■ツアー報告 冬の東北をめぐる旅

2月、厳冬の東北をめぐる7日間のツアーが無事に終了しました。
旅は青森から北上し、下北半島。そして八甲田山から荒々しい日本海を南下。秋田県を越え、山形へいたる旅でした。冬の美しい広大な自然、日本の原風景ともいえる美しい寺社。みちのくの温泉に泊まり美味しい海の幸もたくさんいただきました。西遊らしい7日間の冬の東北の旅でした。

7日間の旅では嵐もあり、ホワイトアウトなど厳しい冬も経験し、大自然の移ろいがありました。旅の後半は晴天がつづき、暖かくなり春の気配もたっぷり。長い日程だからこそ感じることができる7日間でした。


八甲田山ではロープウェイでの樹氷散策を1日あけて2度のチャンスを作りましたが、二度とも悪天により運休。残念でしたが、なかなか冬の厳しさも味わいました。八甲田のブナの森は、私は日本一と思っていて、二次林から巨樹が続く原始の森もあり、ほんとうに四季折々に楽しめます。誰も居ないブナの森をみなさんに歩いて体感していただけたのはうれしかった!
青森ねぶた。祭りにいかずとも「ワラッセねぶたの家」という駅前の施設で圧巻で驚嘆のねぶたをたくさん見ることができます。これぞ日本伝統芸能の祭りだと思います。ほんとうの祭りにも見に行きたいですね。
下北半島や日本海沿岸の冬の漁港は厳しい。そんななかでも人々の営みが見られます。
昨年春から何度か宿泊した五能海岸の不老ふ死温泉の露天風呂。荒れた強風の中の露天風呂はきっといい思い出になるでしょう!
五能海岸の驫木駅(こんな漢字しらなかった!)
荒々しい海岸線。こんな景色がずっと続きます。驚いたあのは海の青さ。沖縄のようなエメラルドグリーンの海もありました。
八甲田山の山上に行くことができなかったので、代案として森吉山に足を伸ばしました。美しい白銀の世界に感動しました。
森吉山の山上あるき。登山靴や雪靴であるける貴重な場所。じっくりと時間をかけて思う存分、雪上世界を楽しみました。
日本一深い湖、田沢湖へ。深さは423mにもなります。ちなみに2番目は支笏湖、3番目は十和田湖です。すべてカルデラ湖ですね。
楽しみにしていた乳頭温泉、鶴の湯もこんなに豪雪。この中で美味しい食事をご馳走になり、温泉三昧でした。幸せ幸せ。冬季営業にも頭がさがります。お世話になりました。
冬に訪ねたかった国宝、羽黒山の五重塔。直前まで雪がふり、朝の観光客もいない時間に訪ねました。しずかな凛とした空気感がたまりませんでした。
巨大な杉並木の中に立つ五重塔。室町時代初期、もしくは鎌倉時代末期の建築物といわれます。
五重塔に行くときは雪が多く降っていました。この雰囲気もよかったなぁ
絵になる温泉街、雪の銀山温泉にも立ち寄り散策です。次はここに泊まってみたい!
山形に移動し、いよいよ蔵王に。夕方とライトアップを楽しみ、朝にも再び山上へ向かいました。この真っ白な山上が見えだすと、テンションがあがりますねー。
ロープウェイからの景色も広大で美しい!
蔵王では明るいうちに山上に登り、夕日を眺め、ライトアップまでじっくり時間を割きました。山上の日本海方面に沈む夕日。貴重なサンピラー(太陽柱)が見ることができ、ダイアモンドダストや彩雲も!自然が織りなす雄大なショーを味わうことができました。感動!
蔵王からは飯豊や朝日の大山脈、月山や鳥海山も望むことができました。一冬に何度かしかないような晴天の日でした。
旅の最後は立石寺、通称山寺へ。冬の山寺はほんとうに登れるか、行って雪や凍結の状況をみなければなりませんでした。雪や凍結もあるものの、いい天気で観光客の方々もちらほら。みなさん、足元は万全の装備でしたので、用心深く注意して山上に行くことができました。
山寺の五大堂でもあたたかく、春の気配を感じながら、登拝することができました。

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■ツアー報告 下北半島の寒立馬

下北半島にいます。まだまだ2月、厳冬の季節です。ツアーは八甲田山の樹氷や蔵王の樹氷。そして下北半島を巡ります。下北半島では厳しい冬の寒立馬を見ることができます。昨日の午後、そして今日の朝。可愛く、たくましく、大きな馬たちに会ってきました。

吹雪の合間の晴れ間、いつも以上に活動的に動き回っていました。

巨大な体を揺らしながら近づいてきます。少しビビります。が、攻撃的ではありません。

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■ツアー報告 錦秋の東北 写真撮影の旅

10月、何度も訪れた東北のツアーも冠雪と共に終了しました。2020年、東北の締めくくりは、広大に広がる森や渓谷の紅葉を写真に収めるツアーでした。写真に撮るというのは「その時、その場所に」居ないと撮れませんので、そのチャンスを逃さないように行程に組み入れる必要があります。またコロコロ変わる天気に対応して、臨機応変に対応できるかというのも重要です。

そして同じ趣味、同じ目的をもった者同士。旅の一体感で、楽しく盛り上がったツアーでした。またそんな旅をご一緒できれば嬉しいです。


今回のメインターゲット、十和田八甲田エリアの蔦沼。早朝、酸ヶ湯の温泉を出発する時は雨が降り、心配しましたが、見事な朝焼けを拝むことができました。刻々と光が変わり、ドラマティックでダイナミックな朝の森と湖を堪能しました。
標高の低いところは紅葉にはまだ早く、標高の高いところは紅葉は終り、冬の装い。東北ならではのさまざまな森の変化を楽しみました。
山裾に広大に広がるブナの森です。同じブナの森でも、二次林やあがりこの森、原生の森などさまざま。存分にブナの森を楽しめるのは断然、八甲田エリアではないでしょうか。
今回は十和田湖、そして奥入瀬渓谷でも撮影を楽しみました。刻々と変化する天気に一喜一憂しながら。その変化ある天候のおかげで、十和田湖では虹も出現してくれました!
十和田エリアから岩手の安比高原へ移動。早朝には霜が下りて、足元から冬が始まっていました。これからどんどん、ズンズン冬が深まる季節ですね。そんな日本の四季を追っかけながら、ツアーも写真撮影も楽しみたいと思います。

東北の紅葉真っ盛り!

西遊旅行の国内ツアーでも人気の東北。紅葉真っ盛りの季節に入っています。東北の紅葉は10月初旬から始まり11月前半まで標高に合わせて、緯度に合わせて続いていきます。

東北の紅葉の魅力はなんと言ってもブナ。広大な山裾に広がるブナ林でしょう。色も濃いグリーンから淡くなり、黄葉が始まります。全面黄色に山が染まり、今度は飴色という赤褐色になり、最後は濃いベージュ色に変わり葉が落ちて行きます。同じ場所、同じブナでも1ヶ月間の毎日の変化が楽しめるのでしょう。

森吉山の広大に広がる紅葉。この山は花の山でもありますが、紅葉も見事。ロープウェイで手軽に楽しめる名山です。

紅葉の始まりの八幡平と岩手山の展望。針葉樹(アオモリトドマツ)の濃い緑と黄色いダケカンバ。コントラストが美しいのも特徴です。
八甲田山上の様々な色が織りなす山の斜面です。多種多様な樹々により豊かな秋を演出してくれます。
月山八合目の弥陀ヶ原湿原。高層湿原でもあり、天然記念物の湿原です。花は終わり風情ある草紅葉を堪能しました。
来週訪ねる予定の十和田湖近くの日本一のブナの樹です。この森が来週にはどのように変化しているか訪ねるのも楽しみです。
紅葉世界が冬には一変し、純白な樹氷世界に変わります。冬の東北も多く計画されています。訪ねたことのある場所でも季節を変えて楽しめるのが日本の良さでもありますね。ぜひ冬も楽しみましょう!

美しき日本のたび案内【東北の山々編】

長細〜い東北には新緑や紅葉のブナ、そして高山植物が咲き乱れる名峰があります。東に太平洋、西に日本海が広がり、中央に奥羽山脈があり、日本海側は豪雪地帯として知られます。私にとっては東北といえばブナ。人が少ない名峰もたくさんでうれしくなります。春の可憐な高山植物から秋の紅葉まで存分に楽しめる東北。今回はそんな東北の自然をご紹介します。


まずは青森「八甲田山」最近は「樹氷」の季節に行くことが多いですが、ロープウェイを使い、稜線を歩き、池塘をめぐり初心者でも楽しめる山がです。大きな裾野の周りには酸ヶ湯温泉をはじめとする名湯がずらりと並んでいます。今年の冬、2月にも西遊旅行で訪ねることができ、見事な樹氷を堪能することができました。

ぜひ一度は見るべき日本の冬の絶景です。

また八甲田山のエリアには十和田湖奥入瀬渓谷蔦沼など豊かな自然が溢れる景勝地が多く存在します。

近年、人気の高い蔦沼の紅葉。ブナの原生林が真っ赤に染まります。

八甲田山とならんで津軽富士といわれる「岩木山」円錐形のこの山は展望が抜群で、しかも8合目まで車で上がることができる手軽な名山です。

端正な美しい津軽富士、岩木山

さらに日本海側には世界遺産の白神山地があります。核心部は入ることができませんが、周りにはブナの森、そして滝や池など見所がたくさんです。

岩手県には南部片富士といわれる岩手山があります。ここのコマクサやシラネアオイの群落は日本随一です!さらに稜線でもつながっている「八幡平」ここもドライブウェイで手軽に行けますが、最近は「ドラゴンアイ」といわれる残雪の状態がインスタ映えとして知られます。岩手山から八幡平につながる稜線は東北一と言われる紅葉のすばらしいトレイルがあります。さらに岩手山から南に向かうと、ここも花の百名山でもある「秋田駒ヶ岳」があります。麓には名湯中の名湯、人気の高い乳頭温泉がありますね。西遊のツアーでも訪れます。

盛岡の東側には花の名山、早池峰山ハヤチネウスユキソウをはじめとする、憧れの固有種がたくさんです。

憧れの名花、ハヤチネウスユキソウ。この花を見るために訪ねる人も多い。

一方の秋田側は豪雪地帯。ここも樹氷で知られる「森吉山」そして出羽富士といわれる、かっこいい「鳥海山」山麓にはブナの巨樹「あがりこ大王」と「獅子ヶ鼻湿原」のある中島台の森があります。そして出羽三山、修験の山として知られる月山があります。月山の山麓にも素晴らしい湿原、弥陀ヶ原湿原があります。一度は登りたい名峰です。

お気に入りの場所、奥には「あがりこ大王」が鎮座する中島台の森。奥には獅子ヶ鼻湿原も広がっています。

岩手県と宮城県の県境には「焼石岳」と「栗駒山」の二つ名山があり、栗駒山は東北の山の紅葉といえば、栗駒山といわれるほど、山全体の紅葉が見事です。

そして山形にはこれも樹氷で知られる「蔵王山」があり、日本海側には憧れの「大朝日連峰」と「飯豊連峰」が連なっています。飯豊連峰は日本百名山の中でもアルプスと並んで特に人気のある山です。蔵王は日帰りでロープウェイなどを使って手軽に歩ける山ですが、二つの連峰は健脚者にしか歩くことができないハードな山々です。特に飯豊連峰は避難小屋に泊まりながら大体3泊か4泊かけて縦走する日本でもハードなハードな山となります。その分、大きな山をいくつも超える縦走は目指す価値のある憧れの稜線です。

憧れの飯豊連峰縦走。健脚者だけが訪ねることができる、名峰中の名峰。
紅葉の大朝日連峰。この山も伸びやかで優しい稜線が連なります。

そして東北南部には「安達太良山」「磐梯山」そして「吾妻連峰」の山々がそびえています。個性ある3つの山は日帰りでそれぞれ楽しむことができる名山で、登山だけではなく、観光や温泉なども堪能できる山々です。

紅葉の吾妻連峰、一切経山。見事な紅葉が東北エリア一体で見られます。

ベストシーズン到来!西遊旅行の東北を訪ねる旅

7/6,7/13発 東北・花咲く田苗代湿原と新緑の白神山池

7/27,8/6,9/21,9/28 山と森の信仰の地 出羽三山・蔵王・山寺

7/8,8/24,9/17 道南と青森の大自然をめぐる旅

9/11,9/20発 牡鹿半島沖の島めぐり 猫の楽園島と金華山に登る旅

6/20,7/12発 東北のブナと巨樹の森と花の湿原歩き&酒田・村上まち歩き

8/17,10/7,10/12発 神秘の湖沼群と磐梯山(1,816m)・ 安達太良山(1,700m)登頂

■ツアーレポート 八甲田山樹氷と十和田湖 奥入瀬渓谷&下北半島北限の猿と寒立馬に会う

冬の青森、八甲田山と下北半島をめぐるツアーでした。このツアーは圧倒的な樹氷が広がる八甲田山を訪ね、なかなか行くことのない下北半島で北限の猿、そして寒立馬に会いに行くという内容。

冬の八甲田山樹氷はなかなか天気が安定せず、ロープウェイの欠航もあるので、3度訪ねることができるタイミングを行程に組み込んで臨みました。

二度目の訪問で見事な晴天とずらりと見渡す限り広がるモンスター。ラッキーなタイミングでした。これは一度は見たい日本の冬の絶景です。
それぞれ個性あるモンスターに対峙しての撮影です。

下北半島では世界的にも北限に住むニホンザルを訪ねます。保護された野猿公苑でもありますが、今回は野生の猿の群れも撮影することができました。そして寒立馬はモンゴル馬をルーツにした農耕馬で、性格も大人しく働き者。厳冬の下北半島にも耐えて立つ姿が健気です。

かわいい子猿。寒い冬を耐えながら暮らしています。
下北半島 尻屋崎で越冬する寒立馬。寒さに耐えながら辛抱強く暮らしています。

下北半島の絶景で知られる仏ヶ浦。冬に訪ねるにはたいへん厳しい場所ですが、雪が少なく天候にも恵まれて訪ねることができました。駐車場から海岸までの下り道(ということは帰りは登り。。)はなかなかのものでしたが、海岸に着いたときには歓声があがる景観でした。

奇岩のつづく仏ヶ浦。ここを自由に歩き回り、光を読んで考えながら撮影に臨みました。
風景写真は光を読むことがとても重要です。日が差した瞬間を逃さないようにトライ!

八甲田山麓には日本有数のブナの森が広がります。スノーシューで知られざる巨樹の乱立する森を歩いたり、樹氷のついた原生林を眺めたり、そして最終日には凍りかかった蔦沼をたずねました。ここではさまざまな自然の造形を探し出し、頭を使いながら撮影しました。

大雪にも負けずに撮影。スノーシューを履けば自由に雪の中を歩き回れます。
春を待つブナの森。広大に原生林が広がります。
さまざなま表情を見せるブナの森。白い森とも言われる母なる木です。
楽しい自分だけの被写体探し。カメラを持つと視点が広がり深く自然を見つめることができます。

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