020

サクラソウ:プリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)

私の住む大阪市福島区では「のだふじ」が区の花となっています。我が家の近所では、まだ満開とはいきませんが、日を追うごとに花の数を増やしていく花の様子を観察しながら出勤するのがここ最近の楽しみの1つです。

本日の花はサクラソウ。その中でもくす玉のように花を咲かせる「プリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)」をご紹介します。

デンティキュラータ サクラソウ(玉咲桜草 Primula denticulata)

学名:Primula denticulata
和名:タマザキサクラソウ(玉咲桜草)
被子植物 双子葉類
科名:サクラソウ科(Primulaceae) 属名:サクラソウ属(Primula)

サクラソウ科(Primulaceae) のサクラソウ類はシャクナゲと同じく北半球の広い地域で観察でき、そのいずれもがヒマヤラから中国の雲南省にいたる大山岳地帯で発達と種分化を遂げたと言われています。
プリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)の原産地もヒマヤラの山岳地帯や中国西部と言われており、カシミールからヒマラヤ東端までの高山帯で、ヤクの放牧場などでも観察することができます。

草丈は10~30cmで、茎頂に散形花序(多数の花が放射状についている花序)を作り、薄紅紫色の花を球状に咲かせます。花の基部は筒状で、中心部は黄色。花びらは5枚で、それぞれの花びらの先端がハート形の切れ込みが入っています。
ロゼット状(地表に平らに並べた形状)に葉が根生し、鋸歯があり、葉柄(葉と茎を接続している小さな柄)がないのが特徴です。

冷涼で湿潤な高山帯に自生し、放牧場でもヤクやウシが食べないので、そうした場所で際立った美しいサクラソウの群生を観察することができます。

私はこのプリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)の写真を見るとブータンを思い出します。
時期はゴールデンウイーク前後。街から街を結ぶ標高3,000m以上の峠を越える際、車道の脇に咲き揃うサクラソウの数々。思わず高所ということを忘れ、車を降りて峠へ向かう道路の脇をサクラソウを観察しながら歩いたことを思い出します。
ブータンで観察したその他のサクラソウは・・・また後日ご紹介します。

<プリムラ・デンティキュラータを観察できるツアー>
幸せの王国ブータン 3つの里を巡る旅

デンティキュラータ サクラソウ(玉咲桜草 Primula denticulata)
019

ホテイアツモリソウ(Cypripedium macranthum var. hotei-atsumorianum)

先日、大阪城公園にて花見へ行ってきました。見頃の時期、さらには週末だったこともあり、人の多さに圧倒されてしまいましたが、キレイな桜とともに桃園では数種類の桃の観察も楽しむことができました。

本日ご紹介するのは、花の姿、形状が非常に見栄えが良く、地域変異のバリエーションが多いアツモリソウの一種である「ホテイアツモリソウ(Cypripedium macranthum var. hotei-atsumorianum)」です。
日本では「レブンアツモリソウ(礼文敦盛草 C. marcanthos var. rebunense)」が圧倒的な知名度ですが、ホテイアツモリソウは、花全体の色合いがとても美しく、観察を続けて行く中で、どんどん心が奪われていくアツモリソウです。

ホテイアツモリソウ:布袋敦盛草

学名:Cypripedium macranthos var. hotei-atsumorianum
和名:ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草)
被子植物 単子葉類
科名:ラン科(Orchidaceae)
属名:アツモリソウ属(Cypripedium)

アツモリソウは、漢字では「敦盛草」と書きます。この漢字名の由来は、袋状の唇弁(しんべん)の部分が、平敦盛が背負った母衣に見立てて名付けられました。

アツモリソウの中でも日本が世界に誇れるホテイアツモリソウは、本州中部(長野:釜無、大鹿、経ヶ岳、霧ヶ峰、戸隠、安房、山梨:櫛形、八ヶ岳、新潟、岩手)や北海道に分布しており、海外では中国やロシアに分布しています。
※上の写真は、ロシアのサハリン南部で観察したものです。
盗掘・乱獲のために、既に絶滅してしまっている地域も多く、日本では1997年にレブンアツモリソウに相次いで特定国内希少野生動植物指定を受けました。

草丈は20~50cm、花は袋状で、茎の頂上に通常1つ、まれに2つの花つけこともあるそうです。径は6~10cm、幅の広い楕円形(時に円形に近いものがある)の葉を4~5枚互生(1つの節には1枚の葉しかつかない)し、アツモリソウに比べて全体に大きい印象を受けます。
色合いも、アツモリソウより濃く、桃色から紅色、黒ずんだ暗濃紅色の花と非常に多くの地域・個体バリエーションがあります。

サハリン南部で見つけたホテイアツモリソウの群生地。お客様とともに夢中になって観察したことを今でも覚えています。
日本でも観察できるアツモリソウですが、サハリンの地で観察するホテイアツモリソウも、また格別の美しさでした。
是非、ホテイアツモリソウを求めてサハリンの地へ。

ホテイアツモリソウ:布袋敦盛草

<ホテイアツモリソウが観察できるツアー>
花のサハリン紀行

018

カナリナ・カナリエンシス(Canarina canariensis)

2019年もまもなく4月。ここ最近、桜の開花宣言のニュースを目にするようになりました。皆さんのご近所の桜はいかがでしょうか。
今年こそは、奥さんと一緒に花見に出かけたいと思っています。

本日はカナリア諸島の固有種「カナリナ・カナリエンシス(Canarina canariensis)」をご紹介させていただきます。

カナリナ・カナリエンシス(Canarina canariensis)

学名:Canarina canariensis
英名:Canary Island Bellflower 現地名:ビカカロ(bicacaro)
被子植物 双子葉類
科名:キキョウ科(Campanulaceae) 属名:カナリナ属(Canarina)

カナリナ・カナリエンシス(Canarina canariensis)は、現地名が「ビカカロ(bicacaro)」と呼ばれるキキョウ科カナリア属、釣鐘状で印象的なオレンジ色の花を咲かせるカナリア諸島原産の花です。
同じキキョウ科「ホタルブクロ」とは近縁のようですが、茎葉に違いがあります。
ホタルブクロは、1つの節に茎をはさむように2枚の葉がつく対生(たいせい)なのに対し、カナリア・カナリエンシスは、1つの節には1枚の葉しかつかない互生(ごせい)となります。
約3~5㎝の花を釣鐘状の花を咲かせ、果実はオレンジ色の大きな多肉質の実をつけ、食べられると聞いたことがありますが・・・実は観察したことがありません。

カナリア諸島の森林ハイキングなどを楽しんでいると、その色合いからすぐに観つけることができ、その可憐な花は印象深い思い出となります。

5月18日出発「花のカナリア諸島自然紀行」へ同行させていただくこととなりました。久しぶりのカナリア諸島での花の観察が非常に楽しみです。
このブログで紹介できるよう、たくさんの花の撮影に励みたいと思います。

<カナリナ・カナリエンシスが観察できるツアー>
花のカナリア諸島自然紀行
スペイン最高峰テイデ山登頂と花のカナリア諸島

017

シネラリア(Cineraria)

3月に入り、私も新居へ引っ越しをしました。
毎年楽しみにしていた近所のこぶしの花などの花々が見られなくなるのは寂しいのですが、新たな住まいの大阪市福島区は「のだふじ(野田藤)」の発祥の地と言われており、大阪市福島区の区の花にも指定されています。
4月中旬ごろに見頃を迎えるそうなので、新居でも新たな楽しみができました。

本日は、先日に引き続きカナリア諸島の花の1つ「シネラリア(Cineraria)」を紹介させていただきます。

シネラリア(Cineraria)

学名:Cineraria 英名:Florist’s Cineraria
被子植物 双子葉類
科名:キク科 (Asteraceae )属名:ペリカルリス属(Pericallis)

シネラリア(Cineraria)は、カナリア諸島が原産のキク科の花の1つです。
春から初夏にかけて、くす玉のように枝分かれし、多数の花を咲かせます。1つ1つの花の大きさは直径3~4㎝ほどです。
花の色は、紅,紫,濃紫,赤紫,白などがあり、葉は大きなハートの形をしており、縁が波状になっています。

原産地は北アフリカ、カナリア諸島、マデイラ諸島に14種が自生し、その中でも園芸で親しまれている品種は、18世紀にイギリスで作出された交雑種が元となっています。
日本では、古くはフウキギク(富貴菊)、フウキザクラ(富貴桜)などとも呼ばれた事もあるそうですが、今は使われていないそうです。

シネラリア(Cineraria)は花の色合いや、密集した花の咲き方などがとても印象的な、エキウムに負けない印象を与えてくれる可憐な花です。

<シネラリアが観察できるツアー>
花のカナリア諸島自然紀行
スペイン最高峰テイデ山登頂と花のカナリア諸島

 

016

エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)

早いもので2019年も3月を迎え、春の訪れを知らせてくれる花々もまもなく開花を迎える時季となってきました。皆さんのご近所に咲く「春の訪れを知らせる花」の開花状況はいかがでしょうか。

長らく「パタゴニアの花」の紹介を続けておりましたが、パタゴニアの観光シーズンもひと段落したので、まだまだご紹介したい花はたくさんありますが、続きは次の観光シーズンが始まる前にさせていただきます。
パタゴニアのパンフレット造成も少しずつ初めており、6月ごろに発表予定です。

本日は5月に花の季節が到来する、アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある7つの島からなるスペイン領の群島「カナリア諸島」の花をご紹介させていただきます。
カナリア諸島と言えば、やはりムラサキ科の「エキウム」です!!
この日紹介させていただくのは「エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)」です。

エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)

学名:Echium wildpretii 英名:Tower of Jewels(宝石の塔)
被子植物 双子葉類
科名:ムラサキ科 (Boraginaceae)
属名:エキウム(シャゼンムラサキ)属(Echium)
現地名:タヒナステ・ロホ(Tajinaste rojo)

大陸から離れたカナリア諸島では、太古の時代から独自の生態系が育まれて、カナリア諸島には700種以上もの固有植物が存在します。

カナリア諸島を代表する植物の1つである「エキウム(Echium)」は、ムラサキ科エキウム属の半耐寒性2~3年草です。
種類も多種多様で、赤、青、紫、白など様々な色のエキウムが生息します。
日本では京都府立植物園で初めて栽培開花させ、現在では東京ディズニーシーでも見られるという話を聞いたことがあります。

その中でも「エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)」はカナリア諸島固有植物として世界的にも知られています。
高さ3mを超えて育ち、淡紅色の花穂の長さも1m超すことがあります。
根元から15~20㎝の灰緑色をした細長い葉が下向きに生えています。よく観察してみると白い毛が生えているため、そのような色合いに見えるのです。
多くの日照時間を必要とし、乾燥条件でも育ち、霜に対しても耐性があり、摂氏-5度までは耐性があると言われています。
カナリア諸島の1つテネリフェ島のテイデ山(スペイン最高峰)の亜高山帯針葉樹林にも生育しています。

その姿から「宝石の塔(Tower of Jewels)」とも呼ばれ、5月中旬から6月上旬にかけて見頃を迎えます。

エキウムをゆっくりと観察していると、その草丈に驚かされますが、花の数にも驚かされます。
1mを超す花穂に、赤~薄紅色の小さな花がなんと10,000~15,000個(資料によっては20,000個というものもあります)の円錐状の花が、らせん状に花を付けています。
1つ1つの花を観察すると、ムラサキ科の花であることがすぐに判ります。
ミツバチも、このエキウム・ウィルドプレッティの蜜が好きなのでしょうか、観察していると、ミツバチがエキウムの小さな花に顔を突っ込んでいる姿も観察できます。

カナリア諸島へ訪れ、エキウムを観察する際には、周りの風景やエキウムの大きさだけではなく、小さな花の1つ1つもゆっくりと観察してみてください。

エキウム・ウィルドプレッティの花

<エキウム・ウィルドプレッティが観察できるツアー>
花のカナリア諸島自然紀行
スペイン最高峰テイデ山登頂と花のカナリア諸島

 

015

チャウラ Chura(Pernettya Mucronata)

先日、我が家の近所で白い水仙を栽培されているお宅の前を通り、思わず足を止めて観察してしまいました。関西では淡路島の灘黒岩水仙郷が有名ですが、すでに見頃は過ぎてしまっております。来年は水仙を見れる時期に淡路島に行ってみようと思います。

本日もパタゴニアの花の1つ「チャウラ(Pernettya Mucronata)」をご紹介させていただきます。

チャウラの花 (Pernettya Mucronata)

学名:Pernettya Mucronata 現地名:Chura
被子植物 双子葉類
科 :ツツジ科(Ericaceae) 属 :シラタマノキ属(Gaultheria)

チャウラは、パタゴニアにある各地の展望台やハイキングルートで観察することができ、花は春から夏にかけて、夏から秋にかけて赤い実をつけます。
先日同行させていただいたパタゴニアの撮影ツアーでも、その実を摘み取りながらパタゴニアの風景とともに「チャウラの味」も楽しんできました。

チャウラはツツジ科の灌木で、葉は少し光沢があり、小さくて鋭く尖っており、花は白く丸みのある鐘形をして春から夏にかけて花を咲かせます。
花の形状からツガザクラかヒメシャクナゲか?と思わせる花です。

その後、直径で1㎝弱の大きさの鮮やかな赤い実をつけるのですが、実は少しリンゴのような食感と味。
以前、パタゴニアへご一緒したお客様とチャウラの実を摘みながらハイキングを楽しんでいた際、空気が入ったような食感から「空気リンゴ」と名前を付けながら、何度も口に運んだことが思い出です。
カラファテの実と違って、棘が無いので摘み取りやすいので、次から次へと手が伸びてしまいます。

現地では、夏から秋にかけてパタゴニアの草地にたくさんの実をつけるビタミンが豊富なチャウラは、年に2度ほど収穫され、ジャムにされています。
実は、そのジャムを食べたことがなく、いつかチャウラのジャムも食べてみたいと思っています。

以前紹介したカラファテの花の実や、今回紹介したチャウラの実を摘み取りながらのハイキングは、パタゴニアでの1つの楽しみでもあります。

チャウラ(Chura)の実

 

 

 

014

ペレシア(Perezia magellanica)

先日「パタゴニアを撮る」のツアーへ同行させていただきました。
天候に恵まれなかった日もありましたが、やはり何度行ってもパタゴニアの大自然、風景は素晴らしいものでした。
という訳で、本日も私の大好きなパタゴニアの花を紹介させていただきます。

本日紹介する花は「ペレシア(Perezia magellanica)」というキク科の花です。

プレジア(Perezia)

学名:Perezia magellanica 英名:Fuegian edelweiss
被子植物 双子葉類
科 :キク科(ムティシア亜科 Mutisioideae) 属 :ペレシア属(Perezia)

緑美しいパタゴニアの樹林帯や草原を散策していると、足元に色鮮やかな紫の花が目に移り、青紫色の少し反り返った花びらをもつ、その美しい形状に心奪われる花の1つです。英名ではエーデルワイスの名が付いていますが、一目でキク科の花であることが分かる花です。

先日同行させていただいたパタゴニア・ツアーでは、パタゴニアの花の盛りは過ぎてしまっていましたが、ペレシア(Perezia magellanica)の花はパイネ国立公園のハイキングルートでたくさん観察することができました。

パイネ山群の雄大な景色の中で色合いがとても印象的なペレシア(Perezia magellanica)の花をもとめて、是非パタゴニアの大地を訪れてみてください。

ペレシア(Perezia magellanica)
013

カラファテ(Calafate:Berberis buxifolia)

本日も前回に引き続き、パタゴニアの花を紹介させていただきます。

「その実を食べると再びパタゴニアに戻ってくる」
パタゴニアには、そういう1つの神話が残る花が1つあります。それが本日紹介するメギ科の花「カラファテ(Calafate: Berberis buxifolia)」です。

カラファテ(Calafate: Berberis buxifolia)

学名:Berberis buxifolia 英名:CCalafate(カラファテ)
被子植物 双子葉類
科 :メギ科  属 :メギ属(Calceolaria)

「カラファテの実を食べたものは、必ずここに戻って来る」
この言葉は、南テウェツチェ族の神話の1つ「魔女クーネックの物語」に出てくる言葉です。「魔女クーネック」の物語は下記のようなお話です。

冬になると部族の人々や鳥などの動物達たちは暖かい地を求めて北へ移動を始めました(南半球のため北に行くにつれて暖かいのです)が、年老いた魔女クーネックは、北の地へ移住するには少々体が弱かったそうです。
初雪が降り始めたころ、1人残されたクーネックはテント小屋の中で一人で座り、寂しい思いをしていました。
やがて季節が変わり、人々や動物たちが戻って来ると、クーネックは「なぜ私をこんなに長く置き去りにしたの」と人々や動物たちを非難し始めました。
動物たちは「北へ渡ったのは食料が無かったからだよ」と説明と、クーネックは棘のある美しいカラファテの花に変身そうです。
やがて部族の人々や動物たちは秋になると、その紫色の甘酸っぱい実を食べ、あまりの美味しさにそこを去ろうとはしなくなったそうです。
こうしてクーネックは孤独から解放されたのでありました。
※パタゴニアを代表する観光地「ロス・グラシアレス国立国立公園」のベースタウ
ンである「カラファテ」の街の名は、このカラファテの花が多く自生していることから、名付けられたと言われています。

小ぶりで黄色い(山吹色)の花は、11~12月頃に咲き、甘酸っぱい実は年が明けて1月頃に実を付け始めます。
この甘酸っぱい実は、現地ではジャムなどに加工されカラファテの街で販売されており、観光客へも人気の一品となっております。
私がおススメなのは「カラファテのジェラード」です。カラファテの街にいくつかジェラード店がありますので、是非のぞいてみてください。

パタゴニアの地へ訪れた際、是非観察してほしい花の1つ「カラファテ」。
まずは、このカラファテの花を観察するため、パタゴニアの地へ訪れてください。

カラファテの実

<カラファテ(Calafate:Berberis buxifolia)に出会えるツアー>
蒼き氷河の国 パタゴニア 10日間
世界の最果てパタゴニア 13日間
パタゴニア完全走破
パタゴニアを撮る
蒼き氷河パタゴニアと雨季のウユニ塩湖
パイネ&フィッツロイ山群展望 ゆったりパタゴニアハイキング
究極のパタゴニアトレッキング パイネWサーキットとフィッツロイ山群大展望

012

ユニフローラ・カルセオラリア(Calceolaria uniflora)

新年あけましておめでとうございます。
2019年も「世界の花だより」の更新を続けさせていただき、1つでも多く花の魅力を伝えられるよう、頑張っていきたいと思っております。
本年もよろしくお願いいたします。

2019年最初に紹介させていただくのは、私の大好きなパタゴニアの花、前回紹介させていただきました「ビフローラ・カルセオラリア(Calceolaria biflora)」と同じ仲間の「ユニフローラ・カルセオラリア(Calceolaria uniflora)」です。

ユニフローラ・カルセオラリア(Calceolaria uniflora)

学名:Calceolaria uniflora(ユニフローラ・カルセオラリア)
和名:キンチャクソウ等 英名:Calceolaria darwinii(ダーウィンのスリッパ)
科 :ゴマノハグサ科  属 :キンチャクソウ属(Calceolaria)

前回ご紹介した「ビフローラ・カルセオラリア(Calceolaria biflora)」と同じゴマノハグサ科のキンチャクソウです。
学名の「カルセオラリア(Calceolaria)」という名前は、ラテン語で小さな靴(スリッパ)を意味する「カルセオルス」という言葉に由来します。

こちらも丘陵地帯や、明るい草原地帯、乾燥した岩場など、至るところで自生しており、草丈は10~15㎝程度です。
一見グロテスクな色合いですが、ゆっくり眺めると色鮮やかなオレンジの小ぶりの花は、とても印象的な花です。

現地では、ビフローラ・カルセオラリア(トパトパ)が「女王のスリッパ(Lady’s slipper)」と呼ばれているのに対し、このユニフローラ・カルセオラリア(Calceolaria uniflora)は「ダーウィンのスリッパ(Calceolaria darwinii)」と呼ばれています。ダーウィンが1831年から1836年の間に発見したと言われているそうです。

パタゴニアの大地を訪れ、2つのキンチャクソウに出会うことができたら、それぞれの違いを観察してみてください。
可愛さから言えば「ビフローラ・カルセオラリア(トパトパ)」かもしれませんが、撮影などの面で引き寄せられるのは「ユニフローラ・カルセオラリア(ダーウィンのスリッパ)」かもしれません。
どちらの方が引き寄せられるか・・・是非パタゴニアの大地で確認してみてください。

ビフローラ・カルセオラリア(トパトパ)
ユニフローラ・カルセオラリア(ダーウィンのスリッパ)

<ユニフローラ・カルセオラリア(ダーウィンのスリッパ)に出会えるツアー>
蒼き氷河の国 パタゴニア 10日間
世界の最果てパタゴニア 13日間
パタゴニア完全走破
パタゴニアを撮る
蒼き氷河パタゴニアと雨季のウユニ塩湖
パイネ&フィッツロイ山群展望 ゆったりパタゴニアハイキング
究極のパタゴニアトレッキング パイネWサーキットとフィッツロイ山群大展望

011

トパトパ(Calceolaria biflora:ビフローラ・カルセオラリア)

2018年最後の投稿となります。
前回に引き続き、パタゴニアの花を紹介させていただだきます。

本日は、現地では「トパトパ」という名で呼ばれたり、また「LADY’S SLIPPER(女王のスリッパ)」とも呼ばれる可憐な花である「ビフローラ・カルセオラリア(Calceolaria biflora)」を紹介させていただきます。

現地名「トパトパ」
ビフローラ・カルセオラリア(Calceolaria biflora)

学名:Calceolaria biflora(ビフローラ・カルセオラリア)
英名:Lady’s slipper 現地名:トパトパ 和名:キンチャクソウ等
科 :ゴマノハグサ科  属 :キンチャクソウ属(Calceolaria)

パタゴニアの丘陵地帯や、明るい草原地帯、乾燥した岩場など、至るところで自生しており、草原一面に群生しているという訳ではありませんが、その色合いからハイキングなどを楽しんでいると非常に目立つ花の1つです。

その色合いも心惹かれるポイントですが、花の形状も可愛く、思わずゆっくりと観察したくなる形状です。

花は、直径にして2~3㎝程度、草丈は20cm前後です。
丸みを帯びた蕾が割れると、属名のとおり、まさに「巾着袋」のような花を咲かせます。
花の時期は12~2月、パタゴニアのベストシーズンの間で観察できる花です。
私もパタゴニアを訪れると、このトパトパを探し、皆様と観察することが楽しみの1つになっています。
この花は、様々な呼び名がありますが、私個人的には「トパトパ」という名前で憶えていただきたいです。

風の大地・パタゴニアの地で可憐な花を咲かせる色鮮やかな花「トパトパ」が、皆様の訪れを待っているかもしれません。

<トパトパ(Calceolaria biflora)に出会えるツアー>
蒼き氷河の国 パタゴニア 10日間
世界の最果てパタゴニア 13日間
パタゴニア完全走破
パタゴニアを撮る
蒼き氷河パタゴニアと雨季のウユニ塩湖
パイネ&フィッツロイ山群展望 ゆったりパタゴニアハイキング
究極のパタゴニアトレッキング パイネWサーキットとフィッツロイ山群大展望