秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

ヒマラヤの懐深く…名峰ひしめく聖域を訪ねる
アンナプルナ内院を行く

  • ネパール

2013.10.01 update

アンナプルナ地域の最終章、360度大迫力の巨峰群に囲まれた二大ベースキャンプへ。6,000m〜8,000m峰がひしめくマチャプチャレB.C.、最終目的地アンナプルナB.C.…それぞれの滞在で、神々しく朝・夕に赤く染まるヒマラヤの峰々を堪能するアンナプルナエリアの聖域を目指す、アンナプルナ内院トレッキングをご紹介します。

朝日に輝くアンナプルナⅠ峰(8,091m)朝日に輝くアンナプルナⅠ峰(8,091m)

処女峰アンナプルナ

「豊穣の女神」を意味する世界第10位峰アンナプルナⅠ峰(8,091m)。アンナプルナは、タライ平原からインドへと続く豊富な水量の水源であることから古代より人々の信仰の対象とされてきました。 そのアンナプルナエリアの極み、圧巻の氷壁・氷河に囲まれたベースキャンプを訪れるのがアンナプルナ内院トレッキング。アンナプルナエリアの最終章とも言えるトレッキングです。内院からは落差4,000mの大迫力の南壁が展望できます。1950年の初登頂は人類初の8,000m峰登頂であり、その後のヒマラヤ登山黄金期の幕開けとなりました。

名峰に囲まれたアンナプルナ内院を目指す

トレッキングの拠点は湖の美しいリゾート地の趣を持つポカラ。空気の澄んだ日には、大空高くに聳え立つアンナプルナ連峰、ダウラギリ、マチャプチャレを展望することができます。ここから車に揺られナヤプル(1,025m)からトレッキング開始。序盤は広大な段々畑の風景を見ながらの里山トレッキングです。グルン族の集落を通過しながら、石段の多いトレイルを進むとガンドルン(1,950m)に到着。背後にはアンナプルナ南峰(7,219m)が展望できます。その後、大きなアップ・ダウンを越えてチョムロン(2,170m)へ。ここからはモディ・コーラ(川)沿いの高巻きの道で谷を詰めて行きます。 デウラリ(3,100m)を過ぎるとルートはU字谷へと変わり灌木帯へと入って行きます。U字谷を抜けると、聖域の入り口マチャプチャレB.C.に到着。ここからガンドルンから眺めたのとは真裏にあたるアンナプルナ南峰を正面に一登りすると、いよいよアンナプルナB.C.に到着します。ロッジ裏手の丘に登ると落差4,000mの南壁を誇るアンナプルナⅠ峰と大氷河が圧巻の迫力で眼前に迫ります。その左方向にはアンナプルナ南峰、ヒウンチュリ(6,441m)。右にはカンサール・カン(7,485m)、タルケ・カン(7,193m)、シングチュリ(6.501m)。背後にはマチャプチャレ(6,993m)とアンナプルナⅢ峰(7,555m)。360度名峰群に囲まれた空間はまさに聖域。ダイナミックな景観が待っています。

シャクナゲの季節に訪れる

3月、厳しく寒い冬が終わり、世界各国のトレッカーがネパールに戻ってくる頃、ヒマラヤ山麗には真紅のシャクナゲの花が咲き誇ります。アンナプルナ山麗を巡るトレッキングコースは、その中でも特に美しいことで知られています。 アンナプルナ内院などの奥地へ踏み入れなくても、ヒマラヤ屈指の展望地ゴラパニ峠やダウラギリ峰を間近に望むジョムソン街道など、人気のルートで春のネパールを存分に楽しむことができます。シャクナゲとアンナプルナ、そしてダウラギリの名峰群というこの時季ならではの山岳風景を楽しむことができる春のネパールトレッキング。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

アンナプルナ登山史

ネパールが鎖国を解いた直後の1950年春、フランス隊のエルゾーグ隊長が北面のルートから人類初の8,000m峰登頂の快挙を果たしました。エルゾーグ著の「処女峰アンナプルナ」では初登頂の栄華と共に壮絶な下山の様子が克明に描かれています。落差4,000mの南壁は70年春イギリス隊によって登られ、その後のより困難なルートを目指すヒマラヤ登山の幕開けとなります。84年にはスイス隊がグレーシア・ドーム、ロック・ノアールから北東陵を行き登頂する大縦走に成功しました。


アンナプルナB.C.より仰ぎ見るアンナプルナⅠ峰

マチャプチャレB.C.より夕焼けに輝くマチャプチャレ

マチャプチャレを仰ぐ道を進む
コンコルディアより眼前にK2を仰ぐ
アンナプルナB.C.(4,130m)を目指す
夕暮れのコンコルディア
ベースキャンプに到着。圧巻の眺め

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オカバンゴ・デルタの優雅な休日

  • ボツワナ

2013.10.01 update

毎年5月~8月にかけてオカバンゴ川の氾濫原が造りだす大湿地帯オカバンゴ・デルタ。ここは、野生動物たちに貴重な水場を提供し、ライオンやアフリカゾウ、サイやカバなどの大型動物をはじめ様々な草食動物が暮らす野生動物の楽園となっています。今年5月、水場に集まるそんな野生動物を観察しに、オカバンゴ・デルタにある国立公園を訪ねました。
オカバンゴ・デルタの優雅な休日

オカバンゴの大湿地帯へ

南アフリカのヨハネスブルグから、飛行機はボツワナのマウンへ。標高は980mありますが1,700mの涼しいヨハネスブルグに比べるとかなり気温も暑く感じられました。
さらにここから13人乗りのセスナに乗り込み、モレミ動物保護区内のクワイ川近くの飛行場へ。眼下にはオカバンゴの湿地帯を見下ろすことができます。
ホテルのジープが迎えにくると、部屋に荷物をおいて、さっそく夕方のサファリへとでかけます。夕暮れから暗くなるまで、サバンナと湿地帯の間に生活する動物たちの観察へと出かけました。このイブニングサファリでは、日中に見ることが難しいジェネットやカラカウ、ヤマアラシにヒョウなどの夜行性の動物たちとの出会いが楽しみです。

明け方にライオンの声

まだあたりが暗いうちに起床。焼きたてのマフィンなどの朝食を食べ、まずは早朝のサファリへ出発です。明け方にオスライオンの声を聞いたというガイドさんの言葉で、ライオン目指して出発しました。他の車が発見したという無線が入り、急いでその方向へ向かうと、8頭の若いオスと、後ろから2頭の立派な鬣を持ったオスライオンが、ゆっくりと移動してきて川を渡るところでした。川の手前まで来ると、水中に潜むワニを警戒して低いうなり声を上げました。
なんと一度に10匹ものライオンを観察。こんな出来事もここオカバンゴ・デルタでは夢ではありません。

ロッジでの贅沢な時間

オカバンゴでは、大自然を満喫する厳選のロッジに滞在します。サファリの朝はとても早いため、ここでの一日は、朝夕は野生動物の観察を楽しみ、戻ってブランチを食べ、日中は、ゆったり過ごすというスタイル。動物たちと同じリズムで生活します。バーでドリンクを飲みながら目の前の湿地に現れるカバやゾウの水浴びを眺めたり、またプールサイドでのんびりと読書をしながら、水場に絶えず訪れる動物たちの声に耳を澄ますこともできます。
午後のサファリでは途中、夕暮れの時間に車を止め、デルタ地帯に沈む美しい夕日をバックに冷たい飲み物で乾杯するサービスも。
動物たちが闊歩する野生の楽園は、私たちにとっても優雅で、贅沢な時間を与えてくれる場所でした。

オカバンゴ・デルタ
ボツワナ北部に広がるこの湿地帯はオカバンゴ・デルタと呼ばれ、雨季にアンゴラで降った雨が1600kmの距離をおよそ半年かけてボツワナに流入。世界最大級のデルタ地帯へ涵養していき、形成されます。アフリカ南部に生息する野生動物の中でも種類・数ともに群を抜いており、特に減少しつつあるアフリカ象の生息数は世界一と言われます。セスナの窓からもたくさんの象を眺めることができました。
ライオン
通常ネコ科であるライオンは水を嫌がりま すが、ここオカバンゴ・デルタのライオン は湿地帯で生活しているせいか、ワニを一 瞬気にしたあと、ゆうゆうと渡って行きま した。水を掻き分けて進むには並々ならぬ 体力が要りますが、ここのライオンはバッ ファローを追って水浸しの土地を走り回っ ているため、筋肉がよく発達しています。
ロッジの一例
ロッジの一例
アフリカゾウ
Loxodonta africana

アフリカゾウ

アフリカゾウの耳は体全体の5分の1にもなる大きさで、日中の暑さから巨大な体を冷やすために、この耳を使って熱を放射する。体のシワも表面積を増やし、熱を逃がしやすくする役割を果たしている。またゾウの鼻の動きは感情を表しており、牙の上で休ませている時はリラックス、高くあげているときは警戒や、興味を示している。

ケープキリン
Giraffa camelopardalis

ケープキリン

斑点がひざ下まで広がるのがケープキリンの特徴。キリンは一度に10〜18リットルの水を飲むと言われる。しばらく頭を下げて飲んだあと立ちくらみを起こし、その状態で、敵に狙われることがある。また、頭をあげる際に血が引いて気を失うのを防ぐため、瞬時に拍数を上げ脳に血液を送り込むことができる。

アフリカバッファロー
Syncerus caffer

アフリカバッファロー

ウシ科の中で最大級の体格をもつ。アフリカバッファローはサハラ以南のアフリカ大陸に広く生息し、標高4,000mまでの水辺の草原地帯などで生活する。毎日水が必要で、水から10km以上離れる場所には決して行かない。群れは通常数100頭だが、餌が豊富にあるときは群れの数が1,000頭を超えることもある。

ヒョウ
Panthera pardus

ヒョウ

ヒョウの体は小さくてスリム。肩高も低い ため、サバンナの丈の低い草むらの中でほぼ完全に姿を隠して獲物に忍び寄ることができる。しかし狩り成功率自体は低く、20%程度。また天敵の多いヒョウは捕まえた獲物は、すぐに木の上に持ち上がり貯蔵する性質をもつ。そのため木登りのための力強い体と太い首を持っている。

ブチハイエナ
Crocuta crocuta

ブチハイエナ

クランという群れを形成しており、リーダーはメスでメス中心の社会で成り立っている。子育ては共同の保育場で行われ、子供の1年後の生存確率は60%以上という極めて高い生存力を誇っている。また、強力な顎と消化能力で獲物の骨まで食べ、髄のタンパク質などの栄養を摂る。そのため糞が白くなるのが特徴。

リカオン
Lycaon pictus

リカオン

社会性の高い動物。狩りの前には組織力を高めるため、群れのメンバーで体を舐め合い士気をあげるという。組織立った狩りの成功率はサバンナで一番高く約80%を誇る。リカオンの狩りはチームワークを活かした持久戦で行われる。そのためスタミナが重要となり、体がブチハイエナの半分であるにもかかわらず、ブチハイエナとほぼ同じ量の肉を食べる。

サファリの1日 One Day at Safari

ヒョウが目の前に!
ヒョウが目の前に!
アフリカンサンセットに乾杯
アフリカンサンセットに乾杯
AM 6:00 モーニングノックで起床

AM 6:30 朝食
朝焼けを眺めつつキャンプファイヤーを囲んでの食事。

AM 7:00~10:30 モーニングサファリ
早朝は肉食動物の朝食タイム、サファリの最適時間帯です。

AM11:00 ブランチ
ボツワナの食材を豊富に使った料理が並びます。

PM0:00~3:30 リラックスタイム
サファリの朝は早いため、昼寝やティータイム、プールで読書するなど快適なロッジで思い思いの時間をお過ごしいただきます。

PM4:00〜7:30 イブニングサファリ

PM8:00 夕食
デッキでの優雅なひとときを…

希少なリカオンの狩りに遭遇

最終日の朝、車の前に突如としてリカオンが現れました。周囲にも目をやると合計8頭のオス達です。ガイドがこの先のインパラの群れを狙っていると言ったとおり、徐々にその方向に走り始め、狩りが始まりました。 途中、立ち止まって仲間を待ったり、低い姿勢で大きな丸い耳をそばだて獲物の足音に注意を払いながら移動して行きました。追跡するとインパラが数頭慌てて飛び跳ねながら駆けて行き、緊迫した雰囲気に包まれました。結局、インパラが先に逃げてしまいましたが、とてもエキサイティングなサファリでした 。
リカオンは、群れ全体の生存のため、同時期に他のメスが妊娠することは許されず、二頭目の妊娠が発覚した時点でそのメスが間引きされます。また、グループの中で傷ついた個体は見放さず、一緒に遅れながらも面倒を見るなど、とても社会性の強い動物です。ヒョウが他の獲物を横取りするのとは違い、1日に2度狩りを成功させることができるリカオンは、自ら狩りで得たものしか捕食しないという、サバンナでは優秀なハンターです。

リカオンの狩り

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南北ブラジル大自然
ブラジルの4大絶景を訪ねて

  • ブラジル

2013.09.01 update

地球の裏側ブラジルに乾季のベストシーズンに訪れ、ブラジルらしい壮大な自然を堪能してきました。
その中から「パンタナール大湿原」「イグアスの大瀑布」「レンソイスの白砂漠」「アマゾン川」の4つの大自然をご紹介いたします。

ベリーズ・ATM(アクトゥン・チュニチル・ムクナル)洞窟大冒険


「野生動物の楽園」パンタナール大湿原

ブラジル、パラグアイ、ボリビアの3ヶ国にまたがる世界最大の湿原です。ポルトガル語で“沼地”を意味し、雨季には80%以上が水没し、世界で最も水量が多い平原となります。動植物の種類の豊富さで世界一といわれるパンタナール湿原は「野生動物の楽園」とも言われ、今回訪れた乾季には少ない水場にたくさんの野鳥や動物が折り重なるように集まり、絶好のサファリ日和となりました。
ツアーでは、北パンタナールの拠点の街クイアバからパンタナール縦貫道路と呼ばれるまっすぐ南に延びた一本の道をパンタナールの中心部に向かって進んでいきます。道の両脇にはカピバラ、メガネカイマン、アナコンダやたくさんの野鳥の群れと出会えました。特にパンタナールを象徴する怪鳥トヨヨの迫力は圧巻で、白い体に、首から頭が黒く、首輪のような赤が映える独特な風貌です。コウノトリの仲間で、体長150cm、体重10kgを超える大迫力の鳥です。
日中のサファリだけでなく、ナイトサファリ、ボートクルーズ、ウォーキングサファリと盛りだくさんの内容でパンタナールを満喫できます。

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メガネカイマン
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パンタナール最大の鳥 トヨヨ
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キイロアナコンダ
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ピンクに色づくイペーの木

「世界最大の滝」イグアスの大瀑布

イグアスとは先住民の言葉で「大いなる水」の意味。ブラジルとアルゼンチンにまたがる世界最大の滝で、この滝の最大のハイライト「悪魔の喉笛」では圧巻の景色が堪能できます。滝の轟音が響きわたり、圧倒的な水量に思わず足がすくんでしまいます。アルゼンチン側・ブラジル側どちらも遊歩道で滝の近くまで歩いて行くことができるので、イグアスの滝の水しぶきを直接浴びることができます。
その後は滝つぼに飛び込むボートツアーへ。ライフジャケットを着て、全身びしょ濡れになる覚悟でスピードボードへ乗船します。ボートごと滝に近づいていき、そのまま滝の真下に入っていきます。イグアスの滝に打たれるという体験は本当にスリル満点。滝の写真を見るだけでは絶対に味わうことのできないイグアスの滝を「体感」できます。

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世界最大のイグアスの滝
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イグアスの滝の真下にいくボート
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遊歩道を歩いて滝の中央へ

「白砂漠」レンソイス大砂丘

レンソイス・マラニャンセス国立公園は、ブラジル北部マラニョン州にあります。レンソイスとはポルトガル語で「シーツ」の意味。まさにシーツが揺らめくような白い砂丘が延々と広がります。雨季には神秘的な碧い湖がその砂丘の低地に現れ、その美しい白と青のコントラストを、遊覧飛行と地上を歩いての両方でお楽しみいただきます。
日中の暑い時間を避け、お昼過ぎに拠点の町バヘリーニャスを出発しました。プレギシャス川を艀で渡り、ガタガタの未舗装の悪路を4WDで走り、巨大な白砂漠に到着。白砂漠を裸足で歩きながら写真を撮ったり、いくつかの青い湖で泳いだりしながら夕暮れまでゆっくりと過ごしました。
特におすすめなのは夕暮れの時間。昼間の白砂漠の白と青のコントラストが、刻々と赤色に染まっていきます。時間の変化と共に橙、赤、赤紫などその時々の太陽の色を白い砂漠が吸収して染まっていく姿はまさに絶景でした。完全に暗くなってしまうと道に迷ってしまう危険性もあるため、後ろ髪を引かれつつ、後ろを何度も振り返り景色の移り変わりを楽しみながらレンソイスを後にしました。

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上空より望む砂丘
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大河アマゾン

世界最大の河川で、流域面積はオーストラリア全体の面積に相当する大河です。このツアーではアマゾン川流域の最大の都市マナウスからアマゾン川クルーズに出発します。まず最初は、黒いネグロ川と白く濁ったソリモンエス川が合流しアマゾン川になるアマゾン川合流点へ。温度や速度、成分の違いから、約40kmもの区間、混じり合わずに隣り合って流れている独特な景色に出会えます。
アマゾン川といえばピラニア釣り!簡易な木の棒でできた釣り竿に牛肉をつけて釣りをします。釣りを始めるとすぐにピラニアがエサをつついてくるのですが、それを釣り上げるとなるとなかなか難しく、ピラニアの餌付け状態になることも。釣ったピラニアは帰りの船で唐揚げにしておいしくいただきました。見た目とは裏腹に淡白でとてもおいしいお魚です。

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交じり合わない2河川合流ポイント
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ボートクルーズでアマゾンを散策
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ピラニア

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世界最大級のデルタ地帯「オリノコ・デルタ」

  • ベネズエラ

2013.08.01 update

アマゾン川、ラプラタ川に次ぐオリノコ川は、ベネズエラ南部のブラジル国境に近いパリマ山地を源として大西洋へ注いでいます。その河口は”カーニョ”と呼ばれる無数の支流に分かれており、複雑に入り組んだ扇状地を形成しています。これが世界最大級のデルタ地帯、オリノコ・デルタです。「オリノコ」とは、先住民ワラオ族の言葉で「漕ぐところ、場所、家」という意味の言葉が由来だとされています。ツアーでは、このオリノコ・デルタを家として生活する彼らのありのままの姿を間近で見ることができます。

ケツァール
ワラオ族の住居を模したロッジ

 

水上に暮らす人々 ワラオ族

オリノコ・デルタの支流を探検していると、小さなボートを漕いで移動する人々を目にします。彼らこそが、オリノコ・デルタをはじめとするベネズエラの北東部およびガイアナの西に住むワラオ族です。この地域に約36,000人いるとされ、そのうち約20,000人がオリノコ・デルタに暮らしていると言われています。彼らは水路しかないオリノコ・デルタの支流をボートに乗って移動します。朝もやでまだ少し景色の霞む早朝から、日が落ちて暗くなる夕方まで、一日中川面を行き交うボートの姿を目にします。ワラオ族は水と深く関わりながら一生を過ごすため、ワラオ族の赤ちゃんは母親の首にしっかりつかまる能力や、バタ足の能力に長けていると言われています。彼らは漁業はもちろんのこと、野菜や果物の栽培、蜜や果物の採集も行います。迷路のようなオリノコ・デルタの水路を熟知して生活しています。

  • ウラコア港
    ウラコア港
  • 好奇心旺盛な子供たち
    好奇心旺盛な子供たち

彼らの住居は高床式で水上にあります。木造で、屋根はありますが四方の壁は特にありません。とても開放的な空間に、子どもから大人までが一緒に生活しています。ツアーでは実際にこの住居を訪問させてもらいます。まだまだ観光化してないこの集落に私たちが訪れると、辺りを走り回っていた好奇心旺盛な子どもたちが寄ってきてくれました。私たちにとっては危なげで、滑らないようにゆっくりと歩く必要のある水上の細い通路の上を、ワラオ族の子どもたちは身軽に駆け回っています。
開放的な住居に置かれたキッチンで料理をする女性もいれば、洗濯物もはためいています。彼らの寝床はハンモックで、昼間から何をするでもなくハンモックに揺られている人もいます。われわれ日本人とは全く異なる生活様式をもつワラオ族。ツアーでは、彼らの生活圏内にあり、また彼らの住居を模したロッジにお泊り頂きます。

  • 料理する女性
    料理する女性
  • 細い通路を走る子ども
    細い通路を走る子ども
  • 朝もやのオリノコ・デルタ
    朝もやのオリノコ・デルタ
  • 村で出会ったワラオ族の子供たち
    村で出会ったワラオ族の子供たち

ワラオ族の住居を模したコテージ風のロッジに宿泊

ツアーで泊まるロッジは、ワラオ族の住居を模したコテージ風の建物です。オリノコ・デルタの支流沿いにあり、ジャングルと一体化したようなロッジです。もちろんボートでのみ辿り着くことができる場所です。ギアナ高地観光の起点となる町プエルト・オルダスから車で約2時間のところにあるウラコアという港でボートに乗り込み、ボートを飛ばすこと約1時間でオリノコ・デルタロッジに到着です。 ロッジの向かい側の岸には学校があり、朝は通学する子どもたちを乗せたボートを見ることができました。
また、ワラオ族の人々がロッジの正面の船着き場にやってきたかと思うと、彼らが植物を編んで作った民芸品を並べて小さな露店が開かれました。しっかりとした作りの小物入れやコースターはおみやげにぴったりです。

  • ワラオ族の住居を模したコテージ風の建物
    ワラオ族の住居を模したコテージ風の建物
  • 部屋の一例
    部屋の一例
  • ロッジでの食事
    ロッジでの食事
  • ワラオ族の民芸品
    ワラオ族の民芸品

手つかずの自然が残るオリノコ・デルタですが、自然だけでなくワラオ族の人々との触れ合いも醍醐味のひとつです。
ロライマ山やエンジェル・フォールが有名なギアナ高地とあわせて近年注目度の高まっているこのオリノコ・デルタへ、
ぜひ足を運んでみてください。

パキスタン・カラコルム山脈の7,000m峰に挑む
スパンティーク登頂

  • パキスタン

2013.08.01 update

パキスタン北部、四方をカラコルムの名峰・秀峰に抱かれた桃源郷フンザ。フンザを見下ろす山々の中でも、ひときわ目立つ7,000m峰がスパンティーク(別名ゴールデンピーク:7,027m)です。1902年、アメリカのワークマン夫妻に試登されて以来、日本はもちろん世界各国の登山家から愛され続けたスパンティーク。その南東稜は、数ある7,000m峰の中でも比較的登りやすいことで有名です。山容の美しさもさることながら、カラコルムの氷河の中でも最も美しいとされるチョゴルンマ氷河を渡ってのアプローチや、周囲に聳える名峰群(マルビティン、ライラ・ピーク、クプルタン・クン)の圧巻の景色が多くの登山家を魅了し、毎年各国から公募隊がこぞって訪れています。 カラコルムの隠れた名峰、憧れの7,000m峰に来夏は踏み込んでみませんか?

シムシャール・パミール SIMSHAL PAMIR ~カラコルム“地図の空白地帯” にヤクとともに生きる~スパンティークの頂上から望むラカポシ(7,788m)、ディラン(7,257m)、ウルタル(7,388m)

 

アランドゥからベースキャンプへ

首都イスラマバードから飛行機で1時間。K2をはじめとするカラコルム登山の玄関口、スカルドゥ(2,341m)から旅は始まります。ここで装備や食料の買い出しと最終確認をして、いざ最奥の村アランドゥ(2,924m)へ。ガタガタ道をジープで走ること約5時間、人口1200人程度のアランドゥ村は、晴れ渡る青い空と周囲を取り囲む雪山、黄色や緑色に輝く田畑の色彩が美しいのどかな場所です。村にひとつしかない学校では子どもたちが健やかに育ち、人々はヤギや羊、牛やゾッキョ、ヤクなどを飼って暮らしています。

  • 始まりの儀式
    フウロソウ科
  • 大タンカご開帳
    キク科
  • 僧院の壁に掲げられた大タンカ
    ベンケイソウ科
  • リンポチェの入場
    ムラサキ科
  • リンポチェ
    スミレ科
  • 十三黒帽の舞キンポウゲ科

マンピ・クーラ(ManpiKhura:3,335m)とボロチョ(Bolocho:3,800m)の2ヶ所のキャンプにテントを張り、スパンティークのベースキャンプ(B.C.:4,385m)を目指します。アランドゥ村を出発するとすぐにチョゴルンマ氷河がお目見え。その左岸のアブレーションバレーを詰め上がります。日中の気温が上がるにつれて、感じられる氷河の胎動。やがて、モレーンが成す灰色の世界から白氷の世界へといざなわれます。 最初のキャンプ地であるマンピ・クーラへ到着する直前、初めて前方にスパンティークが顔を出しました。高ぶる興奮を感じながら、これからの登山への覚悟を固めていきます。そんな緊張を、道中に咲き誇る高山植物の香りが癒してくれます。2番目のキャンプ地ボロチョからは、スパンティーク、マルビティン(7,458m)、ライラ・ピーク(6,985m)などの名峰群を眺めながら氷河上を歩きます。大きく口を開けたクレバス(氷河の割れ目)に注意しながらB.C.へ。時にはジャンプを強いられることもあります。

  • 会場で見かけたペラク(ラダック伝統の晴れ着)を纏った女性
    チョゴルンマ氷河の先にスパンティークを望む
  • 僧侶達によるチャム(マスク・ダンス)
    C1から拝むチョゴルンマ氷河の美しさ

ベースキャンプからC3へ

B.C.から先はタクティクス(戦術)がとても重要になってきます。ただでさえ天候が崩れやすく、かつ読みにくい山の天気。高度順応や荷上げ、積雪の締まり具合や体調など、様々な要素を考慮しながら慎重に進まなければなりません。C1(5,050m)へは稜線に抜けるための急登を約4時間で登ります。軽量化に努めてはいたものの、大量の荷上げや悪天候による後退により、4回もここを登る羽目になってしまいました。 C1からはいよいよ雪のついている南東稜線上を登っていきます。特にC1からC2(5,445m)の区間は日中であればゆうに腰まで埋まってしまうので、雪の締まる深夜から明け方までに行動しなくてはなりません。 核心部はC2からC3(6,155m)までの急登です。表からは見えないヒドゥンクレバスが多いため、フィックスロープを張り、ユマーリング(固定したロープにかけて使う登攀用具を用いてロープに沿って登ること)します。道中、ルプガール・サール(7、200m)、モムヒル・サール(7,343m)、トリボール(7,733m)、ディスタギル・サール(7,885m)といったヒスパー山群や、遠くK2(8,611m)、ラトック山群を拝むことができました。

  • 会場で見かけたペラク(ラダック伝統の晴れ着)を纏った女性
    前方にスパンティークを望みながらC2へ
  • 僧侶達によるチャム(マスク・ダンス)
    C3へ向かう核心部の急登

登頂

僧侶達によるチャム(マスク・ダンス)
頂上から拝むライラ・ピーク、ハラモシュ、奥にはナンガパルバット

深夜12時30分、C3を出発し遂に頂上を目指します。最初のアタックは悪天候により失敗し、一旦B.C.に引き返してからの2度目のアタックです。麓に広がる大きな雪田は、積雪の締まり具合によっては大変なラッセル(深い雪をはらいのけ道を開きつつ進むこと)を強いられます。高所では、一歩一歩にどれだけ体力を削がれないかが重要、極力楽な方法で歩くように努めます。 早朝5時26分、朝日に導かれるように頂上に立ちました。ハラモシュ(7,409m)や世界第9位の高峰ナンガパルバット(8,126m)、フンザの名峰ラカポシ(7,788m)やディラン(7,257m)もはっきりと眼前に聳えています。360度広がる展望とともに、達成感に満たされて過ごした頂上での約40分間。凍える指を駆使して写真撮影をし、興奮した声でもって衛星電話による日本への登頂報告。なんと隣ではパートナーが携帯電話を使っていました。ここまで標高も上がり展望が開ければ、電波も繋がります。 下山後、イスラマバードにあるACP(AlpineClubofPakistan)のオフィスに赴き登頂証明書を発行してもらい、大切にファイルに入れ持ち帰りました。 この登山は、今後の飛躍に繋がる貴重な経験となりました。苦労が多ければ多いほどに思い出深くなり、達成感は増し、頂上からの景色も格別なものに変化します。何より変わったのは自分自身かもしれません。
そんな皆様の人生を変える一山に、スパンティークをぜひ加えてみませんか?

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