ツアーのポイント

ポイント 福建省赤岸鎮から西安まで、2,400kmの求法の旅

現代の交通機関を駆使し、可能な限り空海が旅した当時のルートを再現します。記録がなく正確なルートが不明な区間もありますが、当時の状況や様々な文献を鑑み、通ったであろうと推定される道を辿ります。峠道や関所を自ら歩き、その苦労や信念に思いを馳せます。 

訪問する
世界遺産

京杭大運河/龍門石窟/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網

COLUMN 求法の旅の足跡を辿る

804年、空海が31歳の時に留学僧として遣唐使船に乗船、暴風雨に遭い34日間の漂流の末、福建省「赤岸鎮」の海岸に漂着しました。11月3日に福州を出発し、2,400kmを歩き通し12月23日に長安に入りました。「星に発し、星に宿し、晨昏兼行す」と詠まれるほどの強行軍です。未知なる密教の教えと仏法を求める強い志をもちながら長安へ至るまでの、空海の足跡をできる限り忠実に辿ります。

赤岸鎮

804年、留学僧として空海が乗り込んだ4隻の遣唐使船は難波を出発。途中嵐に遭い34日間もの漂流の末、8月10日に赤岸鎮に漂着しました。今も残る上陸記念碑や空海廟は、遥か長安へと旅立った若き僧の面影を伝えています。

空海坊(赤岸鎮)
福州

九死に一生を得て上陸した空海一行でしたが、長安への入京許可は下りず足止めされます。大使に代わって認めた書状には、空海の卓越した文才と教養があふれ、これが彼の国際舞台への鮮烈なデビューとなりました。

空海像(開元寺)
仙霞嶺

浦城(福建省)から江山(浙江省)へは、仙霞嶺の山脈を越える道しかなく、交通と軍事の要衝でした。宿場町が点在し、深い山に囲まれた城門と石畳の敷かれた関所・楓嶺関は空海も歩いたとされ、歴史を感じる古道です。

仙霞古道
杭州・蘇州

隋の煬帝が建設した北京と杭州を結ぶ全長1,800kmに及ぶ京抗大運河。空海らも船便を利用したと推定されます。杭州では、霊隠寺を創建した密教の高僧・慧理との交流を経て、後に師となる恵果との出会いへと導かれたと伝えられています。

京杭大運河に架かる拱宸橋(きょうしんばし)
洛陽

中国に『大日経』を伝えた善無畏、『金剛頂経』を伝えた金剛智は、ともに洛陽で入滅しています。善無畏が眠る広化寺の参拝と、郊外に足を延ばし、17mの大毘盧遮那仏などがある仏教石窟の至宝「龍門石窟」も見学します。

盧舎那大仏を擁する奉先寺洞(龍門石窟)
西安(長安)

青龍寺において唐代密教の権威・恵果大師に師事し、正統な後継者として密教の金胎両部の法のすべてと密教の法具一式を授けられました。空海の教えには非常に高い権威が与えられ、後に日本で真言宗を開く礎となりました。

空海が恵果和尚から密教を相承する舞台となった青龍寺(四国お遍路の0番礼所)

出発日と料金

2026年 出発日~帰着日 日数 旅行代金 催行状況
05月12日(火) ~
05月21日(木)
10日間 468,000円
発着地 東京発着 最少催行人員 8名 (15名様限定)・添乗員同行
燃油サーチャージ 12,800円(8月28日現在の見込み)
一人部屋追加代金 52,000円
ビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
現地合流・離団について 基本的に可能ですが、詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール地図を見る
1 東京
上海
上海
福州
午後発
午後着
夜発
夜着
空路、東京より上海へ。着後、航空機を乗り換えて、福州へ。着後、ホテルへ。
福州泊
2 福州
(赤岸鎮)
  朝、空海が上陸した後に入朝の許可が下りるまで滞在したとされる開元寺の見学。その後専用バスにて空海が乗船した遣唐使船が漂着した村・赤岸鎮へ往復観光(空海記念堂「空海坊」街門など)。
福州泊
3 福州
建甌
浦城

08:00発

18:00着

専用バスにて建甌(けんおう)へ。着後、空海の足跡が残る水西橋通済門などを見学します。その後、浦城へ。空海一行が上陸したとされる登瀛門浦城浮橋天心勝果寺を訪れます。
浦城泊
4 浦城
廿八都
江山

08:00発

18:00着

専用バスにて淅江省のかつての宿場町・廿八都古鎮へ。途中、空海一行も歩いた石畳の道と城門が残る仙霞古道の楓嶺関を歩きます(約1時間半)。廿八都古鎮にて昼食と、古い建築群が保存され当時の面影を今に残す村を散策します。その後、江山へ。途中、江南と中原を結ぶ交通の要衝だった仙霞関を訪れます。
江山泊
5 江山
杭州
蘇州

07:00発

18:00着

専用バスにて杭州へ。着後、空海一行が蘇州へ向かう際に通ったとされる世界遺産京杭大運河と、インドの僧・慧理が建立した杭州最大の寺院霊隠寺を見学します。その後、蘇州へ。
蘇州泊
6 蘇州
洛陽
08:00発
夜着
午前中、専用バスにて太湖湖畔の霊岩山寺、漢詩「楓橋夜泊」にも読まれた寒山寺を見学します。その後、高速鉄道にて洛陽へ(途中乗り換え地あり)。
洛陽泊
7 洛陽   終日、洛陽市内及び郊外の観光。漢代に建立された中国最初の仏教寺院白馬寺、中国四大石窟の一つ世界遺産龍門石窟、密教の祖・善無畏の墓を今に伝える古刹・広化寺を見学します。
洛陽泊
8 洛陽
函谷関
西安
07:30発

18:00着
専用バスにて陝西省の省都・西安へ。途中、かつて長安へと至る古道に設けられた関所・世界遺産函谷関を見学します。着後、西安市内観光(空海や最澄も足を運んだ、唐代仏教研究の一大拠点・大興善寺等)。
洛陽泊
9 西安   終日、西安市内観光。中国密教最高の権威・恵果和尚から密教を相承する舞台となった青龍寺(四国お遍路の0番礼所)、日中仏教交流の象徴・恵果空海記念堂、玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を納めた大雁塔など。
西安泊
10 西安
東京

朝発午後着

朝、直行便または上海経由の便で東京へ。着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝9/昼8/夜8:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:中国東方航空

ご案内とご注意

査証(ビザ) 不要です。旅券の残存有効期間は、入国時に6ヶ月以上必要です。
気候・服装 合服が基本となります。峠道を歩きますので、歩きやすいスニーカーなどでのご参加ください。
利用予定ホテル 下記をご覧ください。
福州:泰禾ホリデーインエクスプレス、索菲斯屏山酒店、悅尚ホテル(福州省スポーツセンター)
蒲城:維也納国際酒店、蒲城大酒店、蒲城国際大酒店
江山:雲帆運動度假酒店、江山印象大酒店、万隆度假村
蘇州:麒雅閣蘇寧臻悦、蔓蘭酒店、雅杰大酒店
洛陽:牡丹大酒店、開元ホリデーインエクスプレス
西安:古城西ホリデーインエクスプレス、錦江西京国際飯店、皇城豪門酒店、古都文化大酒店、西安皇城海航商務酒店
鉄道について 日程6日目の高速鉄道は座席(二等車)の利用になります。高速鉄道には、カミソリ、爪切り、果物ナイフを含む刃物、スプレー缶は持ち込めませんので、お持ちにならないでください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。
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