ツアーのポイント
PROFILE 同行ガイド 大谷 力 (おおたに ちから)
1964年生まれ。鳥類調査とバードウオッチングガイドの二足のわらじで活動しています。若かりし頃には、バックパック一つで国内各地はもとより、鳥を求めてアジア、北中南米、アフリカ、オセアニアを徘徊。日本ではまだ広く知られていないような鳥や場所に一層魅かれる、フロンティア好きです。旅の行く先で、「鳥がいなければこんな場所に一生来ることも無かっただろうな、それどころかこんな場所があることすら知らなかったろうな」と、よく感動にふけっています。何年ガイドをやっていても未だに自分が一番夢中になってしまいがちなのが困ったところですが、ぜひ皆さんと感動を分かち合いたいと思っています。
COLUMN 大谷力さんが語るツアーの見どころ
ケニアはアフリカでも最も鳥の多い国の一つで、1100種類を優に超える鳥が記録されています。そのため日本からも数多くのバードウオッチングや自然観察のツアーが催行されていますが、その多くは南部のサバンナでのサファリや、大地溝帯の湖をピンクに染めるフラミンゴの大群などに焦点を当てています。これらはケニアの自然を代表するスペクタクルですので当然のことですが、実はケニアの真骨頂はこれだけにはとどまりません。
中央部にはアフリカ第2の高峰ケニア山が聳え、北部には乾燥地帯や砂漠が広がり、西部には中央アフリカの熱帯雨林の東端が達しています。今回のツアーは、これらの環境に敢えてフォーカスした、言わば「隠されたケニア」再発見コースとも言えるでしょう。 特に北部乾燥地帯では、我々一般人が訪れることは難しいソマリアと共通した動物相が見られます。ここで見られる鳥の名前にもそれは現れており、本ツアーでもソマリダチョウ、ソマリスナバシリ,ソマリーハチクイ, ソマリーハシナガチビオムシクイ, ソマリガラス, ソマリハイイロガラなど、ソマリアを名前に冠した数々の鳥を探す予定です。他にも南部では見られない種類が多くいます。
また西部のカカメガの森ではケニアでは珍しい熱帯雨林の鳥が見られますが、ケニアでは珍しいというだけではなく、カカメガ以外では見るのが難しいという種も幾つもいます。例えばアフリカ産のムシクイ類・ウガンダハヤシムシクイは名前にウガンダと付いてはいますが、ウガンダではなかなか見られない種類です。頭のブルーが美しい変わり種のハチクイ、ムラサキハチクイもカカメガ以外では見るのが難しい種です。この他にも多くの、中央アフリカ熱帯林に共通する鳥を探します。他にもケニア山麓では特産で分布の非常に局所的なナミガタヤブチメドリも探します。最終日にはアフリカ最大の湖ビクトリア湖に立ち寄る予定です。珍しいアカハラセグロヤブモズやハシボソキイロムシクイ、ヌマカナリアなどが見られるかもしれません。今回もまた見どころ満載、一般的なケニアツアーとは一味違ったツアーです。珍鳥目白押しのケニアへ、是非ご一緒しましょう。
COLUMN 観察が期待できる野鳥
シロガオリュウキュウガモ White-faced whistling ducks、アカリュウキュウガモ Fulvous Whistling-Duck、アカハシオナガガモ Red-billed duck、キバシガモYellow billed duck、タマシギ Greater Painted snipe、クロスキハシコウ African open bill、ハジロホウオウ White-winged widow bird、オウゴンチョウ Yellow-crowned bishop、オオコガネハタオリ Holub's golden-weaver、アフリカムラサキバン Allen's gallinule、オウカンエボシドリ Hartlaub's turaco、カンムリエボシドリ Great blue、ムラサキエボシドリ Ross's turaco、 ナミガタヤブチメドリ Hinde's pied-babbler(固有種)、ハイムネジチメドリ Grey-chested Babbler、ギンガオサイチョウ Silvery-cheeked hornbill、ハシダカサイチョウ Black-and-white-casqued hornbill、アフリカズキンコウライウグイス Mountain oriole、ハゴロモキンパラ Abyssinian crimsonwing、ヒガシキバラカエデチョウ Yellow-bellied waxbill、ミヤマズグロカエデチョウ Kandt's waxbill、クロガオミドリヤブモズ Black-fronted bushshrike、ハイガシラメガネモズ Grey-crested Helmetshrike、オジロオナガモズ Somali Fisca、コンゴテリムク Waller's starling、ウロコシャコ Scaly francolin、オリーブバト Rameron pigeon、ゴシキタイヨウチョウ Eastern double-collared sunbird、キタゴシキタイヨウチョウ Northern double-collared sunbird、オリーブトキ Olive ibis、オドリホウオウ Jackson's widowbird、エチオピアセッカ Boran cisticola 、ソマリダチョウ Somali Ostrich、ソマリスナバシリ Somali courser、ソマリハイイロガラ Somali tit、クロオビサケイ Black-faced sandgrouse、チャバラサケイ Chestnut-bellied sandgrouse、アフリカオオノガン Kori bustard、キタカンムリショウノガン Buff-crested Bustard、チュウノガン Heuglin's bustard、マキバドリモドキ Golden pipit、アカハラハネナガインコ Red-bellied parrot、ダルマワシ Bateleur、ゴマバラワシ Martial eagle、チャイロチュウヒワシ Brown snake-eagle、ムナグロチュウヒワシ Black-chested snake-eagle、エジプトハゲワシ Egyptian vulture、ケニヤヤブヒバリ Williams's lark(固有種)、ゴシキスズメヒバリ Chestnut-headed sparrow-lark、スズメヒバリ Fischer's sparrow lark、エチオピアヤブヒバリ Friedmann's Lark、ウズラヒバリ Short-tailed Lark、ハシボソヒメコウテンシ Masked Lark、クロビタイサケイ Lichtenstein's sandgrouse、キミミヒメゴシキドリ Yellow-spotted barbet、キバシオナガゴシキドリ Yellow-billed barbet、シマオアフリカキヌバネドリ Bar-tailed trogon、ブロンズオナガタイヨウチョウ Bronze sunbird、アオガシラタイヨウチョウ Green-headed sunbird、キバラコバシタイヨウチョウ Collared sunbird、タノシアオヒヨドリ Joyful greenbul、ミドリヒヨドリ Kakamega Greenbul、ウスオリーブヒヨドリ Toro Olive Greenbul、キスジアオヒヨ Yellow-whiskered bulbul、クリハラメガネヒタキ Yellow-bellied wattle-eye、ヒガシホオアカメガネヒタキ Jameson's wattle-eye、マミジロムジヒタキ Brown-chested Alethe、ルリカタツグミヒタキ Blue-shouldered robin-chat、コホオアカツグミヒタキ Gray-winged Robin-Chat、シロズキンツグミヒタキ Snowy-crowned Robin-Chat、マミジロムジヒタキ Brown-chested Alethe、ヒメイワビタキ Brown-tailed Rock Chat、メスアカシャコ Hildebrandt's Francolin、チャガシラサバクヒタキ Abyssinian Wheatear、シラボシクイナ White-spotted flufftail、ムラサキハチクイ Blue-headed bee-eater、コシアカヒメコマドリ Equatorial akalat、ミドリカッコウ African emerald cuckoo、フサホロホロチョウ Vulturine Guineafowl、ソマリーハチクイ Somali Bee-eater、コシジロスズメハタオリ Donaldson Smith's Sparrow-Weaver、ソマリーキンムネホオジロ Somali Bunting、クリバネスズメ Somali Sparrow、ソマリガラス Somali Crow、クリビタイヒメムシクイ Turner's Eremomela、ウガンダハヤシムシクイ Uganda Woodland Warbler、ハシボソキイロムシクイ Papyrus Yellow Warbler、ソマリーハシナガチビオムシクイ Somali Crombec、ヌマカナリア Papyrus Canary
出発日と料金
2023年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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12月24日(日) ~ 01月05日(金)年末年始コース | 13日間 | 838,000円 |
発着地 | 東京・大阪発着 | 最少催行人員 | 5名(8名様限定)・添乗員同行 |
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燃油サーチャージ | 78,000円(7月21日現在の見込み) | ||
一人部屋追加代金 | 148,000円 | ||
国際線のビジネスクラス | 追加代金等の詳細はお問い合わせください。 |
- 相部屋ご希望の場合でもご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
- 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
- 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。
- 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 東京 大阪 |
深夜発 23:30発 |
空路、東京・大阪よりアラブ首長国連邦のドバイへ。 ※添乗員は東京又は大阪より同行(往復)し、ドバイにて合流します。 機中泊
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2 | ドバイ ドバイ ドバイ ナイロビ |
早朝着 05:45着 10:25発 14:35着 |
ドバイ着後、航空機を乗り換えてケニアのナイロビへ。着後、ホテルへ。
ナイロビ:サロバパナフリック泊
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3 | ナイロビ ケニア山国立公園 |
朝発 昼着 |
専用車にてケニア山国立公園へと向かいます。道中のポイントで野鳥観察。シロガオリュウキュウガモやキバシガモ、タマシギ、アフリカムラサキバンなどの水鳥やハジロホウオウ、オウゴンチョウなどの観察が期待できます。午後、ケニア山国立公園で徒歩でのバードウォッチング。ここではオウカンエボシドリやギンガオサイチョウ、ナミガタヤブチメドリ、アフリカズキンコウライウグイスやヒガシキバラカエデチョウ、ゴシキタイヨウチョウなどの野鳥を観察。夕暮れにはオリーブトキの観察も期待できます。天気が良ければアフリカ大陸第2の高峰ケニア山(5,199m)の展望もお楽しみいただけます。
ケニア山国立公園:キャッスルフォレストロッジ泊
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4 | ケニア山国立公園 バッファロースプリングス国立保護区 又はサンブル国立公園 |
朝発 午後着 |
専用車にてバッファロースプリングス国立保護区へ。道中には東アフリカのみに生息するオドリホウオウやエチオピアセッカを探します。午後はバッファロースプリングス国立保護区又はサンブル国立公園でのバードウォッチング。バッファロースプリングス国立保護区とサンブル国立公園は隣接する2つの保護区。乾燥した環境の保護区で、ここではソマリダチョウやソマリハイイロガラ、ソマリスナバシリ、キタカンムリショウノガンやアフリカオオノガンなどの野鳥を観察します。
バッファロースプリングス国立保護区:シンバロッジ泊
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5 | バッファロースプリングス国立保護区 又はサンブル国立公園 |
午前と午後、引き続きバッファロースプリングス国立保護区又はサンブル国立公園でのバードウォッチングをお楽しみください。
バッファロースプリングス国立保護区:シンバロッジ泊
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6 | バッファロースプリングス国立保護区 マルサビット |
朝発 昼着 |
専用車にて北上しマルサビットへ向かいます。着後、マルサビット国立公園でのバードウォッチングをお楽しみください。
マルサビット:ジリメホテル泊
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7 | マルサビット | この日は近郊の砂漠にてケニア固有種のケニアヤブヒバリを探します。他にもチュウノガンやスズメヒバリ、ゴシキスズメヒバリ、クロビタイサケイなどの観察も期待できます。
マルサビット:ジリメホテル泊
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8 | マルサビット ナクル |
専用車にて南下し、ナクル湖湖岸の町・ナクルへ。
ナクル:ミッドランドホテル泊
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9 | ナクル カカメガ (カカメガ森林保護区) |
朝発 昼着 |
専用車にて西部へと移動しカカメガへ。昼食後、ケニアでは珍しい熱帯雨林が広がるカカメガ森林保護区にて徒歩でのバードウォッチング。ここではウガンダハヤシムシクイ、ムラサキハチクイ、キミミヒメゴシキドリやシマオアフリカキヌバネドリ、ムラサキエボシドリ、ブロンズオナガタイヨウチョウにアオガシラタイヨウチョウ、シラボシクイナ、ミドリカッコウなど森に生息する様々野鳥を観察します。
カカメガ:ロンドリトリート泊
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10 | カカメガ (カカメガ森林保護区) |
前日に引き続き、カカメガ森林保護区でのバードウォッチングをお楽しみください。
カカメガ:ロンドリトリート泊
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11 | カカメガ ヴィクトリア湖 ナイロビ |
朝発 夕方着 |
専用車にてケニア・ウガンダ・タンザニアにまたがるビクトリア湖へ。ビクトリア湖でバードウォッチング。ここではハシボソキイロムシクイやヌマカナリアを探します。その後、ナイロビへと戻ります。
ナイロビ:サロバパナフリック泊
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12 | ナイロビ ドバイ |
16:50発 22:50着 |
午前中、ホテルにて休養。昼食の後、空港へ。空路、ドバイへ。
機中泊
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13 | ドバイ 東京 ドバイ 大阪 |
02:55発 17:20着 03:05発 17:05着 |
東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。 |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝10/昼10/夜10:機内食は除く
- 利用予定航空会社:エミレーツ航空
ご案内とご注意
査証(ビザ) | ケニア(51米ドル)、代行手数料(4,400円)、写真1枚。旅券の残存有効期間はケニア入国時6ヶ月以上、査証欄余白は3ページ以上必要です。 |
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新型コロナに関する制限について | 新型コロナウィルスに関連する書類の提出は不要です。 |
気候・服装 | 今回訪れる地域の気候は様々です。北部地域は乾燥した気候で夏服となりますが、その他の地域では朝夕は気温が下がりますので、フリースやジャンバーなどの防寒着もご準備下さい。晴れると日差しが強いので日除け対策も必要です。雨が降る事もありますので雨具(上下セパレート式の合羽)もご準備ください。 |
利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
野鳥観察について | 写真や日程表に記載のある野鳥は必ずしも見られるとは限りません。予めご了承ください。 |
予防接種について | 黄熱病の予防接種は義務付けられてはおりませんが、受けられることをおすすめします。マラリアに対する注意が必要な地域です。予防薬が販売されていますので、詳しくは担当までお問い合わせください。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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