ツアーのポイント

ポイント さらに知られざる「筏師の道」を探し求めて

北山村から北山川を遡り、七色集落から不動峠を越えると、奈良県吉野郡下北山村、上北山村になります。ここにも筏師の集落がありました。彼らはいったいどこを歩いていたのか。ダム建設、道路の開通により多くが消えてしまいましたが、いまなお残っている道もあります。最初に筏を組んで流しはじめた場所はどこなのか。北山川の源流域に近い、その小さな流れを目指します。
「筏師の道をゆく」にご参加いただいた方を対象とさせていただいております。

ポイント 小松から瀞峡、木津呂、そして嶋津まで北山川を下る

筏師がどのような流れの中を下っていったのかをラフティング(ゴムボード)によって体験していただきます。緩やかな流れの中、瀞峡を過ぎ、大蛇行の木津ロ、嶋津へと。昔日の筏師たちの思いを感じ、彼らが見たであろう川面からの風景の移り変わりをお楽しみください。

ポイント 筏師を知り尽くしたガイドとともに「筏師の道」を歩く

祖父、父ともに筏師だったというガイドが同行します。家族や他の筏師から伝え聞く様々な話を交えてながら一緒に歩くと、筏師たちの息遣いが聞こえるようです。

ポイント 七色ダム、池原ダムを見学

北山川の流れを変え、筏師をはじめ、人びとの生活や文化、価値観をも大きく変化させたダム建設。貯水池の大きさ、アーチの美しさに圧倒されます。ダムにかかわる様々な話を聞く機会を設けます。

COLUMN 筏師の道 ~消えゆく筏師たちが歩いた道をたどる~

全国唯一の飛地の村として知られる和歌山県北山村では、林業が盛んに行われるようになった江戸時代以降、木材集積場がある新宮市まで川を利用して木材を運搬していました。山から伐り出した木材は筏に組まれ、筏師の手によって北山川の激流を流下し、緩やかな流れに来ると、さらに大きな筏に組み直され河口へと運ばれました。筏を無事に目的地につけた筏師は、櫂・棹・ロープを肩にかけ、山道を歩いて家路につきました。北山村に残る文献によると、北山川の筏は600年以上の歴史があり、新宮へ木材を運ぶためには川を行く以外に方法がありませんでした。北山川の激流を下る筏師の技術は全国でも有名で、鴨緑江や満州においてもその技術を発揮したといわれています。道路交通網の発達やダムの建設により、北山川から筏師の姿が消えたのは昭和38年。それより前の昭和30年から始まった観光筏下りは今も続いています。三重、和歌山、奈良の三県にまたがる熊野川の支流北山川は、下瀞、上瀞、奥瀞に分かれており、それぞれの地域の筏流しを担当した筏師が材木を流し終えた後、家路を急いだ山道をたどります。

北山川の筏下り
北山川を下る

COLUMN 筏師の道 ~第二弾の企画に向けて~

第一弾では北山村を中心に「筏師の道」をご案内しました。そもそも「筏師」という職業、「筏流し」という技術や文化を知る機会がなかったところ、実際に「筏師の道」を歩くことで、新たな世界の発見、「筏師」についての様々な知識を得ました。ここ最近「筏師の道」として知られてきた田戸から小松のルートの他に、不動峠や嶋津の森、三重県の片川まで足をのばしました。七色から先、不動峠から先の北山川流域に住む筏師たちは、どこを歩いていたのか。第二弾は、いよいよ北山川の上流域に残る「道を探す」旅になります。かつて歩いたという人びとの記憶を頼りに、地図を読みながら、道なき道を歩き続けて道を特定してきました。忘れ去られようとしている道に迫ります。 

手掘りトンネルへの道
下桑原の集落を流れる西ノ川

出発日と料金

2024年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
05月22日(水) ~ 05月26日(日) 5日間 188,000円
05月28日(火) ~ 06月01日(土) 5日間 188,000円
発着地

現地発着(熊野市駅発着)

最少催行人員 7名(12名様限定)添乗員同行
一人部屋追加代金 24,000円
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
  • 部屋数が限られるため、お一人部屋の確保ができない場合がございます。
  • 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問はお気軽に担当までお問い合わせください。
  • 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
    [東京・大阪からの参考アクセス]
    【東京方面】
    往路:新幹線(のぞみ1号・博多行) 東京駅 06:00発 - 名古屋駅 07:34着
       →JR特急(南紀1号・紀伊勝浦行)名古屋駅 08:02発 -  熊野市駅 11:13着
    復路:JR特急(南紀8号・名古屋行) 熊野市駅 17:50発 - 名古屋駅 20:49着
       →新幹線(のぞみ56号・東京行) 名古屋駅 20:59発 - 東京駅 22:36着
       又は 新幹線(のぞみ58号・東京行) 名古屋駅 21:22発 - 東京駅 22:57着
       又は 新幹線(ひかり666号・東京行) 名古屋駅 21:24発 - 東京駅 23:09着


    【大阪方面】
    往路:近鉄特急(賢島行) 鶴橋駅 07:11発 - 松阪駅 08:40着
    →JR特急(南紀1号・紀伊勝浦行)松阪駅 09:16発 -  熊野市駅 11:13着
    復路(1):JR普通(紀勢本線・きのくに線、新宮行) 熊野市駅 16:33発 - 新宮駅 17:04着
        →JR特急(くろしお36号・新大阪行) 新宮駅 17:46発 - 新大阪駅 22:06着
    復路(2):JR特急(南紀8号・名古屋行)熊野市駅 17:50発 - 松阪駅 19:37着
        →近鉄特急(伊勢志摩ライナー・大阪上本町行) 松阪駅 19:46発 - 鶴橋駅 21:13着
    ※上記のスケジュールは変更となる場合があります。 最新の情報は、各交通機関に直接ご確認ください。

コース難易度

体力・技術 普段より山歩きやウォーキングなどで運動をされている方ならご参加いただけます。急な登りや下り、峠越えがあり、3日間歩き続けることができる体力は必要です。
宿泊 ホテル泊(部屋数が限られるため、お一人部屋の確保ができない場合がございます。)
荷物 トレッキングに不要な荷物は、ホテルに置いておくことができます。毎日、その日の荷物だけを持って歩いていただけます。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 熊野市駅
北山村・七色
(高岩の摩崖仏)
北山村・下尾井
11:30発
12:30着

17:00着

熊野市駅に集合(11:30)。路線バスにて和歌山県の飛び地・北山村(七色)へ。北山川の川岸の岩場を歩き、かつて筏下りの難所といわれた七色の滝があった場所に残る「高岩の摩崖仏」を探します。七色ダムのアーチを望むことができます。その後、送迎バスにて北山村・おくとろ温泉へ。

北山村:おくとろ温泉やまのやど泊
食事:朝× 昼× 夜○
2 北山村・下尾井
下北山村・上桑原
(西ノ川)
下北山村・下桑原
(池原ダム)
上北山村

08:00発




18:00着

●筏師の道トレッキング
・上桑原~西ノ川~下桑原(約4km/約3時間)
・下桑原~摺子ダム発電所跡~小口橋(約5km/約2.5時間)

送迎バスにて、不動トンネルを越え、奈良県吉野郡下北山村・上桑原の集落へ。大正時代、文化学院を創設した建築家・西村伊作が幼少期に住んだ家(外観)や墓、彼が設計した旧桑原病院(外観)を経て、北山川に流れ込む清流、西ノ川沿いを歩きます。急な斜面を登り、手掘りのトンネルを抜けると下桑原の集落へ。さらに池原ダムの建設により、水没した「摺子ダム発電所跡」へと続く道を歩きます。その後、送迎バスで日本最大のアーチを描く「池原ダム」、ダムの貯水池を眺めながら、上北山村「フォレストかみきた」へ。

上北山村:フォレストかみきた泊 
食事:朝○ 昼× 夜○
3 上北山村
(小橡川)
(北山川上流域)

07:30発

18:00着

●筏師の道トレッキング
・小橡~西原(約6km/約4時間)
・北山川上流域(約1時間)

北山川の上流域へ。北山川の支流、小橡川を溯り、木和田の集落から筏師の道を歩き、峠を越え、北山川の上流域へ。最初に筏を組んで流し始めたところを目指します。

上北山村:フォレストかみきた泊
食事:朝○ 昼× 夜○
4 北山村
(北山川下り)
瀞峡
木津呂
嶋津
小川口
北山村

08:00発




17:00発
18:00着

ラフティングで北山川を下ります。観光筏下りの終点・小松からスタート。緩やかな流れを田戸、瀞峡、さらに大蛇行をする木津呂、嶋津、小川口まで1日かけて下り、昔日の筏師たちが見たであろう川面からの風景を楽しみます。送迎バスにておくとろ温泉に戻ります。
北山村:おくとろ温泉やまのやど泊
食事:朝○ 昼× 夜○
5

北山村
(筏下り)
北山村
熊野市駅

09:00発

15:15発
16:15着

午前、北山川観光筏下り。北山村の大自然と筏を造り、筏を操る筏師たちの伝統の技を体験します。その後、おくとろ温泉にて、昼食、着替え(筏下りは濡れます)、荷物を整えて、午後(15:15発)の村営バスにて熊野市へ(16:15着)。着後、解散。

食事:朝○ 昼× 夜×
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝4/昼0/夜4

ご案内とご注意

気候・服装 トレッキング中は天気が良ければ、長袖シャツ程度で過ごすことができますが、朝夕や歩行中、風が吹くと体感温度は下がります。フリースやライトダウン等の防寒着をお持ちください。降雨もありますので、上下セパレート式の雨具をお持ちください。靴はトレッキングシューズが最適です。
利用予定ホテル 日程をご覧ください。
観光筏下りについて 観光筏下りは「満10歳以上、満75歳以下の健康で健脚な方」という参加条件があります。予めご了承ください。
その他のご注意 「筏師の道」は一部私有地や電源開発(ダムを管理している会社)の社有地となっているため、土地所有者様、電源開発の許可を得て通行します。状況によっては許可が得られない、あるいは通行が禁止される場合もありますので、予めご了承ください。
参加条件 従来の「筏師の道をゆく」のツアーの続編という特殊な内容になっているため、「筏師の道をゆく」にご参加いただいた方を対象とさせていただいております。
筏師の道について 「筏師の道」として一部整備されている箇所もありますが、ほとんどは整備がされておらず、獣道のような、足場の悪い、歩きにくい道となります。土砂崩れや崩壊の危険があるため、通行できない箇所が発生した場合には、日程の変更が生じますので、お含みおきください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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