カテゴリー別アーカイブ: ウランゲリ島 Wrangel Island

冬の野付半島 コオリガモ Long-tailed Duck 

コオリガモ Long-tailed Duck 野付半島 (6)

2月の野付半島の海岸で観察したコオリガモたちです。コオリガモの冬羽のオスは白と黒の配色の羽に長い尾、先がピンクのくちばしという愛らしい姿。波の強い海岸で浮かんでいるコオリガモたち。

コオリガモ Long-tailed Duck 野付半島 (5)

コオリガモは夏に北極海・ベーリング海沿岸で繁殖し、冬になるとカムチャッカ半島、千島列島から北海道にまでわたってくる鳥。下の写真は野付半島ではなく、夏のウランゲリ島(チュクチ海)で観察した夏羽のコオリガモたちです。

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夏羽のコオリガモ 霧の中で群れをみかけました。

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夏羽のオス。冬とぜんぜん違いますが、Long tailの尻尾は健在。

コオリガモ Long-tailed Duck 野付半島 (2)

こちらは冬の野付半島のコオリガモのオスたち。飛ぶと長い尾羽がなびいて美しい冬のコオリガモ。

コオリガモ Long-tailed Duck 野付半島 (8)

根室海峡の海のコオリガモ。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Feb 2016 , 野付半島 – 北海道,  Aug 2016 Wrangel Island – Russia

Reference : 澤尾秀勝さん(根室ネイチャーセンター)、北海道野鳥ハンディガイド(北海道新聞社)、Helm Field Guides “Birds of East Asia”

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ハシブトウミガラス Brunnich’s Guillemot – ベーリング海・チュクチ海(極東ロシア)

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (9)

ベーリング海、チュクチ海沿岸で出会ったハシブトウミガラス Brunnich’s Guillemotの観察記録です。冬の北日本にもやってくるそうですが、ベーリング海、チュクチ海の沿岸にある断崖は夏になるとハシブトウミガラスの巨大な営巣地となります。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (11)

これはチュクチ海のコリューチン島の断崖です。夏の2~4か月の繁殖期のみ断崖にいて、それ以外の季節は海で暮らします。海で暮らすというのは、海に浮いているか、飛んでいるかということで、ハシブトウミガラスは小魚やエビを捕食し、陸地のもの(虫や木の実)は食べません。夏の繁殖シーズンが終わるとこの断崖は空っぽになり、また翌年同じ個体が戻ってきて営巣します。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (10)

断崖の営巣地です。ハシブトウミガラスとウミガラスがまざっています。この2種は営巣地も飛ぶ時も一緒にいることが多いです。遠目で見分けるのは難しいですが、夏のハシブトウミガラスのくちばしの喉の方に白いラインが入るのが特徴で、体の色もウミガラスよりもより黒っぽいです。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (12)

巣をよく見ていたら雛が見えました。この雛の巣立ちは、ここから飛びたつのではなく、まず海に落ちて泳ぐところから始まり、それをオスが面倒を見ます。ダイブして餌の魚を捕って教え、2~3週間で飛べるようになるそうです。メスはオスが海で養育中も巣に残り、この営巣地を去るギリギリまで「ここは私の場所」であることを主張し、次の年にもここへ戻ってきます。断崖の場所争いは熾烈だそうです。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (2)

ハシブトウミガラスの足は体の下の方についており、これは泳ぐのに適しているのだそうです。ダイブして魚やエビを捕まえるのに50~60mの深さまで潜りますが、泳ぐのには足を使わず羽で泳ぎます。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (1)

群れを作って飛んでいるハシブトウミガラス、そのうちの何匹かは魚を縦に銜えています。これはハシブトウミガラス、ウミガラスの写真の楽しみのひとつです。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (8)

そしてもうひとつの写真の楽しみが断崖から羽と足を広げて降りてくるハシブトウミガラスの格好。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (4)

ハシブトウミガラスは断崖からふわりと海に落ちてきて、海から助走をつけて羽ばたいて飛び立ちます。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (5)

ハシブトウミガラスのこの格好が、愛らしくてたまりません。

Photo & Text  :  Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation :  Aug 2016 , Kolyuchin Island, West coast of Wrangel Island – Russia Far east

Reference :  Samuel Branc, Helm Field Guides “Birds of East Asia”, A complete guide to Arctic Wildlife (Richard Sale)

★ベーリング海航路、チュコトカ半島、ウランゲリ島への次回ツアーについては wildlife@saiyu.co.jp へお問い合わせください。

 

 

セイウチを食べるホッキョクグマ ウランゲリ島(極東ロシア)

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (10)

ロシア北東チュクチ海、ウランゲリ島東部からヘラルド島へ向かう途中の朝7時ごろ、朝ごはん中のシロクマたちと出会いました。初めは7頭くらいかと思っていましたが、周囲には20頭ほどのホッキョクグマが肉の匂いに集まっていました。

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (7)

ホッキョクグマたちが食べていたのはセイウチです。2016年のウランゲリ島付近は氷が多く、ホッキョクグマもセイウチも氷があるうちは氷の上で暮らし、溶けてなくなると島へ上陸します。

ホッキョクグマにとって、セイウチのハンティングはリスクが高いのであまり行わないとのこと。なので、今食べているセイウチも狩りより、既に死んでいたか弱っていた個体だろうとのことでした。

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (8)

ホッキョクグマは社交的な動物で、ここに集まっているクマは家族というわけではなく、一緒に食べることができます。

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (6)

左の黄色っぽいクマは、ホッキョクグマのファイバー状の中空の毛に藻類が入り色がついたもので、一般的に年をとったホッキョクグマほど黄色っぽく、若いクマほどより白いそうです。

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (2)

仲良く食べているのかと思っていましたが、あとから来たクマに威嚇しています・・・

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (4)

セイウチを独り占めしたいホッキョクグマ

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (9)

お腹がいっぱいになったクマたちは泳いで別の氷へ移動していきます。

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (5)

こちらは次にセイウチに近づこうとしているクマでしょうか。

ウランゲリ島 ホッキョグマ セイウチ Wrangel Island Polar Bear (1)

周りにはまだまだホッキョクグマたちが待っていました。

Photo & Text  :  Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation :  Aug 2016 , East of Wrangel Island – Russian Far east

Reference :  Katya Ovsyanikova

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ホッキョクグマの親子 ウランゲリ島(極東ロシア)

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (8)

チュクチ海のウランゲリ島周辺でホッキョクグマの親子と出会いました。

ウランゲリ島 Wrangel Islandはロシアの北東部チュクチ海にある大きな島。東西100キロ、南北80キロありその形は「眠っているホッキョクグマの子供」のようです。

ウランゲリ島は1867年に初めてヨーロッパ人が上陸し「発見」した島で、1900年代初めは「探索」の名目でアメリカとロシアがその領土権を争いましたが1911年にロシアが領土宣言し、1926年には居住地を作りました。一時は島の開発も検討され集落が作られ、アメリカとの緊張が高まると軍事基地が置かれましたが、現在はそのほとんどが廃墟。

1976年に自然保護区となり、1997年に島の周囲12海里が海洋保護区に、2004年にはユネスコの自然世界遺産に登録されました。

2016年8月のウランゲリ島周辺は、氷が多く、ホッキョクグマたちはまだ島には上陸せずほとんどが氷の上で暮らしていました。夜21時、ホッキョクグマの親子を見つけました。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (6)

2頭の小熊をつれたホッキョクグマ。お母さんクマが船を気にしながら歩いています。ホッキョクグマの繁殖地であり、「ホッキョクグマ揺籃の地」と言われるウランゲリ島でさえ、そのデン(巣穴)の数は1990年代の調査から4分の一ほどまで減り、減少が心配されています。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (4)

小熊も船を見上げています。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (9)

氷の向こう側へ行ってしまいました。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (2)

再び姿を現し、お母さん熊が様子をうかがっています。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (3)

小熊たちも姿を現しました。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (12)

氷の上から船が遠ざかるのを見ています。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (14)

夜21時30分、暗くなり、霧も出てきました。ホッキョクグマの親子にお別れです。

ウランゲリ島 ホッキョクグマの親子 Wrangel Island Polar Bear (15)

霧と氷の中に消えていきました。

Photo & Text  :  Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation :  Aug 2016 , East of Wrangel Island – Russian Far east

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ウランゲリ島 夏のホッキョクグマ (極東ロシア)

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (4)極東ロシアのウランゲリ島とヘラルド島は世界で最もDEN(ホッキョククマの巣)の密度が高く、世界最大の繁殖地、「ホッキョクグマのゆりかご」と呼ばれている島です。

ここではホッキョクグマたちは海に氷がある間はギリギリまで氷の上にいて、溶けてしまうとウランゲリ島やヘラルド島へ上陸してきます。氷がないとアザラシが捕食しにくいため、陸上にある「食べられるもの」を探して、再び海が氷に覆われるのを待ちます。

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (1)

8月下旬のウランゲリ島、赤くそまるツンドラを歩くホッキョクグマ

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (3)

なんとも健康そうなホッキョクグマの兄弟。

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (5)

ちょっと威嚇気味か、まるまるしています。太ったホッキョクグマを見ると幸せです。

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (6)

こちらは3兄弟?それとも子供大きな親子か。

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (9)

人間を見ると、こわいのか海へ入っていきます。

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (11)

続いて3兄弟も海へ

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (14)

泳ぐ3兄弟。ホッキョクグマは泳ぐのが大変上手で、もともと「海の生き物」。学名は Ursus maritimus で、文字通り「海熊」。

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (19)

立ち泳ぎ中?

ウランゲル島のホッキョクマ シロクマ (17)

疲れたのか、海から出てくる子、海から私たちの様子を伺っている子も。

ウランゲリ島西部、Dream Headと飛ばれる海岸には30頭を数えるホッキョクマが観察されました。

Photo & Text  :  Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation :  Aug 2015 , Dream Head, Wrangel Island – Russian Far east

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