カテゴリー別アーカイブ: ペンギン科

スネアーズペンギン Snares Penguin(スネアーズ諸島)

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (3)

ニュージーランドの亜南極の島、スネアーズ諸島の固有種、スネアーズペンギン(ハシブトペンギン)です。

スネアーズ諸島はニュージーランドの南島の南200キロにある諸島で、船の航行が難しい場所の上、島の多くは崖に囲まれており1791年にジョージ・バンクーバーによって発見はされるも、他の亜南極の島のように捕鯨やアザラシ猟などの開発の影響を受けず、手つかずの自然が残されている島です。特に人間以外の移入動物(ねずみやネコなど)が入ってこなかったことから、鳥たちの本来の姿を見ることができる島です。

その貴重さゆえ、上陸は禁止されており、ボートから岸辺に現れる鳥を観察することになります。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (1)

現在スネアーズ諸島に3万ペアいるというスネアーズペンギン。その数は減ってもいないけど増えてもいない・・・スネアーズペンギンの保護のために調査が進められています。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (6)

体長50-60Cm、体重2~4Kg。オキアミや魚、イカを食べています。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (10)

繁殖地は海岸からずいぶん歩いた場所にあります。海と繁殖地をつなぐペンギンハイウェイ。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (11)

内陸の森の中にいるスネアーズペンギン。よく見ると雛たちの姿も。

スネアーズペンギンは8月にオスが上陸し巣を作り始め、9月にメスが上陸。10月には卵を2つ産みますが他のマカロニペンギン属と同様に、1つ目の小さな卵は放棄するか孵化しても育てず、2つ目の大きな卵を大事にして1羽の雛を育てます。雛は生まれてから75日ほどで巣立ちを向かえ、海岸へやってきてここから自分で生きていくことになります。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (12)

海岸に近い森の中で換羽中の雛。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (4)

海へ向かうスネアーズペンギン。

スネアーズペンギン ハシブトペンギン Snares Penguin (8)

海からあがってっきたスネアーズペンギン。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2018 , Snares Islands – New Zealand

Reference : A complete guide to Antarctic Wildlife, Wikipedia(EN)

ロイヤルペンギン Royal Penguin(マッコリー島)

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (5)

オーストラリア領マッコーリー島だけで繁殖しているロイヤルペンギンRoyal Penguin。マカロニペンギンと似ているといわれますが、顔が白く大変かわいらしいペンギンです。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (11)

体長70センチ、体重3~8キロほどのペンギンで、南極海でオキアミ・魚・イカを獲って暮らしています。9~2月はロイヤルペンギンの繁殖の季節。マッコーリー島の海岸と繁殖地はロイヤルペンギンで埋め尽くされます。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (4)

海岸から200mくらいまでの少し離れた開けた場所に繁殖地が作られます。繁殖地はかなりの密度。マッコリー島では60ペアーから16万ペアーまで大小50箇所を越える繁殖地が確認されています。

9月に上陸し浅い穴の巣をつくり、10月に2つの卵を産みます。卵は2つ産むのですが、1つ目の卵は小さく放棄されることがほとんどで、2つ目の大きな卵を大事にして1羽のひなを育てます。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (12)

訪問した1月半ばは大きな雛がおり換羽が始まっていました。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (6)

美しいロイヤルペンギン。

1870年~1919年の間にロイヤルペンギンとキングペンギンあわせて毎年15万頭が「油を取るため」に殺されていました。このペンギンからオイル・・・想像もできません。案内してくれたレンジャーによるともともと油をとっていたアザラシがいなくなっためペンギンから油をとり始め、さらには大きなキングペンギンよりこのロイヤルペンギンのほうが油を取るのに良かったと・・・。

現在は完全な保護下で85万ペアがマッコーリー島で繁殖しています。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (7)

繁殖地と海岸の間をつなぐ「ペンギンロード」を歩くロイヤルペンギン。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (10)

マッコリー島のサンディベイのロイヤルペンギンとミナミゾウアザラシ。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (9)

ロイヤルペンギンたち、横たわるミナミゾウアザラシも気にしません。

ロイヤルペンギン Royal Penguin マッコリー島 (8)

「闘いの練習」をしているミナミゾウアザラシの若いオス。さすがにロイヤルペンギンも少し距離を置いて歩いていました。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2018 , Macquarie Island- Australia

Reference :  A complete guide to Antarctic Wildlife, Wikipedia(JP/EN)

 

 

 

マゼランペンギン上陸 Magellanic Penguin(バルデス半島、パタゴニア)

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (2)

9月上旬のバルデス半島、サンロレンソの海岸は6ヶ月を海で過ごしたマゼランペンギンたちが続々と上陸し、自分たちの巣穴を目指します。

<サンロレンソのマゼランペンギンの1年>

9月上旬 オスが上陸、巣作り(巣の場所をめぐってのオスの争い)続いてメスが上陸、交尾。卵は2つ。オスとメスが交代であたため、孵化すると雛の世話のため漁にいきます。海岸から1キロ奥に巣があることも。
11月 ヒナの誕生
12月 ヒナが1キロになる。
1月 ヒナのグループが形成される
2月 成鳥の羽毛がぬけかわる
3月 ヒナの巣立ち、海へ。
3月下旬~4月上旬 ペンギンが海岸に並び海へ。コロニーには誰もいなくなります。この後、9月までマゼランペンギンは海で過ごします。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (1)

9月上旬の海岸。上陸してきたマゼランペンギン。1羽だったり、2羽だったり、5羽だったりします。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (5)

海岸をうろうろしていたキツネを見ていたら、砂をほって死んだマゼランペンギンを運んでいきました。6ヶ月を海で過ごし、ようやく戻ってきた巣を目前で息絶えたペンギン。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (3)

巣に向かって歩くマゼランペンギン。毎年同じペアが同じ巣で繁殖します。海岸沿いの「一等地」に巣のあるペア、驚くほど遠い草地に巣のあるペア。サンロレンソはパタゴニアヒツジの放牧地でもあることから、ヒツジの群れの間を歩くマゼランペンギンの姿も見られます。

マゼランペンギン Magellanic Penguin バルデス半島上陸 (4)

早くに到着して巣を守るペンギン。この後、最盛期の12月~1月には20万羽の大変にぎやかなコロニーになります。

Movie, Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin、Magellanic Penguin – Patagonian Ambassador(Marcelo Bertellotti)

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パタゴニア・バルデス半島自然紀行
【特別許可取得】3日間のチャーターボートでミナミセミクジラの海へ