カテゴリー別アーカイブ: – ササン・ギル国立公園

インドライオン(アジアライオン)と出会う-4

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (1)

ササン・ギル国立公園でのサファリ最終日、インドライオンの赤ちゃんと出会うことができました。もう、ゲートが閉まる寸前のできごと。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (2)

ガイド氏、この家族は赤ちゃんがいるので出てくるかも・・・と。本当に出てきました。しかも1ヶ月くらいで、人前に出てき始めたばかりとのこと。「どうして一匹だけ?」という問いには答えてもらえませんでした。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (3)

お母さんをおいかけて一生懸命歩きます。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (5)

お母さんに追いついて、甘える赤ちゃん。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (7)

答えるお母さん。見ているほうも、至福のひととき。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (9)

赤ちゃんは他のメスにも近寄って遊んでもらいます。

三脚もなかったのでブレてるうえ、フォーカスも時々外れてしまう映像ですが、あまりにも素敵なインドライオンの家族の様子、ビデオにして見ました。赤ちゃんが「にゃー」と鳴きます。

もう、本当に国立公園は閉園時刻。この暗さの中での撮影の難しさ、ガイド&ドライバーの「もう行きましょう、まずいです」の声・・・あと15分早かったら、などと贅沢なことを思いながら最後のサファリを終えました。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (10)

1匹だけの赤ちゃん、無事に育ちますように。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park, Gujarat, India

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

インドコキンメフクロウ Spotted Owlet

インドコキンメフクロウ Spotted Owlet (5)

インド、ギル国立公園のインドコキンメフクロウ Spotted Owletです。

インドコキンメフクロウは南アジアから東南アジアにかけて広く分布する小型のフクロウ。開けた草地や農地、村のそばでも見ることができ、木の穴などに巣をつくります。

インドコキンメフクロウ Spotted Owlet (1)

インドライオンを探してサファリジープを走らせていると、木に2羽のインドコキンメフクロウを発!。

インドコキンメフクロウ Spotted Owlet (8)

2羽が近寄っていきます。

三脚がなかったので手持ちブレブレ映像ですが、あまりにかわいいのでビデオにしてみました。見ていて揺れのために気分が悪くなったらすいません!

愛情表現たっぷり、インドコキンメフクロウ夫婦です。

インドコキンメフクロウ Spotted Owlet (7)

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park, Gujarat, India

★インドでのバードウォッチング/サファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ササン・ギルの森(グジャラート州、インド)

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3月に訪れたササン・ギル国立公園でのサイティングレポートです。

今回、ササン・ギルでは4回のサファリをしたのですが、もちろんインドライオン以外の動物・野鳥たちとの出会いも。そして、ササン・ギルで初めてレオパードを見ることができました(遠かったですが・・・)。

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ジープを走らせていると、前から雌のインドライオンが歩いてきました。

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横から見た雌のインドライオン。インドライオンの特徴である、「お腹の肉ひだ」がばっちり見えています。

アフリカライオンとインドライオン(アジアライオン)の違いは、★オスのたてがみがアフリカライオンより短い、★しっぽの房が大きい、★お腹の付近に縦の肉ひだがある、★小型 であること。

レオパード インドヒョウ ササン・ギル

ササン・ギルで初めて見たレオパード。早朝から可能性のある場所をジープでまわりました。アラームコールが聞こえ、よーく目を凝らして見たら、いました、レオパード。ほんの一瞬でした。

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ジャッカルの夫婦。2日にわたり、同じジャッカル夫婦を観察。いつも一緒です。

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オシッコするニルガイのオス。ニルガイはオスは体が青黒く、その英名もBlue Bull。メスは茶色です。ニルガイはオシッコや糞でマーキングするのでこういった仕草をよく見かけます。

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ハヌマーンラングール (グレーラングール)の親子。

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ササン・ギルには気になる野鳥もいます。インドイシチドリ 夫婦。

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インドの森でとても一般的な野鳥ですが、この頭もお尻も気になるシリアカヒヨドリRed-vented Bulbul。

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首のスポット柄に目を奪われる、カノコバト Spotted Dove 。

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ヒメコガネゲラ Lesser Goldenback / Balck-rumped Flameback のメス、額がゴマ塩柄です。インド亜大陸に広く分布しますが、グジャラート州のカーティヤーワール半島ではササン・ギル付近だけで見られるようです。

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こちらもインドに広く分布する ベンガルアカゲラ Yellow-crowned Woodpecker のオス、ごちそうを見つけていました。

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そしてインドの森といえば、インドコキンメフクロウ Spotted Owlet。いつも私たちを見てくれています。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park, Gujarat, India

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インドライオン(アジアライオン)と出会う-3

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (8)

4年ぶりに訪れたインドのグジャラート州にあるササン・ギル国立公園でのインドライオン(アジアライオン)のサイティングレポートです。

インドライオン(アジアライオン)について

2015年の個体数調査で523頭の報告があったインドライオン、その後も増え続け2018年3月のニュースでは「現在600頭以上、2020年の個体数調査が期待される!」という記事が。その反面、「2016-2017年に184頭のインドライオンの死亡報告があり、45-55%のインドライオンが保護区外で暮らし危険にさらされている、早く第2の保護区の設置を!」という記事もあります。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (3)

午後のサファリ1回目。幸運にも、公園に入っていきなり雌ライオンに遭遇しました。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (1)

たちあがって木陰にいたライオンにすりすり。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (4)

良く見るとそばに仕留められたアクシスジカが。獲物の回りに5頭のインドライオンたちがいました。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (2)

鹿にかぶりつくインドライオン。

ジャッカル ササンギル (2)

そばにはライオンのおこぼれを待つジャッカル夫妻が。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (9)

鹿を少しかじったあと、他のライオンのいる日陰へと歩いていきます。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (11)

若い雄ライオンがじゃれます。たてがみもまだ中途半端な若い雄です。ちなみに今回の合計4回のサファリで雄はこの若い1頭しか見れませんでした。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (12)

トラと違ってライオンはグループで行動することが多く、社交的。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (13)

午後のまったりした時間を過ごすインドライオンファミリーでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park,Gujarat, India

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インドライオン(アジアライオン)と出会う-2

アジアライオン親子 Asiatic Lion (8)

かわいらしい子供のいるアジアライオンの家族との出会いです。  ★アジアライオンについてはこちら

アジアライオンは昼間は寝ていることが多く、子供のいる群れを見かけると、親ライオンが寝ていて子供たちがそのまわりで遊んでいます。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (1)

眠そうにしているお父さんライオンの後ろに子供たちが。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (2)

お父さんライオン、寝てしまいました。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (3)

そんなお父さんを見つめる子供たち。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (6)

こちらも眠そうにしているお母さんライオンと甘える子供。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (4)

こっちを向いてくれました!

アジアライオン親子 Asiatic Lion (5)

別の子供ライオンが興味しんしんに近づいてきました。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (7)

寝転がって、なんとかわいらしいポーズを。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (8)

もう、カメラを意識しているとしか思えません、、溶けそうな瞬間です。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (9)

立ちあがって、お母さんライオンのところへ。

2015年には「グジャラート州のアジアライオンの個体数が523頭に増加」といううれしいニュースがありました。でも増えつづけるアジアライオンが暮らすには、ササンギルの森はキャパシティ・オーバー。

アジアライオンたちの第2の故郷となるべき森が必要です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : 2014  Gir Forest National Park, Gujarat, India

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インドライオン(アジアライオン)と出会う -1

アジアライオン Asiatic Lion オス (2)

インドのグジャラート州、ササン・ギル国立公園 Gir Forest National Park でのアジアライオンのサイティングです。 ★ アジアライオンについてはこちら

この日のサファリは、公園の閉まる直前の時間帯にオスのライオンと出会うことが出来ました。

アジアライオン Asiatic Lion オス (1)

獲物を食べていたのか、口の周りが血で赤い、若いめのオスです。アフリカライオンに比べたてがみが短く、一瞬小さく見えます。ちょっと怖い顔さえしています。

アジアライオン Asiatic Lion オス (4)

目の前をゆうゆうと歩いていきます。お腹には、アジアライオンの特徴的な縦長の肉ひだがあります。

アジアライオン Asiatic Lion オス (3)

2015年5月2日から5日まで5年に一度のライオン個体数調査が行われました。その結果、“ギル野生動物保護区のアジア・ライオンが523頭に増加!というニュースが入ってきました。109頭のオス、201頭のメス、213頭の子供(3歳以下)の野性固体を4地域にて確認”と。

ギルの森林は1900年代初頭にはトロフィーハンティングなどによる乱獲のため15頭にまで激減していました。その後のThe Lion Breeding Progarmme(ライオン繁殖計画)と積極的な保護による結果です。

アジアライオン Asiatic Lion オス (5)

木陰に座り込み、あくび。口は血で染まっています。

アジアライオン Asiatic Lion オス (7)

さすがアジアライオン、毛づくろいも豪快に。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : April 2014  Gir Forest National Park, Gujrat, India

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インドライオン(アジアライオン)について

アジアライオン Asiatic Lion (6)

2015年5月、アジア・ライオン(インドライオン)の個体数が増えたと言ううれしいニュースがありました。

Gujarat’s Gir sanctuary now has 523 Asiatic lions

According to 2015 census, there are 109 male, 201 female and 213 sub-adult lions in the wilderness of these four districts.

“ギル野生動物保護区のアジア・ライオンが523頭に増加!

2015年の個体数調査によると、109頭のオス、201頭のメス、213頭の子供(3歳以下)の野性固体を4地域にて確認”

(The Indian Expressより)

アジアライオン Asiatic Lion (4)

学術名Panthera leo percicaと呼ばれるアジアライオンは、古くはメソポタミア、古代ペルシャ文明のレリーフにも登場し、現在のイラン・イラク・パキスタン・インドの南部地方に広く生息していましたが、現在はこのギル野生動物保護区にのみに残る貴重な存在となってしまいました。

ギルの森林は1900年代初頭にジュナーガルの王族が保護区とされ、そのころにはトロフィーハンティングによる乱獲のためアジアライオンの数は15頭にまで激減していました。

アジアライオン Asiatic Lion (5)

アジア・ライオンを救ったのはThe Lion Breeding Progarmme(ライオン繁殖計画)でした。このプログラムは繁殖センターを作り、アジアライオンの行動を研究し人工授精を実施しました。ジュナンガールのサッカーバーグ動物園Sakkarbaug Zooの繁殖センターでは180匹の子供を誕生させ、126匹の子供たちはインド内外の動物園へと送られました。ライオンの個体数調査は5年ごとに行われています。この努力により、多様性ある落葉樹の森でアジアライオンはその数を増やし、2010年の調査では411頭(雄200頭、雌180頭、子供100頭)が確認されていました。

<アフリカライオンとアジアライオンの違いは?>

◆オスのたてがみがアフリカライオンより短い

◆しっぽの房が大きい

◆お腹の付近に縦の肉ひだがある

◆小型

アジアライオン Asiatic Lion (2)

アフリカライオンに比べ、貧弱なたてがみ

アジアライオン Asiatic Lion (7)

お腹の付近にある縦の肉ひだ。オスもメスも同様です。

アジアライオン Asiatic Lion (9)

アクシスジカ Spotted Deer のハンティングへ向かうメスのアジアライオン

現在、繁殖しているアジアライオンたちはすべてこの1900年代初頭に残っていた15頭のライオンたちの子孫。そのため近親交配による生殖能力の低下が心配されていましたが、現在はその数を増やし、ギル国立公園からはみ出して付近の森にも姿を現すようになりました。2013年、インドの最高裁判所は、この世界で唯一のアジア・ライオンの群れが一箇所にいることで森林火災や病気で絶滅する危険をさけるため、マディヤ・プラディッシュ州のクノ・パルプル野生動物保護区にライオンが移住させる決定を下しました。しかし、「アジアライオンの暮らす唯一の森を持つ州」のステータスに固執したグジャラート州が反対し、現在まで対策は取られていません。

アジアライオンたちの第2の故郷の森が必要なのは確実なのに。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : May 2013,  April 2014  Gir Forest National Park, Gujrat, India

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