タグ別アーカイブ: ミナミハンドウイルカ

小笠原・鯨類との出会いを求めて(2)

水中ミナミハンドウイルカ (4)

小笠原・鯨類ツアーも後半になりました。風の影響で父島の南東側へは行くことができず、ほぼ毎日父島の島影から出ない西側海域でマッコウジラ、イルカを探しました。

小笠原 マッコウクジラ (1)

マッコウクジラは比較的ばらばらにいる感じで、深海域を往復していました。浮上してきて10分ほど休憩するとすぐに深海へ。

小笠原 オナガミズナギドリ (1)

クジラを待っている間に、船に近づいてきたオナガミズナギドリです、可愛い~♪♪

オナガミズナギドリ  Wedge-tailed shearwaterは、全長42センチ、翼開長101センチの海鳥。暗色型と淡色型があり、小笠原で観察されるのは淡色型です。日本では小笠原諸島でしか繁殖が確認されていません。

小笠原 ハンドウイルカ (1)

そしてこの日のハイライトは外洋に暮らすハンドウイルカ、大きいです!

小笠原 ハンドウイルカ (2)

船の先頭を行くハンドウイルカ。

ハンドウイルカ Bottlenose Dolphinは、ずんぐり体型で太めのクチバシ、全長3mほどでミナミハンドウイルカよりやや大きめの種です。今回の旅では4日目の午前中に出会い、しばらくの間船と一緒に遊んでくれました。ハンドウイルカは知能が高いことで知られ、2019年の京都大学の研究によれば、お互いの動きのタイミングを調整することで協力しあい、問題を解決できることが明らかになっています。笠井船長も、今年初めて出会ったというハンドウイルカ、小笠原では稀にしか出会わないイルカです。

小笠原 ハシナガイルカ

そして、ハートロック前の海域にはハシナガイルカがいました。水に入ってみると・・・

水中ハシナガイルカ(5)

水面に見えている何倍もの数が水中にいました!

水中ハシナガイルカ(4)

ハシナガイルカ Spinner Dolphinは、細長いクチバシを持つほっそり体型のイルカです。全長2mほどで、とても素早く泳ぐため一緒に泳ぐのは大変です。スピンジャンプを見せてくれることもあり、私たちが出会ったときにはお腹がピンクの子もいました。一説には興奮しているためともいわれています。

小笠原 BBQ

鯨類ツアーの最後の小笠原の夜は恒例のBBQ。小笠原のメカジキのカマとテールに牛タン、カルビ、サーロインです。

BBQ 小笠原

サーロインを程よく焼いてカットして・・・、とその時、サプライズ訪問が!

Fruit-bat02

BBQのテーブルの上のアレカヤシに、オガサワラオオコウモリが来ました!アレカヤシの実を食べていたようで、本当にびっくり、みんな食事を中断して観察です。

水中ミナミハンドウイルカ (1)

おがさわら丸出航の日は、南島のまわりでミナミハンドウイルカと泳ぐことができました。船の通信で、「寝ていて相手をしてくれないミナミハンドウが3頭います」と。

水中ミナミハンドウイルカ (2)

南島の東北の海底は白砂が広がり本当にきれいで、9月の透明度の高い海で見るイルカは最高です。

ミナミハンドウイルカ Indian Ocean Bottlenose Dolphinは、背中の体色が濃い灰色でお腹には小さな斑点があります。全長2.5m、小笠原を代表する「一緒に泳いで遊んでくれることがある」イルカ。

水中ミナミハンドウイルカ (5)

それにしても立派なコバンザメを従えていました。2頭のミナミハンドウイルカが2匹づつ、コバンザメをつけていました。

水中ミナミハンドウイルカ (4)

目を閉じて泳いでいます。片目が開いているのかはわかりませんが、半分寝てるのは間違いありません。脳の半分だけが眠っている状態で「半球睡眠」という睡眠方法です。

半分寝ながら、ドルフィンスィムにつきあうミナミハンドウイルカ・・・、寝ているところ、本当にすいません。

 

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おがさわら丸からの夕陽。二見港出航時は雨だったので、甲板では思いがけない夕陽を見ることができました。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Sep 2021, 父島、小笠原諸島

Special Thanks :  FISHEYE 笠井船長&ビーストマスターⅢ号、スタッフのみなさま

 

(動画)嫁島のマグロ穴、白いミナミハンドウイルカ

小笠原諸島、聟島列島の嫁島の「マグロ穴」で出会ったミナミハンドウイルカの群れ。しかも一頭は白化個体の赤ちゃん!イソマグロを蹴散らすミナミハンドウイルカたちです。

そして、安全停止中に再び現れたミナミハンドウイルカたち。

聟島列島での5ダイブのうち4本でイルカ。どうも参加者の中に「鯨類の女神」がいらっしゃったようです!!

 

Video & text : Mariko SAWADA

Visit : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

白いミナミハンドウイルカの赤ちゃん(聟島列島、小笠原諸島)

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (1)

小笠原諸島、聟島列島の嫁島で出会ったミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphinの群れとその白い赤ちゃんです。

船長の「イルカだ~船の前に」の声。カメラをもって駆けつけると、「アレ?めっちゃ白い」。ミナミハンドウイルカの白い個体です。ポイントは嫁島の「マグロ穴」付近。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (5)

嫁島の「マグロ穴」は聟島列島の人気ダイビングスポット。イソマグロが巻いている楽しいポイントです。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (4)

こっちに向かうイソマグロの向こうにイルカ?!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (3)

イルカがイソマグロを蹴散らしてる・・・。さらに白い個体が!!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (6)

「嫁のマグロ穴」という宇宙です・・・。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (2)

サービス満点のミナミハンドウイルカたち。成長すると腹部に斑点が現れるのがミナミハンドウイルカの特徴とのこと。ミナミハンドウイルカは2000年にハンドウイルカの亜種から別種として認められるようになりました。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (7)

船にもどってからのシュノーケリングでも遊びに来てくれたミナミハンドウイルカたち。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin

船の上にいる人にも大サービス。この白い赤ちゃん、アルビノなのか、白化個体なのか・・・。体に黒いところも見られ、ピンクっぽくないのできっと白化個体だろうなぁ・・・などといろんな話をしながら、皆、興奮は冷めません。

この子が無事に育ちますように!

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

小笠原諸島 聟島列島ドルフィンスイム

急に思い立って出かけた小笠原諸島、そして聟島列島。船で寝泊まりしダイナミックなケータの海でダイビング。そして「ドルフィンスイム」のチャンスが何度もやってきました!

聟島列島ドルフィンスイム

Text & Video : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2018, Mukojima, Ogasawara, Japan

Special Thanks : Fisheye 笠井船長&スタッフのみなさま

★★チャーター船なので、ドルフィンスイムのチャンスが高い★★父島からのチャーター船で行く小笠原諸島 ボニンブルーの海へ★★ザトウクジラと海鳥の季節 南島・母島・聟島列島も訪問