ツアーのポイント

ポイント まだ訪れた外国人も少ないカラコルムの2つの谷 – カラコルムの“岩の殿堂”への旅

2025年5月、ついに解禁となったシアチェン氷河へと続くサルトロ渓谷とコンドス渓谷。パキスタン軍が防衛線のためにメンテナンスしている車道が、歩かないで見ることができるカラコルムの絶景へと導きます。車道から数々の岩峰・岩塔、7,000m峰、氷河を見ることができます。今後、訪問者が急増することが見込まれるエリアで早めの訪問をお勧めします。キャンプ地の制限・4WD分乗移動のため、快適さを考慮し5名様催行、7名様限定の少人数コースでのご案内です。

ポイントキャンプ中はスタッフがしっかりサポート

宿の設備がない地域のため、景色の良いポイントにテントを設営します。西遊旅行パキスタン支店「インダスキャラバン」のキャンプチームがテントやダイニングを設営。同行のコックが食べやすいお食事をご用意いたします。また、発電機を持参しますので、ダイニングには灯りがあり、カメラやスマホの充電も可能です。

ポイントアドベンチャーの旅の前後はハシュピリゾートに宿泊

出発前の許可取得と終了報告で滞在するのは西遊旅行がてがけたハシュピリゾート。アドベンチャーのあとの山岳リゾート滞在もお楽しみください。


COLUMN カラコルムの岩峰・岩塔群

カラコルム山脈に岩峰(ピナクル)や岩塔(タワー)のような鋭いピークが数多く見られるのは、主に「地質の硬さ」と「氷河による激しい侵食」という二つの強力な要因が複合的に作用しているためです。カラコルム山脈は、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの激しい衝突によって形成されました。この地殻変動により、地下深部の花崗岩や片麻岩といった非常に硬い結晶質の岩石が急速に持ち上げられました。これらの岩石は、他の岩石に比べて風化や侵食に極めて強いため、山脈全体が急峻な地形を保ったまま隆起しました。
硬い岩石が形成された後、その形を彫り上げたのが、カラコルムの特徴である巨大で活発な氷河です。この地域は極地を除き世界で最も氷河に覆われています。巨大な氷河が谷を深く削り、稜線や山塊を四方から激しく侵食することで特徴的な氷食地形が形成されました。「硬く侵食に強い岩石が急激に隆起したこと」と、「巨大な氷河がその岩石を集中して深く削り込んだこと」が合わさり、カラコルム山脈特有の、針のようにシャープでタワー状の岩峰群が誕生しました。

ハルディコーンズ
チャタム・ブロック(5,186m)

COLUMN シアチェン氷河への道:世界最高所の紛争地とその歴史

シアチェン氷河は、パキスタンとインドが長年にわたり領有権を争ってきた、世界で最も標高の高い紛争地の一つとして知られていました。地理的には、カラコルム山脈のシアチェン・ムスターグ山脈とサルトロ山脈の間に位置しており、その全長は70kmに及びます。この長さは、極地を除けばタジキスタンのフェドチェンコ氷河(77km)に次ぐ世界で2番目の長さを有しています。
この紛争は、1972年のシムラ協定で設定された管理ライン(LoC)が、この氷河地帯で明確に引かれなかったため、両国の解釈に齟齬が生じたことに端を発します。1984年からはインド軍によるメグドゥート作戦などの攻撃がおこなわれ、パキスタン軍が低地へと押されましたが、2003年の停戦合意以降は、停戦が守られています。この極限の戦場では、実際には戦闘による死傷者よりも、極度の寒さ、雪崩、凍傷、高山病など、過酷な自然条件による犠牲者の方がはるかに多いとされています。
さて、このコースではシアチェン氷河本体へは行けませんが、氷河に流入する山群の麓を旅します。道中にはいくつものパキスタン軍の基地を通過しますが、この地域の安定が続いていることからサルトロ渓谷とコンドス渓谷への入域が2025年5月に解禁されました。この地域が観光地化する前に、ぜひこの秘境を訪問してください。

フーシェ川を渡り、これまで訪問できなかったサルトロ・コンドス渓谷へ
ギヤリの慰霊塔

HOTEL 西遊旅行が手がけたホテル「ハシュピリゾート」に宿泊

カラコルムの山に囲まれたインダス河畔の町スカルドゥ。そこからさらに1時間走るとK2登山の入口となるシガール渓谷へ入り、バルティ族の暮らす果樹に囲まれた村ハシュピへ到着します。西遊旅行は2025年秋、ハシュピ村にホテル・ハシュピリゾート Hashupi Resortをオープンしました。初夏はまぶしい緑、秋は黄金色に輝くポプラに囲まれ、テラスからは5,000m級の高峰がご覧いただけます。

ハシュピリゾート全景
客室の一例

出発日と料金

2026年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
05月15日(金) ~
05月24日(日)
10日間 538,000円
09月18日(金) ~
09月27日(日)
10日間 538,000円
10月09日(金) ~
10月18日(日)
10日間 538,000円
発着地 東京・大阪発着
最少催行人員 5名(7名様限定)添乗員同行
燃油サーチャージ 37,800円(11月19日現在の見込み)
一人部屋追加代金 58,000円(テント泊含む)
日本の地方発着 往路のみ、札幌・名古屋・福岡などの地方出発も別途手配可能です(バンコク合流)。追加代金等について詳しくはお問合せください。
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
現地合流・離団について 基本的に可能ですが、詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 特別価格コースのため再利用割引・特別割引はありません。
  • 相部屋ご希望の場合でもご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 東京
バンコク
大阪
バンコク
バンコク
イスラマバード
午前発
午後着
午前発
午後着
夕方発
夜着
東京、大阪よりそれぞれバンコクへ。着後、航空機を乗り換えて、パキスタンの首都イスラマバードへ。
※添乗員は東京・大阪どちらかより同行し、バンコクで合流します。
イスラマバード泊
2 イスラマバード
スカルドゥ
スカルドゥ
ハシュピ
朝発

1.5時間
朝の国内線でスカルドゥへ。天気が良ければ世界第9位の高峰ナンガパルバット(8,126m)を望む山岳フライトです。着後、シガール渓谷のハシュピへ。
ハシュピ:ハシュピリゾート泊
3 ハシュピ
カプルー
09:00
13:00
ハシュピよりインダス川、ショヨク川沿いにカプルーへ。午後、カプルー周辺のエクスカーションへご案内します。晴れていればK1ことマッシャーブルム(7,821m)を望むことができます。
※フライトキャンセル時の移動予備日。入域許可の取得手続きを行います。
カプルー泊
4 カプルー
ドゥムスム
コールコンド
08:00発

17:00着
2泊3日のアドベンチャーへ。キャンプチームと合流し、軍のチェックポストを経てコンドス渓谷のコールコンドを目指します。途中、カラコルムの岩峰をいくつも通過します。キャンプ地からは晴れればシェルピカンリ(7,162m)、ドンドンピーク(6,161m) サルトロカンリ(7,742mの峰の一部)とシェルピガン氷河を望みます。
テント泊
5 コールコンド
カルマンディン
ゴマ
08:00発

17:00着
コールコンドよりコンドス川を遡り、チャタムブロック、リンクサール南東面、コンドス氷河を望みます。その後、サルトロ渓谷へ。ゴマの軍の駐屯地を経て景色の良いキャンプ地へ。 
テント泊
6 ゴマ
ギヤリ
チュリン
カプルー
ハシュピ
08:00発



19:00着

サルトロ渓谷を遡り、雪崩で多くの犠牲者が出たギヤリを訪問。この付近はビラフォンド氷河の先端、雄大なドゥムスン岩峰群とアイスフォールが見られます。その後、チュリン谷を訪問。軍の許可が出れば谷の奥の氷河地帯を訪問します。一路カプルーを経てハシュピへ戻ります。

 

ハシュピ:ハシュピリゾート泊
7 ハシュピ  

終日、山岳リゾートの滞在・シガールの村巡りをお楽しみください。(行程予備日を兼ねます)

ハシュピ:ハシュピリゾート泊
8 ハシュピ
スカルドゥ
スカルドゥ
イスラマバード
朝発
午前着

朝、スカルドゥの空港へ。空路、イスラマバードへ戻ります。着後、ホテルへ。

イスラマバード泊
9 イスラマバード 夜発 午前、休養。午後、イスラマバードまたはラワルピンディの散策へご案内します。夕食後、空港へ。空路、バンコクへ。
機中泊
10 バンコク
バンコク
東京
バンコク
大阪
朝着
午前発
午後着

午前発
午後着
バンコク着後、航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝8/昼8/夜8:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:タイ国際航空

ご案内とご注意

査証(ビザ) パキスタン(無料)、代行手数料(5,500円)、写真1枚。旅券の残存有効期間は入国時に6ヶ月以上必要です。
気候・服装 晴れた日の日中は長袖シャツ+薄手の上着程度ですごせますが、お天気の悪い日や朝晩は冷え込みます。カプルーでは室内着も含め暖かい上着をお持ちください。イスラマバード付近は気温があがり、長袖シャツ1枚程度ですごせます。
利用予定ホテル 日程及び下記をご覧ください。
■イスラマバード:グランド、ICレジデンシー、ヒルビュー
■カプルー:デスティネーション、カラコルムロッジ
スカルドゥへの国内線についてについて

イスラマバードからスカルドゥへの国内線は山岳フライトで、天候が悪い場合にはフライトキャンセルになることがあります。この1~2年で運航率は大幅に改善されていますが、万が一のフライトキャンセルの場合には陸路で1泊2日かけての移動となります。その場合には臨機応変に対応し日程を調整いたします。予めご理解ください。

日程について

サルトロ・コンドス渓谷の道はパキスタン軍の管理下にあり、各地のチェックポストで時間がかかったり、移動・キャンプ地の制限を受ける可能性があります。予め特殊地域への旅行であることをご理解ください。

旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。
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