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トルコみどころガイド

トルコ西部

Western Turkey

リゾート地として有名なエーゲ海沿岸地域には、ギリシャやローマ時代の古代遺跡が数多く残っています。 世界遺産に登録され、ローマ時代よりもはるか昔何千年も前から歴史を積み重ねてきたトロイの遺跡をはじめ、ローマの優れた建築様式と技術でもって築かれたエフェスやアフロディシアス。 これらの大規模かつ保存状態の良い遺跡をじっくりと堪能できるのが、トルコ西部の魅力といえます。

パムッカレ(ヒエラポリス)/ Pamukkale (Hierapolis)

世界遺産に登録された石灰棚と、ペルガモン王エウメネス2世によって建設された都市遺跡ヒエラポリスが有名。白い石灰棚が太陽の光に照らされきらきらと輝いて見える光景は非常に美しく幻想的です。 紀元前2世紀に遡るヒエラポリス遺跡で一際目を引くのが、1000を超す墓が並ぶネクロポリスです。 「死の町」を意味するネクロポリスは、古代の共同墓地であり、ヒエラポリスではローマ時代からビザンチン時代にかけて、大小様々な墓が建設されました。また、パムッカレは「温泉地」としても有名です。

白く輝く石灰棚
ヒエラポリス遺跡

エフェス/ Hagia Sophia

ヘレニズムからローマ時代にかけて小アジアの港湾都市として、またアルテミス神殿のある聖域として栄えたエフェスには、当時約30万人もの人々が生活していました。 見どころはなんといってもケルスス図書館です。ヘラクレス門を起点に、クレテス通りをまっすぐ進むと目の前に壮大なケルスス図書館が現れます。16本の円柱が支える2階建て正面部分は重厚で、内部には1万2000巻もの書物が所蔵されていたほど規模の大きなものです。

エフェス遺跡(ケルスス図書館)
エフェス遺跡

ペルガモン/ Pergamon

アレクサンダー大王の死後、広大な領土は分割され、大王の遺産を受け継いだ武将の一人リュシマコスと、彼の部下フィレタイオスによって築かれたのがペルガモン王国です。 当時、中東の中でも有数の富と権力を誇っていた小国ペルガモンですが、なかでも必見といえるのが「高い市」を意味するアクロポリスと古代の総合医療センターであったアクスレピオンです。 アクロポリスはその名の通り、ペルガモンの町全体を見下ろすことができる高台にあり、自然の傾斜を利用して建設された劇場からの眺めはすばらしいものです。アクスレピオンは医学の神「アクスレピオス」からその名がつきました。 診断は夢分析で行われ、マッサージや泥浴、薬草の使用、劇場における鑑賞などの治療方法が施されていました。

自然の傾斜を利用して建設された劇場

トロイ/ Troy

それぞれ時代の異なる第1市から第9市に至る全9つの古代都市が発掘されたのがトロイ遺跡です。ホメロス作とされるギリシア最古最大の英雄叙事詩「イーリアス」のなかで「トロイ戦争」の舞台として記されています。時代ごとに折り重なるように築かれた遺跡の歴史は、一番古いもので紀元前3000年(青銅器時代)に遡ります。 紀元前1700年~年に栄えた第6市の時代では、ギリシア本土を中心にアカイア人によって栄えたミケーネと活発に交易が行われていました。また、調査により第6市はトロイ戦争を戦ったプリアモス王の都市であったという見方がなされています。

アフロディシアス/ Aphrodisias

エフェスとパムッカレの中間に位置するアフロディシアスは、非常に保存状態の良い遺跡として有名です。なかでも1世紀から2世紀にかけて造られた長さ262m、幅59m、収容人数3万人というローマ式巨大競技場は必見です。 楕円形のスタジアムには動物を囲っておく石の柵が残っており、猛獣を闘わせる闘技場としても利用していたことがわかります。これだけの規模でほぼ完璧な状態で残っている競技場の観客席に座ってみると、当時の競技の様子が目に浮かんでくることでしょう。

競技場跡
競技場跡
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