カテゴリー別アーカイブ: ■野鳥

インド、スリランカ、極東ロシア

マゼランペンギン上陸 Magellanic Penguin(バルデス半島、パタゴニア)

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (2)

9月上旬のバルデス半島、サンロレンソの海岸は6ヶ月を海で過ごしたマゼランペンギンたちが続々と上陸し、自分たちの巣穴を目指します。

<サンロレンソのマゼランペンギンの1年>

9月上旬 オスが上陸、巣作り(巣の場所をめぐってのオスの争い)続いてメスが上陸、交尾。卵は2つ。オスとメスが交代であたため、孵化すると雛の世話のため漁にいきます。海岸から1キロ奥に巣があることも。
11月 ヒナの誕生
12月 ヒナが1キロになる。
1月 ヒナのグループが形成される
2月 成鳥の羽毛がぬけかわる
3月 ヒナの巣立ち、海へ。
3月下旬~4月上旬 ペンギンが海岸に並び海へ。コロニーには誰もいなくなります。この後、9月までマゼランペンギンは海で過ごします。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (1)

9月上旬の海岸。上陸してきたマゼランペンギン。1羽だったり、2羽だったり、5羽だったりします。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (5)

海岸をうろうろしていたキツネを見ていたら、砂をほって死んだマゼランペンギンを運んでいきました。6ヶ月を海で過ごし、ようやく戻ってきた巣を目前で息絶えたペンギン。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (3)

巣に向かって歩くマゼランペンギン。毎年同じペアが同じ巣で繁殖します。海岸沿いの「一等地」に巣のあるペア、驚くほど遠い草地に巣のあるペア。サンロレンソはパタゴニアヒツジの放牧地でもあることから、ヒツジの群れの間を歩くマゼランペンギンの姿も見られます。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (4)

早くに到着して巣を守るペンギン。この後、最盛期の12月~1月には20万羽の大変にぎやかなコロニーになります。

Movie, Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin、Magellanic Penguin – Patagonian Ambassador(Marcelo Bertellotti)

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パタゴニア・バルデス半島自然紀行
【特別許可取得】3日間のチャーターボートでミナミセミクジラの海へ

 

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet (9)

千島列島のシラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet です。シラヒゲウミスズメは千島列島、カムチャッカ半島、アリューシャン列島、オホーツク海の北沿岸で繁殖する、非常に限られた場所でのみ観察される海鳥。日本では稀な冬鳥として北海道~本州北部で見られることがあるそうです。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet (8)

夏羽の白い飾り羽が大きな特徴で英名の「Whiskered」も「頬ひげがある」という意味。この目、赤いくちばし、息をのむ美しさです。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet (4)

繁殖地ではエトロフウミスズメと一緒にいました。エトロフウミスズメ(23-27センチ)に比べるとシラヒゲウミスズメ(17-22センチ)はだいぶ小型です。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet (5)

船が近づくと、いっせいに飛び立ちました。夏は繁殖の季節。甲殻類のプランクトンを採餌し、のどの袋に入れて巣へと運びます。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet (6)

その飛んでいる様は圧巻。シラヒゲウミスズメの糞が服についたのですが、甲殻類の色、ピンク色でした。

シラヒゲウミスズメは夜に巣にやってくるとのことで暗くなるまで待ちました。そしてウミスズメの大群が・・・

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet (2)

シラヒゲウミスズメ、暗かったし船の上からの写真撮影は難しかったですが、圧巻です!

Movie, Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017 , Kuril Islands – Russian Far East

Reference : Nik Pavlov – M/V Afina, Wikipedia(JP/EN), Birds of East Asia, 海鳥識別ハンドブック

★2018年ツアー情報 千島列島への船旅。じっくり観察するための少人数チャーターです。

千島列島アドベンチャークルーズ
カムチャッカ半島から千島列島へ 西遊旅行のチャーター船利用で巡る特別企画

 

エトロフウミスズメ Crested Auklet

エトロフウミスズメ Crested Auklet 千島列島 Kuril Islands (7)

千島列島のエトロフウミスズメ Crested Aukletです。千島列島、カムチャッカ半島、アリューシャン列島、サハリン島北東岸、オホーツク海北岸、チュコトカ半島沿岸の海に生息し、夏にコロニーを形成し繁殖します。日本では冬鳥として北海道~本州北部で見られます。

エトロフウミスズメ Crested Auklet 千島列島 Kuril Islands (9)

23-27センチと大きめでずんぐりむっくりした体型、夏羽では長い冠羽を持ち、英名のCrestedの通り。そして白い目、オレンジ色の太いくちばし。

エトロフウミスズメ Crested Auklet 千島列島 Kuril Islands (8)

集団で浮いていました。夏のくちばしの色は大変鮮やかなオレンジ色です。

エトロフウミスズメ Crested Auklet 千島列島 Kuril Islands (2)

繁殖コロニー付近のエトロフウミスズメ。5月半ばから8月半ばに繁殖地へやってきます。エトロフウミスズメは深く潜ることができ、おもにオキアミ食べ、のどの袋に入れて巣へ運んできます。

エトロフウミスズメ Crested Auklet 千島列島 Kuril Islands (4)

エトロフウミスズメ、正面。

エトロフウミスズメ Crested Auklet 千島列島 Kuril Islands (5)

船が近づくと水面を蹴って走り飛び立っていきます・・・

Movie, Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017 , Kuril Islands – Russian Far East

Reference : Nik Pavlov – M/V Afina, Wikipedia(JP/EN), Birds of East Asia, 海鳥識別ハンドブック

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ミナミゾウアザラシ、オスの闘い ( バルデス半島・パタゴニア)

ミナミゾウアザラシ プンタデルガダ バルデス半島 Southern Elephant Seal (4)

パタゴニアのバルデス半島では9月になるとミナミゾウアザラシが上陸しコロニーを作ります。そこには1頭のオスとたくさんのメス、そして生まれた子どもたちがいます。

バルデス半島のミナミゾウアザラシについてはこちら

ミナミゾウアザラシ プンタデルガダ バルデス半島 Southern Elephant Seal (6)

海岸のメスと子どもたち。9月は出産シーズンで半日くらいプンタデルガダの海岸にいると赤ちゃんの誕生を見ることができます。

ミナミゾウアザラシ プンタデルガダ バルデス半島 Southern Elephant Seal (3)

死んでしまった赤ちゃん、その肉を食べてくちばしを真っ赤にしているオオフルマカモメSouthern giant petrel。オオフルマカモメはミナミゾウアザラシのコロニー付近をうろうろしています。

ミナミゾウアザラシの赤ちゃんは生まれて2~3週間ほどで母アザラシが面倒をみなくなり、一人立ちします。そしてメスは出産後2週間もすると再び繁殖可能となります。そのため、コロニーでは赤ちゃんが誕生する海岸でメスを追いかけまわすオス、オス同士の争う様子も見ることがあります。

ミナミゾウアザラシ プンタデルガダ バルデス半島 Southern Elephant Seal (1)

海岸でメスにいいよるオス。このメスは子どもがいなかったか、もう子育てを終わったメス。

ミナミゾウアザラシ プンタデルガダ バルデス半島 Southern Elephant Seal (2)

海から近づいてきてコロニーの様子を伺うオス。オス同士の争いが見られるピークは9月下旬から10月です。

オスは生まれてから1~12歳までは「独身オス」として暮らし、13~14歳の時に初めて「ハレム」を持つこととなり、40~70頭のメスの夫となります。9月上旬に海岸に上陸したオスの体重は4トンですが、交尾を繰り返し、10月に海に戻るときの体重は2トン。そしてほとんどのオスは13~14歳でそのまま海で生涯を終えるのだそうです。

時には血を流すこともあるオス同士の闘い。子孫を残し、生涯を終える・・・のですね。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Movie : Morihiko HAYAKAWA 早川守彦

Observation : Sep 2017 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin

※バルデス半島での水中クジラの撮影には特別許可の取得が必要です。

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パタゴニア・バルデス半島自然紀行
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パンタナール縦断道路 – トランスパンタナール (パンタナール、ブラジル)

トランスパンタナール パラグアイカイマン パンタナールの動物 (12)

トランスパンタナール(The Transpantaneira、パンタナール縦断道路)は、ブラジルのマットグロッソ州にある、乾季の間だけ通ることができるパンタナールを貫く道。

ポコネからポルトジョフレ間147キロで125の橋をわたります。未舗装で、修復中の橋もあるトランスパンタナール。この道はもともとマットグロッソ・ド・ソルのコルンバまで延びる予定でしたが数々の困難の末、ポルトジョフレまでが開通しています。

トランスパンタナールのゲート

トランスパンタナールの看板を越えると、埃をあげながらツーリリストの車や物資を運ぶトラックが走っていきます。道を作るときに土をほった場所に水がたまっていることから道路沿いには水辺が多く、車をおりてすぐパラグアイカイマンや水鳥を観察することができます。

そして、残念ながら、交通事故で死んだアメリカバク、オオアリクイ、タイラなどの動物の姿も眼にしました。

乾季の最後、9月に通ったトランスパンタナールの道路そいで出会った野生動物です。

トランスパンタナール パラグアイカイマン パンタナールの動物 (9)

トランスパンタナールの看板をすぎて間もなくの湿地。乾季に残された「最後の水」に集まるパラグアイカイマンの姿。橋から観察していると魚を捕まえました。そしてその魚を捕まえたカイマンに数匹のカイマンが近づいていました。

パラグアイカイマンはかつてはワニ皮の取引のために殺されました。その後、ブラジル政府が密猟の取り締まりを強化したことと、1992年に野生のワニの皮の取引が世界的に禁止されたおかげで、パラグアイカイマンの数は回復しました。実際にパンタナールのあちこちでたくさんのカイマンと出会いました。

トランスパンタナール パンタナールの動物 トヨヨ ズグロハゲコウ(11)

地元でトヨヨと呼ばれる、ズグロハゲコウ Jabiru です。トランスパンタナールの道のそばの木の上で子育て中でした!

アリ塚 トランスパンタナール パンタナールの動物 (1)

トランスパンタナールの北部で見られるアリ塚。雨季に冠水しても大丈夫なように上へ延びています。この後、トランスパンタナールは南に向かうにつれ緑が豊かになって行きます。

トランスパンタナール  シロガオリュウキュウガモ パンタナールの動物 (10)

水辺のシロガオリュウキュウガモ White faced Whistling Duck。

トランスパンタナール アカハナグマ South American Coati パンタナールの動物 (7)

アカハナグマ South American coati 個体によって体の色がだいぶ違います。また、尻尾をあげて歩き集団で行動する様子は大変かわいらしいです。

トランスパンタナール クビワペッカリー パンタナールの動物 (6)

泥んこ遊びするクビワペッカリー Collared Peccary。

トランスパンタナール アメリカヌマジカ パンタナールの動物 (5)

アメリカヌマジカ Marsh Deer、雨季で完遂すると島状になった陸地へ集まります。残念ながらその数は減少傾向にあるそうです。

トランスパンタナール Cocoi Heron エリジロサギ パンタナールの動物 (8)

パンタナールのあちこちでみかけるエリジロサギ Cocoi Heron。

トランスパンタナール ジャガーの足跡。

ガイド氏が車を止めました。「ジャガーの足跡」、見事なパグマーク。このガイド氏、自分が初めて見たジャガーはトランスパンタナールの道路上にいた3頭の親子ジャガーだったのだそうです。

トランスパンタナール ベニヘラサギ

「9月はもう移動していないよ」と言われていたベニヘラサギ Roseate Spoonbillがいました!

アメリカワシミミズク トランスパンタナール パンタナールの動物 (2)

トランスパンタナールにある有名なふくろう観察ポイント。アメリカワシミミズク Great Horned Owlです。つがいで2羽いるはずですが、今日は1羽のみ観察できました。

トランスパンタナールの橋

125個目、トランスパンタナール最後の橋。間もなくポルトジョフレに到着です!

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017, The Transpantaneira, Brazil

Reference :  Mr.Ric, Mr.Jurio, “Birds of Brazil”, National Geographic July 2013

★西遊旅行のパンタナールへの旅。2018年のツアー発表しました!

ブラジル・パンタナールにジャガーを求めて
南北パンタナールに計9泊滞在 大湿原に生きる野生動物の観察・撮影に特化した企画

 

 

オニオオハシ Toco Toucan(パンタナール、ブラジル)

オニオオハシ Toco Toucan パンタナール (5)

自然界にこんな生き物が存在するのか、と初めてみた時、本当に驚きました。

オニオオハシ Toco Toucanは意外にもパンタナールでは一般的な鳥でした。長さ20センチにもなるオレンジ色のくちばし。このくちばしが体長に閉める割合は鳥類最大。飛んでいる姿を見てガイド氏が「フライング・バナナ Flying Banana」と表現します。

オニオオハシ Toco Toucan パンタナール (6)

ファゼンダ(農場)の敷地の大きな木や川そいで見かけるオニオオハシ。エコロッジの中には「餌台」を作ってオニオオハシを呼んでいるところもあります。さらには、観光客が投げるパンをキャッチすることも・・・。

オニオオハシ Toco Toucan パンタナール (4)

正面から見たオニオオハシ。青いがっちりした足も素敵です。止まり木からくちばしを伸ばして果実をとっている姿を見かけます。

オニオオハシ Toco Toucan パンタナール (1)

このくちばしは中は空気を多く含んだスポンジ状になっているため、大きい割には軽いのです。濃いオレンジ色で先の部分に黒い模様があります。主食は木の実。

オニオオハシ Toco Toucan パンタナール (8)

ボートから川辺で水をのむオニオオハシを発見。大きなくちばしに水を入れて、すぐに上を向いてのどに流し込んでいました。

オニオオハシ Toco Toucan パンタナール (7)

眼の周りの部分は肌がむき出しで、オレンジの肌に紫のアイリングです!

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017, Suburb of Aquidauana, Brazil

Reference :  Mr.Ric, Birds of Brazil(The Pantanal & Cerrado of Central Brazil), Wikipedia( JP,EN)

★西遊旅行のパンタナールへの旅。2018年のツアー発表しました!

ブラジル・パンタナールにジャガーを求めて
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ヒメウミスズメ Little Auk(スピッツベルゲン)

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (10)

北大西洋から北極海にかけて暮らすヒメウミスズメ Little Aukです。ヒメウミスズメは高緯度で繁殖する海鳥でスピッツベルゲン島でも北部で集団繁殖地を見ることができます。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (6)

ヒメウミスズメはくちばし、首が太くずんぐりむっくりな体型です。まるっこくってかわいらしいのです。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (4)

ヒメウミスズメはスピッツベルゲンの海鳥の中で一番早く繁殖地にやってくる鳥。4月下旬から5月上旬に営巣地にやってきて8月の半ばにはいなくなり冬を外洋で過ごします。

また、彼らが営巣する場所も急斜面の岩がごろごろしている場所でなくてはならず、岩と岩の隙間の巣で子育てします。その隙間の大きさは天敵のホッキョクギツネが入れないサイズ。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (15)

ヒメウミスズメはオキアミなどを捕り、のどのところにためて巣へ持ち帰り雛に与えます。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (14)

ヒメウミスズメ、正面。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (17)

ヒメウミスズメが飛ぶとこんな感じです。一見ハシブトウミガラスに似ていますが、小さいですし丸っぽいです。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (2)

氷の上で休憩しています。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (1)

が、船が近づくとすぐに飛んでいってしまいます。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (3)

尾羽のフリルがかわいらしい。

ヒメウミスズメ Little Auk スピッツベルゲン Spitsbergen スヴァールバル (16)

子育て真っ最中、海と繁殖地の岩場を移動するウミスズメたち。夕方の繁殖地を大群で移動する様子は圧巻です!

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2017, Fuglesongen, Spitsbergen, Svalbard, Norway

Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Samuel Blanc

Special Thanks to Samuel Blanc, Agnès Brenière and team of Polaris Ⅰ

※2017年6月21日から出発したツアーでは、乗員12名のチャーター船で移動し、ゾディアック2台に分乗しスピッツベルゲンの 自然とワイルドライフをたっぷり観察。観察&写真撮影を目的としたワイルドライフクルーズ、12名様限定で次回は2019年6月半ば出発予定です。

↓↓↓ 2017年6月21日催行のツアー情報(船のキャビンはお一人部屋利用!)↓↓↓

初夏のスピッツベルゲン
ホッキョクグマ、クジラ、北極圏の野鳥、野生動物の観察・撮影をチャーター船で心ゆくまで楽しむ、究極のワイルドライフクルーズ

蓮の上のレンカク Pheasant-tailed Jacana (パンジャーブ、パキスタン)

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (2)

パキスタンにもバードウォッチャーやフォトグラファーのグループがいます。そのうちの知り合いから「レンカクが蓮の上で巣を作ってる、行こう」と誘いがあり、訪問してみました。

場所はパキスタンのラホールの南西75キロにあるヘッド・バローキー Head Baloki というナーヴィー川 Navi River の流れる村。この村は川から引いた水路や池がありそこに水鳥たちが集まっていました。

ラーヴィー川はパンジャーブ地方を流れる5つの川の1つ。もともとこのパンジャーブと言う言葉もペルシャ語で ”Panj -ab 5つの水 “をさし、インダス川とその4本の支流が育む豊かな土地を指します。しかし、これらの川も1947年のインド・パキスタンの分離独立により川の水利権をめぐり紛争の原因となりました。ヒマーチャル・プラデーシュに水源を発するこのラーヴィー川も例外ではありません。

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (9)

夏羽のレンカク(Pheasant-tailed Jacana) です。尾羽が長くなり、 頭とのど、翼が白く、体の羽毛は黒っぽい茶色です。そして首の後ろが黒い縁取りのある金色になります。

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (10)

長い足の指とツメで、体重を分散して蓮の葉の上を歩きます。

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (4)

雛をつれたレンカクです。ここに連れてきてくれた友人は「蓮の葉の上で巣をつくってる」といっていましたが、孵化したようです。そしてヒナのしっかりした足。レンカクの雛は、その水の上と言う厳しい環境から、孵化したらすぐに動けるのだそうです。

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (6)

レンカクはオスが子育てをする”イクメン鳥”だそうで、これはお父さんなんですね。

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (8)

お父さん、近づいてきたインドアカガシラサギに声を発しています。

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (11)

こちらは2羽のレンカクが羽を広げています。レンカクは求愛ディスプレイが見られない鳥と聞いていますが、何のディスプレイだったのでしょう・・・

レンカク Pheasant-tailed Jacana パキスタン Head Baloki (12)

早朝のパンジャーブ、蓮の池で見た美しいレンカクたちでした!

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Aug 2017, Head Baloki, Punjab, Pakistan

Reference : Zahoor Salmi(Photographer) – Saiyah, Wikipedia( JP) (EN)

★パキスタンの野鳥・野生動物観察の手配は西遊旅行、西遊旅行のパキスタン支店SAIYAH(サイヤ)にて承ります。イスラマバード郊外のマルガラ、ナティヤガラなどバードウォッチング手配が可能です。

 

 

セイロンガマグチヨタカ (2) Sri Lanka Frogmouth スリランカの野鳥

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (12)

雨のスリランカ、シンハラジャの森のセイロンガマグチヨタカの観察です。8月初め、ぽたぽたと雨が降る中、熱帯雨林を歩きセイロンガマグチヨタカを探しました。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (4)

ヒルよけソックスを着用し森の中へ。バードスポッターの努力の末、ペアのセイロンガマグチヨタカを見つけることができました。オスとメスがそれぞれ違う木の枝にいました。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (7)

セイロンガマグチヨタカのオスです。メスに比べて暗い色をしています。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (5)

正面から見ると、本当に「かえる」のような口をしています。

セイロンガマグチヨタカは発見当時、スリランカの固有種と考えられていたため Sri Lanka Frogmouth と国名が名前につきましたが、その後南インドの西ガーツ山脈で見つかり、「固有種」ではなくなりました。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (6)

顔が180度回転。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (14)

こちらはメスです。夜行性で日中はお気に入りの止まり木にいます。比較的低い枝にいるので観察しやすいのです。夜明けと日没時に鳴くそうです。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (11)

翼を広げてくれました。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (10)

尾羽を広げてます。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (13)

これまでの観察で、セイロンガマグチヨタカは顔を上げて上を見ていることが多いな、と感じていました。資料をによると、止まり木で危険を感じたときに、枝の一部に見えるように頭を上げてじっとし、すぐに飛んだりはしないのだそうです。脅威を感じるときのディスプレイでは口を開けるそうです。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth シンハラジャ sinharaja (9)

逃げないので意外ときにしていないのかと勘違いしていました。怖かったのですね。雨季のシンハラジャ、やはりヒルがたくさんいます。私たちもちょっと怖かったです。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Aug 2017, Near Sinharaja Forest Reserve, Sri Lanka

Reference : Birds of Sri Lanka (Helm Field Guide), Wikipedia(EN)

Special Thanks to Mr.Tilak, Mr.Anuradha

スリランカワイルドライフ特集

★西遊旅行のスリランカ・バードウォッチングツアー 2018 4名様から催行、6名様限定!

固有種の宝庫 スリランカ・バードスペシャル
インド洋の真珠スリランカで固有種の野鳥と出会う 少人数限定企画

★西遊旅行のスリランカ・ネイチャースペシャル3コース 2018年

スリランカの森と海 ネイチャースペシャル スリランカの自然を満喫するための特別企画

ネイチャースペシャル第2弾 ヤーラ国立公園内キャンプとシンハラジャの森(秋山知伸氏同行)

スリランカの森と海 東海岸のトリンコマリーへ ミリッサとトリンコマリー 2つの海へ

★個人旅行や現地手配のみのアレンジも可能です。西遊旅行の ”ワイルドライフ” 担当 または西遊旅行のスリランカ事務所 “Nature Explore Lanka ” へお問い合わせください。

 

 

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot ! (ノルウェー)

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (4)

ノルウェー最北東、フィヨルドにある町ヴァードー Vardo。ここからボートで10分ほど移動したところにHornoya Bird Islandという、海鳥の繁殖地があります。

ここで最近始まった鳥好きのためのアクティビティが「水中のウミガラス」を見るシュノーケリング。「3月の北極海で?」と耳を疑いましたが、どうも本気のようでやってみることになりました。

海もおだやかで太陽も出た暖かい日、それでも外気温マイナス6度、水温2~3度。暖かいインナー、ホッカイロを仕込みドライスーツを着用、そしてその上からさらに防寒着を着て動きづらい格好でボートへ。

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (6)

鳥島のそばまで行き、ウミガラスたちの多い場所で海に入りました。水温2~3度で手指がいつまで耐えれるのか、本当に心配でした。

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (5)

顔をつけると、いましたウミガラスたち!

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (3)

水中では翼をせっせと動かし前進していました。

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (2)

勢いよく飛び込んでくると、気泡だらけに。

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (1)

この地域のウミガラスに特徴的な目の周りの白いライン(Bridled Guillemot)もくっきりと。

水中のウミガラス Snorkeling with Guillemot (7)

寒くて長く入っていられないのは大変残念でしたが、水中のウミガラスの様子を見れたことは大変貴重な体験です。ちなみに、夏でも水温はそんなに高くはならないそうで、逆に透明度が悪くなるため、この時期はお勧めなのだとのことでした。

Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Mar 2017, Hornoya Bird Island, Vardo, Norway

Reference : Birds of Europe – Princeton Field Guides

Special Thanks to Jari ad Kaisa

↓↓↓ ノルウェーのホルネーヤ島(鳥島)を訪れる、季節限定企画2018年! ↓↓↓

早春のラップランドから北極海へ ネイチャー&バードフォトスペシャル
フィンランドからノルウェーへ。雪上のパフィンやイヌワシ、アイレベルで見るケワタガモ、そしてオーロラ…!