、ザトルワ・ラの4,610mの峠を越え、ヒンクー・コーラ沿いを進み、カーレ・ベースキャンプ(5,045m)へ向かいます。6日間の高所登山では、メラ・ラ(5,415m)とハイキャンプ(5,780m)2つのキャンプを設けて6,476mの山頂を目指します。

ポイント クーンブ山群に聳える6,476mの山頂を目指すヒマラヤ登山

現在27座あるネパールのトレッキング・ピーク(ネパール山岳協会が定めた5,000m~6,000m峰)の中では、技術的には登りやすいピークだと言われていますが、広大で傾斜の緩やかなメラ氷河を辿る北東稜は、確実なアイゼン・ピッケル歩行の技術・経験が必要です。また、クレバスの危険のある山頂直下では、一部、ロープをフィックスして登ります。頂上アタックには、5,045mのベースキャンプから2日間で標高差約1,400mを登って下りる体力が必要となります。

COLUMN メラ・ピーク(6,476m)登頂ルート概要

カーレBC(5,045m)から登山開始。メラ・ラ(5,415m)とハイキャンプ(5,780m)2つのキャンプを設けて6,476mの頂を目指します。予定では、ハイキャンプ(5,780m)まで登った後に、一度、BCへ下山し休養を挟み、翌日2日間かけて山頂をアタックします。当日の天気やご参加者の体調によっては予定とは異なる行程になる場合も充分ありますので、あらかじめご承知おきください。

【STEP1】 カーレBC(5,045m)から氷河の舌端まで岩壁の裾野を進みます。氷河の末端からプラトーを登るとメラ氷河の雪原に出ます。途中、アイゼンを装着します。5300m付近で左手に山頂が一望できます。さらに雪原を登ると第1キャンプのメラ・ラ(5,415m)に到着。標高差370m。

カーレBC(5,045m)

【STEP2】 メラ・ラ(5,415m)からは傾斜の緩やかな広大な雪原が山頂まで延びています。風が吹き抜ける場所なので、強風には要注意です。降雪があるとラッセルになります。斜面の中央にスノードームが見えますが、この左側の雪原に第2キャンプのハイキャンプ(5,780m)を設けます。標高差365m。

メラ・ラ(メラ峠/5,415m)

【STEP3】 ハイキャンプ(5,780m)から山頂を目指して緩やかな雪原を登り続けます。頂上直下には、クレバスがあるので場合によってはアンザイレンして(ロープを結び)進みます。頂上までの急な雪壁では、フィックスされたロープを伝いユマールを使って山頂(6,476m)へ登ります。標高差696m。

ハイキャンプ(5,780m)

【STEP4】 天気が良ければ狭い頂上(6,476m)からは、360度の大パノラマをお楽しみいただけます。下山は同ルートを下降します。予定では、山頂からカーレBC(5,045m)まで一気に下山します。標高差1431m。

山頂付近からのパノラマ  その1
山頂付近からのパノラマ  その2

COLUMN メラピーク登頂の準備と装備について

メラピーク登頂は、標高6,476mの頂きを目指すピッケル・アイゼンを使用した本格的な高所登山です。最低気温マイナス25℃程度を想定した防寒着の他に、雪山登山用の本格的な装備が必要となります。さらに、ピッケル、アイゼン、ロープを使用するため、通常の海外旅行保険のほか、山岳割増保険へのご加入が必要です。

<用意するもの(一例)>
■雪山用登山靴:保温性の高い雪山用登山靴。ワンタッチ・アイゼン装着が可能なもの。
■アイゼン:10本爪以上。前爪がついてるものでワンタッチ式かセミワンタッチ式限定。
■ピッケル、ストック:基本的にはストック利用が便利ですが、滑落停止目的を含め、状況によってピッケルと使い分けます。
■ハーネスほか登攀具:フィックスロープを登下降するためのアッセンダー(ユマール)とディセンダー(エイト環など)が必要です。
■登山用ヘルメット:落石や滑落の危険がある場所で装着します。
※お申込後に、より詳細な装備リストをお送りいたします。

FIXロープを伝って山頂へ
メラピークの山頂(6,476m)

出発日と料金

2023年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
10月24日(火) ~
11月14日(火)伊藤勇太郎(東京本社)同行
22日間998,000円
発着地 東京発/東京・大阪着 最少催行人員 5名(6名様限定)・添乗員同行
燃油サーチャージ 45,200円(7月19日現在の見込み)
一人部屋追加代金 64,000円(ベースキャンプから先のテント泊を除く)
日本の地方発着 タイ国際航空利用コースについては、札幌・名古屋・福岡などの地方発着も別途手配可能です(バンコク合流)。追加代金等について詳しくはお問合せください。
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
  • 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。

コース難易度

体力・技術 (+特殊技術)カーレBCまでの6日間のトレッキングは4,610mの峠越えも含め、連日、5時間前後を歩きます。勾配のきつい登り下りを含み、十分な体力が必要です。カーレBCから先の6日間は、高所登山となります。過去の高所登山・トレッキングの経験に加え、ピッケル・アイゼンを長時間・長期間使用した冬山登山の特殊技術・経験が必要です。
高度 最高宿泊高度は5,780m、最高到達地点は6,476mです。高山病の影響が十分に予想されます。
宿泊

ホテル3泊(カトマンズ)+ ロッジ1泊,テント9泊(トレッキング) + テント6泊(高所登山)
ルクラから先のトレッキング中は基本テント泊となり、1テント男女別2名利用となります。現地事情でロッジが使用できる時はロッジを使用します。カーレBCから先の高所登山中のテント泊は、1テント男女一緒で2~4名利用となります。

荷物 日本からはスーツケースでご参加いただき、カトマンズにてお渡しするダッフルバッグに詰め替えます。カトマンズ~ルクラ間の国内線の預け荷物は、手荷物を含めて25kgまでお預けすることが可能です。ダッフルバッグはカーレBCまではポーターが運びます。なお、カーレBCから上部の高所登山期間中は、寝袋・マットを含め、個人装備はすべてご自身で背負う必要があります。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール地図を見る
1 東京 21:00集合 夜、東京・羽田空港に集合。
機中泊
2 東京
バンコク
バンコク
カトマンズ
00:20発
04:50着
10:15発
12:25着
空路、東京(羽田)よりバンコクへ。着後、航空機を乗り換えて、ネパールの首都カトマンズへ。着後、自由行動。
カトマンズ泊
3 カトマンズ
ルクラ
ルクラ
チュタンガ


約5時間
航空機にて、カトマンズより起点となるルクラ(2,827m)へ。
●トレッキング1日目(約5時間/約5km)
シェルパ、ポーターと合流してチュタンガ(3,500m)へ向かいます。
テント泊
4 チュタンガ
カルカテン
約2.5時間 ●トレッキング2日目(約2.5時間/約2.3km)
樹林帯の急斜面を登り、カルカテン(4,010m)へ。 着後、高所順応のため、さらに上部(4,200m付近)まで往復します(約2時間)。
テント泊
5 カルカテン
ザトルワ・ラ
トゥリ・カルカ
約5時間 ●トレッキング3日目(約5時間/約4.5km)
トラバース道から急登を経てザトルワ・ラ(ザトルワ峠/4,610m)を越え、急斜面を下り、トゥリ・カルカ(4,200m)へ。
テント泊
6 トゥリ・カルカ
コテ
約6時間 ●トレッキング4日目(約6時間/約8km)
樹林帯の急斜面からトラバース道を経て、ヒンクー・コーラまで下り、メラピーク南壁を見上げるコテ(3,600m)へ。
テント泊
7 コテ
タグナク
約6時間 ●トレッキング5日目(約6時間/約9.2km)
ヒンクー・コーラに沿って緩やかに登り、メラピーク西壁基部に広がる広大な草原のタグナク(4,356m)へ。
テント泊
8 タグナク
カーレBC
約4時間 ●トレッキング6日目(約4時間/約6km)
ヒンクー・コーラ源頭部を進み、正面のモレーン帯を越えます。ディグ・カルカ(4,659m)を経て、アブレーションバレーの中をカーレ(5,045m)へ。カーレにメラ・ピーク・ベースキャンプを設営します。
テント泊
9~14 メラピークBC
メラピーク山頂
メラピークBC
 

●高所登山(6日間)
登山1日目:カーレBC(5,045m)-メラ・ラ(メラ峠/5,415m)
登山2日目:メラ・ラ(5,415m)-ハイキャンプ(5,780m)-カーレBC(5,045m)
登山3日目:カーレBC(5,045m)滞在・休養日
登山4日目:カーレBC(5,045m)-ハイキャンプ(5,780m)
登山5日目:ハイキャンプ(5,780m)-山頂(6,476m)-カーレBC(5,045m)
登山6日目:予備日

テント6泊
10
11
12
13
14
15 カーレBC
コテ
約9時間 ●バックキャラバン1日目(約9時間/約15.2km)
カーレBC(5,045m)を出発し、往路をコテ(3,600m)へ。
テント泊
16 コテ
トィリカルカ
約8時間 ●バックキャラバン2日目(約8時間/約8km)
往路をトゥリ・カルカ(4,200m)へ。
テント泊
17 トゥリ・カルカ
チュタンガ
約7時間 ●バックキャラバン3日目(約7時間/約6.8km)
往路をザトルワ・ラ(ザトルワ峠/4,610m)を越え、チュタンガ(3,500m)へ。
テント泊
18 チュタンガ
ルクラ

約3時間
●バックキャラバン4日目(約3時間/約5km)
往路をルクラ(2,827m)へ。
ロッジ泊
19 ルクラ
カトマンズ

 

航空機にてカトマンズへ戻ります。着後、自由行動。
カトマンズ泊
20 カトマンズ
(フライト予備日)
  フライト予備日。予定通りの場合は、終日、自由行動。
カトマンズ泊
21 カトマンズ
バンコク
バンコク
バンコク
13:30発
18:15着
深夜発
23:59発
午前中、自由行動。午後、航空機にてバンコクへ。着後、航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。
機中泊
22 東京
大阪
朝着
07:20着
朝、東京(羽田または成田)・大阪に到着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝19/昼18/夜19:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:タイ国際航空、ネパール航空
  • 上記はタイ国際航空利用の日程です。ネパール航空利用の場合は発着地・発着時間が異なり直行便利用となります。

ご案内とご注意

査証(ビザ) ネパール(6,000円)、代行手数料(4,400円)、写真1枚(マカルー・バルン国立公園入園用とネパール山岳協会提出用を含む)。旅券の残存有効期間は6ヶ月、査証欄余白は1ページ以上必要です。
気候・服装 カトマンズは日本に比べ暖かく、快適にお過ごしいただけます。
トレッキング中は、標高によって気温は大きく異なります。標高3,000mを超える場所では朝晩の気温は0℃を下回り、カーレBC付近ではマイナス15℃以下にまで下がることがあります。カーレBCから上部の高所登山区間は、朝晩は、通常、マイナス10℃からマイナス25℃まで冷え込みますので充分な防寒具をお持ちください。なお、お申込後に、より詳細な装備リストをお送りいたします。
利用予定ホテル 日程及び下記をご覧ください。
■カトマンズ:フジホテル、バイシャリ、マヤ・マナー・ブティック、アンバサダー
高山病について 高山病の影響が十分予想されるコースですので、高山病対策として添乗員がパルスオキシメーター(血中酸素飽和度測定装置)、および携帯加圧装置を携行し、現地で酸素ボンベを用意します。
高山病についてのご注意と取り組み
健康診断書のご提出 ご参加の方全員に健康診断書(出発日から起算して6カ月以内に受診されたもの)のご提出をお願いしております。 健康診断書の内容には、血液検査、心電図、胸部X線の項目が必須となります。
寝袋について トレッキング中のテント泊では寝袋(冬用)が必要です。お持ちでない方には弊社で有料(6,000円)で貸し出しいたします。カーレBCから先の高所登山中のテント泊は、寝袋(厳冬用・マイナス20℃以上対応)が必要です。寝袋(厳冬用)は、ご自身でご用意ください。
ネパールの国内線について ■現在、カトマンズ空港では運航便の増加に伴い、滑走路の混雑緩和のために国内線の離発着数を制限しています。そのためルクラ線については一時的にラメチャップ空港発着にて運航する場合があります。その場合には午前2時頃に専用車でカトマンズ市内を出発、ラメチャップ空港まで移動する必要が生じます(所要約5時間)。
■カトマンズまたはラメチャップ/ルクラ間は小型飛行機による山岳フライトです。悪天候の場合はフライトキャンセルになることがあります。稀に悪天候が続いた場合には日程変更を余儀なくされることがあります。その場合には、可能な限り当初の日程に沿うように、現地にて臨機応変に対応させていただきます。代替としてヘリコプターを利用することもあります。その変更にかかる費用(片道あたり6~8万円程度)はお客様のご負担となります。
添乗員の同行範囲と旅日記のご送付について 添乗員は、日程1日目の東京より出発し、日程18日目のルクラまでご一緒いたします。日程18日目のルクラより先は、他のグループの別の添乗員が皆さまをご案内いたします。また、ご帰国後にお送りする旅日記は、12月10日までにご参加の皆さまに発送いたします。
海外旅行保険について ご参加の方には疾病死亡・治療、救援者費用を含む海外旅行保険へのご加入をお願いしております。また、通常の海外旅行傷害保険のほか、運動割増保険に必ずご加入いただく必要があります。予めご了承ください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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