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ニュージーランドに白色と黄色の花が多い理由

先日まで、いくつかニュージーランドの花をご紹介しました。
本日は「ニュージーランドの花~番外編」として現地ガイドさんから伺った「ニュージーランドに白色と黄色の花が多い理由」についてご紹介します。

 

マウントクックリリー(Mount cool lily)

ニュージーランドで観察できる花の種類は、ゴンドワナ大陸の時代から進化したもの、もしくは風や鳥によって運ばれてきて新環境に順応したもののどちらかであると言えます。

ニュージーランドの花の色は、大半が白色か黄色です。他の国で観察できるような色鮮やかな色の種類はありません。

ラージ・マウンテン・デイジー(Large Mountain Daisy)

※現地ガイドさん曰く、色鮮やかな花の大半は外来種とのことです。

 

白色と黄色の花が多い理由については、諸説様々あるようです。
一番有力な説としては「昆虫」に関係があると言われています。
現地ガイドさんの話によると、ニュージーランドには、30種ほどしか蝶(ちょう)が生息しておらず(北米には700種を超える蝶が生息)、受粉を手助けする長い舌を持つ蜂(ハチ)がいないそうです。

 

 

 

では、誰が花の受粉の手助けをするのでしょうか・・・
その正体は、約1,700種生息すると言われている「蛾(ガ)」です。

 

 

サウスアイランド・エーデルワイス(South Island Edelweiss)

風が穏やかになり始める夕暮れから夜明けまでの間に飛び回り、多くの花に受粉をするそうです。

薄暗い状況下では、白色や黄色の花が最も目立つためにより多く受粉され、数を増やしてきたと言われています。

もう1つ興味深い話として、ニュージーランドの花の多くは形状が浅いと言われており、ニュージーランドに多く生息するハエやカブトムシなどによる受粉を容易にしているという報告もあるそうです。

 

ニュージーランドの森には約2,200種もの花が生息しているそうです。
2,200種すべてをご紹介するのは難しいですが、またいつかニュージーランドの花のご紹介の続きをさせていただきます。

 

さて、次はどの国の花の紹介をしましょうかね。