秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

大阪支社の高橋です。弊社では昨年7月から日本国内ツアーを発表・実施させていただいており、日本の素晴らしさ、新たな魅力の発見に喜びを感じながら、日々新しい日本国内ツアーの造成に励んでいます。個人的には日本の花々の素晴らしさを感じていただくためのツアー造成も進めており、弊社ホームページで「世界の花だより」を定期的に更新しています。花の観察ツアーのご紹介は是非そちらをご覧ください。

 

本日から数回に分けて「静岡の美景を歩く 河津七滝・堂ヶ島・寸又峡へ」のツアーをご紹介します。

 

干潮時のみ現れる堂ヶ島のトンボロ現象

静岡県は日本のほぼ中央に位置します。駿河湾をはじめとする約500kmの海岸線が県の南側に延び、県の北部には日本の最高峰である富士山(静岡県と山梨県に跨る)をはじめ、3,000m級の山々が連なる北部山岳地帯を有します。また、山地から流れ出た数々の川が県土を縦断し、肥沃な土地と魅力的な風景を形成します。
また、県土の東端部には南へ50kmにわたって突き出した伊豆半島も有し、昨今は「伊豆半島ジオパーク」が注目を浴び、世界でも有数のジオサイトとしても有名です。

 

この数行では並べきれないくらい静岡県は自然美の魅力に溢れた場所であります。
今回ご紹介する「静岡の美景を歩く 河津七滝・堂ヶ島・寸又峡へ」では、ツアータイトルどおり静岡県の美景を巡る日程です。

 

|伊豆半島 河津七滝(かわづななだる)を巡る

河津七滝は、天城連山を水源とする河津川上流の渓谷に位置し、1.5kmの間にある7つの滝の総称です。約2万5,000年前に伊豆東部火山群の一部が噴火し、溶岩流が谷を流れ込み形成され、「えび滝」を除く6つの滝には、厚い溶岩が冷え固まり、凝固・収縮を繰り返したことで形成された柱状節理もご覧いただくことができます。

 

天城連山を水源とする清流、柱状節理など長い年月をかけて形成された自然の造成美、静寂に包まれた新緑の美しさ。ツアーでは、これらの自然美が織りなす風景をゆっくりと楽しんでいただくため、河津川沿いに設けられた850mの遊歩道を専門ガイドと共にのんびりとハイキングを楽しみます。

 

① 釜滝(かまだる)
高さ22m、幅2m。滝つぼが釜の底に似ていることが名の由来。河津七滝の特徴ともいえる柱状節理が滝の上部にご覧いただくことができます。

釜滝(かまだる)と柱状節理

② エビ滝(えびだる):高さ5m、幅3m
高さ5m、幅3m。河津川の清流が白く流れ、その水流がエビの尻尾に似ていることが名の由来。エビ滝の周辺は、他の6つの滝と違い岩肌が滑らかな印象です。これは、伊豆半島が海底火山だったころの地層を残していることが要因です。

 

③ 蛇滝(へびだる)
高さ3m、幅2m。滝の上部(落ち口)周辺の玄武岩の岩肌が蛇のうろこに似ていることが名の由来です。滝つぼから下流へ向けて流れる風景も蛇行しているため、蛇の姿に似ている点も注目です。

新緑に包まれた蛇滝(へびだる)

④ 初景滝(しょけいだる)
高さ10m、幅7m。川端康成の「伊豆の踊子」の舞台として知られる伊豆半島・河津町ですが、ここ初景滝には「踊り子と私」が設置されており、秋に実施される滝祭りのメイン会場にもなっています。

初景滝(しょけいだる)

⑤ カニ滝(かにだる)
高さ2m、幅1m。滝の流れ、水流の周辺の岩肌がゴツゴツしている点がカニの甲羅に似ていることが名の由来。

 

⑥ 出合滝(であいだる)
高さ2m、幅2m。荻ノ入川が河津川に流れ入る合流点に位置し、2つの川が出合う場所という点が名の由来。

 

⑦ 大滝(おおだる)
高さ30m幅7m。河津七滝の中で一番の高さを誇り、規模も最大を誇ることから「大滝」と名付けられました。河津七滝ハイキングの最後を飾るにふさわしい、迫力の滝です。

 

漢字だけご覧いただくと「かわづななたき」などと読んでしまいそうですが、河津地方の方言では、滝を「たる」と呼びます。河津地方では、滝のことを「水が垂れる」という意味で垂水(たるみ)と呼ぶため、「ななたき」ではなく「ななだる」と呼ぶそうです。

 

ツアーでは河津七滝の他に、幅20m、高さ4mの大きな1枚岩を滑り落ちる「平滑の滝」や、日本の滝百選にも選ばれ、歌手・石川さゆりさんの『天城越え』の歌詞でも有名な「浄蓮の滝」などもご覧いただきます。

平滑の滝

日本の滝百選の1つの「浄蓮の滝」は落差25m、幅7mの直瀑。伊豆東部火山群の鉢窪山が1万7,000年前に噴火した際に流出した玄武岩溶岩流は茅野の台地をつくり、浄蓮の滝は溶岩流の端の崖を流れ落ちます。

日本の滝百選の1つ「浄蓮の滝」

ツアー2日目は、伊豆半島の中央部に広がる天城連山から流れる清流が作り出す様々な滝をご覧いただきます。1つ1つ趣が異なり、風情ある風解が広がっておりますので、その違いを比べてみるのも楽しみ方の1つです。

 

次回は、西伊豆エリアの堂ヶ島について、ご紹介します。
静岡の美景を歩く 河津七滝・堂ヶ島・寸又峡へ ~その2
静岡の美景を歩く 河津七滝・堂ヶ島・寸又峡へ ~その3

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