ツアーのポイント
ポイント全行程100㎞を前編と後編に分けて、確実に踏破に挑戦
大峯奥駈道は、山中6泊(前後編合わせて)はテント(又は無人の避難小屋)を利用する健脚向けコースです。中間地点にある前鬼を境に、前編・後編に分けて、より確実な踏破を実現します。ポイント9~12名様限定 経験豊富なガイドと添乗員が同行し縦走をしっかりサポート!
前編9名、後編12名様限定の少人数制で実施します。縦走中に使用する食料や炊事道具、共同テント(前編のみ)は団体装備として添乗員が運びます。アクセスが悪く、有人の山小屋がほとんどない山域で、荷物が多くなる等の理由から、なかなか個人では実現が難しい大峯奥駈道ですが、経験豊富なガイドと添乗員が安全第一でしっかりサポートいたします。ポイント十津川温泉に宿泊 (後編)
長時間の連日縦走の疲れを、自然に囲まれた温泉宿で癒します。人気の宿、十津川温泉「ホテル昴」に宿泊します。


COLUMN 1300年の歴史を誇る大峯奥駈道
紀伊半島を吉野から熊野へと縦断する大峰(大峯)山脈。最高峰・八経ヶ岳(1,915m)を筆頭に1,000m~1,900mの峰々が連なっています。この大峰山脈の主稜線の縦走路が「大峯奥駈道」であり、大峯七十五靡(なびき)と呼ばれる修験道の行場がある1300年の歴史を持つ山岳修行路です。また、大峯奥駈道は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして2004年に世界遺産に登録されています。







COLUMN 修験道の開祖・役行者と大峯山
大峯山(大峰山)は、古くから修験山伏の山として知られています。この山は、飛鳥時代に役行者(えんのぎょうじゃ)がはじめて開いたとされています。役行者は、役小角(えんのおづぬ)とも呼ばれ、日本独自の山岳信仰である修験道の開祖とされています。呪術や法力をつかって鬼(前鬼と後鬼)を弟子にしたり、民衆を救うために蔵王権現を祈り出したり、富士山よりも高く空を飛んだり、といった奇跡や超常現象が伝説や民話で語り継がれている人物です。 大峯山は、山域全体を指す事もありますが、今は一般的に山上ヶ岳の事を指します。地方によっては男子が15歳になるとこの山に「山上詣り」をすませて、はじめて一人前の男子と見なされました。大峯奥駈道を歩いていると行者講あるいは山上講と呼ばれる講社の先達に導かれた白装束の山伏(行者)に出会うことができます。大峯七十五靡(なびき)とよばれる行場では、法螺貝の音が響き渡り、大峯山ならではの独特の光景を目にすることができるでしょう。





COLUMN 企画者の声
2020年秋に実施した8日間歩行で一気に踏破するコースは、台風に阻まれました。連日無人の避難小屋(又はテント)に宿泊しながら長時間、10~15kgの重量を背負い縦走するスタイルの大峯奥駈道。急登急下の連続するルートでは疲労が蓄積し、岩場・鎖場などの危険箇所通過(特に悪天候時)に対しリスクもあります。本コースは中間地点にある前鬼を境に、前編・後編に分けて、より確実な踏破を実現します。決して一筋縄ではいかない健脚向けコース。修験者たちが歩く意義を体感しながら、最終地・熊野をともに目指しましょう!





出発日と料金
2022年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
---|---|---|---|
05月15日(日) ~ 05月22日(日) 【前編】シャクナゲ、シロヤシオが咲く季節 楠修(大阪支社)&紙谷哲平(専属添乗員)同行 |
8日間 | 208,000円 | ![]() |
05月29日(日) ~ 06月03日(金) 【後編】シャクナゲが咲く季節 楠修(大阪支社)&島田稜(東京本社)同行 |
6日間 | 168,000円 | ![]() |
08月28日(日) ~ 09月04日(日)【前編】 |
8日間 | 208,000円 | ![]() |
09月11日(日) ~ 09月16日(金) 【後編】 |
6日間 | 168,000円 | ![]() |
発着地 | 現地発着 ■前編:近鉄・吉野駅集合/近鉄・大和上市駅解散 ■後編:近鉄・大和上市駅集合/熊野本宮大社前解散 |
---|---|
最少催行人員 | ■前編:5名(9名様限定)・添乗員同行 ■後編:5名(12名様限定)・添乗員同行 |
一人部屋追加代金 | 一人部屋の設定はございません |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問等はお気軽に担当までお問い合わせください。
- 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
【前編】東京
■往路:東京駅9:09発-(新幹線のぞみ19号・博多行)-京都駅11:21着
京都駅11:40発-(近鉄特急・橿原神宮前行)-橿原神宮前駅12:35着
橿原神宮前駅12:46発-(近鉄特急さくらライナー・吉野行)-吉野駅13:29着
■復路:大和上市駅11:16発-(近鉄吉野線・橿原神宮前行)-橿原神宮前駅12:00着
橿原神宮前駅12:30発-(近鉄特急・京都行)-京都駅13:26着
京都駅13:39発-(新幹線のぞみ108号・東京行)-東京駅15:54着
【前編】大阪
■往路:大阪駅11:40発-(JR大阪環状線京橋方面・天王寺行)-天王寺駅12:02着
大阪阿倍野橋駅12:10発-(近鉄特急さくらライナー・吉野行)-吉野駅13:29着
■復路:大和上市駅11:16発-(近鉄吉野線・橿原神宮前行)-橿原神宮前駅12:00着
橿原神宮前駅12:01発-(近鉄南大阪線区間急行・大阪阿倍野橋行)-大阪阿倍野橋駅12:42着
天王寺駅12:52発-(大阪環状線西九条方面大和路快速・天王寺行)-大阪駅13:07着
【後編】東京
■往路:東京駅9:09発-(新幹線のぞみ19号・博多行)-京都駅11:21着
京都駅11:40発-(近鉄特急・橿原神宮前行)-橿原神宮前駅12:35着
橿原神宮前駅12:46発-(近鉄特急さくらライナー・吉野行)-大和上市駅13:24着
■復路:本宮大社前10:00発-(熊野御坊南海バス51川丈線・新宮駅行)-新宮駅10:59着
新宮駅12:45発-(特急ワイドビュー南紀6号・名古屋行)-名古屋駅16:10着
名古屋駅16:31発-(新幹線ひかり656号・東京行)-東京駅18:12着
【後編】大阪
■往路:大阪駅11:40発-(JR大阪環状線京橋方面・天王寺行)-天王寺駅12:02着
大阪阿倍野橋駅12:10発-(近鉄特急さくらライナー・吉野行)-大和上市駅13:24着
■復路:本宮大社前10:00発-(熊野御坊南海バス51川丈線・新宮駅行)-新宮駅10:59着
新宮駅11:27発-(くろしお22号・新大阪行)-天王寺駅15:33着
天王寺駅15:37発-(JR大阪環状線西九条方面大和路快速・天王寺行)-大阪駅15:52着
コース難易度
体力・技術 | ![]() |
1日の歩行時間の目安は5~10時間程度、最長12時間(後編)です。長時間、長距離を連日歩ける体力が必要で、高度感のある鎖場、梯子、岩場等の危険個所が多くあるため三点確保などの基本技術と経験も必須です。夏山の連泊縦走経験がご参加の条件です。 |
---|---|---|
宿泊 | 縦走中の避難小屋(無人)は、空きがあれば利用します。小屋の収容数が小さい前編は、空きが無ければテント泊(2~4名で1張)となります。寝袋(三季用)と寝袋の下に敷くマットレスが必要です。寝袋をお持ちでない方には弊社で有料(5,000円/重量720g)で貸し出しいたします。避難小屋と弥山の山小屋、前鬼の宿坊は大部屋泊(男女混合)となります。 | |
荷物 | 縦走中に不要な荷物を置いておくことができませんので、荷物は工夫をして軽量化に努めるようにお願いします。1日目から全行程、登山装備を持って歩きます。後編は、4日目、5日目の旅館から、宅配便を利用する事が可能です。装備に関しては「ご案内とご注意」をご覧ください。 |
- 日本の山旅コースの「体力・技術レベル難易度の目安」はこちらのページをご確認ください。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール地図を見る | |
---|---|---|---|
1 | 近鉄・吉野駅 吉野山 |
14:00発 16:00着 |
近鉄吉野線・吉野駅改札前14:00集合。 徒歩にて修験道の根本道場である金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂や吉水神社を散策。散策後、吉野山・中千本(350m)にある民宿へ。 吉野山:一休庵泊|食事:朝× 昼× 夜○ |
2 | 吉野山 青根ヶ峰 二蔵宿小屋 |
06:30発 13:00着
|
●大峯奥駈道1日目(約6時間30分) 吉野山を出発し、金峯神社に立ち寄り後、青根ヶ峰(858m)、四寸岩山(1,236m)を経て、百丁茶屋跡にある避難小屋・二蔵宿小屋(1,070m)へ。 昼食(お弁当)は名物・柿の葉寿司をご賞味ください。 二蔵宿小屋泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
3 | 二蔵宿小屋 大天井ヶ岳 五番関 <男性> 山上ヶ岳 <女性> 洞川 |
早朝発
|
●大峯奥駈道2日目 約7時間30分<男性> 大天井ヶ岳(1,439m)を越え、五番関(女人結界)へ。洞辻茶屋、陀羅尼介茶屋を経て、西の覗を見学後、修験道の祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が開山した大峯山=山上ヶ岳(1,719m)へ。 ※宿坊が空いていない場合は、1時間先の小笹ノ宿まで進みます。 ●大峯奥駈道2日目 約6時間<女性> 大天井ヶ岳(1,439m)を越え、五番関(女人結界)へ。大峯奥駈道を離れ、洞川(どろがわ)へ下ります。約20分ほどで舗装道へ出て、徒歩にて旅館へ(約830m)へ。 着後、洞川温泉でゆったりとおくつろぎください。 【男性】宿坊、又はテント又は小笹ノ宿泊 食事:朝○ 昼× 夜○ 【女性】洞川:花屋徳兵衛泊|食事:朝○ 昼× 夜○ |
4 | <男性> 山上ヶ岳 大普賢岳 行者還小屋 <女性> 洞川 (稲村ヶ岳) |
早朝発 午後着 朝発 午後着
|
●大峯奥駈道3日目 約9時間30分<男性> 阿弥陀ヶ森(女人結界)、大普賢岳(1,780m)を経て、天川辻にある避難小屋・行者還小屋(1,416m)へ。 ●大峯奥駈道3日目 約9時間30分<女性> 洞川より、法力峠(1,217m)、女人大峯と呼ばれる大日山(1,689m)を経て、大峰山系唯一の独立峰である稲村ヶ岳(1,726m)を登頂。山頂からは、大峯奥駈道のパノラマを展望いただけます。同ルートを下山した後は、再び洞川温泉でおくつろぎください。 【男性】テント又は行者還小屋泊|食事:朝○ 昼× 夜○ 【女性】洞川:花屋徳兵衛泊|食事:朝○ 昼× 夜○ |
5 | <男性> 行者還小屋 奥駈道出合 弥山 <女性> 洞川 行者還トンネル西口 奥駈道出合 弥山 |
早朝発 昼着 朝発
|
●大峯奥駈道4日目 約5時間<男性> 弁天ノ森を経て、トウヒやシラビソの原生林が美しい弥山(1,895m)へ。 ●大峯奥駈道4日目 約4時間<女性> タクシーにて、行者還トンネル西口へ。奥駈道出合まで登り返し、弁天ノ森を経て弥山(1,895m)へ。 弥山:弥山小屋泊|食事:朝○ 昼× 夜○ |
6 | 弥山 八経ヶ岳 楊子ヶ宿小屋 |
朝発
|
●大峯奥駈道5日目(約5時間) 大峰山脈最高峰であり近畿最高峰でもある八経ヶ岳(1,915m)を経て、仏生ヶ岳手前の避難小屋・楊子ヶ宿小屋(1,594m)へ。 テント又は楊子ヶ宿小屋泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
7 | 楊子ヶ宿小屋 釈迦ヶ岳 太古ノ辻 前鬼 |
早朝発 夕方着
|
●大峯奥駈道6日目(約9時間30分) 大峰山脈の中でも屈指の展望を誇る釈迦ヶ岳(1,800m)を越え、太古ノ辻(1,450m)から大峯奥駈道を離れ、前鬼の宿坊・小仲坊(おなかぼう/800m)へ。 前鬼:小仲坊泊|食事:朝○ 昼× 夜○ |
8 | 前鬼 前鬼口 近鉄・大和上市駅 |
08:00発 11:00着
|
徒歩にて約1時間ほど舗装道を下り、車止めのポイントへ。タクシーにて、近鉄・大和上市駅へ。着後、11:00頃解散。
食事:朝○ 昼× 夜× |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝7/昼2/夜7
- 日程表記載の所要時間は休憩時間や歩行ペースを考慮し、一般的なコースタイムを1.2倍した時間です。
ご案内とご注意
気候・服装 | 夏山の標準装備にてご参加いただけます。天気が良ければ暑く、半袖又は薄手の長袖で過ごすことができますが、悪天時や強風が吹くと体感気温は下がります。フリース、薄手ダウンジャケット等の防寒着をお持ちください。また、雨の多い地域ですので、降雨に備え、上下セパレート式の雨具をお持ちください。登山時の靴は防水の効いたトレッキングシューズや軽登山靴が最適です。 |
---|---|
利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 湯の峰温泉:よしのや、湯の峯荘、伊せや、あづまや 川湯温泉:山水館まつや、みどりや |
荷物について | 縦走中は(前編)5泊6日分<男性>および2泊3日分<女性>、(後編)3泊4日分の荷物をご自身で背負って歩きます。十分な大きさのザック(例,40L前後)をご用意ください。【ご自身でご用意していただく装備】上下セパレートタイプの雨具/ダブルストック/スパッツ(足首用)/タオル/防寒着/着替え/手袋(薄手・防寒用)/ヘルメット(岩場・鎖場通過時に利用) /寝袋(三季用)/マットレス/行動食歩行日数分/昼食必要日数分(日程表内、昼Xになっている回数)/ヘッドランプ/トイレットペーパー/個人常備薬/水筒(2L程度)/マグカップ/食器セット ※食料や炊事道具は共同装備としてご用意いたします。 |
縦走について | 連日、13kgほどの個人装備を持ちながら長時間のアップダウンを繰り返す縦走コースです。体力のない方はご参加いただけません。特別な登山技術は必要ありませんが、普段から山登りをされていて、夏山の縦走経験や1日10時間程度の登山道を連日歩くことのできる基礎体力があることがご参加の必須条件です。 |
お食事について | 昼食<前編>4日分(3日目,4日目,5日目,7日目)、<後編>2日分(3日目,4日目)は含まれておりません。 日持ちするパンやアルファ米など各自でご用意ください。山中で購入はできません。 | その他のご注意 | 花の開花状況はその年の気候により多少ずれることがあります。 |
年齢制限について | 当ツアーは、年齢が80才以上の方はお申し込みいただけません。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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