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ブータンみどころガイド

タシ・ヤンツェ

Trashi Yangtse

タシガンからさらに東へ向かうと、もうそこはインドのアルナチャール・プラデーシュ州に隣接するタシ・ヤンツェの町。ブータンの食卓にはかかせない漆器や木製品の産地であることで有名です。町の入り口にはブータン最大級の大きさのネパール式仏塔、チョルテン・コラが聳えます。ここには、お祭の時期になるとアルナチャール・プラデーシュ州に暮らす少数民族モンパの人々も国境を越えて訪れます。また、パドマサンバヴァが瞑想したとされるゴム・コラ、政府が設立した伝統工芸の職業訓練校ゾリン・チュスムもみどころです。

チョルテン・コラ/ Chorten Kora

タシ・ヤンツェの入り口に立つこの大きな仏塔。ブータンで最大級の大きさを誇ります。四方に大きな目(ブッダアイ)が描かれたネパール様式のこのチョルテンは17世紀に建てられたそうです。春にはこのチョルテンで大きな祭りが繰り広げられ、周囲からはもちろん、インドのアルナチャール・プラデーシュ州やメラ・サクテン地方からも多くの巡礼者が訪れ、名前の通りこのチョルテンの周囲をコルラ(祈りながら歩くこと)するのです。

ブータン最大級の仏塔
お堂で経文を学ぶ子どもの僧侶たち

ヤンツェ・ゾン/ Yangtse Dzong

17世紀に築かれたこの場所に古くからあるゾン。現在は完全にお寺としての機能しか持っていません。タシ・ヤンツェに来る人はこのゾンの姿を左手に見ながら、この谷の奥に開けた集落に入ります。現在でも60名程の僧がこのゾンで生活をしており、ご本尊は200年位前に作られた高さ12cmの千手千眼十一面観音像。本堂の壁は新しく、美しい壁画で埋め尽くされ、正面にはグル・リンポチェ、お釈迦様、シャプドゥン・ンガワン・ナムゲルの像。その左右にはカンギュール(経典部=仏陀の教え)とテンギュール(論釈部=カンギュールに対する解釈が納められています。

旧ゾンに行く伝統的な造りの橋

タシ・ヤンツェ・ゾン/ Trashi Yangtse Dzong

1997年に完成した新しいゾン。タシ・ヤンツェには、ヤンツェ・ゾンとこのタシ・ヤンツェ・ゾンの2つのゾンがあり、街を見下ろすこの新しいゾンは政治を担っています。

ゾンの内部
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