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インドみどころガイド

デリー

Delhi

「旅の玄関口」デリー。この都市は、はるか昔から存在した歴史的な都でもあります。 古代インドの大叙事詩「マハーバーラタ」では伝説の王都として登場。中世のイスラム諸王朝やムガール帝国などさまざな変遷の後、1947年にはイスラム教国家パキスタンとの分離独立を果たします。 現在ではインド共和国の首都として、その政治と経済を担い、州と同格に扱われる連邦直轄領に位置づけられています。 デリーの周辺都市には、各時代の支配者の墓廟や城跡が数多く残っています。旅の通過点としてだけではなく、1~2日間滞在してデリーの市内観光をしてみてはいかがでしょうか。

インド門/ India Gate

ラジパト通りの東端に構える高さ42mのインド門。第一次世界大戦で戦死したインド人兵士の慰霊碑として建てられました。 壁面には戦没者約8万人の名前が刻まれています。夜になると、この門にライトアップがなされ幻想的です。

インド門

国立博物館/ National Museum

インダス文明の時代から中世・近世までの収蔵品が豊富に展示された見ごたえのある博物館。インダス文明の印章やガンダーラ仏、ヒンドゥー寺院の彫刻や神像、仏舎利、細密画(ミニアチュール)、民族衣装などが展示されています。
※日本語のイヤホンサービスあり。大きな荷物の持ち込みや内部のビデオ撮影は禁止 。

数々の収蔵品が展示される

フマユーン廟/ Humayun's Tomb

デリー南西のヤムナー川沿いに位置する、インドで最初に建てられたペルシャ系イスラム建築様式の墓廟。インドを代表する有名な「タージ・マハル」の建築様式に影響を与えたといわれています。 その歴史はムガル帝国時代に遡り、第二代皇帝フマユーンの妃が1565年に建立しました。 手入れの行き届いた庭園に囲まれ、中央にドームをいただいた左右対称の廟は、白大理石と赤砂岩のコントラストが大変美しく、四方のどこから見ても同じ形に見えるように設計されています。 1993年には世界遺産に登録されました。
※朝は逆光になるため写真を撮りたい方は午後以降の訪問がおすすめです。

フマユーン廟

ラクシュミーナラヤン寺院/ Laxminarayan Temple

大理石と赤砂岩を使ったオリッサ様式のヒンドゥー寺院。ヒンドゥー教のために富を還元するビルラー財団により建てられたため、別名「ビルラー寺院」とも呼ばれています。ヴィシュヌ神の化神ナラヤンとその妃ラクシュミーを中心に多くのヒンドゥー教の神々が祀られています。
※カメラや携帯電話の持ち込みは禁止されています。

ラクシュミーナラヤン寺院

ラール・キラー/ Red Fort

ラール・キラーは、タージ・マハルを築いたことで有名なムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが、自らの名を冠した都シャー・ジャハーナバード(現在のオールドデリー)を造営するための要塞として1638年に建設を始め、10年の歳月をかけて完成しました。 赤砂岩でできているため、ラール(=赤い)・キラー(=城)と呼ばれています。 当時は「地上に天国があるならば、それはここだ」と詩に謳われるほど、豪華な宮殿が並んでいたそうですが、「セポイの反乱」でイギリス、反乱両軍の侵攻略奪を受け、現在ではかつての栄光の面影はわずかにしか残っていません。毎年8月15日の独立記念日にはここで首相演説が行われます。また、毎日夕方には、英語とヒンディー語でムガール帝国の歴史を題材とした音と光のショーが行われています。2007年に世界遺産に登録されました。

世界遺産 ラール・キラー

チャンドニー・チョーク/ Chandni Chowk

チャンドニー・チョークは、ラール・キラーの正面からまっすぐに延びた目抜き通りで、活気ある職人街、商店街です。ムガル帝国時代はラール・キラーの城下町として大いに栄えた場所で、同じ業種が集まって伝統的な店構えを残す一帯も見られます。特に宝石や金銀細工の店は有名で、皇帝やマハラジャ御用達だった老舗もあり、いまだにわざわざ遠くからやってくる客もいるそうです。 ここの混雑ぶりはひどく、歩くのも大変なことがあるので、サイクル・リキシャーなどを利用して散策されると良いでしょう。

チャンドニー・チョーク

ジャマー・マスジッド/ Jama Masjid

ジャマー・マスジットは、オールドデリーにあるインド最大のモスクです。シャー・ジャハーンが最後に手がけたもので、1644年に着工され、1658年に完成しました。中庭の最大収容人数は2万5000人。高さ40mの尖塔(ミナレット)を持ち、赤砂岩と白大理石のコントラストが非常に美しいモスクです。 ラール・キラーと並び、デリーで見ることのできる代表的ムガール朝建築のひとつです。

ジャマー・マスジット

ラージガート/ Rajghat

1948年、マハトマ・ガンディーがヒンドゥー至上主義者に暗殺された後、荼毘に付された場所。 火葬のなされた場所にはガンディーの最期の言葉「ヘイ・ラーム(おお、神よ)」が刻まれた黒大理石の慰霊碑が建てらいます。遺灰はインド各地の河に流されたため、このガートには残っていません。 周囲は公園になっており、ガンディーを偲ぶ参拝者の来訪が常に絶えません。

ラージガート

ガンディー博物館/ Mahatma Gandhi Museum

ラージ・ガートの向かいに位置。ガンディーの遺品や写真、資料、本などが分かりやすく展示され、インドが生んだ偉人マハトマ・ガンディーの人生の軌跡を辿ることができます。特に最期の瞬間に着ていた血痕の残る白い布と、命を奪った弾丸が印象的。

ガンディー博物館

ロータス寺院 / Lotus Temple

1986年に建てられたバハーイー教の寺院。バハー イー教とは人類の平和統一と、宗教・科学の調和を説くイラン起源のイスラム系新興宗教。 この寺院には、誰もが祈り瞑想することができる万人に開かれた礼拝堂があり、訪れた人はそれぞれの神に祈りを捧げることができます。白大理石で造られた巨大な蓮の花の形をした寺院で、別名「ロータス・テンプル」とも呼ばれています。

ロータス寺院

クトゥブ・ミナール / Qutub Minar

ニューデリーより南へ約15kmの郊外にそびえるインド最大のミナレット(塔)。1993年にクトゥブ・ミナールとその建造物群は世界遺産に登録されました。 この塔は奴隷王朝(1206~1290年)のスルタン、クトゥブウッディーン・アイバクがヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して建てたもの。高さ72.5mの五層から成る塔で、外壁にはコーランの文句を図案化した彫刻が刻まれています。塔の北側にはクトゥブ・ミナールよりもさらに高い塔を建てようとして挫折したアラーイーの塔の基部が残っています。 クトゥブ・ミナールのすぐ脇にはインドで最初のモスク、「クワットゥル・イスラム・モスク」があります。このモスクはヒンドゥー教寺院を破壊した際に出た石材を再利用して建てられているため、注意深く見ると、ところどころにヒンドゥー教の神・ガネーシャが彫られています。中庭には4世紀のグプタ朝時代に100%に近い純度の鉄で造られたとされる鉄柱がいまも錆びずに残っています。

クトゥブ・ミナール
アラーイーの塔の基部

アグラーセン・キ・バオリ / Agrasen Ki Baoli

伝説の王様アグラーセンが造ったと言われていますが、実際誰が造ったのかはわからないそうです。現在の階段井戸は14世紀頃に再建したと言われています。デリーの街中に突如現れる階段井戸。映画に登場することもあり、若者に人気のスポットです。

アグラーセン・キ・バオリ 階段井戸
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