ツアーのポイント
ポイント 愛媛・徳島の伝統にふれる
四国を愛媛から徳島まで移動し、当地に残る伝統的な技術を見て回ります。 愛媛では伊予絣と砥部焼、徳島では阿波和紙、製藍所や藍染工房、そして、2連泊して年に一度行われる太布織り作りに欠かせない甑蒸しや川晒しを見学します。
ポイント 年に一度の「太布織り」川晒しを見学
自然布である太布織りを織るには、糸を作る過程の中で、川に楮(こうぞ)を一昼夜晒す「川晒し」という作業があります。この作業は年に一度だけ行われます。ツアーでは、川晒しの日程に合わせて日程を組み、太布織りの伝統にじっくりふれていただきます。
COLUMN 原子・古代布「阿波の太布織り」
徳島県那賀町木頭村に伝わる国重要無形民俗文化財の「太布織り」。原材料である楮(こうぞ)は太布の糸だけでなく、和紙の原材料でもあります。和紙を布に織り込んだ生地は他にもありますが、楮から糸を作り、織る、原始の時代から変わらぬ手法が見られるのはここだけです。一年に一度、楮を甑(こしき)で蒸し、灰汁で煮た後、鬼皮を剥ぎ、繊維を取り出し川で一昼夜晒す。そして河原で霜にあてる。そうすることで白く柔らかな繊維になります。そこから糸を積(う)み、その全てが手作業で行われます。ツアーでは、年に一度の甑蒸しや川晒しの日程に合わせ、思う存分太布織りの伝統にふれていただきます。
※強風や大雨など悪天候の場合、中止になることがあります。





COLUMN 徳島の手仕事
■阿波正藍
徳島県の藍染は、江戸時代になって阿波の藩主、蜂須賀至鎮の奨励によってこの地で隆盛を極めました。この地の藍はその品質のよさから「正藍」ほかの地の藍は「地藍」と呼んで区別され、珍重されてきました。徳島県の藍染めは、阿波藍を原料にして「発酵建て」という方法で染められます。 ツアーでは、栽培した藍から「蒅(すくも)」を作る製藍所と、その蒅を使って藍染をしている工房を訪問します。


■阿波正藍しじら織
「阿波しじら織」は、18世紀の末に阿波地方で盛んに織られていた「たたえ織」という木綿縞に、改良が加えられたものを言います。その特徴は、シボという独特の凹凸で、縦糸と横糸の本数と組み合わせによる張力差により生み出されています。張力差を計算して柄や模様を整えることから、卓越した技術と経験を要しますが、シボがあることで、汗をかいても肌に貼りつかず、肌触りもよくなります。

■阿波和紙
徳島県の手漉和紙の歴史は古く、奈良時代に忌部氏が作った紙が朝廷に献上されたという記録があります。 阿波和紙の特徴は、手漉きならではの肌触りと、生成の風合い。そして、薄くても水に強くて破れにくい丈夫な紙質です。古くから和紙の原料は、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)の靭皮繊維が中心に使われてきました。徳島の伝統産業である藍染などの草木染を施したものもあり、様々な和紙もあります。


COLUMN 愛媛の手仕事
■伊予絣
伊予絣は、福岡の久留米絣、広島の備後絣と共に日本三大絣の一つです。絣とは紺色(藍染)をした木綿で平織りの先染めの織物です。糸をデザインに合わせて先染し、織り合わせる作業は途方も無い作業です。琉球絣のようにインドから伝わってのではなく、江戸時代後期に鍵谷カナという女性が考案したと言われています(諸説あります)。明治39年頃にはピークを迎え、全国一の生産量を誇りましたが、現在では1社のみが伊予絣の生産をしています。


■砥部焼
砥部焼の歴史は古く、安永4年(1775年)に磁器の製造がはじまりました。光を通すほどに際立った白く美しい磁肌が特徴です。砥部は四国一の焼き物の里としても知られており、山地から良質の陶石(とうせき)が採れたことで磁器文化が広がり、今も多くの窯元が残っています。戦後、柳宗悦が手作り・手焼きの技術を高く評価したことで、現代にも砥部焼の魅力が受け継がれています。


出発日と料金
2022年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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01月09日(日)~01月12日(水) 杉本 治子(大阪支社)同行 | 4日間 | 158,000円 | ![]() |
発着地 | 現地発着 (松山空港集合/徳島空港・徳島駅解散) |
最少催行人員 | 4名(7名様限定)・添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 6,500円 |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 【東京、大阪からの参考アクセス】
■東京からの参考フライト
【往路】ANA-585 羽田09:25発 松山11:00着
【復路】JAL-462 徳島17:50発 羽田19:00着
■大阪からの参考フライト
【往路】ANA-1637 伊丹10:25発 松山11:20着
【復路】大阪へは徳島駅からの高速バスが便利です(2~3時間)。
例)徳島駅前18:00発 大阪梅田(阪急三番街)20:25着、なんば高速バスターミナル21:00着
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 松山空港 美馬市 |
11:30発 |
11:30、松山空港集合。 専用車にて松山市内へ。日本三大絣のひとつ「伊予絣」の作業行程などを見学します。その後、砥部焼の工房へ。約250年の歴史のある「砥部焼」の作業行程を見学します。その後、徳島県美馬市へ。 美馬市:ビジネスホテルマツカ泊|食事:朝× 昼× 夜○
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2 | 美馬市 那賀町 |
09:00発 18:00着 |
午前、国の伝統工芸品にも指定される手漉き和紙「阿波和紙」の製造工程を見学します。また、手漉き体験もお楽しみください。その後、専用車にて山間の町・那賀町へ。
那賀町:もみじ川温泉泊|食事:朝○ 昼× 夜○
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3 | 那賀町 |
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終日、上質な楮(こうぞ)やカジノキの樹皮を剥いで糸を作り、織る「古代布・太布織り」の作業工程の見学をします。 年に一度の楮の甑蒸しや川晒しを見学します。 ※悪天候の場合、甑蒸しや川晒しが中止となる場合がございます。 那賀町:もみじ川温泉泊|食事:朝○ 昼× 夜○
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4 | 那賀町 |
08:00発 17:00着 |
朝、専用車にて徳島市へ。着後、徳島の伝統である蒅(すくも)を作る製藍所を訪問。その工程などを見学します。その後、紺屋を訪問し、正藍染の体験をお楽しみください。また、独特の美しさとシボの風合いが特徴の「阿波しじら織り」の織元を訪問し、工場を見学します。 その後、徳島空港、徳島駅へ。着後、解散。
食事:朝○ 昼× 夜×
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- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝3/昼0/夜3
ご案内とご注意
気候・服装 | 1月中旬の平均最高気温は8~10前後、朝夕の平均最低気温は5℃前後です。特に那賀町は山間部の為降雪の可能性もあります。十分な防寒具や手袋、暖かい帽子などをご準備ください。また降雨に備えて、雨具もお持ちください。 |
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利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
食事について | ツアー中の昼食は含まれておりません。現地のレストランなどで召し上がっていただきます。 各自、実費をお支払いください。 |
移動について | 移動はジャンボタクシーを利用します。荷物の積み込みスペースには限りがありますので中型サイズ程度のスーツケースでご参加ください。 |
工房見学について | 見学することのできる布や作業は、制作状況によって掲載の写真と異なる場合があります。予めご了承ください。 |
太布織り・川晒しについて | 雨天決行ですが、雨風がひどい場合は中止となることがございます。予めご了承ください。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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