ツアーのポイント
ポイント 一度、宮之浦岳を登った方にもおすすめしたい花山歩道
今回ご案内するのは、宮之浦岳と永田岳を登り、花山歩道を経て、西部林道へ至る1泊2日の縦走コースです。特に花山歩道は、日本でわずか5ヶ所しかない原生自然環境保全地域に指定されており、日本の自然保護制度の中で最も厳しい規制により守られています。森の美しさと希少さから地元ガイドに人気が高く、かつ訪れる人の少ない静かな縦走路です。
ポイント シャクナゲ咲く時期にシャクナゲの特に多い縦走路を行く
屋久島に自生する固有種・ヤクシマシャクナゲは、標高1,300m付近から山頂部にかけて、5月中旬からわずか3週間ほどの期間に咲き誇ります。シャクナゲが特に多く見られるのは、宮之浦岳と永田岳の頂上稜線と鹿之沢小屋周辺です。ヤクシマシャクナゲが一斉に咲き乱れ、山肌を染め上げる様はまさに桃源郷と言っても過言ではありません。
COLUMN“洋上のアルプス” 屋久島の自然
屋久島は、鹿児島県大隅半島の南西約60kmの海上に位置する島で、周囲約130kmの円錐形の地形からなり、島の90%は森林です。島の中央に聳える宮之浦岳 (1,936m)をはじめ、標高1,000mを超える山が40数峰連なり、洋上のアルプスと呼ばれています。宮之浦岳を含む屋久杉自生林や西部林道付近など、島の面積の約21%はユネスコの世界遺産に登録されています。日本にはたった4つしかない世界自然遺産(白神山地・知床・小笠原)のうちの一つで、1993年に白神山地と共に日本で初めて登録されました。
林芙美子の名著『浮雲』の中で「屋久島は月のうち、三十五日は雨」と表現されるほど屋久島は雨が多く、平地部で約3,000~4,000mm、山岳部では10,000mmの降水量があります。東京の年間降水量の約1,500mmと比べると、その凄まじさをおわかりいただけると思います。これは、暖かい黒潮に囲まれ、なおかつ高い山が多く、近海からの水蒸気が山の斜面を上昇して雲となり、多量の雨を降らせるからです。この雨のおかげで緑豊かな森が育まれ、まさに生命力豊かな自然が広がっています。



COLUMN屋久島随一と名高い、美しい森の広がる花山歩道
シャクナゲ咲く5月下旬に宮之浦岳と永田岳を登り、花山歩道を経て、西部林道へ至るコースを1泊2日で縦走します。歩行距離は約23kmで、1日目は9時間前後、2日目は7時間前後の長時間行動となります。淀川登山口(1,360m)から入山し、日本最南の高層湿原・花之江河を経て投石平へ。ここから視界が開け、気持ちのよい主稜線を進み、日本百名山で九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を登ります。焼野三叉路から西側に縦走を続け、第2峰で岩の殿堂のような猛々しい永田岳(1,886m)を登ります。宮之浦岳と永田岳の頂上稜線が特にシャクナゲが多く、ヤクシマシャクナゲが咲き誇る美しい景色をご覧いただけます。ローソク岩や障子尾根の岩峰群の眺めも見事です。主稜線から樹林帯に入り、水の豊富な鹿之沢小屋で宿泊します。
翌日は、100mほど登り返して尾根に取り付きます。ここからが原生自然環境保全地域となり、屋久島随一と名高い美しい森に圧倒されます。大石展望台、日本一のハリギリの巨木を経て、花山広場へ。ここからよく整備された道を下りますが、急な斜面が続くので気を抜かずに花山歩道入口へ下山します。花山歩道入口の標高が510mと低いので、この日は、屋久島ならではの幅広い植生の変化(垂直分布)を見ることができます。下山後は、専用車で未舗装の西部林道を進み、屋久島を代表する滝の一つ「大川(おおこ)の滝」を見て縦走を締めくくります。



OPTIONAL オプショナルツアーのご案内
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トローキの滝
海の上から見るモッチョム岳
【オプショナルツアー/日程4日目】
トローキの滝・シーカヤック
屋久島を代表する名瀑の一つ「トローキの滝」は、海に直接流れ落ちる豪快な滝です。二人乗り艇に乗って滝壺近くまでシーカヤックをお楽しみいただきます。海の上から見るモッチョム岳とトローキの滝は一見の価値ありです。経験豊かなガイドが、丁寧にご案内しますので、初めての方でも安心してご参加いただけます。
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■所要時間:3時間30分(送迎時間含む)
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■発着時間:09:00 水明荘集合/12:30 水明荘解散
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■料金:10,000円
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■最少催行人数:2名(6名様限定)
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■料金に含まれるもの:ガイド料、送迎費用、保険料、装備レンタル料(シーカヤック、パドル 、ライフジャケット 、 水中メガネ 、渓流シューズ)
※ツアーは雨でも催行しますが、大雨や増水などの場合は中止する場合があります。また、その日の海況、天気等によりガイドが判断し、トローキの滝以外の場所でカヤックを行う場合があります。当日は、濡れてもよい格好(水着、ラッシュガード)と日焼け対策(日焼け止め、帽子)、タオルをご用意ください。なお、ご参加者には事前に「足のサイズ」をお伺いします。 -
出発日と料金
2021年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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05月21日(金) ~ 05月24日(月)ヤクシマシャクナゲの咲く季節・ 伊藤勇太郎(東京本社)同行 |
4日間 | 148,000円 | ![]() |
発着地 | 現地発着 |
最少催行人員 | 4名(8名様限定)・添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 8,000円 |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問はお気軽に担当までお問い合わせください。
- 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
【東京・大阪・名古屋・福岡からの参考アクセス】※現地までの航空券手配をご希望の方はご相談ください。
【東京方面】
往路:JAL643便 羽田08:15発-鹿児島10:00着 & JAL3743便 鹿児島10:25発-屋久島11:05着
またはJAL643便 羽田08:15発-鹿児島10:00着 & JAL3745便 鹿児島11:35発-屋久島12:15着
復路:JAL3740便 屋久島09:55発-鹿児島10:30着 & JAL644便 鹿児島10:50発-羽田12:30着
またはJAL3744便 屋久島11:35発-鹿児島12:10着 & JAL646便 鹿児島12:35発-羽田14:15着
またはJAL3748便 屋久島13:30発-鹿児島14:05着 & JAL648便 鹿児島14:25発-羽田16:10着
またはJAL3750便 屋久島16:35発-鹿児島17:10着 & JAL652便 鹿児島18:45発-羽田20:25着
【大阪方面】
往路:JAL2451便 伊丹11:10発-屋久島13:00着
復路:JAL2450便 屋久島14:35発-伊丹16:05着
【名古屋・福岡方面】
往路:JAL4405便 小牧10:20発-福岡11:45着 & JAL3673便 福岡13:00発-屋久島14:05着
復路:JAL3672便 屋久島12:45発-福岡13:50着 & JAL4410便 福岡16:55発-小牧18:15着
【屋久島・路線バス時刻表】
安房 屋久島空港 安房 屋久島空港
07:34発 - 07:50着 11:59発 - 12:19着
08:59発 - 09:19着 13:09発 - 13:29着
09:34発 - 09:54着 15:29発 - 15:45着
10:49発 - 11:09着
コース難易度
体力 | ![]() |
1泊2日の山小屋またはテント泊の縦走登山です。1日の歩行時間は7時間から9時間前後と長時間になります。特別な技術は必要ありませんが、夏山の縦走経験がご参加の条件です。 |
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高度 | ![]() |
高山病の心配はありません。 |
宿泊 | 民宿2泊、山小屋またはテント1泊。山小屋は大部屋で、テント泊の場合は男女別に2-3名利用となります。 | |
荷物 | 登山に不要な荷物は、宿泊施設へ置いておくことができますので、スーツケースやバッグでのご参加が可能です。縦走登山中は、寝袋とマットなど1泊2日分の背負う荷物を入れる中型ザックをご用意ください。 |
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
---|---|---|---|
1 | 屋久島空港 安房 |
14:15集合 |
屋久島空港に14:15集合。専用車で安房の民宿へ。鹿児島港から高速船利用の方は、安房港から民宿へ直接お越しください(徒歩10分/距離1km)。 ※遅いフライトで到着される場合は18:00までに民宿へ直接お越しください。 安房:水明荘泊|食事:朝× 昼× 夜○ |
2 | 安房 淀川登山口 宮之浦岳 永田岳 鹿之沢小屋 |
04:00発 |
●宮之浦岳・永田岳登頂(約9時間20分/約12km) 早朝、専用車にて淀川登山口(1,360m)へ移動し、縦走開始。淀川小屋を経て、モミやスギの樹林帯の急登を進み、花之江河(1,640m)の湿地帯へ。投石平から視界が開け、気持ちのよい主稜線を進み、日本百名山&九州最高峰・宮之浦岳(1,936m)へ。焼野三叉路から西側に縦走を続け、第2峰・永田岳(1,886m)を経て、避難小屋の鹿之沢小屋(1,560m)へ。 鹿之沢小屋:山小屋またはテント泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
3 | 鹿之沢小屋 花山歩道入口 大川の滝 安房 |
06:00発 16:00着 |
●花山歩道縦走(約7時間10分/約11km) 安房:水明荘泊|食事:朝○ 昼○ 夜○ |
4 | 安房 | 08:00解散 | 安房の民宿にて08:00解散。国内線利用の方は、路線バス(各自払い/430円)で屋久島空港へ。民宿のチェックアウトは10:00まで可能です。 ※解散後、ご希望の方はオプショナルツアーで「トローキの滝・シーカヤック」へご案内します。 食事:朝○ 昼× 夜× |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 日程表記載の時間は、一般的なコースタイムを1.2倍した時間です。
- 食事回数:朝3/昼2/夜3
ご案内とご注意
気候・服装 | 登山中は天気が良ければ、薄手の長袖で過ごすことができますが、悪天時や強風が吹くと体感気温は下がります。屋久島(標高37m)の5月の平均気温は21℃(最高24℃、最低17℃)です。標高1,600mを越えた頂上稜線では、山麓の気温からマイナス10℃ほど下がります。厚手のフリースや薄手のダウンジャケット等の防寒着をお持ちください。また、悪天時や強風に備え、上下セパレート式の雨具をお持ちください。登山時の靴は防水の効いたトレッキングシューズや軽登山靴が最適です。 |
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利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
縦走について | 連日、7~10kg程度の個人装備を持ちながら長時間の縦走コースです。体力のない方はご参加いただけません。特別な登山技術は必要ありませんが、普段から山登りをされていて、夏山の縦走経験や1日8時間程度の登山道を歩く事のできる基礎体力があることがご参加の必須条件です。 |
荷物について | 縦走中は1泊2日分の荷物をご自身で背負って歩きます。十分な大きさのザック(例:40~60L)もご用意ください。 【ご自身でご用意していただく装備】上下セパレートタイプの雨具/ストック/スパッツ(足首用)/タオル/防寒着/着替え/手袋(薄手・防寒用)/寝袋(三季用)/マット/行動食2日分/ヘッドランプ/食器/箸スプーン/トイレットペーパー/個人常備薬/ヒル用スプレー/水筒(2L程度) ※食料や炊事道具は共同装備としてご用意いたします。寝袋をお持ちでない方には弊社で有料(5,000円)で貸し出しいたします。 |
日程について | 道路事情や天候により日程は変更となる場合があります。予めご了承ください。 |
旅行条件について | 詳しい取引条件を説明した書面をお渡ししますので、事前に確認の上お申し込みください。 |
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