ツアーのポイント

ポイントバルセロナに3連泊、モデルニスモ建築をじっくり巡る

バルセロナでは、ガウディがインスピレーションを得たとされるモンセラットも訪問し、ガウディの初期から円熟期までの代表作を見学します。また、ガウディと時を同じくして活躍したモンタネールの建築物も見学することで、バルセロナのモデルニスモ建築を凝縮して体感いただきます。

ポイント各都市で各時代の建築を見学。建築様式の変遷を辿る

ローマ時代にまで遡る地中海を望むタラゴナから、ゴシックの傑作「ラ・ロンハ」が立つバレンシア、アラゴンのムデハル様式が見られるテルエルとカラタユド、多層様式が見どころの「ラ・セオ」がシンボルのサラゴサ、そしてスペイン建築の代名詞とも言えるバルセロナのモデルニスモ建築を巡ります。

ポイントテルエルとカラタユド ― ヨーロッパで最も美しい異文化融合

世界遺産「アラゴンのムデハル様式」は、キリスト教文化とイスラム文化が共存した中世スペインならではの建築です。テルエルでは完成度の高いムデハル建築群を巡り、カラタユドでは初期ムデハルの重要例「サンタ・マリア教会」を訪問。異なる文化が融合したことで生まれた美にふれます。

柔らかな曲線が美しいカサ・バトリョ内部
サグラダ・ファミリア内部
訪問する
世界遺産

バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ/アラゴンのムデハル様式の建築物/アントニ・ガウディの作品群/バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院

PROFILE 金子貴一 (かねこ たかかず)

1962年、栃木県生まれ。栃木県立宇都宮高校在学中、交換留学生としてアメリカ・アイダホ州に1年間留学。大学時代はエジプトの首都カイロに7年間在住し、1988年、カイロ・アメリカン大学文化人類学科卒。在学中よりテレビ朝日カイロ支局員を経てフリージャーナリスト・西遊旅行添乗員として活躍。中国や中東、仏教などへの造詣も深く、雑誌や新聞などへの執筆も多数行っている。

COLUMN アラゴンのムデハル様式 ― 異文化共存が生んだ世界遺産建築

アラゴンのムデハル様式は、キリスト教とイスラム文化が交差したスペインにおいて生まれた、非常に独自性が高い建築様式です。12~16世紀の中世スペインにおいて、レコンキスタ後もこの地に残ったイスラム系職人たちの高度な技術が、教会や塔といったキリスト教建築と融合し、煉瓦造りの構造、幾何学文様や彩色タイルによる装飾美を特徴とする建築文化が花開いたのです。宗教的対立ではなく、共存と協働の歴史が形となった建築である点こそが、世界遺産としても高く評価される理由です。

テルエル

テルエルは、ムデハル様式建築が最も完成度高く残る都市として知られています。サンタ・マリア大聖堂の塔や屋根、サン・マルティン塔、エル・サルバドル塔など、旧市街に点在する建築物は、かつてイスラムの街で見られたミナレットの構造を色濃く残しつつ、煉瓦やタイルによる複雑な幾何学模様を描きます。中世の信仰と装飾美が一体となった景観から、アラゴンのムデハル様式の核心を体感できる場所です。

カラタユド

一方、カラタユドはムデハル様式の形成初期を知るうえで欠かせない都市です。サンタ・マリア教会では、後陣や回廊、塔に見られる装飾から、イスラム的意匠がキリスト教建築へと取り込まれていく過程を読み取ることができます。様式が成熟する以前の姿を残す点こそが、この町の建築的価値を大きくしているのです。

サラゴサ

アラゴン王国の都であったサラゴサでは、ムデハル様式がさらに他の建築様式と共存する姿を見ることができます。サルバドール大聖堂(ラ・セオ)では、ロマネスク、ゴシック、ムデハル、ルネサンスが一つの建物に共存し、ムデハル様式が一時代の装飾にとどまらず、都市建築の中に組み込まれていった歴史を実感できます。

サンタ・マリア・デ・テルエル大聖堂
サルバドール大聖堂(ラ・セオ)

COLUMN モデルニスモ ― バルセロナが生んだ近代建築の結晶

モデルニスモは、19世紀末から20世紀初頭にかけてカタルーニャで花開いた芸術・建築運動です。産業化により急成長したバルセロナでは、「近代都市としての機能」と「カタルーニャ独自の文化的アイデンティティ」を両立させる試みが始まりました。この試みこそがモデルニスモの原点であり、建築は単なる構造物を超えた「芸術表現」「文化的実験の場」となりました。
モデルニスモの特徴は、自然界に着想を得た曲線的な造形、植物や動物をモチーフとした装飾、色彩豊かなタイルやステンドグラス、そして石、鉄、陶器、ガラスといった素材を用いた伝統技術と最新技術の融合にあります。建物は単なる住む・使うための箱ではなく、人が心地よく過ごすための空間であり、同時に、人間の思想や美意識を表現する存在へと変貌したのです。
そんなモデルニスモを代表する建築家が、アントニ・ガウディとリュイス・ドメネク・イ・モンタネールです。同じ時代を生き、同じ潮流に身を置きながらも、その建築思想と表現は対照的でした。


アントニ・ガウディ
ガウディは、自然界の法則や形態を徹底的に観察し、それを建築構造そのものに落とし込むことで建築を彫刻的かつ有機的な空間芸術へと昇華させました。直線をほとんど使わず、重力や力の流れを可視化するような波打つ曲線構造が特徴です。サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・バトリョ等に見られる造形は、装飾を超えて思想や信仰、自然観までも内包しており、彼の建築は「体験する哲学」とも言える存在です。

リュイス・ドメネク・イ・モンタネール
モンタネールは、建築を「人々の生活や社会を支える場」として強く意識していた建築家でした。構造の合理性や華やかな装飾を大切にしつつ、誰もが使う公共建築にこそ美しさを与えようとしました。サン・パウ病院では、光と風を最大限に取り入れる構造によって快適な療養環境を実現し、カタルーニャ音楽堂では、構造体と装飾が一体となった華やかな内部空間によって音楽を聴く喜びを最大限に高める空間を創り出しています。


個の内面と自然に向き合ったガウディと、社会と都市に向き合ったモンタネール。この対比こそが、モデルニスモの奥行きと豊かさを物語っています。
本ツアーでは、バルセロナの街を歩きながら、モデルニスモ建築を単なる名所としてではなく、「時代の思想が結晶化した空間」として体感します。建築を通して見えてくるのは、近代へと向かう人々の理想、葛藤、そして未来への意志です。 バルセロナという都市がなぜこれほどまでに人を惹きつけるのか。その答えを、モデルニスモ建築の中に見出していただけることでしょう。

ガウディの未完の傑作コロニア・グエル教会
サン・パウ モダニズム区域
列柱廊(グエル公園)
カタルーニャ音楽堂

出発日と料金

2026年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
12月01日(火) ~
12月09日(水)金子貴一さん同行
9日間 728,000円
発着地 東京・大阪発着 最少催行人員 10名(15名様限定)添乗員同行
燃油サーチャージ 79,000円(12月30日現在の見込み)
一人部屋追加代金 69,000円
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
現地合流・離団について 基本的に可能ですが、詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
  • 特別価格コースのため再利用割引・特別割引はありません。
  • 相部屋をご希望の場合でも、ご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は御一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 東京
大阪
22:30発
23:45発
空路、東京・大阪よりそれぞれアラブ首長国連邦のドバイへ。
※添乗員は東京・大阪どちらかより同行し、ドバイで合流します。
機中泊
2 ドバイ
ドバイ
ドバイ
バルセロナ
タラゴナ
04:50着
04:35着
08:15発
13:25着
午後着
着後、航空機を乗り換えて、スペインのバルセロナへ。着後、専用車にて古代ローマ時代に築かれた街タラゴナへ。予定通り到着した場合は、市内観光へ(円形闘技場大聖堂等)。
タラゴナ泊
3 タラゴナ
バレンシア
08:00発
11:00着
専用車にて、スペイン第三の都市バレンシアへ。着後、市内観光(数世紀にも及ぶ様々な建築様式が混在するバレンシア大聖堂、ヨーロッパの民間ゴシック建築の中でも最も美しい建物のひとつとされる世界遺産ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ等)。
バレンシア泊
4 バレンシア
テルエル
カラタユド
サラゴサ
08:00発


19:00着
専用車にてサラゴサへ。道中、世界遺産「アラゴンのムデハル様式の建築物」に登録されている建築物が立つテルエルとカラタユドに立ち寄ります。テルエルでは、世界遺産の構成資産であるサンタ・マリア大聖堂サン・ペドロ教会サン・マルティン教会エル・サルバドル教会を訪問。また、ムデハル様式にモデルニスモも取り入れられている階段エスカリナータも見学します。カラタユドでは、サンタ・マリア教会を訪問します。
サラゴサ泊
5 サラゴサ
モンセラット
バルセロナ
12:00発

18:00着
午前、アラゴン王国のかつての首都サラゴサの観光(内部には巨匠フランシスコ・デ・ゴヤが描いた初期のフレスコ画が残されるスペイン・バロックの傑作ピラール聖堂、各時代の建築様式が壊されることなく継承・増築されたきたサルバドール大聖堂(ラ・セオ)等)。午後、カタルーニャの守護聖人「黒いマリア像」が祀られるスペイン屈指の聖地であり、その奇岩の風景からアントニ・ガウディの想像力の源泉とも言われるモンセラットを観光。その後、バルセロナへ。
バルセロナ泊
6 バルセロナ   2日間にわたり、バルセロナのモデルニスモ建築を見学します。
「懸垂曲線」に基づく構造美と樹状列柱が織りなす有機的な内部空間の集大成サグラダ・ファミリア(鐘楼含む)、ドメネク・イ・モンタネールによる欧州最大級のモダニズム建築群サン・パウ モダニズム区域、自然の地形を活かした空間構成と先駆的な廃材を利用したトレンカディス(砕きタイル)技法が特徴のグエル公園
※バルセロナの観光は訪問日や順序が入れ替わる場合がございます。
バルセロナ泊
7 バルセロナ   引き続き、バルセロナの建築観光。鉄骨構造による大開口のステンドグラスを実現したカタルーニャ・モダニズムにおける装飾芸術の傑作カタルーニャ音楽堂、骨格を想起させる石柱と光の屈折を計算した中央吹き抜けのタイル装飾が秀逸なカサ・バトリョ(内部含む)、東洋やイスラムの影響を強く受けた直線的で色彩豊かなタイル使いが特徴のガウディ初期の傑作カサ・ビセンス(内部含む)、プッチ・イ・カダファルクによる中世北欧やフランドル地方の建築様式を取り入れた階段状破風が特徴のカサ・アマトリェール(外観)、波打つ岩の外壁が独創的な集合住宅カサ・ミラ(外観)
バルセロナ泊
8 バルセロナ 午後発 午前、「サグラダ・ファミリアの設計図」と称されるガウディの未完の傑作コロニア・グエル教会を訪問。その後、空港へ。航空機にてドバイへ。
機中泊
9 ドバイ
東京
ドバイ
大阪
02:55発
17:20着
03:05発
17:05着
ドバイ着後、航空機を乗り換えて東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝6/昼5/夜6:機内食は除く
  • 利用予定航空会社: エミレーツ航空、ターキッシュエアラインズ
  • 上記はエミレーツ航空利用の日程です。ターキッシュエアラインズ航空利用の場合は東京・大阪発/東京着および乗継地がイスタンブールとなり、国際線の発着時間が異なります。

ご案内とご注意

査証(ビザ) 不要です。旅券の残存有効期間はスペイン出国時に3ヶ月以上必要です。
気候・服装 海沿いのバルセロナやバレンシアは合服、内陸のサラゴサやテルエルは冬服が基本となります。朝晩は5℃前後まで冷え込みますので、フリースやダウン等の防寒着は必ずお持ちください。
利用予定ホテル

下記のホテルリストをご覧ください。
■タラゴナ:タラゴナパーク、B&Bタラゴナセントロ・ウルビス、アスタリ
■バレンシア:B&Bバレンシア・シウダー・デ・ラス・シエンシアス、DWOバレンシア、オリンピア・ウニベルシダーデス
■サラゴサ:B&Bロイヤルサラゴサ、グランヴィア、セサラ・グスタ
■バルセロナ:アクチュアルブティック、カタロニアパーク・プシェット、アストリア

観光について サグラダファミリアの塔はいずれかのご案内となり、ご選択はいただけません。また、各教会は観光地ではないため、現地事情により入場観光できないことがあります。その場合は外観からご案内いたします。また、休館日や公式行事などの現地事情により、各訪問地に入場できなくなる場合や、日程の入れ替え、他の観光箇所にご案内する場合がございます。予めご了承ください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。
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