「旅と映画(たびとえいが)」神保慶政監督 | 秘境ツアーのパイオニア「西遊旅行」

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私が女になった日

イラン

私が女になった日

 

THE DAY I BECAME A WOMAN

監督:マルズィエ・メシュキニ
出演:ファテメ・チェラゲ・アザル
日本公開:2002年

2016.3.9

イランの青い海、そして黒いチャドル

「カンダハール」などの作品で有名なイランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督の妻であるマルズィエ・メシュキニ監督の作品。イスラーム社会の女性をテーマに、少女・女性・老女を主人公とした三つのエピソードで物語が構成されています。映画の舞台はペルシャ湾に浮かぶキシュ島という青い海と白い砂浜がとても綺麗な島です。この場所を映像でみるというだけでも、イランという国のイメージが一新されるような風景です。そうしたイスラームらしさがない風景の中で、自然現象や人々のセリフ・行動などを通じて、イラン社会に根付く伝統が示されます。第一部では、少女が9歳の誕生日を迎えて、チャドルをかぶらなければいけない瞬間が近づくのが日時計で表現されます。第二部は夫が自転車レースに参加している妻を追いかけてくる話で、夫は自転車を「悪魔の乗り物」と呼んでいます。第三部は、老婆が有り余った遺産を手にして、今までの人生の抑圧を解放するかのように現代的なショッピングモールで花嫁道具を買う話です。セリフも最小限で静かなタッチの映画ですが、終始映画で響いているキシュ島の波の音のように、「なぜ慣習に従わなければいけないのか」という思いが力強く映画から流れてきます。

リトル・ブッダ

ネパール・ブータン

リトル・ブッダ

 

LITTLE BUDDHA

監督:マルズィエ・メシュキニ
出演:ファテメ・チェラゲ・アザル
日本公開:1994年

2016.3.9

ブッダを追い求めて、
映画のような街並みへ

アメリカに住むある少年が、ブータンから来た僧に「高僧の生まれ変わり」であると突然告げられることからドラマが展開。少年が父とともにブータンを訪れる現代の物語と、シッダールタ王子が悟りを開き仏陀となる過去の物語が、極彩色の映像美で交互に描かれます。そんな映画の雰囲気をそのまま味わえる場所が存在します。ひとつはブータンのパロ・ゾンで、そのままの設定で劇中に登場します。そして釈迦が育ったカピラヴァストゥに見立てられているのがカトマンズ近郊のバクタプルで、ドイツの援助で古き良き街並がきれいに保存されており、二千五百年前の設定でそのまま映画の撮影に使われたのも納得です。「ラストエンペラー」も監督したベルナルド・ベルトルッチはこの作品でも終始独特な視点で物語を見つめています。物語の中でチベット仏教の世界観がうまく説明されており、チベット仏教圏にこれから行こうと思っている方には特におすすめです。

ネパール大紀行

ヒマラヤからタライ平原までネパールの全て、ゆとりの旅。山岳遊覧飛行で空から、ハイキングで丘から、絶景ロッジで部屋から、 至るところでヒマラヤの雄姿をお楽しみいただきます。

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バクタプルの旧市街

ロケ地の一である、ネパールのカトマンズ盆地にあるバクタプル。889年にアナンダ・デヴ王によって築かれ、12世紀~18世紀の間、首都の一つとして栄えました。ネワール族の美しい建築物や彫刻、赤レンガ造りの趣ある中世の街並みを残す古都です。

西遊旅行退職後、数本の短編を監督の後、初長編「僕はもうすぐ十一歳になる。」を監督。国内外で好評を博し、日本映画監督協会新人賞にノミネート。(映画ストリーミングサイトLOAD SHOWにて配信中 ) 2015年「せんそうはしらない」を名古屋で、2017年「憧れ」を韓国で監督。現在、福岡にて新作準備中。  y-jimbo.com