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知床半島のヒグマ(3) ヒグマの親子

ヒグマの親子 知床半島 (8)

知床半島のヒグマの親子の観察記録です。この日は羅臼側の天気が悪く、斜里町側ウトロから船に乗りました。知床半島の東側と西側で天気は違うことが多く、知床峠・知床岬を越えると全く異なる天気になるので驚かされます。

今日のルートはイレギュラーで、ウトロから知床岬を越えて羅臼港まで。8月24日夕方に発生した羅臼町側の土砂災害で孤立した地域の人のために、ゴジラ岩観光さんが船をウトロから羅臼に向かわせることになったからです。今回の災害では、私たちも漁師の方々に船に乗せてもらって移動したり、羅臼町の方々に大変にお世話になりました。その中で、知床岬を越えて航行できたことは、オホーツク海に開けたウトロ側と根室海峡側の違い、知床半島が隔てる天気の違いを肌で感じることができる、とても貴重な体験でした。

斜里町側の知床半島はカムイワッカの滝など風光明媚な観光ポイントで知られていますが、ヒグマたちを観察出来るポイントもあります。

ヒグマ 知床半島 (14)

岩尾別川の海岸近くでカラフトマスを捕まえたヒグマ。

ヒグマの親子 知床半島 (15)

ルシャ川の注ぐ海岸はヒグマがよく見られるポイントで、訪れた時にはなんとダブル親子ヒグマ。一組は親子でじゃれあったあと森の中へ消えていきましたが、もう一組はだいぶ遠くでしたが親子で過ごす時間を観察させてくれました。この場所は羅臼側のルサ川から風が吹き抜ける、いつも風のきつい場所だそうです。

ヒグマの親子 知床半島 (20)

お母さんに甘える子グマ。このお母さん熊はツキノワのような柄がありました。

ヒグマの親子 知床半島 (21)

ひっくり返ってじゃれる子グマ

ヒグマの親子 知床半島 (22)

お母さんグマが子供をあやしています。

ヒグマの親子 知床半島 (10)

子グマがおっぱいを探しています。

ヒグマの親子 知床半島 (7)

お母さんグマが座って授乳のポーズ。

ヒグマの親子 知床半島 (6)

子グマがおっぱいを飲んでいます。

ヒグマの親子 知床半島 (12)

間もなくするとお母さんグマが丘のほうを見て立ち上がりました。

ヒグマの親子 知床半島 (13)

あまりにも幸せなヒグマの親子の光景でした。

Photo & Text  : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道

Reference – ゴジラ岩観光の皆様に深く感謝を申し上げます。

知床半島のヒグマ(2) ヒグマの親子

羅臼 知床半島 ヒグマ Ezo Brown Bear (17)

知床半島、羅臼側の海岸で観察したヒグマの親子です。知床岬の方へ船を進めていた時、海岸を歩く親子グマ、海岸で何かをほじくって食べている3頭のヒグマを発見。

羅臼 知床半島 ヒグマ Ezo Brown Bear (19)

それにしてもこの親子グマ、模様が「パンダ」のよう。知床半島のクマは、その色や模様に個体差が大きく、パンダ柄、白っぽい子、黒っぽい子、首元に「ツキノワ」のある子など、様々なんだそうです。

羅臼 知床半島 ヒグマ Ezo Brown Bear (20)

お母さんクマのあとをついて歩く子グマ。この親子が歩く方向の海岸で何かを食べていたヒグマは、この親子の存在に気が付くと山の斜面を駆け上っていきます。

羅臼 知床半島 ヒグマ Ezo Brown Bear (22)

よじ登った崖の上から親子ヒグマが通過するのを待つヒグマ。

羅臼 知床半島 ヒグマ Ezo Brown Bear (21)

上に逃げたヒグマ、下に海岸を歩く親子グマ。ヒグマは私たちのボートが近づいてもさほど気にしないのですが、それがクマ同士となると話は別。距離が必要なようです。また、ヒグマによってはボートが近づくのが嫌いな子もいるそうです。

知床半島 オジロワシ White-tailed Eagle (1)

海岸にはカラフトマスを狙ってオジロワシ White-tailed Eagle も来ていました。

知床半島 オジロワシ White-tailed Eagle (2)

攻撃的なオジロワシたちです・・。

Photo & Text  : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道

Reference – 知床らうすリンクル *8月24日に羅臼で起こった土砂災害の際には皆様に大変お世話になりました。深く御礼申し上げます。