アンダシベと東部熱帯雨林
Andasibe and the Eastern Rainforests首都アンタナナリボの東約140kmに位置するアンダシベ周辺は、マダガスカルの東部熱帯雨林帯を代表する自然豊かな地域です。標高900〜1,200メートルの高地に広がるこのエリアは、年間を通じて比較的湿潤な気候にあり、雨季(12〜3月)には降水量が多く、乾季(5〜10月)でも朝晩はひんやりとした空気に包まれます。
この地域には、世界最大の体長を誇るキツネザル「インドリ」をはじめとする多様な固有種が生息しており、マダガスカルの生物多様性を象徴する場所として広く知られています。中でもペリネ自然保護区やマンタディア国立公園といった重要な保護エリアでは、熱帯雨林の希少な動植物をじっくりと観察することができます。また、アンダシベからさらに東へ進んだ運河沿いに位置するパルマリウム保護区では、手つかずの湿地帯や林地に暮らすアイアイをはじめとする希少動物との出会いも期待できます。