ツアーのポイント

ポイント知られざる西アジア随一の探鳥地イランでバードウォッチング

日本にはごく稀にしか渡来しない珍鳥が多く見られる西アジア。そのなかでも最も豊かな鳥類相が見られるイランで、イラン特産種のイランサバクガラスをはじめとする希少な野鳥たちの探鳥をお楽しみいただきます。

PROFILE 同行ガイド 大谷 力 (おおたに ちから)

1964年生まれ。鳥類調査とバードウオッチングガイドの二足のわらじで活動しています。若かりし頃には、バックパック一つで国内各地はもとより、鳥を求めてアジア、北中南米、アフリカ、オセアニアを徘徊。日本ではまだ広く知られていないような鳥や場所に一層魅かれる、フロンティア好きです。旅の行く先で、「鳥がいなければこんな場所に一生来ることも無かっただろうな、それどころかこんな場所があることすら知らなかったろうな」と、よく感動にふけっています。何年ガイドをやっていても未だに自分が一番夢中になってしまいがちなのが困ったところですが、ぜひ皆さんと感動を分かち合いたいと思っています。

COLUMN 大谷さんが語る イランバードウォッチングの魅力

 イランの探鳥地としての魅力は、日本ではまだまだ広く知られていません。日本の4倍以上の国土には標高6000m近い高峰からカスピ海やペルシャ湾、砂漠、森林、ステップに湿地帯と実に多様な環境が見られます。西アジアでは最も豊かな鳥類相が見られる国なのです。日本のバードウォッチャーにとって西アジアの大きな魅力は、日本にはごく稀にしか渡来しない珍鳥が多くここで見られるということです。例えば、サバクヒタキ、セグロサバクヒタキ、ハシグロヒタキ、イナバヒタキなどのサバクヒタキ類や、イワバホオジロ、ズアオホオジロ、チャキンチョウなどのホオジロ類、アカオモズやモウコアカモズ、他にもクビワコウテンシやバライロムクドリなど、多くの人にとって夢のような鳥がこのツアーでも期待できます。

 しかしそれだけでは、イランの鳥の真価は語れません。せっかくイランまで行くからには、やはりここまで来ないと見られない鳥を見ずには帰れないでしょう。その意味では、今回のツアーで最大の目玉は何と言っても、イラン特産種のイランサバクガラスです。サバクガラス類は中央アジア周辺の砂漠に分布する地上性のカラス類で、世界に4種類が知られています。イランサバクガラスはその中で最も西に分布する種です。カラスという名が付いていますが、ピンクがかった砂色に黒と白の模様が美しい、そして砂漠を駆け抜ける姿が颯爽とした、とても魅力的な鳥です。イランサバクガラスを探す砂漠の国立公園ではクロビタイサケイやクロハラサケイといったサケイ類や、サバクフサエリショウノガンなども探す予定です。

 他にもイランや西アジアならではの鳥はいろいろいます。イランは意外に思われるかもしれませんが、西アジアの中ではインフラも整い治安も比較的良好で、旅行しやすい国なのです。そのため西アジアの鳥を見るには格好の地と言えます。アフガンヤブチメドリやイラクヤブチメドリ、バスラオオヨシキリ、あるいはズグロツリスガラなど、イラン以外で見ることがなかなか難しい鳥は多く、今回のツアーでもそのような種類を中心に探す予定です。例えば、イランの高山に住むカスピアコガラ、アゼルバイジャンの国境地帯まで分布が食い込んでいますが、ほぼイラン特産と言っていい種です。森林限界上の高山では、これも分布が局所的な大型のキジ類カスピアセッケイも探します。岩峰の彼方に届くその鳴き声は、一度耳にしたら忘れられない格別のものがあります。

 近年の政治状況で何となくイランのイメージが良くないという人は多いかもしれませんが、政府はともあれ国民はとてもフレンドリーでもてなし好き、そして日本に親しみを持っている人もとても多いのです。そしてなにより、魅力的な鳥の宝庫です。見どころ満載、珍鳥目白押しのイランへ、是非ご一緒しましょう。

COLUMN 観察が期待できる野鳥

アフリカヘビウ African Darter،イヌワシGolden Eagle, ヒゲワシ Bearded Vulture، タカサゴダカ Shikra, カタグロトビ Black-winged Kite, ウスユキガモ Marbled Teal,カスピアセッケイ Caspian Snowcock, ヒメイワシャコ See-see Partridge،サバクフサエリショウノガン Macqueen’s Bustard,インドトサカゲリRed-wattled Lapwing,クロハラサケイ Black-bellied Sandgrouse, クロビタイサケイ Crowned Sandgrouse Sandgrouse, ルリホオハチクイ Blue-cheeked Bee-eater, クロオビスナヒバリ Bar-tailed Lark, クビワコウテンシ Bimaculated Lark, ミミジロヒヨドリ White-eared Bulbul,ミミグロレンジャクモドキGrey hypocolius,コーカサスイワヒバリRadde’s Accentor, ノドジロコマドリ White-throated Robin،ペルシアサバクヒタキ Persian Wheatears, セグロサバクヒタキ Pied Wheatears, ハシグロヒタキ Northern Wheatears, セジロサバクヒタキ Finsch’s Wheatears, イナバヒタキ Isabelline Wheatear, イソヒヨドリ Blue Rock Thrush, コシジロイソヒヨドリCommon Rock Thrush،イラクヤブチメドリ Iraq Babbler,アフガンヤブチメドリAfghan Babbler, サバクムシクイ Asian Desert Warbler,バスラオオヨシキリ Basra Reed Warbler, イランムシクイ Plain Leaf Warbler, スナチムシクイ Streaked Scrub-warbler،ズグロツリスガラ Black-headed Penduline-tit، カスピアコガラ Caspian Tit, ヒガシイワゴジュウカラ Eastern Rock Nuthatch،チャキンチョウ Red-headed Bunting،イワバホオジロ Grey-necked Bunting, ズアオホオジロ Ortolan Bunting, ハジロクロシメ White-winged Grosbeak،ベニビタイセリン Red-fronted Serin,ウスイロイワスズメ Pale Rockfinch,ペルシャスズメ Dead Sea Sparrow, バライロムクドリ Rosy Starling,イランサバクガラス Pleske's Ground Jayなど

カスピアコガラ
イラクヤブチメドリ
ヒメヤマセミ
コビトウ

出発日と料金

2024年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
04月28日(日) ~
05月06日(月)ゴールデンウィークコース・大谷力さん同行
9日間 728,000円
発着地 東京発着 最少催行人員 6名(8名様限定) ・添乗員同行
燃油サーチャージ 不要(9月25日現在の見込み)
一人部屋追加代金 48,000円(民家泊除く)
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
  • 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 東京 22:30発 空路、カタールのドーハへ。
機中泊
2 ドーハ
ドーハ
テヘラン
テヘラン
アフワズ
04:05着
07:35発
10:20着
午後発
夕方着
ドーハ着後、航空機を乗り換えてイランのテヘランへ。午後の航空機にてイラン南部のアフワズへ。
アフワズ泊
3 アフワズ   専用車にてアフワズ郊外の湿地帯などでバードウォッチング。この時期は渡り鳥もやって来る季節。ここではアフガンヤブチメドリやイラクヤブチメドリ、ペルシャスズメ、 ウスユキガモ、バスラオオヨシキリなどの観察を狙います。
アフワズ泊
4 アフワズ
テヘラン
午後発
夕方着
前日に引き続き、アフワズ郊外でのバードウォッチング。その後、航空機にてテヘランへと戻ります。
テヘラン泊
5 テヘラン
ダマバンド山麓
バボルサル
朝発

夕方着
専用車にてカスピ海方面へ移動。途中、イラン最高峰のダマバンド山麓やアルボルズ山脈などでバードウォッチング。運が良ければヒゲワシの観察が期待できる他、ベニヒタイセリン、セグロサバクヒタキやハシグロヒタキ、イワバホオジロなどの野鳥を観察。午後はズグロツリスガラを探し、カスピ海に近いバボルサルへ向かいます。
バボルサル:ミズバンホテル泊
6 バボルサル
アルボルズ山脈
トゥーラン国立公園
カレバラ
朝発

夕方着
アルボルズ山脈の東側を通りバードウォッチング。チャキンチョウ、ハジロクロシメやウスイロイワスズメ、イランムシクイなどを探します。また、世界遺産にも登録されるカスピ海南岸のヒルカニア森林群では希少種カスピアコガラを探します。その後、時間が許せばこの日からトゥーラン国立公園でイランの固有種であるイランサバクガラスを探します。
カレバラ:民家泊
7 カレバラ
トゥーラン国立公園
シャフミルザド
朝発

夕方着
午前中、トゥーラン国立公園でバードウォッチング。イランサバクガラスをメインターゲットに、サバクフサエリショウノガン、サバクムシクイ、クロオビスナヒバリなどの野鳥の観察に期待。その後、シャフミルザドへ。道中のポイントでイランムシクイやカスピアセッケイ、カスピアコガラを探します。
シャフミルザド:サランホテル泊
8

シャフミルザド
テヘラン
テヘラン
ドーハ

朝発
夕方着
22:45発
24:20着
朝、再びカスピアコガラやカスピアセッケイなどの観察を狙いバードウォッチング。その後、テヘランへ。夜の航空機にてドーハへ。
機中泊
9

ドーハ
東京

02:05発
18:35着
航空機を乗り換えて帰国の途につきます。着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝6/昼7/夜6:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:カタール航空

ご案内とご注意

査証(ビザ)

不要です。旅券の残存有効期間は入国時に6ヶ月、査証欄余白は見開き2ページ以上必要です。なお、現在のパスポートにイスラエルの出入国スタンプがある方はイランに入国できない場合がありますので、お早めにお問い合わせください。

気候・服装 今回訪れる地域の気候は様々です。南部地域は非常に暑くなり、暑さ対策が必要になります。北部地域では過ごし易い気候ですが、朝夕は気温が下がりますので、フリースやジャンバーなどの防寒着もご準備下さい。晴れると日差しが強いので日除け対策も必要です。雨が降る事もありますので雨具(上下セパレート式の合羽)もご準備下さい。
利用予定ホテル 日程および下記をご覧ください。

■アフワズ:オクシン、パルス(ファジル)、ペルシア、ナーデリー、ツーリストイン、イラン、ネイシェカー、エクシーン
■テヘラン:アーサーレ、フェルドゥスィー、エンゲラーブ、グランド、パルシアン・アーザーディ、エステグラル、ラーレ、ホウェイゼ、ホマー、スィーモルグ、コウサル、エヴィン、エラムグランド、イランシャフル、エスカン、エスピナス、ペルシャ、マシュハド、ニロ、ペルシアンペラザ

民家泊について カレバラでは民家泊となりお一人部屋はご利用いただけません。多人数部屋となり、共同のトイレ、シャワーをご利用いただきます。寝具は用意されていますが、ご不安な方は寝袋(三季用)をお持ちいただく事も可能です。
野鳥観察について

写真や日程表に記載のある野鳥は必ずしも見られるとは限りません。予めご了承ください。

旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

【イラン南東部の危険情報について】

イラン南部のイラクとの国境付近には「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」という外務省の危険情報が発生されています。弊社では、現地手配会社と治安状況の確認を綿密に行い、ツアーとして問題がないとの判断の上で発表しております。ただし、突然の情勢悪化等により日程に若干の変更が生じることがあります。
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