ツアーのポイント
ポイント 南伝仏教のルーツを辿る
スリランカに仏教が伝わったのは紀元前3世紀。アショーカ王の子マヒンダが仏法を伝え、国王が受容したことで国教になりました。後に海を越えてミャンマーやタイなどへ伝えられた南伝仏教・上座部仏教のルーツを辿ります。ポイント 大乗仏教の記憶
上座部仏教の中心地として知られるスリランカですが、かつては大乗仏教の影響も見られました。大乗仏教の影響を受けた寺院や巨大仏像、ヒンドゥー教の痕跡も見られる史跡など、スリランカ独自に発展した宗教の変遷や多様な信仰の跡を訪ねます。
ポイント 釈尊来島の足跡を辿る
伝説によると釈尊はスリランカに3回訪れたと信じられています。悟りを開いてから9ヶ月後、初めて訪れたマヒヤンガナには説教したとされる仏塔が残り、歴代王朝によって拡大され今は寺院になっています。キャラニの河で沐浴をし説法を行ったキャラニヤ寺院には、3度の来島を物語る壁画が残ります。COLUMN 南伝仏教のルーツを辿る
スリランカに伝わる上座部仏教、いわゆる南伝仏教は、紀元前3世紀、インドのアショーカ王の息子・マヒンダによってもたらされたと伝えられています。伝説によれば、マヒンダは聖地ミヒンタレーの山上で当時の国王デーワーナンピヤ・ティッサに仏法を説き、王はこれを受け入れて仏教が国教となったとされます。スリランカの人口の70%が仏教を信仰し、釈迦自身が生涯で3度、来島したと信じられています。歴代王朝の庇護を受けて、アヌラーダプラのマハーヴィハーラを中心に正統教義として発展した上座部仏教は、後にタイ、ミャンマー、カンボジアなど東南アジアにも伝播しました。パーリ語仏典を重んじる厳格な戒律主義と実践中心の教えは、今もスリランカ仏教の根幹をなしています。


COLUMN スリランカに栄えた大乗仏教
スリランカは上座部仏教の中心地として広く知られていますが、かつては大乗仏教も一定の影響を及ぼしていました。上座部と大乗の覇権争いは、時の王朝によって上座部が国家公認の正統派とされたことにより、大乗仏教的要素は排除されていきます。しかし一部の思想(如来、菩薩信仰)や美術的表現は巧みに取り入れられました。アヌラーダプラのアバヤギリ大僧院は、3世紀頃からインドや中国の大乗仏教と深い交流を持ち、大乗経典の研究や写本の保存などが記録されています。ポロンナルワにある「ガル・ヴィハーラ」の四体の仏像群は、大乗仏教の理想である「菩薩的な慈悲」を思わせます。また、アウカナにある高さ11mを超える巨大な立像は、大乗仏教美術的な技巧の高さ、荘厳さが強く感じられます。頭頂部の火焔形の装飾(日本でいう肉髻)はシラサパタと呼ばれ、スリランカ独特の美術的表現です。
ヤーパフワ要塞
巨大な岩山を利用して築かれ、短命ながらも一時的に王都となり、仏歯も祀られた重要な要塞兼仏教聖地です。仏殿跡や重厚な石段、美しいライオン像の彫刻はスリランカ建築の粋と称され、国の文化遺産として高く評価されています。
トゥーパーラーマ仏塔(アヌラーダプラ)
紀元前3世紀、アショーカ王の息子・マヒンダがスリランカに仏教を伝えた際、当時の王デーワーナンピヤ・ティッサが仏舎利を受け取り建立したスリランカ最古の仏塔です。古代インドのストゥーパに近い形式で、仏教信仰の原点ともいえる場所です。
リティガラ遺跡
紀元前3世紀から続く上座部仏教の修行地です。特に8〜9世紀には世俗から離れた林住僧の聖地として栄え、戒律を厳守し自然と共に生きる厳しい修行が行われていました。アーユルヴェーダの薬草が豊富に自生する山として森林保護区に指定されています。

ナーランダ・ゲディゲ
8〜10世紀頃に建てられた石造寺院で、仏教とヒンドゥー教の様式が融合した不思議な建物です。南インド風の石造建築に仏教的な空間が広がり、密教的な要素も感じられます。スリランカでは珍しい宗教融合の遺産として、異文化交流の歴史を物語っています。

マリガウィラの菩薩像
静かな緑の中に高さ11mの優美な菩薩像が佇んでいます。8世紀ごろに造られ、柔らかな表情と穏やかな立ち姿が特徴で、スリランカではめずらしい大乗仏教の影響を色濃く残す珍しい遺跡です。当時の宗教的多様性を窺い知ることができます。
ブドゥルワガラ
7〜8世紀に築かれた岩窟寺院です。中央の仏像の両側には脇侍を従える三尊像の様式がみられ、大乗仏教の特徴的な仏像構成です。観音菩薩、ターラ菩薩、金剛手菩薩などスリランカでは大変珍しい仏像群は必見です。
出発日と料金
2026年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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03月07日(金) ~ 03月14日(土) |
8日間 | 348,000円 | ![]() |
発着地 | 東京発着 | 最少催行人員 | 3名催行(5名様限定)・ 日本語ガイド同行(添乗員は同行いたしません。) |
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燃油サーチャージ | 不要(9月2日現在の見込み) | ||
一人部屋追加代金 | 56,000円 | ||
国際線のビジネスクラス | 追加代金等の詳細はお問い合わせください。 | ||
現地合流・離団について | 基本的に可能ですが、詳細はお問い合わせください。 |
- 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
- 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
- 相部屋ご希望の場合でも、ご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は御一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
- 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 東京 コロンボ コロンボ クルネーガラ |
11:20発 17:30着 (約2時間) |
空路、直行便にて東京よりスリランカのコロンボへ。着後、専用バスにてクルネーガラのホテルへ。
クルネーガラ:キャンディアンリーチ泊 |
2 | クルネーガラ アヌラーダプラ (ミヒンタレー) |
08:00発 15:00着 |
専用バスにてアヌラーダプラへ。途中、岩山の上に築かれた要塞と一時仏歯も安置された仏堂のあるヤーパフワ要塞、大乗仏教的な特徴のある高さ約12メートルのアウカナ仏像界を訪れます。着後、スリランカで最初に仏教が伝えられた聖地ミヒンタレーへ往復観光。 アヌラーダプラ:ヘリテージホテル泊 |
3 | アヌラーダプラ |
08:00発 15:00着 |
午前中、スリランカ最古の都があったアヌラーダプラ(ルワンウェリサーヤ大塔、スリー・マハー菩提樹、スリランカ大乗仏教の総本アバヤギリ大塔、スリランカで最初に建てられた トゥーパーラーマ大塔など)を訪問します。ポロンナルワへ。途中、密林の中に眠るリティガラ仏教遺跡を見学します。着後、世界遺産ポロンナルワ(一枚岩を掘り出した石仏のガル・ヴィハーラ、円形の仏塔跡が残るクワドラングル等)を訪問します。 ポロンナルワ:スドゥ・アラリヤ泊 |
4 | ポロンナルワ ダンブッラ キャンディ |
08:00発 17:00着 |
専用バスにて、シンハラ王朝最後の都・世界遺産の街キャンディへ。途中、 スリランカ最大の仏教壁画で有名な世界遺産ダンブッラの黄金寺院、仏教とヒンドゥー教の様式が融合した宗教施設 ナーランダ・ゲディゲを訪れます。 キャンディ:セリーヌ・ガーデン泊 |
5 | キャンディ エッラ |
08:00発 18:00着 |
朝、釈尊の犬歯が祀られている世界遺産仏歯寺を見学します。その後、エッラへ。途中、釈迦がスリランカで初めて訪れた場所に建てられたと伝えられるマヒヤンガナ仏教寺院、釈迦が3回目に訪島した際に説法したと伝えらえるムティヤンガナ仏教寺院を訪れます。 エッラ:エッラブリーズまたはO2エッラ泊 |
6 | エッラ カタラガマ |
09:00発 16:00着 |
専用車にてカタラガマへ。途中、岩壁に彫られた観世音菩薩などの三尊像のあるブドゥルワガラ、巨大な観音菩薩立像のあるマリガウェラを訪れます。着後、上座部仏教をはじめ、ヒンドゥー教や地民間信仰にも広く崇敬されているキリ・ヴィハーラを見学します。 カタラガマ:マガンプーラ泊 |
7 | カタラガマ ケラニヤ コロンボ コロンボ |
08:00発 13:00着 19:15発 |
朝、一路コロンボへ。途中、釈尊が3度目に訪れた際立ち寄ったとされるキャラニヤ寺院を訪問。コロンボ着後、国立博物館の見学。夕方、空港へ。直行便で帰国の途につきます。
機中泊 |
8 | 東京 | 07:35着 | 着後、解散。 |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝6/昼6/夜6:機内食は除く
- 利用予定航空会社: スリランカ航空
ご案内とご注意
査証(ビザ) | 日本人はスリランカへの入国査証が必要ですが、事前に査証の取得をする必要はありません。到着時の空港にて査証又は短期の観光訪問の場合は入国許可(通常の入国スタンプのみ)が無料で発給されます。なお、旅券の残存有効期間は出国時に6ヶ月以上必要です。 |
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気候・服装 | 全行程夏服が基本となります。朝晩やレストランは冷えることもありますので、上着をお持ちください。 |
利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
観光について | 仏歯寺内の写真撮影は禁止となっております。予めご了承ください。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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世界遺産
聖都アヌラーダプラ/古都ポロンナルワ/ダンブラ石窟寺院/聖地キャンディ