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3つのジオパーク探求の旅 山陰海岸&隠岐と”国引きの大地”島根半島のツアーを新たに発表いたしました。ジオパークとは「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいい、太古の昔から現在に至るまでの多様な地質や地形、それらがもたらす多彩な自然を背景にした人々の文化や歴史にふれることができます。今回は、ツアーで訪れる山陰地方の3つのジオパークをご紹介いたします。

 

1.山陰海岸ジオパーク


浦富海岸

 

日本列島が大陸の一部であった時代から日本海が成立し、現在にいたるまで地球の歴史が分布する岩石や地層に残されている山陰海岸ジオパークは、ユネスコ世界ジオパークに指定されています。様々な岩石や地層、多彩な海岸地形、内陸の滝や渓谷など、貴重な景観を見ることができ、それらを生かした特色のある暮らしが営まれています。日本列島が大陸の時代であった頃の花崗岩である「千貫松島」など、特殊な景観をご覧いただけます。

洞門「千貫松島」

 

山陰海岸の地質図

 

 

2.島根半島・宍道湖中海ジオパーク

柱状節理が広がる流門岩(日御崎)

 

約2000万年前に日本海や日本列島が形成される大きな地殻変動が起こり、美しいリアス式海岸の島根半島や国内最大の連結汽水湖の宍道湖・中海が形成されました。約1300年前の古代人も、変化する大地の魅力を出雲国風土記に国引き神話として描きました。その中で、ヤツカミズオミズノミコトという神様が、海の彼方から陸地を引いてきて島根半島ができ、豊かな耕作地の拡大を祝った神話として伝わります。島根半島は天然の巨大な防壁となり、斐伊川水系の土砂を堰き止め、肥沃な平野や入り江、潟湖が形成されていく自然へのイメージや日本海の遠方の国々との交流が盛んな場所として、土地を引く姿に例えたと考えられています。

多古の石柱 宍道湖の夕日

 

 

3.隠岐ユネスコ世界ジオパーク

かぶら杉

ローソク島

 

隠岐ユネスコ世界ジオパークは、島根半島の北40~80kmの日本海に点在する4つの有人島と多数の無人島によって構成されており、今回訪れる島後はこのジオパークに含まれています。日本海と日本列島形成の歴史を記録した岩石をはじめ、環境変動の結果生み出された独自の植生や、隠岐の地史・地理・地質が生み出した自然環境に最適化した文化、日本海の離島という地理によって育まれた歴史などが狭い島の中でコンパクトに見られる、大地と人、人と自然をつなぐジオパークです。

 

 

旅先の候補として選ばれにくい山陰地方ですが、ユニークな海岸地形が生み出した歴史や暮らしは奥深く、特に地質、地層、岩石などがお好きな方はお楽しみいただけると思います。ぜひご参加ください。

 

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