月別アーカイブ: 2015年10月

ザトウクジラのバブルネット・フィーディング(アラスカ)

バブルネットフィーディング (11)

夏の東南アラスカ、アドミラルティ島海域でザトウクジラ Humpback Whaleのバブルネット・フィーディングを観察しました。

夏はザトウクジラがアドミラルティ島周辺の海峡に集まる季節。東南アラスカのザトウクジラが見せる独特の漁“バブルネットフィーディング”のほか、ブリーチングと呼ばれる大きなジャンプ、胸鰭で水面を打つペック・スラップ、尾鰭で打つテール・スラップ、水中から頭を出し水上の状況を確認するスパイホップなどザトウクジラの様々な水面行動を見ることができました。

バブルネットフィーディング (10)

ザトウクジラは、群で、“バブルネットフィーディング”という独特の漁を行うことで知られています。数頭から数十頭の群れを成し、魚の群れを円を描くようにまわりながら泡を吐き出して一ヶ所に追い込みます。ヒレを使いながら魚を取り囲み、魚群の下からは一匹の鯨が大きな声を発し、パニックになった魚を上へと追い込みます。追いこみをする群れの上では別の鯨が泡を出して旋回し、バブルネットを作り、魚の群れをこの中に閉じ込め、最後には全ての鯨が大きな口をあけて海面へと飛び出し、一気に捕食するのです。

bubble_net_feeding

このバブルネットフィーディングは東南アラスカに回遊するザトウクジラの特徴とさており、捕食する魚が豊富に集まる7月に多く見られる現象です。

船のそばで起こったバブルネット・フィーディングの様子です。その規模や水面上へ出てくる高さなど、グループやその時のコンディションによりさまざまです。

バブルネットフィーディング (7)

水面にバブル(泡)の輪が上がってくると一気にザトウクジラたちが浮上します。口を大きく上げて上がってきます。

バブルネットフィーディング (8)

魚を口の中に含み、沈んでいきます。

バブルネットフィーディング (9)

しばらくして群が水面に浮上し、再び次のバブルネット・フィーディングの準備へ。ブロウをあげて目の前を通過するザトウクジラの群れ、大迫力です。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : July 2015  Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA

Reference : Information from Lodge Guide

■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー

2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング

★クジラに関するお勧めの本 「クジラ・イルカのなぞ99 」「クジラ&イルカ生態ビジュアル図鑑」水口博也著。「クジラ・イルカのなぞ99」は子供向けですが、わかりやすい解説、写真で初めてクジラの本を読む方にお勧めです。

東南アラスカ  ザトウクジラと海の生き物

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (4)

夏の東南アラスカ、アドミラルティ島海域で出会った野生動物の紹介です。

ザトウクジラ Humpback Whale

毎年6月末までに小グループに分かれてアドミラルティ海域に到着。到着した頃はやせ細っているのだそうです。ここで毎日「バブルネット・フィーディング」で捕食してまるまると太り、8月下旬にはいっせいにハワイ海域を目指して移動していきます。7月のザトウクジラは捕食の真っ最中。さかんに「バブルネット・フィーディング」を繰り返します。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (2)

オルカ Orca

オルカはこの海域で頻繁に見られる動物ではありませんが、ラッキーなことに、ランチで宿に戻って食事をしていたら入り江の水面にオルカの背びれを発見。4頭ほどの群れでした。オルカは、魚(サケ)を主に捕食し群れで行動する社会的な種と他の海洋性哺乳類を捕食し単独で行動する種がいるといいます。観察したのは、この魚の多い海域にいる「社会的な種のグループ」でしょうか。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (8)

白頭鷲 Bald Eagle

アラスカのシンボルともいえる大きな鷲で、翼を広げると2mにもなります。茶褐色のボディですが肩から頭が白いのが特徴。幼鳥は褐色のまだらなような模様です。アングーンのそばの小島に営巣地がありました。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (7)

トド Steller Sea Lion

「浮き」にのってお昼寝したりしている姿が見られました。かわいいです。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (3)

カラフトマス Pink Salmon

この海域では5種の鮭がおり、サーモン・フィッシングが盛んです。 King Salmonキングサーモン、Silver Salmon銀鮭、Pink Salmonカラフトマス、Chum Salmonシロザケ、Sockeye Salmonベニザケの5種です。7月はPink Salmon カラフトマスの多い季節。水深10mくらいのところに釣り針をたらしているとすぐに鮭が釣れました。

フィッシングに来ている人は、つった魚を宿で切って冷凍してもらい持って帰ります。釣り人のために、ジュノーからアングーンへの水上飛行機も「お魚運搬無料」サービスとか、ジュノーの空港では次のフライトまで冷凍庫で魚を預かるサービスもしています。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (9)

イシイルカ Dall’s Porpois Dolphin

とても活発ですばやく泳ぐイルカ。とても写真が撮りにくいイルカです。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (6)

ヒグマ Brown Bear

アドミラルティ島は東南アラスカでも最もヒグマの多い場所ですが、簡単に見られるわけではありません。8月半ばからの鮭の溯上のころには小川そいで見られるとのこと。一番簡単に見れる場所は残念ながらごみ捨て場。雨の降るごみ捨て場で大きなヒグマが一匹、新しいゴミの到着を待っていました。ちょっと悲しい現実です。

ワタリガラス Common Raven

この名前は、北海道に渡り鳥として見られることからついた名前。普通のカラスとの見分けは難しいですが、泊まったフィッシング・ロッジのオヤジさんの話では「にゃーん」と猫のような鳴き声でなくのでわかるのだそうです。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (5)

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : July 2015  Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA

Reference : Information from Lodge Guide

■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー

2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング

 

アジアライオン(インドライオン)について

アジアライオン Asiatic Lion (6)

2015年5月、アジア・ライオン(インドライオン)の個体数が増えたと言ううれしいニュースがありました。

Gujarat’s Gir sanctuary now has 523 Asiatic lions

According to 2015 census, there are 109 male, 201 female and 213 sub-adult lions in the wilderness of these four districts.

“ギル野生動物保護区のアジア・ライオンが523頭に増加!

2015年の個体数調査によると、109頭のオス、201頭のメス、213頭の子供(3歳以下)の野性固体を4地域にて確認”

(The Indian Expressより)

アジアライオン Asiatic Lion (4)

学術名Panthera leo percicaと呼ばれるアジアライオンは、古くはメソポタミア、古代ペルシャ文明のレリーフにも登場し、現在のイラン・イラク・パキスタン・インドの南部地方に広く生息していましたが、現在はこのギル野生動物保護区にのみに残る貴重な存在となってしまいました。

ギルの森林は1900年代初頭にジュナーガルの王族が保護区とされ、そのころにはトロフィーハンティングによる乱獲のためアジアライオンの数は15頭にまで激減していました。

アジアライオン Asiatic Lion (5)

アジア・ライオンを救ったのはThe Lion Breeding Progarmme(ライオン繁殖計画)でした。このプログラムは繁殖センターを作り、アジアライオンの行動を研究し人工授精を実施しました。ジュナンガールのサッカーバーグ動物園Sakkarbaug Zooの繁殖センターでは180匹の子供を誕生させ、126匹の子供たちはインド内外の動物園へと送られました。ライオンの個体数調査は5年ごとに行われています。この努力により、多様性ある落葉樹の森でアジアライオンはその数を増やし、2010年の調査では411頭(雄200頭、雌180頭、子供100頭)が確認されていました。

<アフリカライオンとアジアライオンの違いは?>

◆オスのたてがみがアフリカライオンより短い

◆しっぽの房が大きい

◆お腹の付近に縦の肉ひだがある

◆小型

アジアライオン Asiatic Lion (2)

アフリカライオンに比べ、貧弱なたてがみ

アジアライオン Asiatic Lion (7)

お腹の付近にある縦の肉ひだ。オスもメスも同様です。

アジアライオン Asiatic Lion (9)

アクシスジカ Spotted Deer のハンティングへ向かうメスのアジアライオン

現在、繁殖しているアジアライオンたちはすべてこの1900年代初頭に残っていた15頭のライオンたちの子孫。そのため近親交配による生殖能力の低下が心配されていましたが、現在はその数を増やし、ギル国立公園からはみ出して付近の森にも姿を現すようになりました。2013年、インドの最高裁判所は、この世界で唯一のアジア・ライオンの群れが一箇所にいることで森林火災や病気で絶滅する危険をさけるため、マディヤ・プラディッシュ州のクノ・パルプル野生動物保護区にライオンが移住させる決定を下しました。しかし、「アジアライオンの暮らす唯一の森を持つ州」のステータスに固執したグジャラート州が反対し、現在まで対策は取られていません。

アジアライオンたちの第2の故郷の森が必要なのは確実なのに。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : May 2013,  April 2014  Gir Forest National Park – India

Reference : Information from Nature Guide, The Indian Express, Wikipedia(EN)

■インドの国立公園のサファリ手配をご希望の方はお問合せください。国立公園・州によりその予約規則が異なります。アジアライオンの暮らすササン・ギル国立公園にはサファリカーの入域制限台数やルート制限があり、シーズン中には予約を取る事が難しいのが現状です。個人旅行でサファリ・撮影をご検討の方は是非お早めにご相談ください。

★2017年ベストシーズン限定、西遊旅行の「インドの森サファリ」、少人数限定・こだわりのコース5ツアー

ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル 8日間 

ベンガルタイガーを求めて タドバとペンチ 8日間

インド中央部の四大国立公園ベンガルタイガーリザーブへ 11日間

西部インド・3大サファリ
ベンガルタイガー・アジアライオン・レオパードを求めて 11日間

バルディアとコルベット・コアゾーンサファリ
西ネパールから国境を越えインドへ、ネパールとインドのタイガーベルトを行く 8日間

ベンガルトラと出会う ! バンダウガル国立公園(2)

●DSC_4927 バメーラ

バンダウガルの森で起こった支配トラの交代劇のことです。 2014年の春、このバンダウガルでは支配トラの世代交代の時期を迎えていました。

バンダウガルの森のタラ・ゾーンというエリアを支配していた「バメーラ」というオスがいました。「バメーラ」は母親の元を離れてから国立公園外のバメーラ村の森に暮らしていましたが6歳のときに、父親である「B2」が支配していたタラ・ゾーンに縄張りを奪いにやってきました。「B2」を追い出し、それ以来タラ・ゾーンの支配トラとして君臨してきました。「バメーラ」が12歳の今年、マグディ・ゾーンという別のエリアいたに「バゴーラ」という若いオスが、タラ・ゾーンにやって来て、「バメーラ」追い出してしまいました。そして、その縄張り内にいたバメーラの子供たちを殺しました。この出来事でバンダウガルの森のトラは恐れ、身を隠し、「バゴーラ」を警戒しました。この間のバンダウガルの森はまさに「動きがない」森になりました。この時のサファリはトラが闊歩し鹿やサルがアラームコールを発する普段の森の様子とはまったく異なるもので、トラのサイティングが非常に難しい日が続きました。

●DSC_4987

4月下旬、偶然にも縄張りを追われたはずの「バメーラ」を竹林の奥に見つけました。かつての自分の縄張りに現れた「バメーラ」。竹林の奥に座り、やがて立ち上がり目の前をゆっくりと歩いていきました。若いオスと戦った跡か、足を負傷しているのが見えました。何年来と君臨してきた支配オスが去っていく姿でした。

●DSC_4997 バメーラのキズ

5月上旬、ターラ・ゾーンのゲートから入って近い所に縄張りを持つ「カンカティ」という片目のメストラが姿を現すようになりました。彼女には3匹の子トラが産まれていました。もともと彼女は、「バメーラ」の縄張り内のメスでしたが、この「カンカティ」の子供は、「バメーラ」の子供なのか、新しくやってきた「バゴーラ」の子供なのかは不明でした。しかし、カンカティは何度となく私たちの前に姿を現し、また可愛らしい子供たちの姿も見せてくれたのです。カンカティは、ほぼ決まった時間に活動しているのか、夕方のサファリの開始時間に子供たちを連れて、水場の周辺に現れました。この公園内の落ち着いた様子から、彼女の子供は新しいオス「バゴーラ」の子供だということが分かります。

そして8月、バンダウガルのサファリスタッフから便りがありました。カンカティと2匹の子供が縄張りを求めてやってきた別のオスに殺されたというものでした。1匹の子供は助かったが怪我をしており、野生に戻れるように森林局の人が隔離していると。かわいい親子の姿を思い出すとやるせない気持ちになり、トラという動物の習性、野生の厳しさを再認識しました。

バンダウガルのトラは、研究者の間では有名で、中でもターラ・ゾーンを支配してきた歴代のトラ、バメーラの父親の「B2」やその先代の「チャージャー」は多くのドキュメンタリーや雑誌の記事に登場し、「世界で最も強いトラ」なんていう記事になったりしていました。繰り返される縄張り争いは厳しい野生の掟ではありますが、森が小さいためその縄張りがこれ以上広げられない、人間によって森が破壊されてきたという原因にも至るのです。

●DSC_5029 バメーラ最後の姿

かつての縄張りを追われて行くバメーラ。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : April 2014  Bandhavgarh  National Park – India

Reference : Information from Nature Guide

■インドの国立公園のサファリ手配をご希望の方はお問合せください。国立公園・州によりその予約規則が異なります。各サファリゾーンにはサファリカーの入域制限台数があったり、ルート制限があり、シーズン中には予約を取る事が難しいのが現状です。個人旅行でサファリ・撮影をご検討の方は是非お早めにご相談ください。

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ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル 8日間 

ベンガルタイガーを求めて タドバとペンチ 8日間

インド中央部の四大国立公園ベンガルタイガーリザーブへ 11日間

西部インド・3大サファリ
ベンガルタイガー・アジアライオン・レオパードを求めて 11日間

バルディアとコルベット・コアゾーンサファリ
西ネパールから国境を越えインドへ、ネパールとインドのタイガーベルトを行く 8日間

インドの森 ベンガルトラについて考える

Bengal Tiger - Forest of India (6)

2015年1月、インドのトラに関してうれしいニュースがありました。

インド政府の発表によると2006年に1,411頭と推定されたインド国内のベンガルトラが、2014年の調査で2,226頭に増加したというのです。

インドのサファリツアーに関わってきた私たちにはうれしい限りのニュース。実際にインドで仕事をしていて、一般のインドの人々のサファリや野生動物保護に関する意識はこの数年で大きく変ったと感じています。

Bengal Tiger - Forest of India (10)

ベンガルトラ Bengal Tigerはインドの森に君臨し、その美しさと強さ、神話にも登場する存在として人々の間で親しまれてきた動物でした。

20世紀初頭、世界に約10万頭いたトラ(ベンガルトラほか、シベリアトラなどの亜種を含む)は、今日では3000~5000頭にまで減ってしまいました。インドは現在2200頭の野生のトラが生息している世界一のトラの生息国ですが、この1世紀の間にその生息地の9割が失われたといいます。人口の増加に伴い森が開発され、人里が森の奥にまで広がりトラと人間との衝突が起こりました。トラは人や家畜を襲う害獣として殺されました。

現在では各国立公園の保護の取り組み、周辺住民への教育の浸透と研究の成果により「トラは守らなければならない対象」としての理解が広がってきています。

トラは夜行性の動物です。昼間の暑い時間帯は、草むらや岩陰などの涼しい場所で寝ています。そのため、早朝の日が高くなる前と、夕方の日が沈む前の時間帯にトラのサイティングのチャンスがあります。また、基本的にトラは単独で行動をする動物で、親子を除いて群れで行動することはありません。草むらなど視界の開けた所にはいなので、ライオンなどと違いサイティングが難しい野生動物なのです。体の縞模様は、そういた環境で体の輪郭をぼかす効果があります。

トラの習性の特徴として、「縄張りを持つ動物、Territorial Animal」であることが挙げられます。1頭のオスの縄張りが約90平方キロ、メスで20~25平方キロと言われ(環境などにより異なります)、糞や尿を撒いて主張しトラ同士の無駄な衝突を避けます。通常、オスは自分の縄張りに、3~4頭のメスを抱え込み広い縄張りを持ちます。オスは縄張り争いをし、勝ったトラは新しく手に入れた縄張りにいるメスが他のオスの子供を連れていると、その子供を殺すことで知られています。残酷な話ではありますが、これはメスを発情させて、自分の子孫を残すための自然界の掟とも言える習性です。メスの妊娠期間はおよそ3カ月半。子供は1年半~2年を母親と過ごし、その後自分の縄張り(テリトリー)を確立していきます。オスは6歳くらいの時にその縄張りを拡張し、10歳以上の支配トラの縄張りをも奪いにいきます。トラの平均寿命は15歳と言われますが、この縄張り争いの時に命を落とすトラがたくさんいます。

この縄張り争いで自分のテリトリーを探すために、保護区の森を出て、密猟者の手にかかったり人間との衝突が起こったりします。こんな小さな国立公園ではトラの個体数が増えて飽和状態。

インドでは2014年より、国立公園の80%で人間のサファリなどの活動を禁止し、サファリは20%の地域でのみ行われています。80%の森は「野生動物のためだけのものであるべき」という考えです。でも、森の面積は足りません、森自体を増やさなくてはなりません。

Bengal Tiger - Forest of India (2)

暑い日の午後、水の中で休むベンガルトラ

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : April 2009, May 2013, Apri 2014  Bandhavgarh, Kanha, Rnathambore  National Park – India

Reference : Information from Nature Guide

■インドの国立公園のサファリ手配をご希望の方はお問合せください。国立公園・州によりその予約規則が異なります。各サファリゾーンにはサファリカーの入域制限台数があったり、ルート制限があり、シーズン中には予約を取る事が難しいのが現状です。個人旅行でサファリ・撮影をご検討の方は是非お早めにご相談ください。

★2017年ベストシーズン限定、西遊旅行の「インドの森サファリ」、少人数限定・こだわりのコース5ツアー

ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル 8日間 

ベンガルタイガーを求めて タドバとペンチ 8日間

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西ネパールから国境を越えインドへ、ネパールとインドのタイガーベルトを行く 8日間

ベンガルトラと出会う!バンダウガル国立公園(1)

Tala Zone (4)

バンダウガル国立公園 Bandhavgarh NP のタラゾーン Tala Zone でのサイティングです。バメーラ(タラゾーンの支配オス)のテリトリーで出会ったキュートなメス。

Tala Zone (2)

この日の最初のサイティングでした。トラが茂みに居るという情報を聞いてたくさんのサファリジープが待っていたところへ、どうどうと現われました。

Tala Zone (5)

そして道の真中で座り込み。

Tala Zone (6)

反対側からかけつけたサファリジープと、私たちがいた側とではさみこんでの写真撮影になりました。間もなくすると立ち上がって、サファリ・ルートを歩いていきます。その後をソロソロ追うジープの群。不思議な光景です。

Tala Zone (7)

Tala Zone (9)

後ろから追いかけてくるサファリジープが気になるのでしょう、時々振り返ります。

Tala Zone (8)

森の中へと歩いていきます。なんて美しい。

Tala Zone (10)

しばらくすると森の中でしゃがみこみました。やはり、こちらの方を見ています。

Tala Zone (11)

一晩中活動していたトラ、日が高くなり、もう寝る時間です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : May 2013  Bandhavgarh  National Park – India

Reference : Information from Nature Guide

■インドの国立公園のサファリ手配をご希望の方はお問合せください。国立公園・州によりその予約規則が異なります。各サファリゾーンにはサファリカーの入域制限台数があったり、ルート制限があり、シーズン中には予約を取る事が難しいのが現状です。個人旅行でサファリ・撮影をご検討の方は是非お早めにご相談ください。

★2017年ベストシーズン限定、西遊旅行の「インドの森サファリ」、少人数限定・こだわりのコース5ツアー

ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル 8日間 

ベンガルタイガーを求めて タドバとペンチ 8日間

インド中央部の四大国立公園ベンガルタイガーリザーブへ 11日間

西部インド・3大サファリ
ベンガルタイガー・アジアライオン・レオパードを求めて 11日間

バルディアとコルベット・コアゾーンサファリ
西ネパールから国境を越えインドへ、ネパールとインドのタイガーベルトを行く 8日間

 

 

 

 

インドの森 ベンガルトラの保護の歴史

Bengal Tiger - Forest of India (4)

20世紀初頭、インドには約4万頭のベンガルタイガーがいたと言われています。

現在では、約2200頭(2015年1月インド政府発表)しか残っていません。トラの個体数がこれほどまでにも減ってしまった大きな原因は森林の減少ですが、近代に行われた過剰なのハンティングや現在まで続く密猟も大きな理由です。トラは、毛皮や壁掛け、絨毯などに利用され、上流階級の人々の地位や権力を表すものでした。また、漢方薬としての需要も高く、密猟の大きな原因となってきました。かつて、日本はトラを使った漢方薬を売る最も大きな市場だったそうです。現在はワシントン条約によって絶滅の危機に瀕する動植物の取引は禁止されていますが、密猟は無くなっていません。公園内では、警備隊によるパトロールが行われ、公園関係者は「国立公園内での密猟はありえない」と言いますが、国立公園のトラの生息数・縄張りが飽和状態にあるため、新しい縄張りを探すため公園から出たトラは密猟者の手にかかり犠牲になっています。

バンダウガル国立公園の話

2010年以前、バンダウガル国立公園の周りの村では、トラは家畜や人を襲うという理由で毒を盛って殺したりする出来事がありました。しかし、村人への自然保護教育と、殺された家畜や人への保証(2014年現在、牛1頭1万ルピー)が政府により支払われるようになったため、村人の手によりトラが殺されることはほとんどなくなったといいます。地元でサファリに従事する関係者や森林局職員は、トラの保護に対する村人の理解を得るために、ノートや蚊帳、薬などを持って村を回って説明していました。2000年頃に始めた時には全く受け入れられなかったのが、2010年頃から「トラは守るべき動物」という認識になってきたと村人の意識の変化を感じると言いますが、人間とトラとの衝突が無くなることはありません。

Bengal Tiger - Forest of India (3)

1972年、インドの時の首相インディラ・ガンディー女史は「このインドで最も美しい動物、トラを犠牲にしてまで我々は利益を追求しようとはしない」と、プロジェクト・タイガー(トラ保護活動)に取り組みました。まず、トラの保護区を設置し、コア・ゾーンとバッファ・ゾーン(緩衝地帯)を設定し森林伐採を制限しました。これによりインドの森林産業収入は1400万USドルも減ったといわれますが、代えることのできない価値のあるプロジェクトでした。1983年、プロジェクト開始時約2000頭だったトラが約3000頭にまで回復を遂げました。しかし、成功ばかりが強調され、失敗や残された課題に目が向けられず、また数はすぐに減少してしまったのです(もともとの個体数の確認方法にも疑問が残されています)。

保護区の設置は、水源となる流域を保全し、土壌の浸食が止まり、その恩恵を受けた人々もいますが、森の利用を制限され、野生動物が農作物を荒らすなどの被害を受けた人もいます。こういったプロジェクトを成功させるには、地域社会の理解を得ることが不可欠です。保護区や、近隣に住み昔からトラの生息地を利用して暮らしてきた人々のことを考慮しなくてはなりません。関係者と森の資源で生計を立てている人々、双方の努力と関与が必要です。トラ保護の関心を持たせ、また、生活を支える報酬も必要です。

各地の国立公園では、関係者が「トラは守るべき動物」であることの理解を深めるための教育活動を行い、また保護区での「サファリガイド、レンジャー」として公園内での仕事の提供も行っています。

Bengal Tiger - Forest of India (1)

サファリに訪れるツーリストが増えることは、収入により国立公園とその環境で働く人々を潤し、また野生動物についての知識・興味を提供し、さらなる保護へつながると、思っています。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : April 2009,  Apri 2014  Bandhavgarh, Rnathambore  National Park – India

Reference : Information from Nature Guide

■インドの国立公園のサファリ手配をご希望の方はお問合せください。国立公園・州によりその予約規則が異なります。各サファリゾーンにはサファリカーの入域制限台数があったり、ルート制限があり、シーズン中には予約を取る事が難しいのが現状です。個人旅行でサファリ・撮影をご検討の方は是非お早めにご相談ください。

★2017年ベストシーズン限定、西遊旅行の「インドの森サファリ」、少人数限定・こだわりのコース5ツアー

ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル 8日間 

ベンガルタイガーを求めて タドバとペンチ 8日間

インド中央部の四大国立公園ベンガルタイガーリザーブへ 11日間

西部インド・3大サファリ
ベンガルタイガー・アジアライオン・レオパードを求めて 11日間

バルディアとコルベット・コアゾーンサファリ
西ネパールから国境を越えインドへ、ネパールとインドのタイガーベルトを行く 8日間

インドの森 バンダウガル国立公園 Bandhavgarh National Park

Bandhavgarh (2)

バンダウガル国立公園はマディヤ・プラデーシュ州の国立公園。1968年、マハラジャが狩猟地をマッディヤ・プラデーシュ州に寄贈したことが始まりとされています。当時の広さは105㎢。現在までに、コア・エリア、バッファ・ゾーン(人と野生動物との緩衝地帯)を含め1600㎢に拡大されてきました。コア・エリアの広さは、6~700㎢で、そこには約20頭が、バンダウガル全体では約60頭が生息しているといいます(2014年現在)。

公園内には7㎢のテーブルマウンテンにヒンドゥー寺院(ラーマ神)を含む要塞がありますが、3年前、観光客とトラの遭遇事故があり、それ以来この要塞エリアへの立ち入りは巡礼の時期以外は禁止されています。

Bandhavgarh (3)

バッファゾーンには80程の村があり、人とトラとの事故が絶えませんでした。1997~2000年のトラの数はたったの7頭、密猟や家畜が襲われることに腹を立てた村人が毒殺したりしたためでした。まさにバンガウガルの森からトラの姿が消えようとしていたとき、政府により家畜を襲われた村人への補償と教育が行なわれ、厳しい密猟対策が行なわれ、徐々にその数を回復させ、今では公園内に60頭が生息する、世界で最もトラの生息密度が高く、遭遇率が高い公園と呼ばれるようになったのです。

この数はこの公園の広さで暮らすことができるトラの最大数に達しており、親から離れたトラが公園外の森に移動したりするほか、作為的にトラのいない他の公園に移動(パンナ国立公園など)させることも行われています。

Bandhavgarh (4)

バンダウガルの森のサファリについて

バンダウガルには現在3つのゾーンでサファリが行われています。Tala Zone(タラ・ゾーン)、Magdhi Zone(マグディ・ゾーン)、キタウリ・ゾーン(Khitauli Zone)で、サファリの予約・支払い時にこのゾーンも指定することになり、予約・支払い後にゾーンやサファリカーに乗る人の変更や追加はできません。外国人は予約の人と同一人物かパスポートで照合されることもあるのです。

一番人気のあるゾーンはプレミアム・ゾーンとも呼ばれてサファリ料金も高価なタラ・ゾーン。バンダウガル砦を望む森は美しく、トラのサイティングもいいと言われています。最近はマグディ・ゾーンやキタウリ・ゾーンでのサイティングも良くなってきているようです。実際に私自身は3つのゾーンすべてでトラを観察できています。

美しいバンダウガルの森と野生動物をご紹介します。

Bandhavgarh -Peakok

森の中でたたずむインドクジャク Indian Peafowl

Bandhavgarh (1)

まるで人?仕草のかわいいハヌマーン・ラングール Hanuman Langur (Grey Langur)

Brown Fish Owl

木陰でうとうとしている ミナミシマフクロウ Brown Fish Owl  インドの森に広く生息するフクロウです。

Crested Serpent Eagle

こちらもインド大陸の森に広く生息するCrested Serpent Eagle カンムリワシ

Malabar Pied Hornbill

バンダウガルではカササギサイチョウ Malabar Pied Hornbill を見かけることも。

Asian Paradise Flycatcher

森の中で最も美しい鳥、カワリサンコウチョウ Asian Paradise flycatcher のオス。

Indian Vulture-Long billed Vulture

マグディゾーンではインドハゲワシ Indian Vulture(Long-billed Vulture) をよく見かけます。彼らはかつてインド大陸で「普通に見られる野鳥」でしたが、1990年代後半からの10年の間にその個体数を95-99%失うという悲劇がありました。ジクロフェナクという鎮痛剤兼抗炎症薬を与えられた家畜の死骸を食べたことが原因で24時間ほどで死んでいきました。現在ではもちろんこの薬の使用は禁止されていますが、まだまだ保護が必要な厳しい状態です。

Green Bee eater

そしてインドのあちこちで見られるミドリハチクイ Green Bee-eater、彼らの虫の食べ方はちょっと残酷です。

Chital11

その他、森にはたくさんのアクシスジカ Spotted Deer (Chital) やイノシシWild Boar、そして出会うことは難しいですが、レオパード Indian leopard、ナマケグマ Sloth Bear など、多様な野生動物・野鳥が暮らしています。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : April 2009,  May 2013, April 2014  Bandhavgarh  National Park – India

Reference : Information from Nature Guide, Helm Field Guides ” Birds of the Indian Subcontinent”

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★2017年ベストシーズン限定、西遊旅行の「インドの森サファリ」、少人数限定・こだわりのコース5ツアー

ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル 8日間 

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インド中央部の四大国立公園ベンガルタイガーリザーブへ 11日間

西部インド・3大サファリ
ベンガルタイガー・アジアライオン・レオパードを求めて 11日間

バルディアとコルベット・コアゾーンサファリ
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インドオオコノハズク Indian Scops Owl(スリランカ)

Indian Scops Owl (3)

スリランカのウダワラウェ国立公園にある、Elephant Transit Homeにある木で出会った、インドオオコノハズク Indian Scops Owlの幼鳥です。

Elephant Transit Homeはその名の通り、象をトランジット(一時滞在)させる場所で、保護された野生の象を治療し、育て、再び野生へ戻すための施設です。毎日、子象にミルクをあげる時間には観光客が集まります。それまでの間、インドオオコノハズクを観察。

Indian Scops Owl (2)

遠くから見たら、こんな感じ。3羽いました。

インドオオコノハズクはヒマラヤの南のインド、スリランカの広範囲の森に暮らしています。オオコノハズクCollared Scops Owl との見分けが難しいのですが、胸元の模様が少なくよりクリーム色っぽいのがインドオオコノハズクとガイドさん。本によると、正式な判別は「鳴き声」 で、と。

Indian Scops Owl (1)

もこもこです。大きくなると23-25Cmくらいになります。ふくろうとしては小型ですがコノハズクの中では最大です。

Indian Scops Owl (4)

1羽が木の中に沈んで行き、2羽になり、

Indian Scops Owl (6)

最後は1羽になりました。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul 2014 , Udawarawe NP – Sri Lanka

Reference : Helm Field Guides “Bird of the Indian Subcontinent”

2017年シーズン限定、スリランカのサファリを楽しむツアー

スリランカの森と海 ネイチャースペシャル

スリランカの森と海 海洋スペシャル
トリンコマリーにマッコウクジラが集まる季節限定企画

季節風とインド洋の恵みの島 スリランカ

スリランカではネイチャーガイドが同行する個人旅行手配もお勧めです!

 

 

スリランカオオリス Sri Lanka Giant Squirrel

Sri Lanka Giant Squirrel (6)

スリランカ中央部、シギリヤの森で出会ったスリランカオオリス Sri Lanka Giant Squirrel 、スリランカの国獣(National Animal )です。

Sri Lanka Giant Squirrel (3)

お腹がクリーム色、お鼻がピンク色なのが特徴的です。頭から体の大きさは33~37Cm、尻尾は33~38Cm、頭から尻尾の先までで60Cmを越える、大きなリスです。

Sri Lanka Giant Squirrel (4)

スリランカの中央山地の森や南のヤーラ国立公園などで見かけることができますが、意外と観察しやすいのはシギリヤ。自然に囲まれたホテルや民家の庭の木でも観察できることがあります。

スリランカと南インドで生息していますが、生活する森の減少を受けその個体数は減っているといいます。

Sri Lanka Giant Squirrel (10)

Sri Lanka Giant Squirrel (8)

ひたすらかわいらしい、スリランカ・オオリスです

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul 2014 , Sigiriya – Sri Lanka

Reference : Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka, Wikipedia(EN)

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