ツアーのポイント
ポイント大分と四国各地の古墳群を訪問
大分では県下最大級の亀塚古墳と、石人が残る臼塚古墳を見学。フェリーにて愛媛へ渡り、四国に残る古墳群を訪ねます。ポイント馬門石の流通を探る
有明海沿岸で産出され、四国、中国、関西の古墳からこの石で造られた石棺が見つかっている馬門石。海を渡った馬門石の軌跡を四国各地に訪ねます。ポイント土佐三大古墳を訪問
高知の朝倉古墳、南国の小蓮古墳と明見彦山1号墳は「土佐三大古墳」と呼ばれています。横穴式石室が残る3つの古墳の歴史を探ります。COLUMN ツアーで訪れる古墳群
亀塚古墳
5世紀初め頃に築造された全長116メートル、県下最大級の規模をもつ前方後円墳。瀬戸内海を渡って来たヤマト王権の船団に、その規模と華麗さを見せつけるがごとく別府湾の南岸に建造されています。古墳は、3段に土を積み重ねて造られ、墳丘斜面には白色石英質の葺石が敷かれています。墳頂部には、長さ3.2メートルにもおよぶ巨大な石棺と「スイジガイ」の文様がある赤い円筒埴輪が置かれていますが、円筒埴輪はかつては古墳を取り囲むように置かれ、白い葺石と赤い円筒埴輪が見る者を圧倒したと思われる華麗な古墳です。スイジガイが彫られた亀塚古墳の円筒埴輪
臼塚古墳
かつて別府湾一帯を支配していた豪族「海人部(あまべ)」族の墳墓で全長87mの前方後円墳。後円部墳頂で発見された凝灰岩製の舟形石棺2基から、人骨のほか銅鏡や玉類、貝輪、短甲などが出土しました。骨の調査で被葬者はその名の通り頻繁に海に潜る人で、水圧で耳の骨が変形していたことが分かりました。現在は古墳内に臼杵神社が建立され、境内には古墳に葬られたものを守衛する番兵としての武人の役割を果たしていたと考えられる2基の石人が立っています。このような石人は九州地方に分布し福岡県、熊本県で多く見られますが、大分県では臼杵の臼塚古墳と下山古墳だけに見られます。臼塚古墳の二体の石人像
葉佐池古墳
葉佐池古墳は5基の石室をもつ長円墳です。未盗掘の状態で発見された横穴式石室の発掘調査では、約1400年前の葬送儀礼を知ることのできる重要な発見がありました。特に1号石室の人骨に付着していたハエの囲蛹殻(いようかく)は、記紀などに記された「モガリ」と呼ばれる古代の葬送儀礼について知ることができる貴重なものです。ツアーで訪れる松山市考古館では、葉佐池古墳の実物の出土品を見ることができるほか、現地では見ることのできない2号石室の復元模型に入りその大きさを体感することができます。左:葉佐池古墳2号石室模型 右:発掘された繊維を元に復元された被葬者
妙見山古墳
妙見山古墳は全長55.2mあり、国史跡に指定された古墳時代初期の貴重な前方後円墳です。墳丘は北側がやや大きく造られており、くびれ部の幅が広く、前方部が短い寸胴型。後円部の1号竪穴式石槨は発掘当時のまま保存されており、ガラス越しに見学が可能です。隣接する大西藤山歴史資料館では、現在の所この古墳でしか確認されていない形の「伊予型特殊器台」などの出土品を見ることができます。伊予型特殊器台
COLUMN 海を渡った馬門石(まかどいし)の歴史
馬門石は、約9万年前の阿蘇山の噴火により流れ出て堆積した火砕流が冷えて固まったもので阿蘇溶結凝灰岩と呼ばれ、九州の有明海沿岸で産出されています。通常は灰色から黒褐色ですが、馬門石にはピンク色のものが含まれており、「阿蘇ピンク岩」とも呼ばれています。古墳時代、石室の建材として使われ始め、やがて馬門石製の舟形石棺が造られるようになります。阿蘇溶結凝灰岩の石棺は石の産地の九州のみならず四国、中国、関西の古墳でも見つかり、かつて海路でヤマト王権の領地に運ばれ、大王の棺として使われたことが判明しました。写真の丸山古墳出土の石棺は現在は埋め戻されていますが、観音寺市の古墳から出土したものです。九州西岸から瀬戸内海を経由して難波津まで至る石棺の海洋輸送ルートを握っていたのは、畿内の水運で重要だった大和川の河川交通を把握していた額田部氏と言われています。2005年には、この海洋輸送ルートを実証するため馬門石で7トンの石棺を造り、復元した古代船で宇土市から大阪南港まで一か月かけて運ぶ実験航海が行われました。 ツアーは、大分からスタートし、四国の松山市、観音寺市、高松市で海を渡った阿蘇溶結凝灰岩の歴史にふれます。また、馬門石製以外の石棺が出土した、丸亀市の快天山古墳も訪ねます。
丸山古墳の横穴式石室で出土した石棺
快天山古墳出土の鷲ノ山産の石材の石棺(発掘時のもの)
蓮華寺に残る舟形石棺の一部
出発日と料金
2022年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
---|---|---|---|
04月14日(木) ~ 04月18日(月)山田宏治(東京本社)同行 |
5日間 | 208,000円 |
発着地 | 現地発着 (大分空港集合/JR岡山駅解散) |
最少催行人員 | 5名(10名様限定)・添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 24,000円 |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問等はお気軽に担当までお問い合わせください。
- [東京・大阪からの参考アクセス] ※航空券手配をご希望の方はご相談ください。
【東京方面】
往路(航空機):JAL661 羽田 08:00発 - 大分 09:40着
復路(新幹線):のぞみ40号 岡山 16:37発 - 東京 19:54着
【大阪方面】
往路(航空機):ANA3177 伊丹 07:50発 - 大分 08:50着
復路(新幹線):のぞみ40号 岡山 16:37発 - 新大阪 17:22着
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 大分空港 臼杵 |
10:00集合 17:00着 |
10:00に大分空港に集合。 専用車にて、海部民(あまべのたみ)の首長が築いたとされ、大分県内で最大級の前方後円墳・亀塚古墳と海部古墳資料館、女性の首長が埋葬された前方後円墳の築山古墳、二基の石人像が残る臼塚古墳を見学。その後、臼杵へ。着後、臼杵市歴史資料館を見学します。 臼杵:ホテルニューうすき泊|食事:朝× 昼○ 夜○ |
2 | 臼杵 八幡浜 今治 |
08:50発 11:10着 18:00着 |
フェリーにて、愛媛県の八幡浜へ。その後、専用車にて松山へ。着後、阿蘇溶結凝灰岩製の石棺の一部が残る蓮華寺を訪問。また、松山市考古館、未盗掘の石室内部が重要な葉佐池古墳を見学します。その後、今治へ。
今治:ホテル菊水泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
3 | 今治 高知 |
08:30発 17:00着 |
朝、古墳時代初期の3基の墳丘が残る妙見山古墳と竪穴式石槨が保存された大西藤山歴史資料館を見学。また、朝倉ふるさと美術古墳館も訪問します。その後、高知へ。着後、7世紀中頃に建造された、土佐三大古墳の一つ、朝倉古墳を見学します。
高知:ホテル高砂泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
4 | 高知 南国 観音寺 琴平温泉 |
08:30発 17:30着 |
専用車にて、南国へ。着後、土佐三大古墳の小蓮古墳と明見彦山1号墳を見学。また、高知県立歴史民俗資料館も見学します。その後、観音寺へ。着後、丸山古墳から出土した阿蘇溶結凝灰岩製の石棺の一部が展示されているふるさと学芸館を訪問します。その後、琴平温泉へ。
琴平温泉:御宿 敷島館泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
5 | 琴平温泉 丸亀 JR岡山駅 |
08:30発 15:00着 |
専用車にて、丸亀へ。着後、鷲山産の石材製の石棺が出土した快天山古墳を見学します。その後、専用車にて、高松へ。着後、菊池川流域産の馬門石製の石棺が発掘された長崎鼻古墳を見学。その後、瀬戸大橋を渡り岡山へ。途中、瀬戸内海を一望する紗弥島千人塚を見学。JR岡山駅にて解散。
食事:朝○ 昼○ 夜× |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝4/昼5/夜4
ご案内とご注意
気候・服装 | この時期は合服で過ごせますが、天気の悪い日や朝晩の冷え込みに備えて、しっかりと防寒着もご用意ください。また雨具もご用意ください。観光時は歩きなれた運動靴が便利です。 |
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利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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旅行企画・実施 株式会社 西遊旅行
観光庁長官登録旅行業第一種607号
日本旅行業協会正会員
東京都千代田区神田神保町2-2 共同ビル神保町3階
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