タグ別アーカイブ: Svalbard

ホッキョクグマの夏-2 雪で毛を乾かすホッキョクグマ (スピッツベルゲン)

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スピッツベルゲン島北部で観察したホッキョクグマ。2頭のホッキョクグマが水の中でじゃれあっていたのを観察していたら(ホッキョクグマの夏-1)、2頭とも上陸。

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海岸から雪のある場所へと移動し、なにやらかわいいしぐさを始めました。

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ガイド氏によると、遊んでいるのではなく、水から上がってきたので濡れた毛を雪で乾かすしぐさなのだと。

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いやぁ、でもかわいいです。ここからかわいい写真を連続で。

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足の裏、肉球黒いです。ホッキョクグマは氷の上でアザラシの狩をしやすいようにカモフラージュで白い毛をしていますが、この毛を剃ると黒色なんだそうです。

また、この毛も「白色」ではなく、透明で芯が空洞になっていると・・・。水の中につかっっていると藻類がこの毛の中に入り込み色がつくので、年をとっているホッキョクグマほど黄色っぽい毛をしています。

またこの毛は夏には短くなり、冬には13センチほどにも長くなると・・

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ホッキョクグマ、はしゃいでます。しばらくすると、普通に歩いて山を越えていきました。私たちは山の反対側へとゾディアックを走らせました。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Virgohamna, Smeernburgfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Samuel Blanc

Special Thanks to Samuel Blanc, Agnès Brenière and team of Polaris Ⅰ

★★なんと船は全員一人部屋★2019年6月16日発★11名様限定のチャータークルーズ★★

初夏のスピッツベルゲン★カメラマンさんにオススメ企画。たっぷり観察&撮影。
北極圏の野生動物・野鳥の観察・撮影をチャーター船で楽しむ10泊11日の究極のワイルドライフクルーズ

ホッキョクグマの夏-1 海で遊ぶ2頭のホッキョクグマ (スピッツベルゲン)

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スピッツベルゲン島の北部で出会ったホッキョクグマの観察です。

乗っていた船はホッキョクグマが見つかるとベルがなります。そして、ガイドのサムエルが「Zodiac in 10 minutes!」といい、10分後にはゾディアックに乗ってホッキョクグマにアプローチを開始。

ランチタイム、そろそろ食後のコーヒーかなー、という時にベルが鳴りました。スコープで探してたスタッフの情報によると、2頭のホッキョクグマが海の中で遊んでいる、と。すぐに上着来て救命胴衣つけて甲板へ。

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いました、ホッキョクグマ2頭。近づいてくるゾディアックを見ています。サムエルにが、ホッキョクグマが水の中にいるので、陸上にいる時よりも距離を置いて、静かに観察しましょう、と。

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ホッキョクグマの学名は Ursus maritimus。ラテン語でUrusは「クマ」、maritimusは「海の」という意味で、実際にホッキョクグマは海生哺乳類。氷の海でアザラシを捕り、一生を氷(海)の上で生きることもできる動物です。

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ホッキョクグマは泳ぐのが大変得意で、体の脂肪と体毛の中のエアーで浮きます。そして犬かきみたいに前足で泳ぎます。大変長距離を泳ぐことができ、100キロの距離を泳いだ記録もあります。

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海岸近くで2頭が遊んでいます。ガイド氏もこの観察だけでは、オスとメスなのか、兄弟なのかはわからないと。

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でも結構仲がいいです。

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岸に近づいてきました。

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2頭、上陸です。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Virgohamna, Smeernburgfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Samuel Blanc

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ヒメウミスズメ Little Auk(スピッツベルゲン)

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (10)

北大西洋から北極海にかけて暮らすヒメウミスズメ Little Aukです。ヒメウミスズメは高緯度で繁殖する海鳥でスピッツベルゲン島でも北部で集団繁殖地を見ることができます。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (6)

ヒメウミスズメはくちばし、首が太くずんぐりむっくりな体型です。まるっこくってかわいらしいのです。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (4)

ヒメウミスズメはスピッツベルゲンの海鳥の中で一番早く繁殖地にやってくる鳥。4月下旬から5月上旬に営巣地にやってきて8月の半ばにはいなくなり冬を外洋で過ごします。

また、彼らが営巣する場所も急斜面の岩がごろごろしている場所でなくてはならず、岩と岩の隙間の巣で子育てします。その隙間の大きさは天敵のホッキョクギツネが入れないサイズ。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (15)

ヒメウミスズメはオキアミなどを捕り、のどのところにためて巣へ持ち帰り雛に与えます。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (14)

ヒメウミスズメ、正面。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (17)

ヒメウミスズメが飛ぶとこんな感じです。一見ハシブトウミガラスに似ていますが、小さいですし丸っぽいです。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (2)

氷の上で休憩しています。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (1)

が、船が近づくとすぐに飛んでいってしまいます。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (3)

尾羽のフリルがかわいらしい。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (16)

子育て真っ最中、海と繁殖地の岩場を移動するウミスズメたち。夕方の繁殖地を大群で移動する様子は圧巻です!

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Fuglesongen, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Samuel Blanc

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セイウチ Walrus-2 セイウチ大接近!(スピッツベルゲン)

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (10)

スピッツベルゲン島のスメーレンバーグ Smeerenburg で出会ったセイウチ大接近&観察です。

ゾディアックでスメーレンバーグの海岸に上陸。ここは「捕鯨時代」にオランダが捕鯨基地を作り、脂を燃やした釜などが残る平らな海岸。セイウチたちがここにホーリングアウトHauling- out(えさを取る合間に集団で氷や海岸で休むこと)していました。スピッツベルゲンではおよそ30mまでHauling- outに近づくことができます。ゆっくりと音を立てずに姿勢をかがめて近寄ります。

すると、海岸に4頭のセイウチが姿を現しました。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (20)

海からこちらの様子をうかがっています。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (4)

さらに近づいてきました。4頭の間で、「お前が先に行けよ」みたいな。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (19)

うわぁ、結構こっち見てます。上陸して来るかも。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (8)

本格的に近くなってきました。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (16)

上がってきちゃいました。どうも、私たちの匂いをかごうとしているようです。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (12)

ガイド氏が「これ以上くるな」のポーズ。考えるセイウチ。息を呑む私たち。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (15)

セイウチくん、しばらく考えたあと、背中からおなかを見せてまわりながら海へ。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (6)

その姿は、「お前たちも海にはいっておいで」と言ってるようでした。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (21)

その後、4頭で楽しそうにじゃれあう姿が。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン スヴァールバル諸島 (23)

遊びながらもこちらを見ているセイウチ君たち。セイウチはとても社会的な動物だといいますが、ヒトにこんなに興味を持って近づいてくるのは想定外。

セイウチを知る、貴重な体験となりました。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Smeernburg, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Agnès Brenière

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セイウチ Walrus -1 (スピッツベルゲン)

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (4)

ノルウェーのスヴァールバル諸島、スピッツベルゲンで観察したセイウチです。

北極圏に暮らすセイウチ。セイウチは太平洋種Pacificと大西洋種Atlanticの2亜種に分かれています。太平洋種はベーリング海などに暮らしその数20万ほど。スヴァールバル諸島やグリーンランド周辺に暮らす大西洋種は2~3万ほどと推定され、およそ2000頭がスヴァールバル諸島に生息すると考えられています。

その昔、ヨーロッパ各国がこの海域で「捕鯨」を行っていた頃、セイウチも狩の対象でした。皮は機械のベルトに利用され、その牙も重宝されました。そして何よりもホーリングアウトHauling-out(えさを捕る合間に、集団で過ごす氷や海岸など)しているセイウチは狙いやすい対象でした。およそ3世紀半でスヴァールバル諸島のセイウチは激減し、残り数百頭ほどになったとき、初めて「保護」の対象となったのです。1952年のことです。

セイウチはメスが成熟して子どもが産めるようになるのが10歳、オスは15歳くらいと考えられています。そして授乳にはおよそ2年以上の時間が費やされます。ゆるやかな回復の過程ですが、夏に「ホールアウト」する場所に来る個体が増えてきていることはその数の増加を示しています。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (2)

スピッツベルゲン島北部のマグダレンフィヨルド Maggdalenfjorden のGravnesetという場所は、1600年代初期から1700年代の「捕鯨時代」の人々のお墓がある場所。現在は史跡として保護のためにフェンスに囲まれたお墓とクジラの脂を炊いた釜の跡が残されています。

そしてその海岸で数十頭のセイウチがホールアウトしていました。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (5)

セイウチは繁殖期以外はオスとメス+子どもの群れが分かれてグループを作り暮らしています。スピッツベルゲン島のこの付近で見られるセイウチはほとんどがオス。

セイウチのメスは体長2.5m、体重900Kgほどですが、オスは体長3-3.5m、体重は1,500Kgほどにもなります。牙はオス・メスの両方にあります。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (3)

立派な牙のオス。オスは首回りのこぶが顕著で、首周りの皮の暑さは10センチにもなるといいます。そしてその下にsらに10センチにもなる脂肪が・・・

セイウチ Walrus 船から

ラウドフィヨルド Raudfjord 航行中に流氷の上で寝ているセイウチを発見!

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (7)

こってりと寝ています。陸上に上がり太陽を浴び血液循環がよくなってきているので肌はピンク色です。(水の中に長くいると灰色になります)

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (8)

立派な牙。剛毛のヒゲは海底で貝を探すときのセンサーになります。そして見えませんが、口の中には貝を砕く歯があります。なんでも中身だけ吸って、貝は海底に吐き出すのだそうです。

セイウチ Walrus スピッツベルゲン-1 (9)

背中には他のセイウチの牙のせい?と考えられる傷が。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Magdalenfjors, Raudfjord, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Agnès Brenière

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アゴヒゲアザラシ Bearded Seal-3 「求愛の歌」(スピッツベルゲン)

アゴヒゲアザラシの子ども スピッツベルゲン Bearded Seal (2)

スピッツベルゲンのアゴヒゲアザラシの「求愛の歌」の話です。

アゴヒゲアザラシは5月初めに赤ちゃんが誕生。子どもは生まれて数時間で氷の海で泳ぐ初め、その後およそ3週間を母親が子育て。1日に乳脂肪50%の8リットルのミルクを飲み、1日3.3キロづつ体重を増やし、3週間後には母親を離れ自分でえさを探すようになります。

アゴヒゲアザラシの子ども スピッツベルゲン Bearded Seal (1)

アゴヒゲアザラシの子ども。赤ちゃんにはくっきりした黒いマスクのような模様があります。

そして離乳が終わると、繁殖シーズンです。6~7月はアゴヒゲアザラシのオスが、メスをひきつけるために水中で歌を歌いこど。

ツアー中の夜、スメーレンバーグフィヨルドで停泊している時に船の発電を止め、波の音、氷の音だけが聞こえる時間を作りました。

白夜の夜、聞こえてきました・・・不思議な、海の妖精の声かと思うような「歌」。

とっさにiphoneで録音しました。精度は悪いですが、下記のビデオクリップの後半に入れてますので聞いてみてください。雑音がひどいですが、よく聞いていただくと「アゴヒゲアザラシの歌」が聞こえるはずです。

アゴヒゲアザラシ -1   アゴヒゲアザラシ-2 はこちら

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Hamilton Bay, Smeerenburgfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Agnès Brenière

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アゴヒゲアザラシ Bearded Seal-2 (スピッツベルゲン)

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (18)

赤い顔のアゴヒゲアザラシです。スピッツベルゲンで見られるアゴヒゲアザラシには、赤茶色の顔の個体がいます。 アゴヒゲアザラシ Bearded Seal -1 はこちら

アゴヒゲアザラシは海底で、貝類やカニ、イカなどを捕ります。このヒゲを触角として使い、海底の泥の中で探しているときに、海底の堆積物の鉄分が顔の毛に付着。陸上で乾くとこの鉄分が酸化してこのような「赤い顔」のアゴヒゲアザラシが誕生します。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (25)

コングス氷河の崩落した氷の上でくつろぐ2頭のアゴヒゲアザラシ。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (3)

協力的なアザラシで、近くまで行って観察することができました。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (14)

アゴヒゲアザラシは、1歳くらいまでは450mほどの深い海にもぐりえさを探しますが、大人は比較的狭い海域に暮らし、200mくらいの深さの海底でえさを探します。平均10分潜水することができますが、25分という記録もあるそうです。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (19)

乾いてカールするひげ、四角い前ヒレと立派な爪、そして赤い顔。ザ・アゴヒゲアザラシ。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (17)

手(前ヒレ)をこちらに伸ばし、眠っています。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Kongsvegen Glacier, Kongsfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway

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アゴヒゲアザラシ Bearded Seal -1 (スピッツベルゲン)

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (21)

スピッツベルゲン島のコングスフィヨルド Kongsfjorden の コングス氷河 Kongsvegen Glacierで観察したアゴヒゲアザラシ Bearded Sealです。アゴヒゲアザラシには太平洋亜種Pacificと大西洋亜種Atranticの2亜種おり、スピッツベルゲンで見られるのは大西洋亜種Atrantic です。

アゴヒゲアザラシは北極圏で1番大きなアザラシで、体重は250キロ~300キロ、大きさは2.5mほどで、オスよりメスのほうが少し大きめです。春の出産前のメスは400キロを越えます。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (29)

一見セイウチと間違いやすい外見ですが、大きなソーセージのような体に比較的小さい頭が特徴です。いつも氷に乗っていて、めったに陸地にいることはありません。そのため海氷のない地域では氷河の前で崩落した氷の上で観察することができます。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (8)

この四角い形をした前ヒレと立派な爪。この爪でしっかりと氷をつかみます。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (7)

氷の上で寝そべるアゴヒゲアザラシ。外見ではオスとメスの見分けがつきにくい動物です。体にある傷は、ホッキョクグマに襲われたあとか、オス同士の争いのあとか・・・

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (10)

アゴヒゲアザラシの一番の特徴は、もちろんこのヒゲ、Whiskers。アゴヒゲアザラシは海底でヒゲを触角のように使い、貝類、カニ、イカ、魚など海底で見つかる色んなものを食べます。

そして、このヒゲ、陸上で乾くと、くるくるカールになるのです!

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (11)

ゆっくり観察していましたが、動き始めました。

アゴヒゲアザラシ Beaded Seal スピッツベルゲン (12)

そして氷の海へ・・・

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Kongsvegen Glacier, Kongsfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook)、Lecture from Agnès Brenière

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