ツアーのポイント

ポイント 日本三大渓谷の大杉谷を踏破

大杉谷は、スタートから鎖場や崖道を進み続ける健脚向けのコースとなりますが、深い谷に数々の瀑布、発色豊かな渓流に彩られる水と緑の美しい世界が続きます。最後は谷を抜けて三重県最高峰・日出ヶ岳(1,695m)に登頂。大峰山脈から台高山脈、熊野灘を見渡しながら達成感を味わいます。

ポイント 1300年の歴史を誇る大峯奥駈道の最高峰に登頂

紀伊半島を吉野から熊野へと縦断する大峰(大峯)山脈。この大峰山脈の主稜線の縦走路が「大峯奥駈道」であり、修験道の行場がある1300年の歴史を持つ山岳修行路です。今回は、奥駆道の一部を歩き、人気の弥山(1,895m)と大峰山最高峰且つ、近畿最高峰でもある八経ヶ岳(1,915m)を登頂します。

ポイント 10名の少人数限定!登山ガイドと山専門添乗員がしっかりサポート

不安の多い大人数のツアー登山では無く、参加者一人一人にガイドの目が届く少人数限定企画。熟達した登山ガイドと西遊旅行の山専門の添乗員の2名体制で最大10名様のグループをしっかりサポートします。

弥山手前より山上ヶ岳や大普賢岳など大峰山脈の北部を望む
訪問する
世界遺産

紀伊山地の霊場と参詣道

COLUMN 近畿の秘境・大杉谷

黒部峡谷、清津渓谷とともに日本三大渓谷であり、さらに日本の秘境100選やユネスコ生物圏保護区(ユネスコエコパーク)の認定地の大杉谷。南東の急峻な斜面を海上から湿った風が吹き上げるため日本有数の多雨地域として有名で、年間降水量は4000mmを超え(東京は約1500mm、大阪は約1300mm)、「関西の屋久島」とも呼ばれる豪雨地区です。「弁当忘れても雨具忘れるな」という文言もあるほど。しかし、この温潤な気象条件により、コケの多い森(通称モスフォレスト)と、水量豊かな渓谷が作り上げられたのです。大台ヶ原から伊勢まで続く清流・宮川は、国土交通省の水質調査で過去11回の日本一を取得しており、水の碧さや水音により、五感もたっぷりと刺激されるでしょう。

低山帯から亜高山帯までの植物相が分布するこのエリアには、日本の植物約4,000種の4分の1にあたる約950種ほどが生息しています。約30種の鳥類を含め、動植物との出逢いも山旅に彩りを添えてくれます。昭和15年(1940年)につくられた登山ルートをお楽しみください。

渓谷に徐々に陽光が差し込み命が吹き込まれる
渓谷沿いの登山道の終結点堂倉滝

COLUMN 修験道の開祖・役行者と大峯山

大峯山(大峰山)は、古くから修験山伏の山として知られています。この山は、飛鳥時代に役行者(えんのぎょうじゃ)が初めて開いたとされています。役行者は、役小角(えんのおづぬ)とも呼ばれ、日本独自の山岳信仰である修験道の開祖とされています。呪術や法力をつかって鬼(前鬼と後鬼)を弟子にしたり、民衆を救うために蔵王権現を祈り出したり、富士山よりも高く空を飛んだり、といった奇跡や超常現象が伝説や民話で語り継がれている人物です。 大峯山は、山域全体を指す事もありますが、今は一般的に山上ヶ岳の事を指します。地方によっては男子が15歳になるとこの山に「山上詣り」をすませて、はじめて一人前の男子と見なされました。大峯奥駈道を歩いていると行者講あるいは山上講と呼ばれる講社の先達に導かれた白装束の山伏(行者)に出会うこともあります。また、大峯奥駈道は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして2004年に世界遺産に登録されています。

弥山(1,895m)の頂上直下
弥山手前より山上ヶ岳や大普賢岳など大峰山脈の北部を望む

出発日と料金

2023年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
05月29日(月) ~
06月01日(木)シャクナゲの季節・楠修(大阪支社)同行
4日間 138,000円
10月09日(月) ~
10月12日(木)紅葉の季節
4日間 138,000円
発着地 現地発着(JR三瀬谷駅集合・下市口駅解散) 最少催行人員 5名(10名様限定)添乗員同行
一人部屋追加代金 一人部屋の設定はありません
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
  • 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問はお気軽に担当までお問い合わせください。
  • 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
  • 登山コースとなります。時間の読めないこともありますので、帰りの新幹線の予約などは余裕をもった時刻か、当日にご予約いただくようお願いいたします。

    <東京・大阪からの参考アクセス>
    【東京方面】
    往路:東京駅 6:15発 – (のぞみ3号) - 名古屋駅 7:50着/8:02発 - 三瀬谷駅 9:47着
    復路:下市口駅 15:30発 – 大阪阿部野橋 16:42着 - 天王寺 16:50発 – 新大阪駅 17:05着 / 17:15発 - (のぞみ242号) – JR東京駅 19:45着

    【大阪方面】
    往路:新大阪駅 6:51発 - (のぞみ84号) - 名古屋駅 7:39着/8:02発 - 三瀬谷駅 9:47着
    復路:下市口駅 15:30発 – 大阪阿部野橋 16:42着 - 天王寺 16:50発 – 新大阪駅 17:05着

コース難易度

体力・技術 1日の歩行時間は平均6~9時間程度です。標高差は登りで最大1,220m、下りで最大1,315m(最終日)あり、その他にもアップダウンがあります。岩場・鎖場を含んだ縦走登山の経験があり、そうした山道に慣れている方が参加対象となります。
宿泊

1日目、3日目の山小屋は大部屋泊(男女混合)となります。2日目の旅館は、男女別の相部屋となります。

荷物 縦走中に不要な荷物を置いておくことができません。荷物は工夫をして軽量化に努めるようにお願いします。



ツアー日程表

  地名 時刻 スケジュール
1 三瀬谷駅付近
大杉峡谷登山口
シシ淵
桃ノ木山の家
10:00発
11:30着

専用車にて、大杉峡谷登山口(280m)へ。
●大杉谷トレッキング(コースタイム5時間20分/約6.2km)
着後、舗装道を歩いて宮川第三発電所へ。ここから大杉谷トレッキング開始です。スタートから鎖場が続き、大日嵓(グラ)、千尋滝(せんぴろのたき)を過ぎると、大杉谷の代名詞ともいえる岩と滝の絶景が広がるシシ淵に到着。引き続きアップダウンをしながら進み、切り立った大岩壁の平等嵓(グラ)を過ぎると、大杉谷の中心に佇む山小屋、桃ノ木山の家(480m)に到着します。

大杉谷:桃の木山の家泊|食事:朝× 昼× 夜○
2 桃ノ木山の家
粟谷小屋
日出ヶ岳
大台ヶ原
朝発

●大杉谷トレッキング(コースタイム6時間20分/約9.8km)
引き続き足場に注意しながら、峡谷沿いに登っていきます。出発後、日本百名瀑のひとつ、落差40mの七ツ釜滝へ。その後、光滝、隠滝などを見学しながら進むと、広い滝つぼが美しい堂倉滝(約800m)に到着。ここで渓谷沿いの道が終了となり、以降は、峡谷から外れた樹林帯の尾根道を登っていきます。粟谷小屋(1,145m)を経由して、シャクナゲ原生林を抜けていくと、大台ケ原最高点であり、三重県最高峰・日出ヶ岳(1,695m)に登頂。台高山脈やこれから登る大峰山脈の展望をお楽しみください。天気がよければ、眼下に太平洋(熊野灘)も広がります。その後、再び樹林帯に入り、心・湯治館(1,574m)へと下ります。

大台ヶ原:心・湯治館泊|食事:朝○ 昼○ 夜○
3

大台ヶ原
行者還トンネル東口
奥駆道出合
弥山

09:45発
11:00着

専用車にて、行者還トンネル東口(1,100m)へ。
●大峰山登山(コースタイム3時間30分/約5.1km)
着後、人の少ない静かな尾根道を登ります。ヒメシャラやシロヤシオ等の木々の間を抜けて一ノ峠(いちのたわ/1460m)まで登り返すと奥駈道に合流。その後、弁天ノ森を経てトウヒやシラビソの原生林が美しい弥山(1,895m)へ。

弥山:弥山小屋泊|食事:朝○ 昼○ 夜○
4 弥山
八経ヶ岳
川合
下市口駅
早朝発


15:20着

●大峰山登山(コースタイム5時間10分/約12km)
朝、大峰山脈最高峰であり、近畿最高峰でもある八経ヶ岳(1,915m)に登頂します。山頂からは、大峰山脈を代表する山上ヶ岳や大普賢岳、稲村ヶ岳、旅の前半に訪れた日出ヶ岳や大台ケ原まで見渡すことができます。その後、弥山辻よりレンゲ道を通って北西へ下り、栃尾辻より川合登山口(600m)へ下山します。その後、専用車にて、温泉施設に立ち寄り(各自現地払い)、下市口駅へ。着後、解散。

食事:朝○ 昼○ 夜×
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝3/昼3/夜3
  • 日程表記載のコースタイムは、休憩時間を含まない一般的なコースタイムです。

ご案内とご注意

気候・服装 天気が良ければ暑く、半袖又は薄手の長袖で過ごすことができますが、悪天時や強風が吹くと体感気温は下がります。フリース、薄手ダウンジャケット等の防寒着をお持ちください(11月は晩秋の山装備でご準備ください)。雨の多い地域ですので、降雨に備え、上下セパレート式の雨具をお持ちいただき、合わせて服装と装備の防水対策を充分に行ってください。登山時の靴は、防水性で靴底のグリップの効いた滑りにくいトレッキングシューズや軽登山靴が最適です。また、転倒や落石対策に登山用ヘルメットが必要です。
利用予定ホテル

日程をご覧ください。

お食事について 1日目の昼食は予めご自身にてご用意ください。2日目以降の昼食は、前泊の宿にてお弁当を注文して各自にてお運びいただきます。朝食と夕食は、各宿にてお召し上がりいただきます。
大杉谷について 大杉谷トレッキングの渓流沿いの道は、大部分が鎖場の細い崖路となっており (ゲートを過ぎたらすぐに鎖場の開始です)、その時の道のコンディションや混雑 状況によって所要時間が長引くことがあります。特別な登山技術は必要ありませ んが、荷物を背負った縦走経験があり足場の悪い箇所でもバランスよく歩けるこ とが必須条件となります。また、慎重に歩きますが、普段の山行でコースタイム程度、もしくはやや遅れる程度のスピードで歩ける方が対象です。
荷物について 1日目から全行程、登山装備を持って歩きます。予め登山を開始できる格好で集合して、荷物は工夫をして軽量化に努めるようにお願いします。
※旅館への荷物の事前郵送、旅館から自宅への荷物発送等は山奥という地理的事情で不可となっております。
年齢制限について 当ツアーは、年齢が80才以上の方はお申し込みいただけません。
旅行条件について 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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