ツアーのポイント

ポイント 九州テキスタイル紀行第1弾

九州テキスタイル紀行第1弾は、佐賀・福岡・鹿児島を訪問。佐賀県では、300年の歴史がある「鍋島緞通」、木版摺りと型染めを組み合わせた和更紗「木版摺更紗」、200年の歴史のある「佐賀錦」を見学。福岡県では、日本三大絣の一つ「久留米絣」、そして鹿児島では奄美大島へ渡り「本場奄美大島紬」を見学します。

ポイント 奄美大島ではリゾートホテルのオーシャンビュールームを確約

奄美大島では土浜海岸を見下ろす「ホテルティダムーン」に宿泊。お部屋から海を眺められるオーシャンビュールーム確約です。ゆったりとした時間をお過ごしください。

COLUMN 鍋島が生んだ優美な手仕事の数々

■鍋島緞通

鍋島緞通は日本で最も古い絨毯といわれ、中東からシルクロードを渡り、長崎の出島で中国人からその技術を受け継いだといわれています。佐賀鍋島藩の献上品として珍重され、その歴史は元禄時代に遡り、約300年の歴史を誇ります。色とりどりの綿糸を丹念に織りあげた大胆かつ華やかな文様が魅力的で、上質な木綿を使っているため絹や羊毛よりも肌触りが良いことも特徴です。

日本で最も古い絨毯といわれる鍋島緞通
切りそろえの工程
■鍋島更紗を起源とする「木版摺更紗」

「木版摺更紗」は、「木版」による版打ちと「型紙」による色摺りといった技法からなり、その起源は17世紀末に最も格調高い和更紗といわれた「鍋島更紗」です。佐賀鍋島藩の庇護のもと、参勤交代の際の献上品として作られました。しかし、廃藩置県の後、徐々に状況が変わり、大正時代に途絶えてしまいます。その後、昭和の時代に鈴田照次氏により復興されたものが「木版摺更紗」です。ツアーでは、照治氏の息子である鈴田滋人氏(人間国宝)の資料館を訪問し、説明員の方よりその歴史や作業工程について伺います。

「木版摺更紗」資料館を見学
■佐賀錦

佐賀錦は、日本の織物のなかでもその豪華さと美しさから「工芸品の白眉」と称される手織りの錦織物です。約200年前、肥前鹿島鍋島家9代目藩主夫人が、病床の折に見上げた天井の網代組に心を打たれ「これを日常生活に応用できないか」と考案したものと伝えられます。経糸には金、銀、漆を貼った和紙を、緯糸には絹糸を使い時間をかけて織り上げます。明治維新の後、一時衰退しますが、佐賀出身の大隈重信により再び注目を集めるようになりました。

佐賀錦であつらえた雛人形

COLUMN 12歳の少女の探究心から誕生した久留米絣

伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つである久留米絣。その技法は1957年に国の重要無形文化財に指定されています。インドで生まれ、東南アジア等南方の諸国、琉球を経て伝わったとされる絣とは別に、江戸時代後期に井上伝という当時12歳の少女が創始したとされています。藍染めの着物を何度も洗うと色が抜けてできる白い斑点を調べるために糸をほどき、それと同じように染めた糸で作った織物がきっかけで、当時は「加寿利」と呼ばれていました。純正の天然藍を使い、50回以上繰り返し染め上げます。およそ30工程、数ヶ月にも及ぶ製作期間を経て、ようやく生み出される久留米絣には、人の手のぬくもりが糸一本一本にこめられています。

藍染をした絣糸
30もの工程を経て制作される久留米絣

COLUMN 「着物の女王」と称される本場奄美大島紬

奄美大島で織られる紬は、絹100%の先染め手織りの平織りで、手作業で締機や手機で加工されます。テーチ木(車輪梅)と泥染による深く渋い風合い、そして細微な絣模様が特徴です。また、作業行程での最大の特徴は「2度織る」ことにあります。手作業の締機で括る作業があるのは本場大島紬だけです。しなやかで軽くシワにもなりにくく、「三代先まで着られる」といわれるほど長く着ることができます。製造工程は大きく分けて30以上あり、完成まで半年、またはそれ以上かかります。図案作成から織りあげまでの工程一つ一つが大変複雑なため、熟練した高い技術が必要です。奄美の自然から生まれた繊細で、着る人に優しい織物「本場奄美大島紬」を資料館や美術館、工房でじっくりと体感していただきます。

車輪梅(テーチ木)のチップ
大きな釜でテーチ木の染料を煮出す
テーチ木染
機織りの様子
黄金繭

HOTEL 奄美大島紬と共にある「ホテルティダムーン」

奄美大島では、大阪府池田市にある「大島紬美術館」が経営するリゾートホテル「ティダムーン」に宿泊。大島紬の職人さんたちの生活を少しでも安定させ、多くの人に紬に携わってもらうことを目的にはじめたホテルです。職り子さんが作る長寿朝食や、島の恵みをたっぷりと使った料理を楽しめるのも魅力です。ツアーでは、オーシャンビュールームを確約。4種のお風呂やマッサージ等もあり、ゆったりとお過ごしいただけます。

客室の一例
お食事の一例(長寿朝食)

出発日と料金

2021年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
11月11日(木) ~
11月15日(月)
5日間 218,000円
12月16日(木) ~
12月20日(月)
5日間 218,000円
発着地 現地発着(佐賀駅集合・奄美空港解散) 最少催行人員 5名(7名様限定)・添乗員同行
一人部屋追加代金 16,000円
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
  • 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問等はお気軽に担当までお問い合わせください。
  • 【東京からの参考アクセス(空路利用)】
    【往路】ANA-451 東京(羽田) 07:25発 ‒ 佐賀 09:25着
    【復路】JAL-658 奄美大島15:15発 - 東京(羽田)17:15着

    【大阪からの参考アクセス(新幹線利用)】
    【往路】さくら541号 新大阪06:25発 - 博多09:04着 かもめ11号 博多09:16発 - 佐賀09:55着
    【復路】JAL-2464 奄美大島12:00発 - 大阪(伊丹)13:30着

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 佐賀
鹿島
10:00発
17:00着

10時頃までに佐賀駅に集合。専用バスにて佐賀市柳町へ。ガイドとともに町歩きツアーをお楽しみください。
箔糸を経糸、絹糸を緯糸に使った佐賀錦の実演、体験ができる旧福田家、300年の歴史を誇る日本最古の手織り緞通「鍋島緞通」の工房も見学します。その後、緞通ミュージアムを訪問し、鹿島市へ。

鹿島:スカイタワー泊|食事:朝× 昼○ 夜×
2 佐賀
久留米
09:00発
17:00着

午前、木版摺更紗「鍋島更紗」の資料館へ。作品の見学、専門員からの製作工程の説明を受けます。 その後、ガイドとともに肥前浜宿の町歩きをお楽しみください。昼食後、日本三大絣の一つ久留米絣で知られる久留米へ。久留米絣資料館へご案内します。

久留米泊|食事:朝○ 昼○ 夜×
3

久留米
博多

09:00発
17:00着

午前、久留米絣の工房を訪問。工房見学と藍染体験をお楽しみください。その後、柳川へ。着後、柳川下りと昼食の「うなぎのせいろ蒸し」お楽しみいただきます。 午後、久留米絣の工房を訪問し、見学します。 その後、博多へ。

博多泊|食事:朝○ 昼○ 夜×
4

福岡
奄美大島

07:00発
08:15着

早朝、福岡空港へ。航空機にて奄美大島へ。
着後、あやまる岬へ。奄美の海を一望します。その後、奄美大島紬で欠かすことのできない泥染めの工房へ。泥染体験をお楽しみください。その後、大島紬資料館にて大島紬の製造工程の見学をします。また、奄美大島美術館にもご案内いたします。

奄美大島:ティダムーン泊|食事:朝× 昼○ 夜○
5

奄美大島

 

飛行機の時間に合わせて送迎車で空港へ送迎いたします。
※ホテルのチェックアウトは午前10時となります。

食事:朝○ 昼× 夜×
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝3/昼4/夜1

ご案内とご注意

気候・服装

奄美大島は、日中は15℃程度ですが、朝晩や寒い日は10℃を下回ることもあります。また、雨が降ることもありますので、雨具もお持ちください。

利用予定ホテル 日程および下記をご覧ください。
■久留米:グリーンリッチホテル久留米、久留米ワシントンホテルプラザ、東横INN西鉄久留米駅東口
■博多:R&Bホテル博多駅前、博多東急REIホテル、ホテルルートイン博多駅南、東横INN博多駅南
工房見学について 見学することのできる布や作業は、制作状況によって掲載の写真と異なる場合があります。予めご了承ください。各地での見学・体験は今後の状況によっては一部制限される可能性もあります。予めご了承ください。
食事について 日程1~3日目の夕食は含まれておりません。現地のレストランなどで召し上がっていただきます。 各自、実費をお支払いください。
移動について ジャンボタクシーを利用します。荷物の積み込みスペースには限りがありますので中型サイズ程度のスーツケースでご参加ください。
日程について 国内線は稀に悪天候により欠航する場合があります。また、航空機の最新のスケジュールを基に日程を作成しておりますが、スケジュールが変更になった場合は日程変更を余儀なくされる事があります。
旅行条件について 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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