渡りの本流!韓国・春の離島【前編】

Report by 大西敏一 / 2023年4月25日~30日

 

ツアー1日目

個人的には韓国の離島に通い始めて今年で20年目を迎えました。今回訪れる島も苦労の末に見つけだし初渡島してから15年が経つ、様々な思い出がある島です。渡りの本流が実感できる春の韓国鳥見旅。五百澤さんとのW講師で前・後半の二本立てで望みます。

 

さて、今回は渡りの鳥たちとのどんなドラマがあるでしょうか。

今回訪れる島
今回訪れる島

コロナ禍のために韓国を訪れるのも4年ぶりになります。私は関空からのフライトです。仁川国際空港ではいつもお世話になっている朴さんが出迎えてくれました。以前と変わらない笑顔に安堵するとともに、旅行社を営む氏のこの4年間の大変さを思うと胸が熱くなりました。成田組の到着まで入国ゲートを見下ろせるカフェで待ちながら、皆さんとしばし鳥談義。韓国の鳥事情や離島の楽しさなどを話しました。五百澤さん引率のもと成田組が到着。挨拶もそこそこに船が出る街のホテルに移動します。午後遅めからの移動のため、今日は宿入りのみです。2台の大型ワゴンに分乗し、2時間半ほどのドライブでホテルに到着。途中の車窓からはカササギの巣が時折目につきました。宿入りを済ませ、夕食へ。いつも行っていた店に向かいましたが、周囲は電気が消えている建物が多く、この4年間を物語っていました。美味しいサムギョプサルを皆さんとつつきながら韓国の鳥見について話が弾みます。明日からの旅に期待が膨らみつつも、強くなってきた風に一抹の不安を感じながら店を後にしました。

サムギョプサル
サムギョプサル

 

ツアー2日目

朝、外へ出ると風の勢いは強いままです。これはちょっとマズイかも。朝食は昨日の店へ。鱈のスープ、味噌チゲ、スンドゥブから好きなのを選びます。食事中、無情にも船会社から本日欠航の一報が入りました。昨日は悪天候でも船は出ていたのに・・・。とてもショックでしたが気持ちを切り替えていくしかありません。幸いなことに晴天なので本土でしっかり探鳥はできます。朴さんに同じ宿に泊まる手配をしていただき、早々に探鳥へ出掛けることに。

 

1時間半ほど車を走らせ、渡り鳥が立ち寄るポイントへと向かいます。そこはカンムリカッコウが出たことで韓国でも有名になった場所です。途中休憩のSAでは営巣中のカササギの巣や外に広がる農耕地に夏羽のアカガシラサギ1羽を確認しました。現地に着くと周辺整備が進んでいて、ポイントの前に新しいカフェができるなど様相が変わっていました。我々に遅れること30分、韓国のバーダーが何組か現れました。聞くと彼らも欠航になったのでここに来たとのこと。やっはり皆んなここに来るんですね。林ではカラアカハラやノゴマが囀り、ヨシ原にはムジセッカがいます。畑のキマユホオジロやコホオアカの小群を見ているとシマノジコの雄が目の前を飛びましたが、すぐ見失ってしまいました。急に藪の中が騒がしくなったと思うとダルマエナガです。本種は韓国で普通に見られますが、動きが早いうえ、すぐに潜るので手強い鳥です。しかしそこは皆さん鳥運が強い。バッチリと観察・撮影できた様子です。チョウセンウグイスが鳴き出したので普通のウグイスとの違いをレクチャーしました。

コホオアカ
コホオアカ
キマユホオジロ雄(藤田明嗣様 撮影)
キマユホオジロ雄(撮影:藤田明嗣さま)
探鳥風景
探鳥風景

午前の探鳥を終え、昼食は海鮮カルグクスがお勧めの店へ。トコブシ、ハマグリ、アサリ、エビなどが沢山入っていてとても美味い。ここは海鮮チヂミも売りでしたが今はやっていないようでした。

 

食後は南へ下り、ワシミミズクを目指します。3時間ほどで到着。ここは車を降りて50mも歩けば姿を確認できる絶好のポイントです。まずは離れた距離で家陰から双眼鏡で探すといました!成鳥が岩に止まっています。しかしいつもと様子が違い、かなり警戒している感じです。少し歩を進めると飛んでしまいました。観察場所まで行くと草地の前にロープが張られていました(史跡のため立ち入り禁止と書いているようです)。我々はいつも草地の手前から見ているので問題は無いのですが、いつの間にかこんなことに。岩壁を探すと寄り添うようにして2羽の雛が確認できました。まだ綿毛が多い個体です。先ほどの親鳥が消えた崖裏を探しにいくと茂みの中にいるのを発見。皆さんとプロミナーで観察し、距離はありますが撮影もできたようです。結局、この個体は警戒心が強く、我々が少し動くだけで飛んでしまいました。今までこんな事は無かったのにと元の場所へ戻ると一人のカメラマンがロープの中へ入り、崖に近づいています。こういう事だったのか。朴さんがその方と話したところ「君たちは何故入らないの?大丈夫だよ」と言われたそうです。これではダメです。ディスターブが掛かるのは明らかです。心無いカメラマン達が彼らの生活を脅かしているようでした。これからはこの場所での観察も難しくなるでしょう。無事ワシミミズクを見ることは出来ましたがモヤモヤとした気分で現地を後にしました。

ワシミミズク成鳥(藤田明嗣様 撮影)
ワシミミズク成鳥(撮影;藤田明嗣さま)
ワシミミズク(幼鳥)
ワシミミズク(幼鳥)
ワシミミズクがいる環境
ワシミミズクがいる環境

日が長くなりもう少し鳥見が出来そうなのでシギチドリを見に一路クンガンへ向かいます。潮はそれほど良くありませんが、上げ潮なので観察ができそうです。1時間余りで到着すると眼前には干潟が広がりシギチがわらわらといて、ツクシガモの大群もいます。オオソリハシシギが多く、ウズラシギも沢山目につきます。夏羽の黒いツルシギの群れやエリマキシギ、コアオアシシギの夏羽、アカアシシギなどを見ているとシマアジが自己主張するように現れました。ホウロクシギの数も多く、ダイシャクシギとの違いも皆さんとじっくりと観察でました。夏羽のクロツラヘラサギも近くて良かったなあ。小一時間観察をし、初日の探鳥が終了しました。

 

宿へ向かう途中で夕食をとります。本日はサムゲタン。美味しい!食後に鳥合わせをすると98種も出ていました。韓国恐るべし!

 

夜には風も弱まりつつあったので明日の出航に期待できそうです。

シギチの群れ
シギチの群れ
クロツラヘラサギ
クロツラヘラサギ

この記事を書いた人

大西 敏一 おおにし としかず
1961年生まれ。大阪府在住。野鳥歴45年。フリーランスとして鳥類調査をメインに執筆、講演、ツアーガイドなどに携わる。離島の渡りに関心があり、韓国の島嶼にも長年通い続けている。シギ・チドリ類やムシクイ・ヨシキリ類などが好み。主な著書に「日本の野鳥590/650」(平凡社)、「世界のカワセミハンドブック」(文一総合出版)などがあり、協力図書も多い。

沖縄本島と奄美大島で2つのアカヒゲを見る旅【奄美編】

Report by 簗川堅治 / 2023年4月3日~7日

奄美大島も風が強かったため、予定していた海岸での探鳥を止め、自然観察の森へ行きました。あまり時間もなく、空模様も怪しい中、沖縄本島とは別亜種の亜種アカヒゲ、そして願わくば、オオアカゲラの亜種オーストンオオアカゲラとトラツグミの亜種オオトラツグミが出てくることを期待し、散策スタート。しかし、ルリカケスを見て時間切れでした。

 

ホテルのチェックインと夕食を済ませ、今度はナイトウォッチングです。地元ガイドさんの同行の元、林道を走らせます。結果的にはたくさんのアマミヤマシギ、アマミノクロウサギに出会えました。また、イシカワガエルやヒメハブ、アマミトゲネズミなど、たくさんの奄美の生き物にも出会え、とてもいい夜になりました。

 

アマミヤマシギ(撮影:河田様)
アマミノクロウサギ(撮影:塚本雄次)
アマミイシカワガエル (撮影:塚本香代様)
リュウキュウコノハズク (撮影:河田様)

 

 

4日目。空模様が気になる中、アカヒゲやルリカケス、オオトラツグミなどを求めて出発しました。現地は時折、小雨が降るあいにくの天候です。希望でアカヒゲとオオトラツグミの班に分かれて行動しました。アカヒゲ班は、複数のアカヒゲを見ることができました。一方、オオトラツグミ班は、姿は何とか見れたものの、いまいちな成果でした。昼食を挟み、再びアカヒゲ班とオオトラツグミ班に分かれました。その結果、全員がアカヒゲの撮影に成功。その後、オオトラツグミもいい成果が出ましたし、ルリカケスの何度かシャッターチャンスがありました。

 

 

亜種アカヒゲ♂(撮影:塚本雄次様)
亜種アカヒゲ♀(撮影:塚本香代様)
亜種オオトラツグミ(撮影:河田様)
ルリカケス(撮影:塚本雄次様)

 

 

5日目。最終日です。天気予報は芳しくありません。解散まではどうやら雨のようです。

まずは夜明け前に出発して、オオトラツグミのさえずりを聞きに行きました。途中、アマミヤマシギが出て、リュウキュウコノハズクの声がしました。小雨が降る中、ポイントに車を停めると、「キョロン、チィー」とオオトラツグミのさえずりが聞こえてきました。

朝食後はあまり時間がありません。オーストンオオアカゲラをまだ見ていなかったので、空港に向かう道すがらに探すも現れず。最後は渡りの鳥に期待して、水田地帯へ行きました。雨の中、シロハラクイナやホオジロハクセキレイ複数、セイタカシギなどを見ることができました。

 

シロハラクイナ(撮影:河田様)
亜種ホオジロハクセキレイ(撮影:河田様)

 

 

今回のツアー、沖縄本島では亜種ホントウアカヒゲを、奄美大島では亜種アカヒゲを見るという風変わりでやや贅沢な(?)ものでしたが、成功だったといえるでしょう。参加者のみなさん、5日間にわたり、朝早くから夜遅くまで大変お疲れ様でした。

 

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

沖縄本島と奄美大島で2つのアカヒゲを見る旅【沖縄編】

Report by 簗川堅治 / 2023年4月3日~7日

アカヒゲは奄美大島などに生息する亜種アカヒゲと沖縄本島などに生息する亜種ホントウアカヒゲの2つの亜種があります。現在は亜種ですが、近いうちに別種になる見込みとのことで企画したツアーです。こんな風変わりなツアーは、ガイド簗川の得意分野です(笑)

 

1日目。沖縄本島からスタートです。まずは超有名な三角池へ行きました。お馴染みのクロツラヘラサギの群れに、これまたお馴染みのヘラサギの姿も。

 

クロツラヘラサギ(撮影:河田様)

セイタカシギがパラパラとして、アオアシシギが飛んできます。遠くにいるのはオジロトウネンとヒバリシギ。電線ではシロガシラと亜種リュウキュウハシブトガラスがやかましく鳴いています。

今度は一気に北上して、やんばるへ。とあるポイントで亜種アカヒゲとヤンバルクイナを待ちます。亜種リュウキュウサンショウクイ、亜種リュウキュウメジロなどが鳴いていますが、アカヒゲは姿どころか、声もせず。ヤンバルクイナは声のみ確認して、この日は終わりました。

 

2日目。沖縄とはいえ、やや肌寒い朝です。

早朝に出やすいヤンバルクイナを求めて、日の出時刻前に出発。道路を横切る個体を2羽、そしてリュウキュウイノシシを4頭見ることができました。

朝食後、アカヒゲのポイントへ。アカヒゲを見る前にノグチゲラが目の前の枯れ木に飛んできました!これはラッキー!どうも巣作り中のようで、穴の中から「コンコン、コンコン…」と音がします。影響を与えないように距離をとり、短時間の観察です。

 

ノグチゲラ(撮影:塚本雄次様)

肝心のアカヒゲはいるにはいるものの、なかなか出てきてくれませんでした。しかし、♂♀を見て、しかも♂が水浴びをしたシーンを撮影した方がいました!

 

亜種ホントウアカヒゲ♀(撮影:河田様)
④亜種ホントウアカヒゲ♂(撮影:河田様)

道の駅で昼食をとり、止まっているリュウキュウツバメを撮影していたところ、その光景を見た一般観光客が「何なに?」と言わんばかりに集まり、一般観光客もスマホなどでリュウキュウツバメの撮影をし始めました(笑)

 

リュウキュウツバメ(撮影:河田様)

その後は、シギチなど水辺の鳥を求めて付近の田んぼに行くも、成果は上がらず。それもそのはず、その辺りは以前とは比べ物にならないくらい環境が変わってしまい、シギチが立ち寄る場所ではなくなったようです。午前中、アカヒゲやノグチゲラを見逃した人がいたので、再びそのポイントへ。しかし、なかなかいい成果を得られないまま、この日は時間切れとなりました。

 

3日目。沖縄本島最終日です。でも、時間があまりありませんので、夜明け前から行動し、ヤンバルクイナ探しに。実績のあるポイントで待つも現れず。ただし、道路に出てくる個体は数回見ることができました。朝食後は小一時間の勝負!アカヒゲのポイントで、どうにかアカヒゲの♂を見ることができましたし、サンショウクイの亜種リュウキュウサンショウクイをやっとじっくり見ることができました。

亜種ホントウアカヒゲ♂(撮影:塚本香代様)
亜種リュウキュウサンショウクイ(撮影:河田様)

 

さぁ今度は奄美大島に向かうために那覇空港へ車を走らせます。やんばるは、やや肌寒かったものの、那覇は暑い!空港で昼食を済ませ、奄美大島へ飛び立ちました。

 

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

渡り鳥の交差点・春の与那国島【後編】

Report by 簗川堅治 / 2023年3月28日~31日

3日目。久部良の学校グランドで亜種ホオジロハクセキレイやムネアカタヒバリなどを見たあと、久部良バリへ行きました。駐車場に着いた、まさにその時、海側からちょうど今島に渡ってきたかのようにヤツガシラが目の前のアダンに止まり、サービス満点!またまた大盛り上がり!

 

ヤツガシラ

久部良バリをあとにし、観光を兼ねて西崎へ行き、自衛隊駐屯地の前を通り、カタブル浜へ。残念ながら、シギチの仲間はお留守でした。

今度は比川の集落を歩き、鳥を探し始めた途端、すぐそばの木からクロウタドリ♂が飛び出し、木立ちの中へ。しばらく待っていると、畑などに何度か出てきてくれました。♀も出てきました。ヤツガシラといい、クロウタドリといい、なかなかいいタイミングです。

 

クロウタドリ

この日の昼食は弁当にしたので、森林公園で鳥待ちしながら弁当開きをしました。しかし、これといった鳥は出ませんでした。

再び久部良へ戻り、学校のグランドでかなり赤くなったムネアカタヒバリやハクセキレイの各亜種をじっくり観察。亜種メンガタハクセキレイっぽい個体がいましたが、どうも交雑種っぽい感じでした。

亜種メンガタハクセキレイの交雑種?
ムネアカタヒバリ夏羽

学校付近でギンムクドリ、ムクドリを見て、三度、学校グランドを見ていたら、ヤツガシラ登場!何度見ても大盛り上がり!きっと今朝、久部良バリで見た個体でしょう。けっこうな時間、みんなで楽しみました。

 

ヤツガシラ

今度は観光です。チィンダバナ、アヤミハビル館、軍艦岩、立神岩、人面岩に行きました。

その後、警戒心が強いアカツクシガモをなんとかじっくり観察。最後は、久部良ミトでサギ類やセイタカシギを見て、3日目終了しました。

 

アカツクシガモ

 

4日目。最終日はあまり時間がありません。まずは有志で夜明け前に久部良ミトへ行きました。ゴイサギの声から始まり、ヒヨドリ、シロガシラ、メジロ、ノゴマ、そしてオオクイナが鳴き出しました。明るくなり、ダイサギなどのサギ類も見えてきました。

朝食を済ませ、残り2時間の探鳥です。昨日、ヤツガシラがいたアヤミハビル館に行こうとしたら、その入り口で正面からヤツガシラが飛んできました!電線に止まり、草地に降りましたが、すぐ飛んでいってしまいました。

 

今度は未だ出ていないオオチドリ狙いで東崎へ。しかし、相変わらずツメナガセキレイやムネアカタヒバリくらいでした。最後の望み、浦野墓地へ行く途中、時々オオチドリが出る畑を通っていったその時、ついにオオチドリ発見!9回裏で見事逆転した気分です!思う存分、観察撮影しました。そこにはムネアカタヒバリやとてもきれいな亜種マミジロツメナガセキレイもいました。そうこうしているうちに、オオチドリは突然飛んでいきました。

 

オオチドリ

最後は、祖納の集落のパン屋さんでそれぞれパンを買い、空港で解散しました。

 

全体的には種類も個体数も少なかった与那国島ですが、ここならではの鳥たちに出会えた4日間でした。参加者のみなさん、お疲れ様でした。

 

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

渡り鳥の交差点・春の与那国島【前編】

Report by 簗川堅治 / 2023年3月28日~31日

春の琉球らしく、ぐずついた天気の中、条件付きで飛んだ飛行機は無事到着しました。まずはムクドリ類を求めて比川へ。しかし、見当たらなかったので、とりあえず昼食をとりました。その後、雨が上がっている隙に集落内を歩き、ムクドリ類を探していたら、コホオアカやクロウタドリが現れました!比較的じっくりと観察。

 

クロウタドリ

今度は久部良へ移動し、ムクドリ類を発見!100羽ほどのギンムクドリにカラムクドリ数羽、ホシムクドリ2羽が混じっていました。中学校のグランドではマミジロタヒバリ、亜種ホオジロハクセキレイの姿がありました。

 

ムクドリ類の群れ

次は祖納へ。小学校のグランドでヤツガシラを発見!樹上休んで、その後、地面で採餌する姿を観察撮影しました。大盛り上がりです!近すぎて車外には出られなかったので、座席を替わりながら撮影大会となりました。

 

ヤツガシラ

田んぼではハクセキレイの亜種ホオジロハクセキレイ、亜種タイワンハクセキレイ、そして亜種シベリアハクセキレイがいました。ツバメチドリもいました。

 

 

亜種シベリアハクセキレイ
ツバメチドリ

この日の最後は、オオノスリとアカツクシガモを待ちましたが、現れず。明日に持ち越しです。

2日目。夜明け前に出発し、林道へ。狙いのオオクイナ、リュウキュウコノハズクの声はしなかったものの、車中からヤマシギ1羽とミゾゴイ2羽をじっくりと観察できました。その後、アカツクシガモ3羽とオオノスリ1羽も何とか見れました。

 

ヤマシギ
ミゾゴイ

朝食後は東崎に行き、多数のツメナガセキレイとムネアカタヒバリ1羽を観察しました。

 

亜種ツメナガセキレイの群れ

その後、祖納の集落を歩くも、インドハッカを見た程度。昨日、ヤツガシラを見た場所にも行きましたが、お留守。なかなかぱっとしません。

昼食を挟んで、比川へ行き、集落を歩きました。耕作放棄地にコホオアカが5羽以上いて、チュウジシギらしいジシギも観察しました。狙いのムクドリ類は、今日も現れず。ただ、最後にヤツガシラが飛び立ち、後ろ姿のみ見れました。

今度は祖納の田んぼで主にハクセキレイの各亜種を観察し、この日も亜種シベリアハクセキレイが1羽、亜種タイワンハクセキレイが2羽、亜種ホオジロハクセキレイが複数いました。そして、オジロトウネンの姿も。

 

オジロトウネン

最後は違う田んぼで土砂降りの雨の中、アメリカウズラシギの夏羽を見て、この日を終えました。

 

アメリカウズラシギ夏羽

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 【2本目】

Report by 戸塚学 / 2023年4月9日~12日

世界遺産になってからの初めての奄美大島ツアー2本目。
1本目と打って変わり天気は基本晴れ。奄美大島とは思えないほど乾燥した空気でさわやかな気候に戸惑いましたが、最終日は雨上がりの蒸し暑い奄美大島本来の空気を感じられたと思います。1本目に続き2本目も予定をしていた種類を2日目でほぼクリア!残念だったのはナイトツアーでアマミノクロウサギ以外は出現率が低く、リュウキュウコノハズクは見られただけ、アマミヤマシギに至っては出現すらないというのは残念な状況でしたが、それも自然相手のことなので仕方がありませんが、他の固有種の鳥たちはがっつりと撮影ができたようでみなさま笑顔でお帰りいただきました。

 

絶景

1日目

空港へ到着するとすでにほとんどのみなさんが到着されていました。全員そろったのでジャンボタクシーに乗り込み現場へ向かいます。まずは森に入る前に注意事項を伝えて、各ポイントを廻りました。とりあえずはアカヒゲから狙いましょうと話して歩きはじめると私の足元から何か「コツコツ」という音が???下の草むらに目を移すと?オオアカゲラが!慌てて、そして静かに離れ参加者のみなさんに手招きして撮影を楽しんでもらいます。かなり愛想のいいメスでしっかりと撮影をすることができました。アカヒゲポイントに行く前に思わぬうれしいハプニングでした。

 

さてアカヒゲポイントへ到着するもさえずりは聞こえて来ません。静かにさえずりが始まるまで待つこと10分、さえずりが始まりました。声のする方へ移動しながらじっと目を凝らしながら待ちます。手前の低木の葉の奥に小さな黒い塊を見つけたので双眼鏡で覗くとアカヒゲのオスです。みなさんを集めて場所の説明をするのですが、だいたい1ヶ所に1人しか見えるすき間が無いので苦労します。あちこち探して、撮影できるすき間を探してなんとか全員確認はできたようでほっとします。あとはさえずった後に移動するので同じように探して撮影をしてもらいました。

 

アカヒゲ

 

次は問題のオオトラツグミです。ポイントに到着した時に「ぼ~っと」周囲を見てください。じっと1点を凝視しても見つかりません。動いたらオオトラツグミですから撮影してくださいと伝えました。何度も出てくれるのですがこれがやはり手強い。それでもとりあえず全員撮れたとのことでほっとします。ルリカケスは目視となんとなく枝被りしつつも撮影はできたようなので明日以降に持ち越しという事で終了しました。

 

オオトラツグミ

 

2日目

5時にホテルを出発して薄暗い森を進み絶景ポイントで朝陽を待ちます。その後はここでお弁当を食べて出発です。まずは人でごった返す前にオオトラツグミを狙います。近くにルリカケスがやって来るのでなんだろうと見ていると木の洞に入った?その後落ち葉をくわえて入った?2羽で入った?どうやら巣を造っているようです。あまりこちらを気にはしていないようなのでこちらも刺激をしないようにオオトラツグミを待ちます。やはり5回ほど出るも近くに来ない。あと1回来たらポイントを移動しましょうと言った後、来た!どんどん近づきこちらの前に!いやぁ~ついてるわ。

 

大満足でアカヒゲポイントへ移動します。こちらも昨日同様アカヒゲが良く出てくれます。昨日の「ちょっとだけよ」ストレスも完全に吹き飛んだようです。そして水場の近くでルリカケスを待ちますがなかなか下に降りてくれません。そのうちチャンスがあるから後回しにしましょうと歩き出すとまたしても私の足元で「コツコツ」黒い頭が上下しています。オーストンオオアカゲラです。今日は昨日よりも長時間移動をしながらしっかりと近くで撮影を楽しめました!残念なのはオスも近くに飛んできたのに撮影ができなかったこと。二兎ならぬ二鳥を追うもの一鳥も得ずを実感してしまった。この日は夜にナイトツアーがあるので12時に終了して夜まで休憩にします。

 

オーストンオオアカゲラ・♀

 

21時30分ホテルのフロントに集合してナイトツアーのジープを待ちます。少し早い時間に到着したので乗り込み出発です。コースの入り口でナイトツアーの注意事項や説明を聞いてジープが走り出すとすぐにヒメハブを発見!

 

ヒメハブ

 

その後は道路が乾燥しているせいかカエルが見つかりません。イシカワガエルに出会えるか少し心配になります。そんな心配をよそに次々とアマミノクロウサギが出てくれますが、あまりじっとしてくれず撮影に苦労します。

 

アマミノクロウサギ・仔ウサギ

 

そしてリュウキュウコノハズクは鳴いてはいますが、なかなか発見できません。ようやく見つけたのですが、小さいし木の枝のこぶにしか見えないので、説明中に飛ばれてしまい・・・それっきり見つけることはできませんでした。期待しているアマミヤマシギも出ません。一番期待のダートコースもクロウサギは出ますがヤマシギはさっぱり・・・痛い。乾燥&気温が低いことが関係しているのか?それともすれ違った一般観光客の2台の車が来たせいかわからなかった。今回のナイトツアーは生き物の少ない結果となってしまった。

 

3日目

昨夜が遅かったのでこの日はゆっくりと9時に出発します。アマミヤマシギ・リュウキュウコノハズクは夜しか期待できないので諦めるとしても他はすでにいい感じに撮れています。ので、今日は自分の「狙いたいものをがっつり狙う」日にします。私は各ポイントを廻りアドバイスしたり、探す手伝いをしつつポイントを移動する作戦です。これのいいところは少人数とはいえ6人でぞろぞろ歩いたり、待ったりするよりもより少人数の方が撮影チャンスが高くなるのです。お昼を挟んで約9時間たっぷり時間を取ったことでしっかりと撮影できたとみなさん満足顔でした!

 

4日目

夜にしっかり降った雨がまだ少し残っているようでしたが、現場手前では止んでしまいました。しかしちょっと気になるのは標高が高いので「霧」が気になります。予想通り標高が上がると車のヘッドライトに霧が反射してほとんど前が見えません。ノロノロ運転で進んでゆくとドライバーさんが「ハブよ!」と車を停めて道路わきを逃げて行くハブを見ることができましたが・・・。ちょっぴり心配になります。ようやく到着です。まずは荷物を降ろして雨がしのげる庇の下で待機しますがキリが濃すぎるし夜明け前で暗い。霧のせいで視界は悪いし、何よりもハブを見ちまったのでうかつに森を歩けません。6時を過ぎるとだいぶ明るくなったのでお弁当を食べます。そして6時30分移動開始です。絶景ポイントは景色も足場周辺も視界があるのでここで1時間待機。ようやく視界が開けてきたので昨日同様各自好きなポイントで撮影をしてもらいます。

 

9時を過ぎると一気に霧がはれてきました。絶景ポイントではルリカケスが群れで飛びまわったり、リュウキュウサンショウクイ、カラスバトも確認できました。

 

ルリカケス
ルリカケス
ルリカケス
ルリカケス

リュウキュウサンショウクイ

カラスバト

 

残念ながらサシバの渡りはピークを過ぎてしまったようで1羽だけ確認ができました。他にもリュウキュウメジロ・アマミシジュウカラ・アマミヤマガラも出てくれ撮影もできました。森の中では二ホンミツバチの分蜂を一部の参加者と見ることもできました。そしてオオアカゲラはなぜか私が遭遇するのはメスばかり!

 

リュウキュウメジロ

 

時間になったので空港に向かいます。しっかり撮れてハイテンションで明るい車内となるはずが、みなさん疲れて眠りこけたまま空港到着してしまいました(笑)そしてそれぞれ帰路に付かれました。ご参加していただいたみなさまお疲れまでした!

 


撮影できた鳥・生き物
アマミコゲラ・オーストンオオアカゲラ・リュウキュウサンショウクイ・アマミヒヨドリ・アカヒゲ・シロハラ・アトリ・オオトラツグミ・アマミヤマガラ・アマミシジュウカラ・リュウキュウメジロ・ズアカアオバト・ルリカケス・アマミノクロウサギ・ヒメハブ・シリケンイモリ・二ホンミツバチ
見られた鳥・生き物
リュウキュウツミ・リュウキュウキジバト・リュウキュウツバメ・ツバメ・ダイサギ・リュウキュウハシブトガラス・アカハラ・アマミトゲネズミ・クマネズミ(外)

 

声が聞かれた
アオバズク・カラスバト・リュウキュウコノハズク

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 【1本目】

Report by 戸塚学 / 2023年4月5日~8日

世界遺産になってからの初めての奄美大島ツアー。2年連続で新型コロナの影響もあり中止になっていたため、ある意味手探りな部分もありました。予定していた場所が現地ガイドと一緒でないと立ち入り禁止等の新ルールに戸惑いましたが、メインにしていた場所にもオオトラツグミが定着してくれたことで2日目にしてすべての撮影予定種を撮影でき、あいにくな天気であったもののナイトツアーもジープを利用することでスムーズな撮影ができました。またマングース・ノネコの駆除が上手く行っているようで過去最高の生き物との遭遇と撮影を楽しめました。

ルリカケス

1日目

天気予報では曇り時々雨がなんとか晴れています。
みなさん飛行機の到着時間の関係で予定時間よりも早く奄美空港に到着していたようで集合時間前に集まられていたので、ジャンボタクシーの到着とともにポイントへ移動します。ここでは今回一番難しく苦労するであろうオオトラツグミがあっけらかんと到着早々に撮影することができました。引き続きアカヒゲポイントへ移動するとこれまたすぐ近く!最短では1.5mのところまで来ることも!!!近すぎても撮影には向かないのでアカヒゲが移動して枝や木の倒木に上がったところをがっつり撮影することができました。早々に手強い2種を撮影できたことで余裕ができるのですが、一番たくさんいて撮りやすいはずのルリカケスがなかなか撮影させてくれません。以前水浴びをする鉄板のポイントも今年は下見時を含めちっとも水浴びをしてくれずちょっと困りますが、まだ時間はたっぷりあるので明日以降に期待だ!

オオトラツグミ

2日目

天気予報よりも少しマシな小雨&曇り。5時出発だったので到着してもまだ暗く明るくなるまで待機をしてある程度視界がとれるようになってからお弁当を食べるが・・・そのボリュームにびっくり!おむすび2つくらいかなと思ったが夕食用と勘違いするボリューム!ただしおいしいから許すしかない(笑)
薄暗い中、森の中を歩いてアマミヤマシギを探します。しかし・・・いません。そうなればオオトラツグミを狙うしかありません。約3時間待って5回ほど出現してくれたので移動します。そしてアカヒゲポイントへ行くとこれまた大サービスで撮影をさせてくれました。

アカヒゲ

さて残るはルリカケス。下見の時によく出ていた場所で待つと終了時間前に出てくれてこれまた大サービスで撮影させてくれます。12時で切り上げなので「名残惜しいですが」と参加者のみなさんを駐車場に促し歩き出すと、ルリカケスが飛び去った森に何かが?飛んで来て木の幹にとまった?オーストンオオアカゲラだ!静かにそれでいて小走りに近づき撮影をします。メスでしたがしっかりと撮影できちょうど飛び去ると12時ジャスト!タクシーに乗り込むと雨が降り出す。みなさんもってるわ!夜はナイトツアーがあるのでお弁当を買ってホテルで時間まで休憩です。

ルリカケス
オーストンオオアカゲラ

21時45分ホテルのロビーにナイトツアーのスタッフがお迎えに来たのでジープに乗って出発です。ポイントは時間予約制なのでゲートインまで準備をします。いざ入るとすぐに水路にヒメハブ!すごい擬態で絶対自分では見つけられない。他にもアマミハナサキガエルが道路上を飛び跳ねます。5分も進むといきなりアマミノクロウサギが出現!その後も結構な出現率ですが子供が多い。初めは数を数えていたがあまりにも出るのでもうやめた!フロントガラスを倒し、幌を外しているのでどのポジションからも撮影できるのがこのツアーの一番のいいところだろう。満月は雲に隠れているが時々明るくなる。そのためか森の奥からオオトラツグミの美声が響き渡ります。寝ている姿を探すも姿は見当たりませんでした。私たちが一番期待するアマミヤマシギは気づくと飛ばれることが多くちょっぴりストレスがたまりだしていたが、出現率が上がれば確もが上がるので撮影がスムーズにできるようになりみなさん余裕が出てきます。

アマミノクロウサギ
アマミヤマシギ

残るはリュウキュウコノハズクですが、とにかく小さく木のちょっとしたこぶに見えるので、説明してもなかなか見つけられず「あそこ、ほらあそこ」と説明をしているとも1羽が飛んで来て求愛給餌した!給餌した個体はすぐに飛び去り、エサをもらった個体も食べ終わると飛び去ったため私も撮影ができなかったがこんなシーンを見られただけでもラッキーだ。その後電線にとまった姿は近くで撮影できた。電線を伝わり歩くアマミケナガネズミも撮影できたし、道路わきを飛び跳ねるアマミトゲネズミも見られたし想像以上の出来だったと思います。ホテルに戻ると1時を過ぎていましたがこれで文句を言う参加者はいないだろう(笑)

リュウキュウコノハズク
アマミケナガネズミ

3日目

昨夜が遅かったので今日はのんびりスタート。みなさんに「朝食バイキング期待してね」と伝えてあったがアイスクリームの位置を教えることを忘れたのが失点だ。9時スタートで出発するも外は雨と霧。風も強く外に出る気になれない。前2日でほぼ予定している鳥の撮影もできているし昨夜の疲れもあるので管理棟の休憩室で13時30分までのんびりしていただき、雨・霧が収まった来たので森に入り撮影をします。17時まででしたが少し寒いし暗いのでジャンボタクシーの到着を待って早々に帰路につきました。

朝の風景

4日目

天気は晴れ!朝食のお弁当は「減らして」とお願いしてあったのでちょうどいいかちょっと多めな感じ。今日は予定していた場所ではないので、ジャンボタクシーは送迎のみ。なので荷物をまとめ置きしておき私は荷物番をしながら待機。みなさんすでに勝手知ったる森の中なので自由に散策と撮影を楽しんでもらいます。荷物を置いた場所の近くがとても見晴らしがいい場所なのでここでルリカケスとサシバが飛翔する姿を狙ってもらいます。
終了時間が近づいてきたのでジャンボタクシーにこちらへ迎えに来てもらおうと駐車場に行くがなかなか来ない。私も着ていた雨具の上下をザックにしまおうとみなさんのもとに戻ると、オオアカゲラのメスが近くで採餌していた!最後の最後まで引き当てるとはさすがです。12時になったので駐車場に行くとジャンボタクシーが待っていました。ドライバーさんに車を回していただきピックアップ。空港へ向かいます。ここでお別れですが、帰宅するのは1名だけであとは全員後泊するとのことで、やはりここまで来たのだからなぁと納得して終了となりました。

サシバ
リュウキュウサンショウクイ

 


撮影できた鳥・生き物
サシバ・アマミヤマシギ・リュウキュウコノハズク・アマミコゲラ・オーストンオオアカゲラ・リュウキュウサンショウクイ・アマミヒヨドリ・アカヒゲ・シロハラ・オオトラツグミ・アマミヤマガラ・アマミシジュウカラ・リュウキュウメジロ・ルリカケス・アマミノクロウサギ・アマミケナガネズミ・ヒメハブ・アマミハナサキガエル

 

見られた鳥・生き物
リュウキュウツミ・リュウキュウキジバト・ズアカアオバト・リュウキュウツバメ・ツバメ・ダイサギ・リュウキュウハシブトガラス・アマミトゲネズミ・クマネズミ(外)・イシカワガエル・シリケンイモリ

 

声が聞かれた
アオバズク・カラスバト

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

冬の鶴居村でタンチョウ撮影三昧【後編】

Report by 戸塚学 / 2023年1月10日~13日


<3日目>

この日も6時に集合して夜明け前に出発です。しかし気温は-11度と暖かい。ポイントは昨日よりも人が少ない。地元や常連さんは良く知っている。それでも現場にいなければチャンスはないので撮影をしてもらいました。結果はやっぱりでしたが、まぁ自然相手ですのでこれも仕方がないことです。

朝食後は宿のオーナーがエゾリスとエゾモモンガが出るかも?という場所へ案内をしてもらいお昼まで粘ってみました。残念ながらエゾリスは姿を現さなかったのですが、エゾモモンガは1度だけちょろっと出てきて用便を済ませる瞬間を撮ることができました。

一瞬だけ姿を現したエゾモモンガ
一瞬だけ姿を現したエゾモモンガ


昼食後は伊藤タンチョウサンクチュアリーで撮影後、夕日のポイントへ移動します。ここにはバードテーブルが設置してあるので集まる小鳥も撮影できます。運が良ければと思っていたシマエナガが3回も来てくれて、タンチョウと小鳥で大忙しの時間を堪能できました。

シマエナガ
シマエナガ
 

<4日目>

最終日も6時に集合して夜明け前に出発です。気温は-11度・・・期待は薄いなとポイントへ向かうと停まっている車は少ないのに橋の上は人でいっぱい!どうやら韓国のグループのようで、すでにインバウンドが始まっていたのかと驚いた。来年以降はどうなるかとちょっぴり心配になる。

それでもすき間はあるのでその間から数人に狙ってもらい、残るメンバー空いている右端でスタンバイしまました。するとどうでしょう、この場所だとタンチョウの群れと色づく川面を絡められることがわかり、左にいた人たちを呼び寄せ撮影をしてもらいます。途中ヤマセミが頭上を飛ぶ姿を見送ることもできてラッキーでした。

朝焼けに色づく川面とタンチョウの群れ
朝焼けに色づく川面とタンチョウの群れ

 

太陽が昇ると韓国のグループがいなくなったことに気がついたので、左の方へ移動しながら観察するとすると・・・右からの場所からは見えないところにタンチョウの群れが!その周囲に先ほどまでなかった霧氷がびっしりと着き太陽の光に輝いてる!大急ぎでみなさんを呼びに行き、「早く撮って!!!」と私一人が騒いでみなさんに撮ってもらいます。とにかく太陽の位置+気嵐+タンチョウの位置この3つが揃うタイミングは短時間なので時間勝負!おかげで間に合いました。参加者の一人がこのシーンに感動して涙を流しているのを見た隣の白人がそれを見て驚いている状況はちょっぴり面白かった。

太陽の光に輝く霧氷とタンチョウ
太陽の光に輝く霧氷とタンチョウ

 

朝食後は荷物をまとめてホテルに置いてもらい、伊藤タンチョウサンクチュアリーで最後の撮影です。タンチョウの白い息やダンスを狙ってもらい時間いっぱい楽しんでいただきました。予想外の早朝のシーンを堪能できたことで、みなさん笑顔で空港に向かい解散となりました。

タンチョウの白い息
タンチョウの白い息

 


撮れた鳥&哺乳類
ハイタカ・オジロワシ・オオワシ・ノスリ・タンチョウ・エゾフクロウ・アカゲラ・シジュウカラ・ヒガラ・ハシブトガラ・シマエナガ・シロハラゴジュウカラ・エゾシカ・エゾモモンガ・エゾリス

観れた鳥&哺乳類

カワアイサ・キジバト・ヒヨドリ・スズメ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ヤマセミ・ダイサギ

その他
キタキツネ・エゾタヌキ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員