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添乗員ツアーレポート  南アジア

ガンジス源流氷河トレッキング

  • インド

2011.09.01 update

トレッキングの始まりはヒンドゥー教四大聖地の一つ、ガンゴトリ(3,048m)です。

ガンゴトリ氷河横断
ガンゴトリ氷河横断

トレッキングの始まり

ガンゴトリ(3,048m)はデリーからは車で2泊3日かかります。ここからバギラティ川という川沿いを歩いて行きます。
しばらく歩くと前方にはスダルシャン、バギラティ山群の白い雪山が姿を現し始めます。比較的なだらかな道のりが続きますが、標高も高いのでゆっくりと焦らずに上ります

ガンジス川の最初の一滴の始まるところ「ゴウムク」

チルバサからボジバサまでは山腹を緩やかに登っていくことになります。ボジバサが近づくと同時にバギラティ山群が迫力を増し、シブリンの頭もわずかに見え始めます。
ここまで来ると辺りの風景は灌木帯となり、高所まで歩いてきたことを実感します。さらにゆるやかなに歩いて行くとやがてガンゴトリ氷河の末端部が見え始めました。
それこそが、ガンジス川(バギラティ川は下流でガンジス川と名前を変える)の最初の一滴の始まるところ、「ゴウムク」です。ガンジス川はジヴァ神が自分の長い髪の毛に天の川だったガンガー女神を伝わらせて受け止め、ゆっくりと地上に下ろしたところから始まると言い伝えられています。
そんな聖なるゴウムクにはトレッカーだけではなく、ヒンドゥー教の巡礼者も数多く訪れています。崩れ落ちた氷の塊が浮かぶ川の中で、巡礼者達が沐浴する姿も眺めることが出来ました。

タボバンへ

更に標高を上げ、タボバン(4,463m)へ。
いよいよガンゴトリ氷河横断です。アップダウンのある自然の造り出した氷上を、列をつくって歩いて行きます。パックリと口をあけるクレバスを横目に、慎重に横断を続けます。
横断が終わると目の前にはタボバンへ続く急登が待ち受けています。この急登を登りきれば、そこは終着地点のシブリン・ベースキャンプのタボバンです。

最後の一歩で急登を登り切り、視線を空へ移すと、インドのマッターホルンと讃えられ、インドでは聖山と崇められている名峰、シブリンが迎えてくれました。ここで朝に夕に刻々と変化するシブリンを楽しみました。

また、ここにはサドゥーと言われる修行僧も住んでおり、様々な修業に励んでいました。このような標高の高い場所に住み、冬は雪で閉ざされてしまう場所で生活する彼らと接することはとても貴重な体験となりました。

ガンゴトリからチルバサへ
ガンゴトリからチルバサへ
ゴウムクに聳え立つガンゴトリ氷河の末端
ゴウムクに聳え立つガンゴトリ氷河の末端
朝日を浴びる聖山シブリン
朝日を浴びる聖山シブリン
「言葉を発しない」という修行を続けるサドゥーとの筆談の様子
「言葉を発しない」という修行を続けるサドゥーとの筆談の様子

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