ツアーのポイント

ポイント 7日間で伊勢路を満喫するハイライトコース

「熊野古道伊勢路」は伊勢神宮と熊野三山の二つの聖地を結ぶ約170kmの道のり。歩きがいがある一方で「伊勢路は車道やアスファルト道が辛い、日差しが強く暑い、とにかく長くて疲れる」「1週間くらいで行けたら」という声を聞きます。今回は往時の状態を色濃く残す世界遺産登録区間32.9kmの中から、さらに選りすぐりの区間に絞ってご案内いたします。

ポイント 熊野街道の起点となる玉城町・田丸からスタート

田丸は大和国と伊勢神宮を結ぶ伊勢本街道(参宮街道)に位置し、伊勢路(熊野道)との分岐点になっていました。宿や商店が並び、巡礼者が旅の準備を整えることができる、賑わいと活気にあふれる町として広く知られていました。この町を散策して伊勢路の旅をスタートします。

ポイント世界で唯一の「川の参詣道」の世界遺産 熊野川を伝統の「三反帆」で渡る

伊勢路を「苔むした石畳と峠越え」いう視点からだけではなく、熊野川と共に生き、 暮らしてきた三重県最南端・紀宝町の人びとにとっての「伊勢路としての川」の世界を 体験していただきます。3枚の帆を掲げ、滑るように進む川面「三反帆」の姿はとても 優雅で美しいものです。

ポイント 語り部と共に伊勢路を巡る

伊勢路は川や峠を越えるごとに少しずつ気候や生活習慣が変わっていきます。それぞれの地域で地元を愛する語り部が同行します。語り部の語りが古道を「生きた道」にしてくれることでしょう。

ポイント その日だけの荷物を持って、身軽にのんびりと古道を歩きます

7日間かけて歩きますが、毎日すべての荷物をまとめて移動するのは大変です。今回は紀伊長島、尾鷲で連泊をして、毎日、歩きたい場所まで車で移動します。その日、1日分の荷物だけを持って、日帰りの装備で身軽に歩くことができます。

ポイント 伊勢路は「いつもの散歩道」

世界遺産登録をされたからといっても東紀州の地域住民にとっての伊勢路は「いつもの散歩道」という感覚であり、世界遺産登録後も基本的に認識に変わりはないといわれています。往時の巡礼者は、宿や食事の提供を受けるなど、地元の人々に助けられたという記録も残っています。いにしえから現在に至る庶民の道としての素朴な伊勢路を歩きます。

伊勢路 木札を携えていくつもの峠を越える
伊勢路最初の峠 女鬼峠
訪問する
世界遺産

紀伊山地の霊場と参詣道

COLUMN 二大聖地を結ぶ道「熊野古道伊勢路」 

日本古来の聖地・熊野に詣でるための道、熊野古道。平安の昔から今日まで多くの人々が足跡を刻んできたその道のりは、歴史を後世に伝え続け、2004年7月7日にユネスコの世界遺産に登録されました。
太古の昔、熊野の地では巨岩や滝などに神が宿るとする自然信仰が生まれ、平安時代、白河上皇の熊野御幸が行われたのを機に貴族の間で熊野詣が流行。江戸時代には庶民の間にもひろがりました。各地から熊野に向かうルートの中でも特に人気があったのが伊勢神宮から熊野三山をめざす「熊野古道伊勢路」。その約170kmの道のりは伊勢神宮からもうひとつの聖地・熊野をめざす唯一の交通路で『東海道中膝栗毛』にも登場し「伊勢へ七度、熊野へ三度」と呼ばれ、誰もが訪れたいと願う信仰の道でした。
紀伊路や中辺路などの和歌山県側の古道が貴族に多く利用されてきたのに対して、伊勢路は主に庶民が利用する道として歴史を重ねてきました。伊勢参りを終え、伊勢街道、伊勢本街道から熊野街道(伊勢路)へと進み、いくつもの川を渡り、峠を越え、海岸線を歩き、熊野三山を目指し、さらに那智山青岸渡寺から西国三十三箇所巡礼へと向かいました。身分や階級を問わず多くの人々が救いを求め、蘇りを願って全国各地から目指した山深い熊野の地。庶民の目線で歩き継がれてきた道が「熊野古道伊勢路」です。

COLUMN 世界遺産登録区間は計32.9km

伊勢路のすべてが世界遺産に登録されているわけではなく、約170kmのうちの世界遺産登録区間は断続的に計32.9kmに限定されています。紀伊半島の中央部は、際立った高山こそないものの、どこまでも続く山々と谷に覆われているため、古来より交通開発が困難であり、往来に適する場所は限られるため、現代の主要な交通路は古人の拓いた道に並行、あるいは重複することになり、国道や市街地のルートとして吸収されてしまったり、熊野詣それ自体の盛衰もあって正確なルートが不明になっている区間があり、自然災害や歴史的な変遷から生じた派生ルートもあり、文化遺産としての認定が難しいという問題がありました。
そうした「忘れられた」ルートを再発見しようとする地元の動きもあり、荒れ果てた熊野古道を元の姿に戻そうと三重県や東紀州地域の市や町と住民が協力をして「熊野古道整備計画」(1996年3月)を作りました。地域の人々の積極的な活動が実を結び、次第に元の姿を取り戻していきました。地域が一体となったこれらの活動は熊野古道を有名にし、2004年の世界遺産登録につながりました。まだ危険な箇所や道が寸断されていて通行不能の場所もありますが、可能な限り、登録区間を歩き、江戸時代の面影を残す美しい石畳の峠道など、伊勢路の魅力に迫ります。

江戸時代の石積みが残る荷坂道
観音道を登る

COLUMN 川舟「三反帆」

熊野川の中下流域34キロは、平安・鎌倉時代、熊野本宮大社を訪れた上皇や貴族たちが熊野速玉大社(新宮市)に舟で下った「川の参詣道」として2004年に世界遺産に登録されました。昭和30年代までは、木材や炭、石炭、米などの生活物資を運ぶ水上交通も 盛んで、川舟(三反帆)が多く利用されていました。流域唯一の川舟の船大工(谷上嘉一氏)をはじめ、地元の有志により、再興された三反帆(さんだんぼ)の川舟は、幅1メートル弱の帆布を3枚、高さ6メートルほどの帆柱から掲げ、風をとらえて進みます。 強すぎる風は帆の間から逃し、海からの風を受けると、上流に向かって進むこともできます。激しい流れに対応するため、船首は美しく反り返り、船底は平らで数センチの浅瀬にも乗り入れることができるという、この地の自然環境を取り入れた作りになっています。今回のツアーでは、この「三反帆」に熊野への思いを乗せて 熊野川を渡り、そして伊勢路の旅を終えます。

3枚の帆を掲げ、滑るように川面を進む「三反帆」
三反帆で「川の参詣道」熊野川を行く

出発日と料金

2023年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
10月11日(水) ~
10月17日(火)
熊野速玉大社の「御船祭」を見学
若井崇嗣(大阪支社)同行
7日間 238,000円
発着地 現地発着(伊勢市駅発・新宮駅着) 最少催行人員 7名(12名様限定)・添乗員同行
一人部屋追加代金 35,000円
(但し、部屋数が限られるため、お一人部屋の確保ができない場合がございます。)
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
  • 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問等はお気軽に担当までお問い合わせください。
  • 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
  • <東京・大阪からの参考アクセス>
    【東京方面】
     往路:新幹線 ひかり631号(新大阪行)  東京駅  06:21発 - 名古屋駅 08:08着
        新幹線 のぞみ201号(新大阪行)  東京駅  06:42発 - 名古屋駅 08:22着
        近鉄 ビスタカー(宇治山田行)  名古屋駅 08:50発 - 伊勢市駅 10:10着
        JR 快速みえ1号(鳥羽行)      名古屋駅 08:37発 - 伊勢市駅 10:18着
     復路:JR 南紀4号(名古屋行)       新宮駅  09:13発 - 名古屋駅 12:41着
        新幹線 のぞみ18号(東京行)   名古屋駅 12:59発 - 東京駅  14:36着
        新幹線 ひかり650号(東京行)  名古屋駅 13:31発 - 東京駅  15:12着

    【大阪方面】
     往路:近鉄 特急(賢島行)      鶴橋駅  08:13発 - 伊勢市駅 09:54着
     復路:JR くろしお16号(新大阪行) 新宮駅  08:32発 - 新大阪駅 12:50着
        ※JR南紀4号で松阪まで行き、松阪で近鉄に乗り換えて鶴橋へ向かうこともできます。

    【奈良・大和八木方面】※日本一の走行距離を誇る路線バス(高速道路を使わない)
     復路:奈良交通 八木新宮特急バス  新宮駅 05:53発 - 大和八木駅 12:24着
        奈良交通 八木新宮特急バス  新宮駅 07:46発 - 大和八木駅 14:41着
        奈良交通 八木新宮特急バス  新宮駅 09:59発 - 大和八木駅 16:54着

コース難易度

体力 普段より山歩きやウォーキングなどで運動をされている方ならご参加いただけます。いくつもの峠越えがあり、7日間歩き続けることができる体力が必要です。
宿泊 ホテル泊
部屋数が限られるため、お一人部屋の確保ができない場合がございます。
荷物 トレッキングに不要な荷物は、ホテルに置いておくことができます。毎日、その日の荷物だけを持って歩いていただけます。

ツアー日程表

  地名 時刻 スケジュール
1

伊勢市駅
田丸
女鬼峠
瀧原宮
紀北町長島

10:30集合



17:00着
10:30 伊勢市駅に集合。専用車にて熊野街道出立の地、田丸へ。伊勢本街道と熊野街道の分岐点として栄えた町並みを見学後、伊勢路最初の峠「女鬼峠」へ。
●女鬼峠越え【歩き:約1.8km/約1.5時間】
「三瀬坂峠」へと続く、三瀬川の渡し跡、多岐原神社を経て、内宮(皇大神宮)の別宮・瀧原宮を参拝後、紀北町長島へ。
紀北町長島:きほく千年温泉ホテル季の座泊
|食事:朝× 昼○ 夜○
2 紀北町長島
荷坂峠道
ツヅラト峠道
紀北町長島

08:00発


17:00着

専用車にて荷坂峠道へ。
●荷坂峠越え【歩き:約4.0km/約2時間】
その後、徒歩と専用車にてツヅラト峠登り口へ移動。
●ツヅラト峠越え【歩き:約3.0km/約2時間】
その後、徒歩と専用車にて紀北町長島の中心地へ。町並みを散策(約1時間)
紀北町長島:きほく千年温泉ホテル季の座泊
|食事:朝○ 昼× 夜○
3 紀北町長島
始神峠道
馬越峠道
尾鷲市

08:00発


17:00着

専用車にて始神峠の登り口へ。
●始神峠道【歩き:約3.5km/約2時間】
徒歩と専用車にて馬越峠へ移動。
●馬越峠道【歩き:約2.5km/約3時間】
●尾鷲市街を散策【歩き:約1時間】
尾鷲市:ホテルビオラ泊|食事:朝○ 昼× 夜○
4 尾鷲市
八鬼山越え
尾鷲市

08:00発

17:00着

専用車にて八鬼山越え登り口へ。
●八鬼山越え【歩き:約9.5km/約5時間】
下山後、三重県立熊野古道センターを見学。隣接する夢古道おわせにて、海洋深層水を使用したお風呂にて古道歩きの疲れを癒します。
尾鷲市:ホテルビオラ泊|食事:朝○ 昼× 夜○
5 尾鷲市
波田須の道
大吹峠道
観音道
(大観猪垣道)
松本峠
鬼ヶ城
熊野市
08:00発






17:00着

専用車にて東波田バス停へ。
●波田須の道(鎌倉期の石畳)、徐福の宮へ【歩き:約3km/約1.5時間】
その後、大吹峠口(波田須)へ。
●大吹峠道【歩き:約1.7km/約1時間】
その後、大吹峠口(大泊)から専用車にて観音道登り口へ。
●観音道~大観猪垣道【歩き:約3km/約3時間】
大観猪垣道を抜けて、大吹峠から再び大吹峠道を波田須へ。
専用車にて松本峠登り口へ。
●松本峠道【歩き:約2.0km/約2時間
下山後、専用車にてホテルへ。

熊野市:海ひかり泊|食事:朝○ 昼× 夜○
6 熊野市
獅子岩・花の窟
浜街道(北)
浜街道(南)
熊野速玉大社
新宮駅

08:00発




19:30着

●浜街道(北)【歩き:約1.0km/約30分】
獅子岩から七里御浜を歩き、花の窟へ。その後、専用車にて浜街道を南下します。
●浜街道(南)【歩き:約3.0km/約1.5時間】
加持鼻王子権現跡付近の七里御浜を歩きます。その後、川舟「三反帆」で熊野川を下ります。御船祭の舞台となる御船島を望み、熊野速玉大社、熊野川河原付近の林にある御旅所にて執り行われる神事「御船祭」を見学します。
新宮:パレスホテル 又は 熊野市:海ひかり泊
|食事:朝○ 昼× 夜○
7 新宮駅

08:00解散

朝、新宮駅にて解散。

食事:朝× 昼× 夜×
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝5/昼1/夜6

ご案内とご注意

気候・服装 トレッキング中は天気が良ければ、長袖シャツ程度で過ごすことができますが、朝夕や歩行中、風が吹くと体感温度は 下がります。フリースやダウンジャケット等の防寒着をお持ちください。降雨もありますので、上下セパレート式の雨具をお持ちください。靴は峠越えの日はトレッキングシューズが最適です。その他の場所では歩きなれた運動靴があると便利です。
利用予定ホテル 日程表ご覧ください。
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