ツアーのポイント
ポイントボイ渓谷のロマネスク教会群をめぐる
スペインとフランスの国境をなすピレネー山脈の深く険しい山間に静かに佇む村々。このボイ渓谷に点在するロマネスク教会群は2000年に世界文化遺産に登録され内部のフレスコ画はヨーロッパ中世美術の重要な宝庫の一つとされています。この貴重な教会群を2日間にわたって巡ります。
ポイントピレネー山脈の小独立国 アンドラ公国も訪問
大国に挟まれながら独自の文化を守ってきたアンドラ公国の首都アンドラ・ラ・ベリャでは16世紀に建てられた国会やロマネスク様式のサン・エステバ教会などが建つ旧市街を散策します。
ポイントポイ渓谷の旅を締めくくるカタルーニャ美術館
旅の最後に訪れるバルセロナのモンジュイックの丘にあるカタルーニャ美術館にはボイ渓谷をはじめとするピレネーのロマネスク教会群から移されたフレスコ画を多く所蔵しています。サン・クリメン・デ・タウイ教会からも『全能者キリスト』のフレスコが移行されました。
山岳国アンドラ
カタルーニャ美術館 PROFILE 山上やすお (やまがみ やすお)
兵庫県伊丹市生まれ。美術解説員、美術系YouTuber。博物館学芸員、話し方伝え方スペシャリストの資格を保有。
幼少の頃から絵を描くことが好きで、大学では美術部で美術を学びイラストの制作も開始。2010年より西遊旅行の添乗員として世界各地を飛び回るかたわら、NHK文化センターなどで美術解説員の活動を行う。2015年から美術の楽しさを伝えるため講座運営を開始し、総受講者は1万人を超える。コロナ禍にを機にアートに関するYouTube「こやぎ先生の美術チャンネル」を開設。有名な画家や美術展などの解説や、親しみやすいイラストが人気を呼びチャンネル登録者が3.5万人を超える。
■著書:「マンガで「なるほど名画」こやぎ先生が教える西洋絵画の7つのポイント」「死ぬまでに観に行きたい世界の有名美術を1冊でめぐる旅」
COLUMN 山奥に佇むロマネスク教会群
人知れず山あいに息づくロマネスク教会群──その質実な佇まいに、ふと心を奪われたことはありませんか。ピレネー山脈の奥深くに広がるボイ渓谷は、長い歴史の中で多くの巡礼者や旅人を受け入れてきました。そこに建てられた教会群は、険しい山々に守られるようにひっそりと、まるで“隠れ家”のように佇んでいます。素朴な石造りの壁や控えめなフレスコ画は派手さとはまったくの無縁…。ですが、どこか心にじんわりと沁み込むような静かな力が感じられるのではないでしょうか。それこそが千年の時を越えてなお、凛として存在感を放つボイ渓谷の教会群なのです。このツアーでは、世界遺産にも登録されたロマネスク教会群を巡りながら、その簡素さの奥に潜む祈りの美を体感します。さらには同じくピレネー山脈に埋もれるように佇む小国・アンドラ公国まで足を延ばし、美しさの原点を目指します。
サン・キルク教会
アンドラ公国 COLUMN ロマネスク美術の魅力とは
重厚な石壁に守られ、薄暗い身廊へ差し込むわずかな光…。ロマネスク美術は、華やかな色彩や豪奢な金箔とは無縁ですが、その静けさの奥に燃えるような力を秘めています。誇張された聖人の顔に屈強な獣のレリーフ、読み解くほどに神秘が深まる象徴表現。一見素朴に見える造形の中で、人々は永遠と救済、そのすべてを石に刻み込もうとしました。この様式が生まれた中世ヨーロッパは、まだ不安と祈りが生活の中心にあった時代でした。巡礼の道は険しく、疫病も戦も人々のすぐそばにありました。そんな時代に「絶対の拠り所」として、石の重みはそのまま神の確かさを象徴するように教会が建てられていったのです。彫刻家や画家たちの名前はほとんど残っていませんが、その匿名性すらも、ロマネスク美術の魅力のひとつ。彼らは己を誇示するためではなく、ひとえに神と向き合い、そのゆりかごとしての教会を建築しようとしたのです。ロマネスク美術は派手ではありません。ですが、その静謐さの裏側には、人間が「理解できないもの」をどう受け止め、どう祈って生きていたかが色濃く残されています。千年の時を経ても消えない、この質実で揺るぎない美こそ、ロマネスク美術の真骨頂なのです。
サン・ジョアン教会
サン・クリメント教会出発日と料金
| 2026年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
|---|---|---|---|
| 10月20日(火) ~ 10月27日(火)山上やすおさん同行 |
8日間 | 638,000円 | ![]() |
| 発着地 | 東京・大阪発着 | 最少催行人員 | 9名(15名様限定)山上やすおさん同行 |
|---|---|---|---|
| 燃油サーチャージ | 79,000円(11月27日現在の見込み) | ||
| 一人部屋追加代金 | 75,000円 | ||
| 国際線のビジネスクラス | 追加代金等の詳細はお問い合わせください。 | ||
| 現地合流・離団について | 基本的に可能ですが、詳細はお問い合わせください。 | ||
- 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
- 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
- 特別価格コースのため再利用割引・特別割引はありません。
- 相部屋をご希望の場合でも、ご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は御一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
ツアー日程表
| 地名 | 時刻 | スケジュール | |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京
大阪 |
22:30発
23:45発 |
空路、東京・大阪よりそれぞれアラブ首長国連邦のドバイへ。 ※添乗員は東京・大阪のどちらか一方より同行し(往復)、ドバイにて合流します。 機中泊
|
| 2 | ドバイ ドバイ ドバイ バルセロナ アンドラ |
04:50着
05:15着 08:15発 13:25着 18:00着 |
着後、航空機を乗り換えて、スペインのバルセロナへ。着後、専用車にて険しい山々が連なるピレネー山脈に位置するアンドラ公国へ。道中、カタルーニャの雄大な自然が広がります。 途中、山間にある美しい聖地サントゥアリ・デ・ラ・マレ・デ・デウ・デ・カノリックへ立ち寄ります。
アンドラ泊 |
| 3 | アンドラ | 終日、アンドラ旧市街を散策し、独特の歴史を持つ国会(カサ・デ・ラ・バル)を外観見学。首都の中心にあるサン・エステバ教会を訪問します。またアンドラ最古の教会のひとつ、サンタ・コロマ教会を見学します。 アンドラ泊 |
|
| 4 | アンドラ (ボイ渓谷) ポブラ・デ・セグル |
08:30発 18:00着 |
専用車にて、スペインのカタルーニャ州に位置するボイ渓谷へ。世界遺産に登録されたロマネスク様式の9つの教会を2日間にわたり巡ります。 ポブラ・デ・セグル泊 |
| 5 | ポブラ・デ・セグル (ボイ渓谷) |
引き続き、ボイ渓谷のロマネスク様式の教会を見学します。 バルエラ村のサン・フェリウ教会や、ドゥロ村のナティビター・デ・ラ・マレ・デ・デウ教会、カルデト村のサンタ・マリア教会(外観)、ドゥロ村のサン・キルク教会(外観) 、コル村の聖母被昇天聖堂(外観)など、山間にひっそり佇む教会を訪ねます。 ポブラ・デ・セグル泊 |
|
| 6 | ポブラ・デ・セグル バルセロナ |
08:00発 13:00着 |
専用車にてスペイン第2の都市バルセロナへ向かいます。 ポイ渓谷のサン・クリメント教会から移された、オリジナルのフレスコ画『全能者キリスト』が展示されるカタルーニャ美術館を見学。モンジュイックの丘からのバルセロナの景色もお楽しみください。 バルセロナ泊 |
| 7 | バルセロナ | 15:40発 | ホテル出発まで自由時間をお楽しみください。ご希望の方はバルセロナ散策へ添乗員がご案内いたします。午後の便にてドバイへ。 機中泊 |
| 8 |
ドバイ
ドバイ 東京 ドバイ 大阪 | 00:15着
02:40発 17:35着 02:40発 |
ドバイ着後、航空機を乗り換えて東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。 |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝5/昼4/夜5:機内食は除く
- 利用予定航空会社:エミレーツ航空
ご案内とご注意
| 査証(ビザ) | 不要です。旅券の残存期間はスペイン出国時3ヶ月以上必要です。 |
|---|---|
| 気候・服装 | 合服が基本となります。朝晩は5℃位に冷え込みますのでフリースやダウン等の防寒着もお持ちください。靴は、履き慣れたハイキングシューズが最適です。 |
| 利用予定ホテル | 下記のホテルリストをご覧ください。 |
| 教会について | ボイ渓谷の教会は5日目と6日目の2日間に分けてご案内しますので日程表と順序は入れ替わる場合もございます。また、教会は観光地ではないため、現地事情により入場観光できないことがあります。その場合は外観からご案内いたします。 |
| 観光について | 休館日や公式行事などの現地事情により、美術館、教会などに入場できなくなる場合や、日程の入れ替え、他の観光箇所にご案内する場合がございます。予めご了承ください。 |
| 旅行条件について | 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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世界遺産
ボイ渓谷のカタルーニャ風ロマネスク様式教会群