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地中海とサハラが出会う国

A L G E R I A ア ル ジ ェ リ ア

アルジェリアの基本情報アルジェリアの
基本情報

Basic information

7つの国と国境を接すアフリカ大陸で最大の国土を誇り、様々な文化が交わる国アルジェリア。北部には紺碧の地中海と、古代ローマの壮大な遺跡群が点在し、中部にはアトラス山脈と、独自の文化が息づくムザブの谷。そして南部には悠久のサハラ砂漠がどこまでも広がっています。
国名 アルジェリア民主人民共和国
People's Democratic Republic of Algeria
面積 2,381,741k㎡(アフリカ最大であり世界第10位)
※日本(378,000k㎡)の約6.3倍の面積
人口 約4,560万人(2023年)
主な言語 アラビア語、フランス語、ベルベル語
主な宗教 イスラム教スンニ派(ムザブ族はイスラム教イバード派)
時差 日本との時差 -8時間
※サマータイムを実施しておらず、1年を通じて時差は-8時間です。
季節・気候

アルジェリアの四季は地域によって異なりますが、主に地中海沿岸と内陸・砂漠地帯で分かれます。北部は地中海に面しアトラス山脈を抱え、南には広大なサハラ砂漠が広がります。そのため旅のベストシーズンは場所によって異なります。

■北部(地中海沿岸)と中部

地中海性気候で、年間を通して旅行が可能です。夏は暑いですが雨が少なく湿気が少ないため過ごしやすく、冬は雪を含む降水があるため同時期の東京よりは暖かいです。目安として4月~5月及び10月は合服、8月~9月は夏服、11月~12月は冬服が基本となります。

■南部(アトラス山脈以南のサハラ地域)

砂漠気候となり、10月~4月がお薦めの季節です。夏の間も旅行は可能ですが、日中40℃以上になることもあります。砂漠気候の特徴は「乾燥していること」と「一日当たりの気温の差が大きい」ことです。乾燥しているため水分補給は必須です。昼は半そでシャツで過ごせても朝晩はジャンパー等の防寒着が必用です。 また、アルジェリアはイスラム教徒の多い国ですので、女性は肌を露出した服装は避けてください。
行き方 日本からアルジェリアへの渡航は、主に中東経由が一般的ですが、ヨーロッパ経由も選択肢となります。入国ビザに関しては取得方法や費用が流動的なため、必ず最新情報を確認するようにしてください。

<中東経由>
カタール航空やエミレーツ航空を利用し、ドーハやドバイを経由してアルジェに向かうのが一般的です。中東経由の場合は乗り継ぎ便の時間帯によっては長時間の待ち時間が発生することもありますが、ビジネスクラスを利用する場合、ヨーロッパ系航空会社より安価で確保できるメリットもあります(空席状況によって料金は変動します)。

<ヨーロッパ経由>
ヨーロッパ主要都市(パリ、フランクフルト、ローマなど)からはアルジェ行きの便が多く運航しているため、乗り継ぎの選択肢が豊富です。ただし、乗り継ぎの時間帯によっては、中東経由よりも所要時間が長くなる場合があります。エールフランスやルフトハンザ航空など欧州系航空会社が多数就航しています。

▼所要時間の目安
ヨーロッパ経由の場合:東京 → ヨーロッパ主要都市:約12~14時間、ヨーロッパ主要都市 → アルジェ:約2~3時間
中東経由の場合:東京 → ドーハ・ドバイ:約10~12時間、ドーハ・ドバイ → アルジェ:約5~6時間

アルジェリアの
みどころ紹介

Introducing the highlights

地中海沿岸にはフランス植民地時代の建築を残す町や古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡が点在し、「北アフリカのパリ」と呼ばれたアルジェの町並みや壮大な遺跡群が見どころ。 そして、独特の建築と文化が息づく世界遺産「ムザブの谷」と、南部には雄大なサハラ砂漠が広がっています。

アルジェリアを知る
Algeria's Attraction

アフリカ最大の国土を誇り、自然環境、文化、民族と多様性に溢れているアルジェリア。そんなアルジェリアを知るための3つのコラムをご紹介します。

アルジェリアを知るためのコラム その1

静謐のイスラム世界
ムザブの谷

地中海沿岸に位置する首都アルジェから450㎞南下したサハラ砂漠に、俗世から離れたベルベルの民が密やかに暮らす小さな世界が広がっています。約千年前にこの不毛の涸れ谷に流れ着いたムザブ族の人々は、深く井戸を掘り、機能的な灌漑システムを整え、ナツメヤシを植林し、オアシスを築きました。ムザブの谷は、「ガルダイア」「エル・アティフ」「ブ・ヌーラ」「ベニ・イスゲン」「メリカ」の5つの町から構成され、それぞれの町にはモスクのミナレットを中心として、同心円状にパステルカラーに塗られた四角形の家々が丘の斜面を埋めるように建ち並んでいます。5つの町はイスラム都市特有の機能分化に基づいて計画され、宗教、商業、防衛、農業・水資源管理といった異なる役割を担っており、11世紀初頭から連綿と続く共同体が今なお息づいています。当時の建物が姿をとどめる町を歩けば、あたかも中世イスラム世界へタイムトリップしたかのような錯覚に陥るでしょう。アルジェリア人の99%はイスラム教徒で、その大多数はスンニ派に属します。一方、ムザブの谷の住人はイスラム教黎明期にイラクで興ったハワーリジュ派の流れを汲むイバード派を信奉しています。この宗派ではコーランの規律を厳格に守り、禁欲的で質素な生活が求められます。8世紀末、イバード派のルスタム朝がアルジェリア北西部に勃興し、土着のベルベル人は次々と改宗しました。最盛期には北アフリカの大部分を占めましたが、スンニ派諸勢の台頭により衰退。辺境へと追いやられた人々は流浪の末この地に辿り着き、1012年に谷で最古の町エル・アティフを築きました。今なおイスラム法の規律を遵守する彼らは「イスラム教の清教徒」とも呼ばれます。

ミナレットを中心に広がるガルダイアの街並み

町を案内してくれるムザブ族のガイド

ムザブの谷を訪れてみると、人々はどこかよそよそしく、決して歓迎されている雰囲気ではありません。また、異教徒はガイドの同行が観光時の必須条件となります。町のミナレットへ続く路地は迷路のように入り組み、静謐の時が流れます。谷の人々は皆、敬虔なイスラム教徒であり、サラート(礼拝)の時刻には町から人影が消え、人々はモスクに身を寄せ祈りを捧げます。女性は外出する際、「ハイク」と呼ばれる白い布を全身に纏い、既婚女性は布の隙間から片目だけを覗かせます。彼女たちは撮影対象とするどころか話しかけることすら許されません。一方、ムザブの谷で最も栄えているガルダイアの市場は賑やかです。瑞々しい果実や野菜が店先に並び、華やかな絨毯や民族衣装などの民芸品も売られています。活気溢れるこの場所では、無表情な印象だった谷の住人もどこか朗らかに見えます。異邦人である私たちは、そうした谷の日常を少しばかり覗かせてもらうのです。  

迷路のような路地

イバード派の聖人 シディ・アイサの墓 


アルジェリアを知るためのコラム その2

千年の眠りから目覚めた古代都市 ティムガッド

アルジェリア第二の都市コンスタンティーヌ南方の高原に、その保存状態の良さから「アフリカのポンペイ」と呼ばれる都市遺跡があります。その都市の名はティムガッド。ローマ軍第3軍団アウグスタの退役兵のために造られた街でした。ローマ帝国の中期にはローマ軍に6つの軍団があり、アウグスタはその一つとしてティムガッド近くのランバエシスに駐屯していました。兵役を務めて退役し、ローマ市民権を持った者たちが増え続けたため、彼らが暮らす都市を造る必要性が生まれました。そしてトラヤヌス帝の時代の紀元100年に、駐屯地からほど近い地に新しい植民都市が建設されたのです。ティムガッドは最盛期には1万人以上の人口を数え、月日と共に都市自体も拡張されていきました。

北から遺跡に入り、南北を貫くカルドを歩いて中心へと向かっていきます。ほどなく、中心部を東西に貫く基幹道路「ディクマヌス」にぶつかります。ディクマヌスの西の先に、この街を建設したトラヤヌス帝の名を冠した凱旋門が聳え立っています。街の南側には、最盛期には14あったという公共浴場の一つの跡があり、南東には巨大な円形劇場跡が残ります。観客席の上からは街が一望でき、この街の巨大さを実感することができます。そして円形劇場近くに残るフォーラムには、当時のラテン語の落書きが今でも残っています。落書きの意味は「狩りをし、風呂に入り、ゲームをし、そして笑う。これが人生だ」。現役時代、戦場を渡り歩き熾烈な人生を送った軍人達。引退後に暮らしたティムガッドで安息の日々を過ごす彼らの気持ちをよく表しています。

退役軍人の街として発展していったティムガッド。ローマ帝国の後、ビザンツ帝国もこの街を利用しますが7世紀のアラブの侵入、さらに8世紀の地震により砂に埋もれ忘れ去られます。その後、英国人探検家がティムガッドを発見したのは、砂漠に消えてから1000年が経過した1700年代のことでした。

都市の中心部を東西に貫く基幹道路ディクマヌスに聳え立つトラヤヌス門

セプティスの市場の店の看板



アルジェリアを知るためのコラム その3

写真で見る!砂漠の大画廊「タッシリ・ナジェール」

1933年、フランスのラクダ部隊のブルナン中尉によって偶然発見された岩絵は、約7000年前に描かれたものと判明。描かれた内容により年代が分類されており、数千年にわたりさまざまな民族がこの地で暮らしていたことを物語っています。これらの岩絵は、古代の人々の生活や信仰、そして当時の自然環境を現代に伝える、貴重な文化遺産として1982年にユネスコの世界遺産にも登録されています

別の惑星に来たかのような奇岩の森を歩き、古代の岩絵を訪ねる

古代から伝わるトゥアレグ族の物語

アフリカスイギュウとされるディデールの岩刻画

円頭人様式の岩絵の傑作のひとつ「タン・ズマイタクの岩絵」

セファールに残る牛の時代の人々の暮らしを描いた岩絵

騎馬の様子が描かれた「トゥーハミの岩絵」

約2万点とも言われる岩絵が残る

セファールの白い巨人

「Rock City」と呼ばれるタムリットの奇岩群にて星空キャンプ

トゥアレグの人々と焚き火を囲んでの食事

アルジェリアの歴史
History

サハラ砂漠に眠る人類最古の記憶タッシリナジェールの岩絵から、 ローマ、オスマン帝国、フランスといった大国の支配、そして独立まで。 地中海とアフリカが織りなす悠久の歴史を、年表を軸に紐解きます。

先史時代


サハラの砂漠化が進む


フェニキア人が植民地都市カルタゴを建設


ヌミディア王国が成立


マウレタニア王国が成立


ポエニ戦争によりカルタゴ滅亡


マウレタニア︑ヌミディア王国がロ|マの属州に


北アフリカ︵カルタゴ支配地︶がロ|マの支配下に


ティパサ︑ティムガッド︑ジェミラなどの都市が繁栄


カルタゴにヴァンダル王国を建国


ヌミディア王国が西ロ|マ支配下に


ヴァンダル王国滅亡︑東ロ|マ支配下に


イスラム勢力が北アフリカに進出し︑ベルベル人も改宗


ズィ|ル朝がアルジェの市街を建設


ベルベル系イスラム王朝が興隆︒13世紀にザイヤ|ン朝成立


レコンキスタ終了︒キリスト教とイスラム勢力の争いが激化


ザイヤ|ン朝がスペインの属国に


海賊バルバロッサがアルジェを攻略


バルバロッサがオスマン帝国に臣従しアルジェを献上


オスマン帝国によりアルジェ陥落︑ザイヤ|ン朝滅亡


オスマン帝国が北アフリカ全域を征服


フランスがアルジェリア侵攻・植民地化


フランス人入植者︵コロン︶が大農園を経営


第1次世界大戦勃発


第2次世界大戦勃発


FLN︵民族解放戦線︶結成︒アルジェリア戦争勃発


戦争終結︒アルジェリア民主人民共和国として独立


ブ|メディエンが政権樹立し社会主義政策を推進


FISなどのイスラム原理主義勢力が台頭


FISと政府軍が対立し内戦勃発


FLN出身のブ|テフリカが大統領就任


国家非常事態宣言を約20年ぶりに解除


西サハラ問題を背景にモロッコと国交断絶

よくある質問
Frequently Asked Questions

日本ではあまり知られていないアルジェリアへ旅行するとなると心配事も多いかと思います。お客様からよく問い合わせをいただく事柄をご紹介しますので、是非参考にされてください。

ベストシーズンはいつですか?

北部は地中海に面しアトラス山脈を抱え、南には広大なサハラ砂漠が広がります。そのため旅のベストシーズンは場所によって異なります。 北部と中部は地中海性気候で、年間を通して観光に適しています。夏は高温ですが湿度が低く過ごしやすく、冬も東京より暖かめです。 南部(サハラ地域)は砂漠気候で、10月から4月がベストシーズンです。夏は40℃を超える日もありますが、乾燥しており、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。

どのような服装で行けばいいですか?

北部の地中海沿岸や都市部では、夏は通気性の良い薄手の長袖シャツやパンツがおすすめです。日差しが強いため帽子やサングラス、日焼け止めも必須。冬は比較的温暖ですが、日本と同じ冬服が基本です。南部のサハラ砂漠地域は昼夜の気温差が大きく、日中は半袖でも過ごせますが朝晩は冷え込むため、防寒用の上着が必要です。また、イスラム教徒が多い国なので、女性は肌の露出を控え、肩や膝を隠す服装が望ましいです。男女ともに現地の文化を尊重した服装を心掛けましょう。

食事が口に合うか心配です

アルジェリア料理は地中海・フランス・アラブ・ベルベル文化が融合した多彩なバリエーションが魅力です。北部ではフランスの影響が強く、パン、パスタなどが一般的です。地中海沿岸では、新鮮な魚を使った料理が豊富で、魚のスープやグリルなどが楽しめます。中部から南部のサハラ地域では、クスクスに羊肉やラクダ肉のスープ、カバブ、ナン、ナツメヤシのデザートなど、砂漠ならではの食文化が体験できます。

どのようなお土産がありますか?

特に有名なのは甘くて美味しいデーツ(ナツメヤシ)です。日持ちも良く、甘みが凝縮された逸品です。アルジェリアワインや良質なオリーブオイル、アーモンドやピスタチオを使った甘いお菓子、香辛料なども人気があります。工芸品・民芸品では、サハラ地域のトゥアレグ族のシルバーアクセサリーが個性的で目を引きます。ガルダイア地方の手織りカーペットや陶器、革製品も美しいお土産になります。特に値札はなく高価なものもあるので、買い物には交渉も必要です。

イスラム教の国ですがお酒は飲めますか?

ごく一部の認可されたレストランなどでしか購入できないため、基本的にご旅行中にお酒を手に入れることは難しいです。お土産用に帰りの空港で、ビールやアルジェリアワインを購入できる程度とお考えください。

英語は通じますか?

アルジェリアでは英語が全く通じないわけではありませんが、全体的にはフランス語の方がはるかに通じやすいです。公用語はアラビア語とベルベル語で、特に都市部ではアラビア語が一般的に使われています。

現地で使うお金は何を持っていけばよいですか?

アルジェリアではクレジットカードの利用範囲は非常に限定的です。そのため現地通貨のディナールを準備する必要があります。日本円からの両替はできない又はレートが非常に悪いため、ユーロ又は米ドルをご用意ください。旧フランス植民地ということもあり、特にユーロをお持ちいただくことがお勧めです。

ホテル事情はどうですか?

アルジェリアのホテルは地域によって差があります。首都アルジェや主要都市では、国際チェーンから伝統的なリヤドやカスバを利用したホテルまで充実しています。一方、地方や砂漠地域ではホテルの数が限られ、バスタブがなくシャワーのみでお湯の出が悪いなど、設備も簡素な場合が多いです。全体的としてWi-Fiは提供されていますが不安定な場合もあります。
■電圧:220ボルト
■プラグ:ピン2本のCタイプ又はSEタイプ

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