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COLUMN 沖永良部島のケイビング　神秘の洞窟へ

琉球石灰岩という岩石が地盤となっている沖永良部島。浸食作用を受けやすい地盤のため、200～300とも言われる無数の洞窟が広がっており、近年ケイビングの名所として注目を浴びています。今回は沖永良部にある４つのコース全てに挑戦します。どの洞窟も観光用に整備された洞窟ではないため、照明設備やトレイルなども一切ありません。専門ガイドの案内のもと、ヘッドランプやつなぎを着用し、洞窟内を流れる川を歩いたり、滝の滑り台をすべったり、匍匐前進したりとアドベンチャー感満載の洞窟探検。洞窟内では光は遮断され、地上とは正反対の世界が広がっており、植物はもちろん地下世界に順応できたわずかな生物のみが生息する特殊な世界です。また、鍾乳石や石筍など、気が遠くなるほどの長い歳月をかけて形成された自然の造形美が次々に姿を現します。専門ガイドがライトを使って要所で説明をしてくれる他、ハイライトとなる場所では沢山の水中ライトを使って幻想的で神秘的な空間を演出してくれます。ケイビングというアクティビティは日常では体験できないものですが、是非この沖永良部島で挑戦してみてはいかがでしょうか？

●リムストーン

初心者向けのケイビング洞窟探検コースです。総延長日本第２位を誇る大山水鏡洞の一部で、ケイブパール（洞窟真珠）や土器、化石などをはじめ色々な鍾乳石が見られます。沖永良部島のケイビングの特徴である水量が豊富な洞窟鍾乳洞です。

●大蛇洞

初級コースのリムストーンケイブと同じ大山水鏡洞の最下流部になる洞窟で、水量豊富で足がつかないプールなどもあり、天井が低く匍匐前進なども必要で冒険心を掻き立てられます。間近にせまる迫力ある鍾乳石は、形も様々で自然が作り出す造形美が堪能できます。

●水連洞

沖永良部島でのケイビング初級コースを体験した方のみが参加可能なコースです。かつては観光鍾乳洞として使われた後、数十年廃洞となっていましたが、ケイビングで使用することで、その魅力的な洞窟を探検できるようになりました。景色のバリエーションと探検感は、沖永良部のなかでも１番の洞窟です。巨大なリムストーンプールを渡り、極度に狭い穴を抜けると到達できる美しい鍾乳石の森や、洞窟プールに滝が存在します。数多くの難所をガイドと共に突破しましょう。

●銀水銅

沖永良部島最高峰の洞窟で、全長３kmともいわれる洞窟では巨大なドームや５メートルを超える鍾乳石の壁、沖永良部島の生い立ちを物語る基盤岩などが見られます。水と鍾乳石に挟まれた狭い場所を匍匐前進で進み、2時間かけて辿り着く巨大な空間に広がる石灰棚田は息を飲むほどの絶景です。