ツアーのポイント

ポイント 円空仏を辿りながら、円空上人の篤い信仰心にもふれる旅

生涯で12万体の仏像を彫ったとされる江戸時代の修行僧・円空。現在発見されている円空仏のほとんどは愛知、岐阜エリアに集中しています。誕生の地と言われる羽島から旅をスタートし、円空上人の生涯を知るうえで重要な場所を巡っていきます。見ているだけで笑顔になれる、そんな円空仏を辿る旅です。
弥勒寺跡
美並ふるさと館

COLUMN金子貴一さんからのメッセージ

江戸時代初期の僧侶・円空が生涯掛けて彫り続けた円空仏は、素朴で荒々しい一刀彫にも関わらず、笑みを湛え、拝む人々の心に安心や慈愛、微笑を醸し出します。今でこそ有名な円空仏ですが、昭和30年代にブームが起こるまではほとんど無名な存在でした。ブームの拡大と共に全国各地で発見が相次ぎ、現在までに約5350体が確認されています。今回の旅では、現存する円空仏の約1/4にあたる1255体が保存される荒子観音寺を、月に一度の公開時間に訪れるなどして、旅を通して合計約2060体、円空仏全体の実に約4割に相見えます!今回の旅では、円空の生誕の地、修行や作仏の地、終焉の地を巡り、専門家のお話を聞きながら、円空の燃える様な信仰心にも迫ります。
旅の最後には、円空が晩年に数年間滞在して64体の円空仏が現存する飛騨千光寺で、円空仏寺宝館の拝観と共に、瞑想の専門家である千光寺ご住職の指導で瞑想体験を行う予定です。円空ワールドにディープに入る特別企画です。どうぞ、奮ってご参加ください!

金子 貴一(かねこ・たかかず)

1962年、栃木県生まれ。栃木県立宇都宮高校在学中、交換留学生としてアメリカ・アイダホ州に1年間留学。大学時代はエジプトの首都カイロに7年間在住し、1988年、カイロ・アメリカン大学文化人類学科卒。在学中よりテレビ朝日カイロ支局員を経てフリージャーナリスト・西遊旅行添乗員として活躍。中国や中東、仏教などへの造詣も深く、雑誌や新聞などへの執筆も多数行っている。

COLUMN円空上人ってどんな人

多くの現代人を魅了する円空仏は、円空の信仰や生き様と決して無縁ではありません。円空とは一体どの様な人物だったのでしょうか?

江戸初期の1632年、現在の岐阜県羽島市生まれ。7歳のときに長良川の洪水で母親を亡くし、若くして仏門に入り、高田寺で天台密教の奥義を受ける。奈良時代の高僧行基菩薩を敬慕して、23歳で寺を出て、生涯掛けて富士山、白山、伊吹山、大峰山、立山、日光山、出羽三山、奥飛騨などの霊山で修験者として厳しい修行に打ち込む。12万体の仏像彫刻を誓願して、32歳のときに初めて神仏を彫る。その後は、仏像を大量に彫り続けながら、ときに仏画を描き和歌や漢詩を詠み、北は北海道から南は奈良県までを廻国。行基開基と伝わる弥勒寺(岐阜県関市)を自坊として再興して、仏教布教の拠点とする。59歳のとき10万体の造仏を達成し、61歳のとき関市の高賀神社で最後の作仏を行い、64歳のとき長良川河畔で入定(即身成仏)を果たした。

円空は宗派を問わず様々な神社仏閣に詣でましたが、生涯貫いた信仰は天台宗系の修験道(本山派修験道)でした。修験道自体が神仏習合の教えだったのです。円空は晩年、天台宗系修験道の総本山である園城寺(三井寺)から、正統な弟子である証書と弥勒寺を園城寺の末寺とする辞令を受けます。廻国と作仏を中心とする円空の菩薩行を支えた爆発的なエネルギーは、正にこの修験道の修行と信仰で培われ、一切衆生(庶民)の幸せと万霊供養を願って行われたものでした。最後は、母親を初めとして長良川の再三にわたる大洪水で奪われた多くの命の供養と、長良川を鎮める為に、人柱として入水入定したとも考えられています。

円空仏(飛騨千光寺)
下呂温泉合掌村円空館
青面金剛神像(下呂温泉合掌村円空館)
立山大明神像(下呂温泉合掌村円空館)
迦楼羅像(飛騨千光寺)

出発日と料金

2021年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
10月08日(金) ~
10月11日(月)金子貴一さん同行
4日間 158,000円
発着地 現地発着
JR名古屋駅集合/JR高山駅解散
最少催行人員 6名(11名様限定)・添乗員同行
一人部屋追加代金 11,000円
  • 全行程添乗員として金子貴一さんが同行いたします。
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
  • 当ツアーは出発前の最終旅行説明会を開催いたしません。ご質問はお気軽に担当までお問い合わせください。
  • 【東京、大阪からの参考アクセス】
    【東京方面】
    往路:東京 07:09発 のぞみ9号 名古屋 08:45着
    復路:高山 16:36発 特急ワイドビューひだ18号 名古屋 19:06着 
       名古屋 19:23発 のぞみ118号 東京 21:00着

    【大阪方面】
    往路:新大阪 07:36発 ひかり640号 名古屋 08:42着
    復路:高山 16:36発 特急ワイドビューひだ18号 名古屋 19:06着 
       名古屋 19:17発 のぞみ247号 新大阪20:06着

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 名古屋
羽島
郡上
09:00発


18:00着

JR名古屋駅に09:00集合。専用車にて円空上人生誕の地、羽島市へ。 「円空上人産湯の井戸」と、2mを越える十一面観音像など17体の円空仏が間近に見られる中観音堂・羽島円空資料館を訪問します。その後、薬師如来像を所蔵する長間薬師寺を参拝。 午後、初期から晩年にかけて彫られた円空仏約95体を年代順に展示する美並ふるさと館を訪問。円空上人の生涯と円空仏についての講義を伺います。 その後、専用バスにて円空上人入定の地、関市へ。着後、円空最後の作といわれる歓喜天像を展示する洞戸円空記念館及び、高賀神社を訪問します。 

関市:ルートイン関泊|食事:朝× 昼○ 夜○
2
名古屋
09:00発
13:00着
朝、愛染明王像、自刻像といわれる「善財童子」や「護法神」など約30体の円空仏を所蔵する関市円空館と周辺に点在する、晩年を過ごした弥勒寺跡や、円空入定塚円空上人の墓も訪れます。 午後、専用バスにて名古屋へ。 円空仏最大の高さ3m 以上の仁王像をはじめ、全国に現存する円空仏の約1/4にあたる1255体が保存され、月に一度公開される荒子観音寺を訪問。その後、円空上人が仏道修行をしたといわれている高田寺を訪問します。ホテルでは、天然温泉をお楽しみ頂けます。
名古屋市:ドーミーインPREMIUM名古屋栄泊
食事:朝○ 昼○ 夜×
3 名古屋
江南
下呂
飛騨高山
09:00発


17:00着
朝、最澄が創建したといわれる龍泉寺へ。500体以上の円空仏を所蔵する宝物館を訪れます。その後、円空が彫った薬師如来と12神将像のうち11体を展示する村国の郷歴史資料館を訪問。 午後、専用バスにて飛騨高山へ。途中、下呂周辺に残された後期の円空仏を展示している下呂温泉合掌村円空館、全国でも唯一、円空仏と木喰仏の両方を所蔵する温泉寺を見学します。ホテルの天望大浴場・露天風呂で、素晴らしい眺望とともに自家源泉の天然温泉がお楽しみ頂けます。
高山市:ひだホテルプラザ泊 | 食事:朝○ 昼○ 夜○
4 飛騨高山   朝、飛騨千光寺で、立木仁王像・両面宿儺坐像・三十三観音像などをはじめとして、現在64体の円空仏を所蔵する円空仏寺宝館を見学します。また、お寺での瞑想も体験します。 午後、円空の作品の中で数体しかない千手観音像を所蔵する清峯寺を見学します。 その後、約20体の円空仏を所蔵する飛騨高山まちの博物館を訪問。16時頃、JR高山駅にて解散。
食事:朝○ 昼○ 夜×
  • 道路事情や天候により日程は変更となる場合があります。予めご了承ください。
  • 食事回数:朝3/昼4/夜2 (日程に含まれていない食事は、各自でお召し上がり下さい。)

ご案内とご注意

気候・服装 この時期の日中最高気温は20~25℃前後となります。基本的には合服で過ごせますが、天気の悪い日や朝晩の冷え込みに備えて上着もご用意ください。また上下の雨合羽と折りたたみの傘などの雨具もご用意ください。観光時は歩きなれた運動靴が便利です。
利用予定ホテル 日程をご覧ください。
食事について 日程に含まれていないお食事は、各自でお召し上がりください。
その他のご注意 各寺院の見学・修行体験は宗教行事によって内容が変更される場合がございます。その場合は代替の観光をご案内いたします。あらかじめご了承ください。
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