ツアーのポイント
ポイント 信濃川流域の縄文遺跡を訪問
縄文時代中期の遺跡が400箇所以上残る信濃川流域。笹山遺跡、馬高遺跡を始めとする縄文遺跡から出土した火焔型土器を中心に、この地で独自に発展した縄文文化の形成に迫ります。
ポイント 十日町市博物館を訪問
2020年6月にオープンし、当時の縄文人の暮らしや文化を紹介する十日町市博物館を訪問。国宝の火焔型土器の展示を始め、縄文時代遺跡の宝庫と言われる十日町一帯からの貴重な出土品をご覧ください。
ポイント 越後の郷土料理も堪能
長岡では、越後名物のへぎそばと、栃尾の油揚げを使った郷土料理の夕食。越後の豊富な雪解け水が育んだ食材を使った食事をお楽しみください。
COLUMN 信濃川流域の縄文遺跡と火焔型土器
日本における土器づくりの始まりは、縄文時代草創期と重なる紀元前14,000~9,500年頃と言われています。主に川魚の類を調理するのに使用していたと言われています。その後、縄文時代中期の中頃に、現在の新潟県域で火焔型土器が盛んに作られるようになり、信濃川流域ではこの時期の遺跡が400箇所以上も発見されています。火焔型土器は、外面の上方に横「S」字形の装飾を有し、最上部に付けた把手に鶏冠のような飾りを付け、把手と把手の間の器縁の部分にもトゲ状の突起が連続しており、全体の形姿が燃え上がる炎を連想させることから、「火焔型土器」と呼ばれています。その独特な形や文様は、近隣各地の土器様式の影響のもと信濃川中流域で成立し、同地域のなかで継続、発展したと推定されています。
古今東西の焼物の中で突起を持つものは、火焔型土器に代表される日本の縄文土器だけと言われています。この時期の縄文人は、早くから農耕や牧畜を始めた大陸と異なり、信濃川流域の豊かな天然資源の中で、鹿や猪の狩猟、鮭などの漁労、木の実や茸類の採集に食生活を依存していました。火焔型土器は一般に祭りなどの儀礼に使用することがあったと考えられていますが、内面に「焦げ」の付着がある物も出土しており、これらの食材の煮炊きに使われたことが確実視されてます。
ツアーでは、信濃川流域の十日町市、長岡市、三条市に残る縄文遺跡と、遺跡から出土した火焔型土器を始めとする出土品を見学し、この地で独自に発達した文化の形成にふれます。

笹山遺跡出土の国宝火焔型土器
COLUMN 笹山遺跡(十日町市)
笹山遺跡の歴史は、縄文時代中期前葉(約5,500年前頃)から始まり、中葉(約5,300~4,800年前)から後・末葉(約4,800~4,500年前)に最盛期を迎えました。遺構からは、13基の竪穴住居跡を始め、炉跡、埋設土器等が発見されました。これらは、直径130mほどの環状ないし馬蹄形状に配列されていました。出土した遺物は、土器、石器、原石(ベンガラ塊)等ですが、なかでも火焔型土器は、「新潟県笹山遺跡出土深鉢型土器」として国宝に指定された57点の出土品の一つとして有名です。

笹山遺跡出土の国宝石器類
COLUMN 馬高遺跡(長岡市)
馬高遺跡は、縄文時代中期に栄えた大規模集落で、この遺跡からも火焔型土器を始めとする「火炎土器様式」の土器が大量に出土しています。土器以外にも土偶、耳飾、石棒、ヒスイ製玉類などの各種の祭祀にかかわる遺物が、2群の馬蹄形状に展開した集落から見つかっています。またツアーでは長岡市内で馬高遺跡の他、同じく火焔型土器が出土した徳昌寺遺跡と門の沢遺跡も訪問します。
門の沢遺跡出土の火焔型土器
出発日と料金
2021年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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03月24日(水) ~ 03月27日(土) |
4日間 | 158,000円 | ![]() |
04月14日(水) ~ 04月17日(土) |
4日間 | 158,000円 | ![]() |
発着地 | 現地発着 (JR浦佐駅集合/JR長岡駅解散) |
最少催行人員 | 4名(10名様限定)・添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 14,000円 |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問はお気軽に担当までお問い合わせください。
- [東京・大阪からの参考アクセス]
【東京方面】
往路(新幹線):東京駅 10:16発(とき315号・新潟行き)- 浦佐駅 11:47着
復路(新幹線):長岡駅 11:42発(とき318号・東京行き)- 東京駅 13:28着
【大阪方面】
往路(新幹線):新大阪駅 07:33発(のぞみ88号・東京行き)- 東京駅 10:03着
東京駅 10:16発(とき315号・新潟行き)- 浦佐駅 11:47着
復路(新幹線):長岡駅 11:42発(とき318号・東京行き)- 東京駅 13:28着
東京駅 13:51発(のぞみ93号・広島行き)- 新大阪駅 16:21着
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 浦佐 |
12:00集合 17:00着 |
12:00にJR浦佐駅に集合。専用車にて、十日町へ。着後、市内に点在する縄文時代の遺跡を見学(笹山遺跡、幅上遺跡、野首遺跡、森上遺跡)。その後、2020年6月にオープンし、国宝の火焔型土器を展示する十日町市博物館へ。学芸員の解説のもと、縄文時代の貴重な出土品をご覧ください。
十日町:ホテルニュー十日町|食事:朝× 昼× 夜〇
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2 | 十日町 長岡 |
09:00発 17:00着 |
専用車にて、長岡へ。着後、長岡市指定の史跡に登録された縄文遺跡の徳昌寺遺跡と門の沢遺跡、藤橋歴史の広場を見学します。 その後、馬高遺跡へ。馬高縄文館にて、馬高遺跡を始め長岡市内の縄文遺跡から出土した出土品をご覧いただきます。また、長岡市内の縄文遺跡から出土した出土品を展示する長岡市立科学博物館も訪問します。 夕食は、越後名物のへぎそばをご賞味ください。 長岡:ルートイン長岡インター泊|食事:朝〇 昼〇 夜〇
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3 | 長岡 |
専用車にて、三条へ。途中、火焔型土器が出土した長野遺跡、三条市で初めて発掘調査が行われた上野原遺跡、縄文時代中期のムラ跡・吉野屋遺跡を見学します。三条着後、国登録有形文化財の三条市歴史民俗産業資料館、縄文土器を展示する下田郷資料館を見学します。 その後、長岡へ戻ります。夕食は、栃尾の油揚げなど郷土料理をお楽しみください。 長岡:ルートイン長岡インター泊|食事:朝〇 昼〇 夜〇
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4 | 長岡 |
09:00発 11:30着 |
朝、新潟県立歴史博物館を見学。 その後、JR長岡駅にて解散。 食事:朝○ 昼× 夜×
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- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝3/昼2/夜3
ご案内とご注意
気候・服装 | この時期の新潟の日中の最高気温は10℃~15℃前後となります。しっかりと防寒対策をしてください。また雨具もご用意ください。観光時は歩きなれた運動靴が便利です。 |
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利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
日程について | 積雪や降雪の状況により、見学地が変更になる場合があります。 |
旅行条件について | 詳しい取引条件を説明した書面をお渡ししますので、事前に確認の上お申し込みください。 |
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