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レバノンみどころガイド

ベカー高原

Beqaa Valley

レバノン山脈とアンチレバノン山脈との間に広がるベカー高原。そこに残るフェニキア、ローマ時代の遺跡バールベックは中東三大遺跡のひとつと言われ、保存状態の良さはシリアのパルミュラ遺跡に勝るとも劣りません。また、アンジャールも見逃せないベカー高原に残る遺跡です。

バールベック遺跡/ Baalbek

レバノン山脈とアンチレバノン山脈との間に広がるベカー高原。そこに残るフェニキア、ローマ時代の遺跡バールベックは中東三大遺跡のひとつと言われ、保存状態の良さはシリアのパルミュラ遺跡に勝るとも劣りません。 バールベックとはアラビア語で「平原のバール」という意味で、古代パレスチナの豊穣の神バールが信仰された中心地であったことから名づけられました。ローマ時代には太陽神ジュピター、酒神バッカス、愛と美の神ビーナスの3神に捧げられた神殿が建てられ、その荘厳な姿は当時の栄華を今に伝えています。ジュピター神殿は高さ20mにも及ぶ巨大なコリント式列柱に囲まれています。現在では6本が残るのですが、当時は54本の柱が神殿を支えていました。 神殿は幅50m、奥行き89mとローマのパルテノン神殿を遥かに凌ぐ大きさを誇り、見るものを圧倒してやみません。ジュピター神殿の東側にほぼ完全な状態で残っているのはバッカス神殿。ギリシャ様式の装飾が美しく、アシタロテとアタルガテスの2つ融合した神に捧げられた神殿です。ジュピター神殿よりは小さいものの、それでもパルテノン神殿より大きいことに驚かされます。

バッカス神殿
保存状態の良いライオンの彫刻
バッカス神殿と崩れ落ちた装飾帯
ジュピター神殿
バッカス神殿内部
バッカス神殿の天井部分に施された彫刻

アンジャール遺跡/ Anjar

バールベックとともにベカー高原に残る代表的な遺跡。8世紀、ウマイヤ朝のカリフ・ワリード1世が保養地として宮殿を建設したことに始まります。 アンジャールとは「岩からの水」という意味で、近くにはリタニ川と呼ばれる川が流れている。遺跡は南北385m、東西350mの城壁に囲まれ、ビザンチンの様式を色濃く残しています。上部がアーチで繋がった列柱通りが南北に延び、モスクや浴場、2段に組まれたアーチが残る宮殿など多くの見どころがあります。

テトラピロンと列柱通り
宮殿跡
アンジャール遺跡
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